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== フォント == |
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2024年8月28日 (水) 19:06時点における版
このドキュメントでは、日本語環境の構築方法と入力方法について説明します。ここでは、一般的な推奨ケースのみを取り上げます。代替手段 (例: tty での日本語入力、またはあまり一般的ではない入力メソッド フレームワーク) の詳細については、それぞれを参照してください。コンソール/tty での日本語入力の設定については説明しません。
目次
フォント
日本語の文字を表示するには、日本語 (または中国語) フォントをインストールする必要があります。テキストがめちゃくちゃに表示される場合は、適切な日本語フォント (中国語フォントでも大丈夫です) がシステムにインストールされていることを確認してください。
推奨されている日本語フォントをいくつか以下に挙げます (その他のフォントやフォントの設定については フォント や フォント設定 を参照してください):
- adobe-source-han-sans-jp-fonts - 日本語のゴシック体 (サンセリフ) OpenType/CFF フォント。
- adobe-source-han-serif-jp-fonts - 日本語の明朝体 (セリフ) OpenType/CFF フォント。
- noto-fonts-cjk - Google Noto CJK フォント。
- otf-ipafont - フォーマルなゴシック体及び明朝体の日本語フォントのセット。オープンソースのフォントとしては最も高品質なものの1つです。openSUSE-ja のデフォルトフォント。
- otf-ipaexfont - ipafont の更新されたフォント.
- ttf-hanazono - フリーの明朝体日本語漢字フォント。
- ttf-sazanami - フリーの TrueType 日本語フォント。これは古く、もはやメンテナンスされていませんが、いくつかの環境では代替フォントとして定義されていることがあります。
- ttf-koruriAUR - ttf-mplusAUR と Open Sans をミックスした TrueType 日本語フォント。
- ttf-monapoAUR - 2ちゃんねるの Shift JIS アートを適切に表示するための日本語フォント。
- ttf-mplus-gitAUR - モダンなゴシック体の日本語アウトラインフォント。全てのひらがな・カタカナ、基本ラテン文字、ラテン文字補助、ラテン文字拡張A、IPA 拡張と、ほとんどの日本語漢字、ギリシャ文字、キリル文字、ベトナム語を 7 のウェイト(プロポーショナル)または 5 のウェイト(等幅)で含んでいます。
- ttf-vlgothicAUR - 日本語ゴシック体フォント。Debian/Fedora/Vine Linux のデフォルトです。
- ttf-kanjistrokeordersAUR - 文字の筆順を示す KanjiStrokeOrders フォント。
ロケール
詳しくはロケールを参照。
ロケールは、地域固有の、または言語/地域設定に特化した標準を正しく表示するために使用されます。日本語ロケールが有効化されていることを確認するためには、次のコマンドの出力に ja_JP.utf8
が含まれていることを確認してください:
$ locale -a
日本語ロケールを有効化するには、/etc/locale.gen
内の ja_JP.utf8
のコメントアウトを外します:
/etc/locale.gen
... #ja_JP.EUC-JP EUC-JP ja_JP.UTF-8 UTF-8 #ka_GE.UTF-8 UTF-8 ...
その後、ロケールを再生成します:
$ locale-gen
インプットメソッド
以下の インプットメソッド (IM)エンジンを使うことができます:
バックエンド | Fcitx | IBus | SCIM | uim | gcin | hime-gitAUR |
---|---|---|---|---|---|---|
Anthy | fcitx-anthy | ibus-anthy | scim-anthyAUR | built-in | built-in | built-in |
libkkc | fcitx-kkc | ibus-kkc | – | – | – | – |
Mozc | fcitx-mozc | ibus-mozcAUR | – | uim-mozcAUR | – | – |
SKK | fcitx-skk | ibus-skk | – | built-in | – | – |
Anthy
Anthy は事実上死んでいるプロジェクトですが、2021年以降、Takao Fujiwara 氏により「Anthy Unicode」なるプロジェクトが立ち上げられました。
エンジンとして、anthy または anthy-unicodeAUR があります。
libkkc
libkkc は日本語のかなの文章をかな漢字混じりの文章に変換します。GNU Emacs の kkc.el (シンプルな仮名漢字変換器) にあやかって名付けられました。ただし libkkc は N-gram 言語モデルを使って多少複雑な方法で連文節変換を行います。libkkc は Red Hat のエンジニアによって開発されています。
fcitx-kkc (Fcitx の場合) または ibus-kkc (IBus の場合) をインストールしてください。
Mozc
Mozc は Chromium OS, Windows, Mac, Linux などマルチプラットフォーム向けに作られた日本語インプットメソッドエディタ (IME) です。Google 日本語入力 がベースになっています。
SKK
SKK (Simple Kana to Kanji conversion program) は Emacs 上で動作する日本語インプットメソッドです。SKK は佐藤雅彦博士 (京都大学名誉教授) によって設計され1987年に作成されました。SKK の特徴は形態素解析を行わずに一つずつ単語を変換することです (単文節変換)。
SKK 辞書(skk-jisyo)とフレームワーク用エンジンをインストールします。
Google CGI API for Japanese input
利用できる IM フレームワーク: uim
Google CGI API for Japanese Input (Google-CGIAPI-Jp) は日本語変換をインターネット上で実現する Google による CGI サービスです。ウェブブラウザ で使用することができます。おそらく、変換エンジンは Google 日本語入力と同一のため、Mozc よりも変換品質が優れています。
Google-CGIAPI-Jp は uim で使うことができます。uim-im-switcher-gtk/gtk3/qt4 または uim-pref-gtk/gtk3/qt4 で "Google-CGIAPI-Jp" を選択してください。