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[https://store.kde.org/ store.kde.org] のフロントエンドが開かれ、ワンクリックで第三者が作成した plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。
 
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ほとんどの plasmoid は KDE の開発者によって公式に作られているものではありません。Mac OS X や Microsoft Windows Vista/7 のウィジェット、Google ガジェット、SuperKaramba ウィジェットのインストールをすることもできます。
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ほとんどの plasmoid は KDE の開発者によって公式に作られているものではありません。macOS や Microsoft Windows Vista/7 のウィジェット、Google ガジェット、SuperKaramba ウィジェットのインストールをすることもできます。
   
 
Plasmoid バイナリは [https://aur.archlinux.org/packages.php?O=0&K=plasmoid&do_Search=Go&PP=25&SO=d&SB=v AUR] から PKGBUILD を使ってインストールすることもできます。
 
Plasmoid バイナリは [https://aur.archlinux.org/packages.php?O=0&K=plasmoid&do_Search=Go&PP=25&SO=d&SB=v AUR] から PKGBUILD を使ってインストールすることもできます。

2017年7月21日 (金) 20:58時点における版

関連記事

KDE は Plasma (または Plasma Workspaces) という名前のデスクトップ環境と、ライブラリ・フレームワーク (KDE Frameworks)、そしてアプリケーション (KDE Applications) からなるソフトウェアプロジェクトです。KDE にはよくメンテされている UserBase wiki があります。ほとんどの KDE アプリケーションはここで詳細情報を見ることができます。

ノート: 2014年から、KDE プロジェクトは名前を変更して組織改革が行われました。以前使われていた KDE Software Compilation という言葉は止めて、フレームワークやアプリケーションの開発サイクルやバージョニングは Plasma デスクトップとは分離して行われるようになっています。

目次

インストール

Plasma デスクトップ

Xorg をインストールしていない場合は、KDE をインストールする前に Xorg をインストールしてください。

plasma-meta メタパッケージか plasma グループをインストールしてください。plasma-metaplasma の違いについてはパッケージの作成#メタパッケージとグループを参照してください。また、Plasma を動かすための必要最小限のパッケージだけインストールしたい場合は、plasma-desktop パッケージをインストールしてください。

KDE アプリケーションと言語パック

KDE Applications のフルセットをインストールしたいときは、kde-applications グループか kde-applications-meta メタパッケージをインストールしてモジュールをインストールしてください。このパッケージではアプリケーションだけがインストールされ、Plasma デスクトップは付属していないので注意してください。

言語ファイルが必要な場合は、kde-l10n-yourlanguagehere (例えば日本語は kde-l10n-ja) をインストールしてください。利用できる言語のリストは このリンク を見て下さい。

不安定版

公式リポジトリ#[kde-unstable] を見てください。

Plasma の起動

Plasma はディスプレイマネージャを使ってグラフィカルに起動するか、あるいはコンソールから手動で起動できます。

グラフィカル

ヒント: Plasma と SDDM のよい良い統合を得るために、/etc/sddm.conf を編集して breeze テーマを使用することが推奨されています。詳しくは SDDM#テーマ設定 を参照。

Plasma 5 セッションを起動するには、ディスプレイマネージャのメニューで Plasma を選択してください。

Plasma 5.9 現在、Plasma on Wayland を使用することができるのは Qt 5.7 までです。5.8.0 では動作しません (5.8.1 で修正される予定 です)。Plasma 5.9 Errata も参照してください。ディスプレイマネージャから Plasma on Wayland セッションを起動するには plasma-wayland-session パッケージをインストールしてください。ディスプレイマネージャに Plasma が表示されるようになります。

手動

xinit/startx で Plasma を起動するには .xinitrc ファイルに exec startkde を追加してください。ログイン時に Xorg を起動したい場合、ログイン時に X を起動を見てください。コンソールから Plasma on Wayland セッションを起動するには、startplasmacompositor を実行してください。Plasma on Wayland を起動するには qt5-wayland が必要になるので注意してください。

設定

ほとんどの KDE アプリケーションの設定は ~/.config フォルダの中に保存されます。場合によっては ~/.kde4 が使われます。ただし、KDE の設定は基本的にシステム設定から行うことになっています。システム設定はターミナルから systemsettings5 を実行することで起動できます。

