「オーディオ CD のリッピング」の版間の差分
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− | 音楽は通常、非圧縮フォーマットでオーディオ CD に保存されるため、多くの容量を必要とします |
+ | 音楽は通常、非圧縮フォーマットでオーディオ CD に保存されるため、多くの容量を必要とします(たとえば、わずか 80 分のオーディオのために 700MB)。CD リッパーは、生のデジタルオーディオ(一般的に CDDA と呼ばれるフォーマット)をコンパクトディスクからファイルやその他の出力に抽出(「リッピング」)するように設計されています。 |
− | CD からオーディオを取り出すには、通常、同じ品質でおよそ半分のサイズになる'''可逆圧縮''' |
+ | CD からオーディオを取り出すには、通常、同じ品質でおよそ半分のサイズになる'''可逆圧縮'''(APE や FLAC など)か、低品質でおよそ10分の1のサイズになる'''非可逆圧縮'''(MP3 や OGG など)を使って、容量が少なくて済むように圧縮します。 |
== リッピング == |
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=== 物理ディスクから === |
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− | 利用可能なソフトウェアの一覧は[[光学ディスクドライブ#リッピング]]を参照。例えば、{{Pkg|cdrtools}} パッケージで音声を取り出す場合 |
+ | 利用可能なソフトウェアの一覧は[[光学ディスクドライブ#リッピング]]を参照。例えば、{{Pkg|cdrtools}} パッケージで音声を取り出す場合: |
$ cdda2wav -vall cddb=-1 speed=4 -paranoia paraopts=proof -B -D /dev/sr0 |
$ cdda2wav -vall cddb=-1 speed=4 -paranoia paraopts=proof -B -D /dev/sr0 |
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− | CD リッパーの中には、オーディオを CD に書き込み、その場でトランスコーディングできるものもあります |
+ | CD リッパーの中には、オーディオを CD に書き込み、その場でトランスコーディングできるものもあります(例:''cdda2mp3'')。 |
− | {{Note|デフォルトでは、''cdda2wav'' は CD の検索に freedb.freedb.org を Compact Disc Database Protocol (cddbp, [[wikipedia:cddb]] |
+ | {{Note|デフォルトでは、''cdda2wav'' は CD の検索に freedb.freedb.org を Compact Disc Database Protocol (cddbp, [[wikipedia:cddb]])サーバとして使用しています。Freedb.org は 2020 年 5 月 28 日に閉鎖され、2020 年 6 月 13 日現在、検索に使われていたこの URL はもはや動作していないようです([[Wikipedia:Freedb#History]] を参照)。[https://gnudb.org/ gnudb.org] が提供する代替の cddbp サービスは存在し、代わりに cddbp-server と cddbp-port パラメータを使ってアクセスすることができます。}} |
''cdda2wav'' に CUE ファイルを作成させるためには、''cdda2wav'' を CD 全体の単一のオーディオデータファイルを作成するモードに切り替えるために {{ic|-t all}} も指定する必要があります。 |
''cdda2wav'' に CUE ファイルを作成させるためには、''cdda2wav'' を CD 全体の単一のオーディオデータファイルを作成するモードに切り替えるために {{ic|-t all}} も指定する必要があります。 |
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− | また、オーディオ CD から bin ファイルとキューファイルのペアを作成するには、{{Pkg|cdrdao}} を使います。例えば |
+ | また、オーディオ CD から bin ファイルとキューファイルのペアを作成するには、{{Pkg|cdrdao}} を使います。例えば: |
$ cdrdao read-cd --read-raw --driver generic-mmc:0x20000 --datafile cdimage.bin cdimage.toc && toc2cue cdimage.toc cdimage.cue |
$ cdrdao read-cd --read-raw --driver generic-mmc:0x20000 --datafile cdimage.bin cdimage.toc && toc2cue cdimage.toc cdimage.cue |
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物理的なディスクではなく、イメージだけが利用できることもあります。オーディオトラックはイメージファイルから抽出することができます。 |
物理的なディスクではなく、イメージだけが利用できることもあります。オーディオトラックはイメージファイルから抽出することができます。 |
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− | {{Pkg|bchunk}} プログラムは ''.bin'' / ''.cue'' のペアからデータとオーディオトラックを抽出することができます。この例では、各データトラックを{{ic|output''XX''.iso}}として、各オーディオトラックを{{ic|output''XX''.wav}} |
+ | {{Pkg|bchunk}} プログラムは ''.bin'' / ''.cue'' のペアからデータとオーディオトラックを抽出することができます。この例では、各データトラックを{{ic|output''XX''.iso}}として、各オーディオトラックを{{ic|output''XX''.wav}}({{ic|''XX''}}はトラック番号)として保存します: |
$ bchunk -w image.bin image.cue output |
$ bchunk -w image.bin image.cue output |
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$ flac ''input''.wav |
$ flac ''input''.wav |
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+ | == ヒントとテクニック == |
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− | == Tips and tricks == |
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+ | === リッピングの容易さ、または難しさをテストする === |
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− | === Testing the ease, or difficulty, of ripping === |
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+ | 特定の抽出プロセスで直面する難易度をテストするために、最初のトラックのオーディオデータのみをリッピングできるかどうかをテストすることができます。 |
