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+ | Trinity デスクトップ環境 (TDE) [http://trinitydesktop.org/ プロジェクトページ] から: |
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− | + | :TDE は、Unix 系オペレーティングシステム用に設計された完全なソフトウェアデスクトップ環境で、従来のデスクトップモデルを好むコンピュータ ユーザーを対象とした、無料/自由ソフトウェアです。2010 年に [[KDE]] 3.5 のフォークとして誕生した TDE は、現在では独自の個性と開発チームを持つ完全に独立したプロジェクトとなり、さまざまな Linux ディストリビューション、BSD、DilOS で利用できます。 |
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+ | TDE は依然として古いバージョンの Qt に依存していますが、このバージョンは非推奨になっているため、現在は自社で保守しています。Trinity アプリケーションとアプレットは、他のデスクトップ環境でも動作する必要があります。 |
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− | == TDE について == |
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− | TDE (14.0.0) の最新の安定版は2014年12月16日にリリースされました。現愛は 14.1.0 が開発中です。 |
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+ | == インストール == |
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− | Trinity は KDE 3.5 の独立したフォークであり開発コミュニティは KDE とは別になっています。Trinity プロジェクトによる継続的な開発によって KDE 3.5.10 の最終リリースに存在していた荒っぽいところは綺麗に仕上げられています。また、最新の環境を維持するために新しい便利な機能が多数追加されています。 |
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+ | === バイナリパッケージ === |
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− | R14 は真の TDE リリースとするためにブランドやアートワーク、グラフィックが全て変更されて Trinity プロジェクトとしてアップデートされており、KDE3 の標準的なイメージは残っていません。R14 コードベースの主要な改善と変更は 3.5.13-sru にバックポートされています。最新のグラフィックライブラリ, systemd, libusbx, udisk2 など新しい実装のハードウェアパラダイムでデスクトップは機能します。 |
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+ | 基本的な Trinity 環境の場合は [[非公式ユーザーリポジトリ# trinity|trinity]] リポジトリから ''tde-tdebase'' パッケージをインストールするか、より完全な環境の場合は ''tde-meta'' パッケージをインストールします。 |
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− | == ソースからビルド == |
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+ | [[アップグレード]] 中にエラーが発生した場合は、[[pacman/パッケージ署名#非公式な鍵を追加]] に従って {{ic|0x8685AD8B}} キーを追加します。 |
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− | 2015年7月現在、Arch Linux に Trinity のパッケージは存在しないため、自分で作成する必要があります。Arch のパッケージを作成する方法は[[パッケージの作成]]を見て下さい。 |
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+ | === ソースからビルド === |
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− | R14 のソース tarball をダウンロードするには、[https://www.trinitydesktop.org/releases/R14.0.0/ Trinity R14.0.0 Release] のページの下部にある Download Source Tarballs リンクを辿って下さい。 |
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+ | |||
+ | [https://mirror.git.trinitydesktop.org/gitea/TDE/tde-packaging Trinity Packaging リポジトリ] には、ほとんどの Trinity パッケージの PKGBUILD ファイルが ''arch'' フォルダーに含まれています。 |
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ソースは git リポジトリに存在します。リポジトリを複製する方法は Trinity プロジェクトの [https://wiki.trinitydesktop.org/Project_GIT_Information#Using_GIT GIT information] ページを見て下さい。 |
ソースは git リポジトリに存在します。リポジトリを複製する方法は Trinity プロジェクトの [https://wiki.trinitydesktop.org/Project_GIT_Information#Using_GIT GIT information] ページを見て下さい。 |
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− | ビルド |
+ | 推奨されるビルド順序は、[https://wiki.trinitydesktop.org/How_to_Build_TDE TDE のビルド方法] ページで指定されています。 |
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+ | {{Note|chroot でパッケージをビルドするには、[[DeveloperWiki:クリーンな chroot でビルドする]] を参照してください。}} |
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+ | |||
+ | == 起動 == |
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− | === |