Frameworks 5 アプリケーションは KDElibs 4 の設定を使うことができますが、設定ファイルは別の場所に配置されます。Frameworks 5 アプリケーションを KDE 4 で同一の設定を使って動作させるには新しい設定ファイルの場所から古い設定ファイルの場所にシンボリックリンクを張る必要があります。例えば:

  • Konsole のプロファイルは ~/.kde4/share/apps/konsole から ~/.local/share/konsole/ に。
  • アプリケーションの外観は ~/.kde4/share/config/kdeglobals から ~/.config/kdeglobals に。

個人設定

あなたのスタイルに合わせて KDE デスクトップを設定する方法; Plasma テーマ、ウィンドウ装飾、アイコンテーマの使用。

Plasma デスクトップ

テーマ
ノート: Plasma カーソルテーマが上手く表示されない場合は、フォーラムの投稿 を見て下さい。

Plasma テーマ はパネルと plasmoid の見た目を決めます。システム全体にテーマをインストールしたいときは、公式リポジトリや AUR にテーマがあります。

テーマをインストールする一番簡単な方法はデスクトップ設定コントロールパネルを使うことです:

Workspace Theme > Desktop Theme > Get new Themes

store.kde.org の素晴らしいフロントエンドが表示されるので、文字通りワンクリックでサードパーティ製の plasmoid スクリプトをインストール・アンインストール・アップデートすることが可能です。

起動画面やロック画面はインストールすることができないので、カスタマイズしたいときは /usr/share/plasma/look-and-feel/ にあるオリジナルのテーマを修正する必要があります。Kubuntu フォーラムの このスレッド を参照してください。

SDDM のログイン画面はテーマには含まれません。

Qt と GTK+ アプリケーションの外観
ヒント: Qt と GTK テーマの統一については、Qt と GTK アプリケーションの外観の統合を参照。
Qt4

Qt4 アプリケーションで見た目を統一したい場合は、breeze-kde4 をインストールして qtconfig-qt4 で GUI スタイルとして Breeze を選択する必要があります。もしくは breeze-gtk をインストールして GUI スタイルとして GTK+ を選択してください。

GTK+

GTK+ アプリケーションでの推奨テーマは breeze-gtk です。Plasma 5 Breeze の外観を模倣するように作られている GTK+ テーマ gnome-breeze-gitAUR もあります。kde-gtk-config をインストールして、System Settings > Application Style > GNOME Application Style から、先にインストールしたテーマを GTK2/GTK3 のテーマとして選択してください。

テーマによっては、GTK+ アプリケーションのツールチップが白地に白字となってしまい、読めなくなることがあります。GTK2 アプリケーションの色を変更するには、.gtkrc-2.0 ファイルを開いてツールチップに関するセクションを探して変更を加えてください。GTK3 アプリケーションの場合、2つのファイルを変更する必要があります。gtk.csssettings.ini です。

ウィジェット

Plasmoid はデスクトップの機能性を向上させるための、小さなスクリプト (plasmoid スクリプト) やコード (plasmoid バイナリ) で作られた KDE アプリです。

plasmoid スクリプトをインストールする一番簡単な方法はパネルやデスクトップで右クリックして:

ウィジェットを追加 -> 新しいウィジェットを取得 -> ウィジェットをダウンロード

store.kde.org のフロントエンドが開かれ、ワンクリックで第三者が作成した plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。

ほとんどの plasmoid は KDE の開発者によって公式に作られているものではありません。macOS や Microsoft Windows Vista/7 のウィジェット、Google ガジェット、SuperKaramba ウィジェットのインストールをすることもできます。

Plasmoid バイナリは AUR から PKGBUILD を使ってインストールすることもできます。

システムトレイのサウンドアプレット

plasma-pakmixインストールしてください (アプリケーションランチャーから Kmix を起動)。

ノート: ボリュームの上げ下げの変化量を調整するには、~/.config/kmixrc[Global] セクションに VolumePercentageStep=1 のように書き加えて下さい。
パネルの影を無効化