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− | As a test for the degree of difficulty you would face for a specific extraction process, one might test if they can rip only the audio data of the first track: |
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$ cdparanoia --batch --log-debug -- -1 |
$ cdparanoia --batch --log-debug -- -1 |
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− | + | これにより、{{ic|cdparanoia.log}} ログ ファイルが作成されます。成功すると、{{ic|track01.cdda.wav}} ファイルが作成されます。他のオプションについては、{{man|1|cdparanoia}} を参照してください。 |
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+ | それを MP3 に変換するには、次のように実行できます。 |
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− | Converting that to MP3 can be accomplished with: |
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$ ffmpeg -i track01.cdda.wav -vn -ar 44100 -ac 2 -b:a 192k output-file.mp3 |
$ ffmpeg -i track01.cdda.wav -vn -ar 44100 -ac 2 -b:a 192k output-file.mp3 |
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− | + | ffmpeg 行の簡単な説明は [https://ourcodeworld.com/articles/read/1435/how-to-convert-a-wav-file-to-mp3-using-ffmpeg こちら] です。 |
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− | == |
+ | == 参照 == |
− | * RIAA |
+ | * RIAA は、[https://www.riaa.com/physicalpiracy.php?content_selector=piracy_online_the_law これらの] 条件下で物理的に入手したメディアのバックアップを許可しています。 |
+ | * {{man|1|lame}} のマニュアル ページ (オプションとプリセットについて)。 |
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− | * {{man|1|lame}} manual page, for options and presets. |
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− | * Hydrogenaudio |
+ | * Hydrogenaudio の推奨される LAME エンコーダー設定の[https://wiki.hydrogenaud.io/index.php?title=LAME#Recommend_encoder_settings 説明]。 |
2023年8月26日 (土) 17:01時点における最新版
関連記事
音楽は通常、非圧縮フォーマットでオーディオ CD に保存されるため、多くの容量を必要とします(たとえば、わずか 80 分のオーディオのために 700MB)。CD リッパーは、生のデジタルオーディオ(一般的に CDDA と呼ばれるフォーマット)をコンパクトディスクからファイルやその他の出力に抽出(「リッピング」)するように設計されています。
CD からオーディオを取り出すには、通常、同じ品質でおよそ半分のサイズになる可逆圧縮(APE や FLAC など)か、低品質でおよそ10分の1のサイズになる非可逆圧縮(MP3 や OGG など)を使って、容量が少なくて済むように圧縮します。
目次
リッピング
物理ディスクから
利用可能なソフトウェアの一覧は光学ディスクドライブ#リッピングを参照。例えば、cdrtools パッケージで音声を取り出す場合:
$ cdda2wav -vall cddb=-1 speed=4 -paranoia paraopts=proof -B -D /dev/sr0
CD リッパーの中には、オーディオを CD に書き込み、その場でトランスコーディングできるものもあります(例:cdda2mp3)。
cdda2wav に CUE ファイルを作成させるためには、cdda2wav を CD 全体の単一のオーディオデータファイルを作成するモードに切り替えるために -t all
も指定する必要があります。
また、オーディオ CD から bin ファイルとキューファイルのペアを作成するには、cdrdao を使います。例えば:
$ cdrdao read-cd --read-raw --driver generic-mmc:0x20000 --datafile cdimage.bin cdimage.toc && toc2cue cdimage.toc cdimage.cue
この方法で生成されたキューファイルは、EAC のようなツールから期待されるものとは異なります。cdrdao フォーマットのキューファイルを "標準的な" キューファイルに変換するには、yatoc2cueAUR を試してください。
イメージファイルから
物理的なディスクではなく、イメージだけが利用できることもあります。オーディオトラックはイメージファイルから抽出することができます。
bchunk プログラムは .bin / .cue のペアからデータとオーディオトラックを抽出することができます。この例では、各データトラックをoutputXX.iso
として、各オーディオトラックをoutputXX.wav
(XX
はトラック番号)として保存します:
$ bchunk -w image.bin image.cue output
後処理
タグの編集
オーディオタグエディタの例については、アプリケーション一覧/マルチメディア#オーディオタグエディタ を参照してください。
他の形式への変換
別の形式への再エンコードは、lame、flac、または FFmpeg を使用して行うことができます。たとえば、raw オーディオファイルを #Ripping から最高品質の可変ビットレート MP3 に変換するには、次のようにします。
$ lame -V0 input.wav
代わりに FLAC に変換するには:
$ flac input.wav
ヒントとテクニック
リッピングの容易さ、または難しさをテストする
特定の抽出プロセスで直面する難易度をテストするために、最初のトラックのオーディオデータのみをリッピングできるかどうかをテストすることができます。
$ cdparanoia --batch --log-debug -- -1
これにより、cdparanoia.log
ログ ファイルが作成されます。成功すると、track01.cdda.wav
ファイルが作成されます。他のオプションについては、cdparanoia(1) を参照してください。
それを MP3 に変換するには、次のように実行できます。
$ ffmpeg -i track01.cdda.wav -vn -ar 44100 -ac 2 -b:a 192k output-file.mp3
ffmpeg 行の簡単な説明は こちら です。