+ | === 手動 === |
+ | Linux コンソールから Trinity を起動するには: |
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− | {{Warning|Arch で Trinity をビルドする場合 [[KDE|KDE4]] が存在しないクリーンな環境でビルドする必要があります。}} |
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− | [[en2:DeveloperWiki:Building in a Clean Chroot|DeveloperWiki:Building in a Clean Chroot]] を参照してビルドするための chroot をセットアップしてください。[[en2:DeveloperWiki|DeveloperWiki]] に書かれているように {{ic|$CHROOT/root/repo}} に {{ic|local}} リポジトリを設定してビルドしたパッケージをリポジトリに追加します。 |
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+ | $ startx /opt/trinity/bin/starttde |
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− | 例: |
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− | # mkarchroot -u $CHROOT/root |
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− | # makechrootpkg -c -r $CHROOT |
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− | # makechrootpkg -r $CHROOT |
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+ | 詳細については、[[xinit]] を参照してください。 |
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− | Which means respectively: |
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− | # update the chroot |
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− | # build first package with the -c option |
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− | # build remaining packages without update |
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− | == |
+ | === グラフィカル === |
+ | ''tde-tdebase'' には TDE ディスプレイマネージャーが付属しています。起動時に開始するには、{{ic|tdm.service}} を [[有効化]] します: |
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− | TDE のインストールが成功したら、kdm を使って KDE Plasma を起動するのと同じように tdm デスクトップマネージャを使って TDE (や他のデスクトップ) を起動することができます。ディスプレイマネージャの init スクリプトは衝突しないように {{ic|kdm}} から {{ic|tdm}} に名前が変更されています。TDE には {{ic|tdm.service}} ファイルが含まれており systemd でブート時に tdm を起動することが可能です。また、{{ic|~/.xinitrc}} に starttde のパスを記述することで TDE をコマンドラインから起動することもできます。どちらにしろ tdm や TDE の起動は簡単です。 |
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+ | == ヒントとテクニック == |
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− | === systemd で tdm.service を有効化してブート時に tdm を起動 === |
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+ | === Trinity "Kicker" パネルと他のデスクトップ環境 === |
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− | systemd がデフォルトの {{ic|multi-user.target}} を起動するように設定されている場合、{{ic|tdm.service}} を[[有効化]]するだけでブート時に tdm を起動するように設定できます。 |
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+ | Trinity の "Kicker" デスクトップパネルとアプレットを別のデスクトップ環境で使用するには、このスクリプトを作成し、[[#実行可能属性の付与|実行可能]] にします。Plasma5 の場合は、''System Settings > Startup and Shutdown > Autostart > Add Script'' を使用します。 |
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− | 何か問題が発生したら、{{ic|default.target}} を手動で設定してください。詳しくは[[ディスプレイマネージャ#ディスプレイマネージャをロードする]]を参照。 |
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+ | #!/bin/bash |
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− | === startx で起動するように設定 === |
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+ | /opt/trinity/bin/tdeinit |
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+ | /opt/trinity/bin/kicker |
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+ | /opt/trinity/bin/tdebuildsycoca --noincremental |
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+ | == トラブルシューティング == |