Plasma パネルは他のウィンドウよりも上に表示され、パネルの影が下のウィンドウに描画されます [1]。この挙動を (他の影には影響を与えずに) 無効化したい場合、xorg-xpropインストールして次を実行してください:

$ xprop -remove _KDE_NET_WM_SHADOW

そして+カーネルでパネルを選択してください [2]。自動的に影を無効化したい場合、xorg-xwininfo をインストールして以下のスクリプトを作成してください:

/usr/local/bin/kde-no-shadow
#!/bin/bash
for WID in $(xwininfo -root -tree | sed '/"Plasma": ("plasmashell" "plasmashell")/!d; s/^  *\([^ ]*\) .*/\1/g'); do
   xprop -id $WID -remove _KDE_NET_WM_SHADOW
done

AutostartAdd Script でスクリプトをログイン時に実行させることができます:

$ kcmshell5 autostart

ウィンドウ装飾

ウィンドウ装飾 を変更するには

システム設定 -> ワークスペースの外観 -> ウィンドウの飾り

ワンクリックで直接、他のテーマをダウンロード・インストールすることもできます。AUR から利用できるテーマもあります。

アイコンテーマ

アイコンテーマを設定したい場合、System Settings > Icons からインストール・変更できます。

ノート: ほとんどの Linux デスクトップは共通フォーマットでアイコンテーマを扱いますが、GNOME などのデスクトップ環境は (メニューやツールバーなどで) 使用しているアイコンがやや少なめです。GNOME 用に開発されたテーマには Plasma 5 や KDE アプリが必要とするアイコンが含まれていない可能性があります。基本的には Plasma に対応しているアイコンテーマをインストールすることを推奨します。

フォント

KDE のフォント表示が汚い

ttf-dejavuttf-liberation パッケージのインストールを試して下さい。

インストール後、一度ログアウトしてください。KDE システム設定の "フォント" パネルから設定を変更する必要はありません。qt5ct を使っている場合、Qt5 の設定ツールの設定によってシステム設定のフォント設定が上書きされる可能性があります。

直接フォントレンダリングの設定をしたとき、システム設定の外観が変わることに気づいて下さい。システム設定 > フォント を開いてしまうと、システム設定はあなたのフォント設定ファイル (fonts.conf) を作り替えてしまいます。

これを止める方法はありませんが、値を fonts.conf ファイルと同じにすれば期待したフォントレンダリングができます(アプリケーションを一度終了する必要があります、場合によってはデスクトップを再起動する必要があります)。Gnome のフォント設定も同じことをするので(両方のデスクトップ環境を使っている場合は)注意してください。

フォントが大きすぎる・アンバランス

システム設定 > フォントからフォントの DPI を 96 にしてみて下さい。

これでフォントが治らないときは Xorg の設定から直接 DPI をセットしてください。Xorg#手動で DPI を設定するを参照。

スペースの節約

小さな画面 (例: ネットブック) を使っているユーザーのための Plasma Netbook シェルは Plasma 5 ではなくなりました。KDE フォーラムの投稿 を見て下さい。

ただし、~/.config/kwinrc ファイルを編集して [Windows] セクションに BorderlessMaximizedWindows=true を追加することでスペースを効率的に使うようにすることができます。

サムネイルの生成

デスクトップや Dolphin でメディアやドキュメントファイルのサムネイルを生成するには kdegraphics-thumbnailers, ffmpegthumbs, kde-thumbnailer-odfAUR をインストールしてください。

そしてデスクトップを右クリックして desktop background > Configure Desktop > Icons > More Preview Options... からサムネイルのカテゴリを有効にしてください。

Dolphin では Control > General > Previews を開いてください。

印刷

ヒント: 手早く設定したいときは CUPS のウェブインタフェースを使って下さい。ウェブインターフェイスから設定したプリンターを KDE のアプリケーションから使うことができます。

システム設定 -> プリンタ設定 からプリンターの設定をすることができます。この方法を使うには、最初に print-managercups パッケージをインストールしてください。

まず avahi-daemon.serviceorg.cups.cupsd.service デーモンを起動する必要があります、そうしないと次のエラーが表示されます:

The service 'Printer Configuration' does not provide an interface 'KCModule' 
with keyword 'system-config- printer-kde/system-config-printer-kde.py' 
The factory does not support creating components of the specified type.

次のエラーが表示される場合は、ユーザーにプリンターを管理する権限を与えて下さい:

There was an error during CUPS operation: 'cups-authorization-canceled'

CUPS では、/etc/cups/cups-files.conf で設定を行います。

/etc/grouplpadmin を追加して /etc/cups/cups-files.confSystemGroup ディレクティブに記述することで lpadmin グループの全てのユーザーがプリンターを設定できるようになります。SystemGroup ディレクティブに lp グループを追加してはいけません、印刷が失敗するようになります。

# groupadd -g107 lpadmin
/etc/cups/cups-files.conf
# Administrator user group...
SystemGroup sys root lpadmin
ヒント: CUPS の設定に関する詳細は CUPS#設定を読んでください。

Samba/Windows サポート

Windows サービスにアクセスしたいときは Samba (samba パッケージ) をインストールしてください。

Dolphin の共有機能は kdenetwork-filesharing パッケージを必要とし、ユーザー定義共有が有効になっている必要がありますが、標準の smb.conf では有効になっていません。Samba の記事に書かれている指示に従って追加してください。設定後、Samba を再起動すれば Dolphin の共有は自動的に動作するはずです。

KDE デスクトップアクティビティ

KDE デスクトップアクティビティ は Plasma ベースの"仮想デスクトップ"ライクな Plasma ウィジェットのセットであり、複数のスクリーン・デスクトップがあるかのようにウィジェットを独立して設定できます。

デスクトップで、Cashew Plasmoid をクリックしてポップアップしたウィンドウの "Activities" を押して下さい。

plasma バーは Plasma デスクトップアクティビティのある画面の一番下に表示されます。対応するアイコンを押すことで操作することができます。

省電力設定

Plasma には "Powerdevil Power Management" という統合された省電力サービスがあり、システムの省電力プロファイルや(サポートされていれば)画面の明るさなどを調節することができます。

ノート: Powerdevil は logind の全ての設定を継承するわけではありません (ノートパソコンのフタを閉じた時のアクションなど)。そのような場合、logind の設定を変更する必要があります。詳しくは電源管理#systemd による電源管理を見てください。

アプリケーションの自動起動

Plasma では起動時やシャットダウン時にアプリケーションやスクリプトを実行することができます。アプリケーションを自動起動するには、systemsettings を起動してから Startup and Shutdown -> Autostart を開いて好きなプログラムやシェルスクリプトを追加してください。アプリケーションを設定すると、.desktop ファイルが作成されます。シェルスクリプトを設定した場合、シンボリックリンクが作成されます。

ノート:
  • プログラムはログイン時にしか自動起動できませんが、シェルスクリプトはシャットダウン時や Plasma が起動する前にも実行できます。
  • シェルスクリプトは実行可能属性を付与しておかないと実行することができません。

以下のディレクトリにデスクトップエントリ (.desktop ファイル) を配置します:

  • ~/.config/autostart - ログイン時に実行するアプリケーション。

シェルスクリプトのシンボリックリンクは以下のディレクトリのどれかに配置します:

  • ~/.config/plasma-workspace/env - ログインする前に実行。
  • ~/.config/autostart-scripts - ログイン時に実行。
  • ~/.config/plasma-workspace/shutdown - シャットダウン時に実行。

システム管理

キーボードの設定

以下のように辿って下さい:

システム設定 > ハードウェア > 入力デバイス > キーボード

最初のタブで、キーボードモデルを選ぶことができます。

"レイアウト"タブでは、"Add Layout" ボタンを押して使いたいバリアントと言語を選ぶことができます。 "詳細"タブでは、キーボードのコンビネーションを選択できます。"Key(s) to change layout" サブメニューからレイアウトを変更できます。

KDE システム設定から Xorg サーバーを終了する

以下のようにサブメニューまでたどって下さい:

システム設定 -> 入力デバイス -> キーボード -> Advanced (tab) > "Key Sequence to kill the X server"