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− | Trinity は通常の {{ic|starttde}} を提供しています。Arch のパッケージングガイドラインに従ってパッケージを作成した場合、ファイルは {{ic|/usr/bin}} に配置されます。Trinity を起動する一番簡単な方法は {{ic|~/.xinitrc}} の末尾に {{ic|starttde}} を追加することです。{{ic|~/.xinitrc}} が存在しない場合、{{ic|/etc/skel}} からコピーするか以下の内容で作成してください: |
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+ | === TDE ディスプレイマネージャ === |
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− | {{hc|~/.xinitrc|exec starttde}} |
||
+ | 問題が発生した場合は、{{ic|default.target}} を手動で設定する必要があります。解決策については、[[ディスプレイマネージャ#ディスプレイマネージャをロードする]] を参照してください。 |
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− | そしてコマンドラインから、{{ic|startx}} と入力します。詳しくは [[xinitrc]] を見て下さい。 |
||
== 参照 == |
== 参照 == |
||
− | * |
+ | * [https://git.trinitydesktop.org/cgit/ TDE GIT リポジトリ] |
− | * |
+ | * [http://bugs.trinitydesktop.org/ TDE Bugzilla] |
− | * |
+ | * [http://trinitydesktop.org/mailinglist.php メーリングリスト] |
− | * |
+ | * [https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers Developers Web] |
+ | * [https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Tutorials_and_Documentation_for_QT_and_TQT QT と TQT のチュートリアルドキュメント] |
||
− | * メーリングリスト: [http://trinitydesktop.org/mailinglist.php http://trinitydesktop.org/mailinglist.php] |
||
− | * |
+ | * [https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Building_and_Distributing_Trinity ビルド方法] |
− | * QT と TQT のチュートリアル・ドキュメント: [https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Tutorials_and_Documentation_for_QT_and_TQT https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Tutorials_and_Documentation_for_QT_and_TQT] |
||
− | * How To Build: [https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Building_and_Distributing_Trinity https://wiki.trinitydesktop.org/Category:Developers#Building_and_Distributing_Trinity] |
2023年12月27日 (水) 16:48時点における最新版
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Trinity デスクトップ環境 (TDE) プロジェクトページ から:
- TDE は、Unix 系オペレーティングシステム用に設計された完全なソフトウェアデスクトップ環境で、従来のデスクトップモデルを好むコンピュータ ユーザーを対象とした、無料/自由ソフトウェアです。2010 年に KDE 3.5 のフォークとして誕生した TDE は、現在では独自の個性と開発チームを持つ完全に独立したプロジェクトとなり、さまざまな Linux ディストリビューション、BSD、DilOS で利用できます。
TDE は依然として古いバージョンの Qt に依存していますが、このバージョンは非推奨になっているため、現在は自社で保守しています。Trinity アプリケーションとアプレットは、他のデスクトップ環境でも動作する必要があります。
目次
インストール
バイナリパッケージ
基本的な Trinity 環境の場合は trinity リポジトリから tde-tdebase パッケージをインストールするか、より完全な環境の場合は tde-meta パッケージをインストールします。
アップグレード 中にエラーが発生した場合は、pacman/パッケージ署名#非公式な鍵を追加 に従って 0x8685AD8B
キーを追加します。
ソースからビルド
Trinity Packaging リポジトリ には、ほとんどの Trinity パッケージの PKGBUILD ファイルが arch フォルダーに含まれています。
ソースは git リポジトリに存在します。リポジトリを複製する方法は Trinity プロジェクトの GIT information ページを見て下さい。
推奨されるビルド順序は、TDE のビルド方法 ページで指定されています。
起動
手動
Linux コンソールから Trinity を起動するには:
$ startx /opt/trinity/bin/starttde
詳細については、xinit を参照してください。
グラフィカル
tde-tdebase には TDE ディスプレイマネージャーが付属しています。起動時に開始するには、tdm.service
を 有効化 します:
ヒントとテクニック
Trinity "Kicker" パネルと他のデスクトップ環境
Trinity の "Kicker" デスクトップパネルとアプレットを別のデスクトップ環境で使用するには、このスクリプトを作成し、実行可能 にします。Plasma5 の場合は、System Settings > Startup and Shutdown > Autostart > Add Script を使用します。
#!/bin/bash /opt/trinity/bin/tdeinit /opt/trinity/bin/kicker /opt/trinity/bin/tdebuildsycoca --noincremental
トラブルシューティング
TDE ディスプレイマネージャ
問題が発生した場合は、default.target
を手動で設定する必要があります。解決策については、ディスプレイマネージャ#ディスプレイマネージャをロードする を参照してください。