チェックボックスのチェックを入れて下さい。

KCM

KCM は KConfig Module の意です。KCM を使うと、システムの設定をするためのインターフェースをシステム設定に表示します。また、kcmshell5 でコマンドラインから使えます。

  • kde-gtk-config — GTK アプリの KDE におけるルックアンドフィールの設定。
https://cgit.kde.org/kde-gtk-config.git || kde-gtk-config
  • kcm-gtk — GTK の外観の KConfig モジュール。
https://launchpad.net/kcm-gtk || kcm-gtkAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]
  • KCM Qt Graphics System — 標準の Qt グラフィックシステムを簡単に設定できる KCM。
https://www.linux-apps.com/p/1127857/ || kcm-qt-graphicssystemAUR
https://www.linux-apps.com/p/1127851/ || kcm-ufwAUR
  • システムポリシーPolicyKit の設定を変えることができる設定モジュール。
https://cgit.kde.org/polkit-kde-kcmodules-1.git || kcm-polkit-kde-gitAUR
  • Wacom タブレット — Wacom の Linux ドライバーの KDE GUI。
https://www.linux-apps.com/p/1127862/ || kcm-wacomtabletAUR
  • Kcmsystemd — KDE の systemd 制御モジュール。
https://github.com/rthomsen/kcmsystemd || systemd-kcm

linux-apps.com に他にも多くの KCM があります。

デスクトップ検索とセマンティックデスクトップ

KDE では Baloo (ファイルインデックスの作成と検索を行います) と呼ばれるソフトウェアを使ってデスクトップ検索を実装しています。

Baloo

Baloo の使用と設定

KDE Plasma Desktop で Baloo を使って検索をするには、krunner を起動 (デフォルトでは ALT+F2 を押下) して検索文字列を入力します。もしくは Dolphin で CTRL+F を押して下さい。

デフォルトではデスクトップ検索の KCM にはオプションが2つしかありません: フォルダをブラックリストに入れるパネルと、ワンクリックで無効化する方法です。

また、~/.config/baloofilerc ファイルを編集することも可能です (info)。さらに、balooctl プロセスを使うこともできます。Baloo を無効化するには balooctl disable を実行してください。

ブラックリストにフォルダを追加したり Baloo を完全に無効化すると、baloo_file_cleaner という名前のプロセスが不必要になったインデックスファイルを自動的に削除します。インデックスファイルは ~/.local/share/baloo/ 下に保存されています。

リムーバルデバイスをインデックスする方法

デフォルトでは、リムーバルデバイスはブラックリストに入っています。KCM パネルのブラックリストからデバイスを削除する必要があります。

ウェブブラウザ

Konqueror と Rekonq

Konqueror は2つのレンダリングエンジンをサポートしています – KHTML と QtWebKit (kwebkitpart[リンク切れ: パッケージが存在しません] パッケージを使用) – Rekonq は QtWebKit しかサポートされていません。KHTML の開発は Qt に WebKit が付属するようになってから停止していますが、互換性維持のために残されています。そして QtWebKit は Qt プロジェクトによって 非推奨 となっており Chromium ベースの Qt WebEngine に置き換えられていますが、Konqueror と Rekonq のどちらも現在のところ Qt WebEngine に対応していません。

現在 Fiber と呼ばれる後継ウェブブラウザが開発中で、Chromium のエンジンを使用する予定です。

Firefox

設定によって Firefox は Plasma と統合できます。詳しくは Firefox#KDE の統合 を参照。

Qupzilla

Qupzilla (qupzilla) は Plasma との統合が可能な Qt ウェブブラウザです。Qupzilla 2.0 から WebKit の代わりに Qt WebEngine を使用します。

PIM

KDE には個人情報管理用のスタックが付属しています。メールや連絡先、カレンダー、メモなどを管理します。

Akonadi

Akonadi は PIM データのローカルキャッシュとして働くシステムで、他のアプリケーションから使うことが可能です。これにはユーザーのメール、連絡先、カレンダー、イベント、ジャーナル、アラーム、ノートなどが含まれます。Nepomuk ライブラリとインターフェイスで接続し検索機能を提供します。

Akonadi は自身ではデータを保存しません: ストレージのフォーマットはデータの性質に依存します (例えば、連絡先は vCard フォーマットで保存されます)。

Akonadi や Nepomuk との連携に関する詳細は [3][4] を見て下さい。

インストール

akonadi をインストールしてください。kdepim-addons をインストールするとアドオンが追加されます。EWS のサポートが必要な場合は akonadi-ews-gitAUR をインストールしてください。

ノート: akonadi パッケージで MariaDB/MySQL 以外のデータベースエンジンを使いたい場合は、次のコマンドを使って mariadb をインストールしないようにしてください: # pacman -S akonadi --assume-installed mariadb

Akonadi を無効にする

KDE userbase のセクション を参照。

データベース設定

kdepim-runtime パッケージの akonaditray を起動してください。右クリックから設定を選びます。「Akonadiサーバの設定」タブから次のことができます:

  • Akonadi が MySQL/MariaDB サーバーを使うように設定
    • ホームディレクトリが ZFS プール上にある場合は、以下の内容の ~/.config/akonadi/mysql-local.conf を作成する必要があります:
      [mysqld]
      innodb_use_native_aio = 0
      
      これは MySQL#ZFS での実行時に OS エラー 22 で説明されている問題です。
  • Akonadi が PostgreSQL サーバーを使うように設定
  • Akonadi が SQLite を使うように設定
    • ~/.config/akonadi/akonadiserverrc を編集して以下のようにしてください
      [General]
      #Driver=QMYSQL
      Driver=QSQLITE3
      
      [QSQLITE3]
      Name=/home/''username''/.local/share/akonadi/akonadi.db
      

Strigi 検索

Strigi は Nepomuk にデータを送り込むもうひとつの方法です。Strigi はなるべくユーザーのホームフォルダのインデックスを作成します。インデックス作成はファイルの名前の収集だけではなく、音楽コレクションや Kget によるタグ付けされたダウンロードの情報の取得も含まれます。Strigi 検索は KDE のランチャーと統合されており、Alt+F2 でアクセス可能です。

デフォルトで、Dolphin には右上に検索バーがあり Strigi のインデックスから検索をかけることができます。

ノート: Strigi はあなたのコンピュータの資源を消費します - CPU, メモリ, ディスクアクセス, ディスクスペース, バッテリーライフ。Strigi が資源を消費しすぎていると感じているときは、"システム設定 -> デスクトップ検索" から無効にできます。

Strigi のフォルダインデックスは以下で設定することができます:

システム設定 -> デスクトップ検索 -> Desktop Query -> Customize index folders…

Phonon

Wikipedia より: Phonon (フォノン) は Linux デスクトップ環境である KDE4 向けに開発されたクロスプラットフォームのマルチメディア API である。Phonon は、Unix 系デスクトップにおけるマルチメディア環境に関する諸問題を解決することを目的として開発された。Phonon 自体はマルチメディアフレームワークではないが、バックエンドを通じて GStreamer や Xine のような既存のフレームワークの橋渡しを行う機能を有し、開発者は Phonon がサポートするあらゆるマルチメディアフレームワークに単一の API を通じてアクセス出来るようになる。これによって、フレームワークが放置されることや API の不安定性、KDE が単一のフレームワークに依存することなどの諸問題を回避できる。

Phonon は KDE や Qt ソフトウェアの中で音声 (例: システム通知、KDE 音声アプリ) や動画 (例: Dolphin 動画サムネイル) のために広く使われています。

どのバックエンドを使うべきですか?

あなたは様々なバックエンドを選ぶことができ、公式リポジトリには GStreamer (phonon-qt4-gstreamer, phonon-qt5-gstreamer) と VLC (phonon-qt4-vlc, phonon-qt5-vlc) があります。AUR には MPlayer (phonon-mplayer-gitAUR), QuickTime (phonon-quicktime-gitAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]), AVKode (phonon-avkode-gitAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror]) があります。

KDE の開発元では VLC バックエンドを使用することが推奨されています [5]。ただし有名な Linux ディストリビューション (Kubuntu や Fedora-KDE など) では特許で守られている MPEG コーデックをデフォルト環境から取り除くために GStreamer が使われています。バックエンドによって対応している機能は多少異なります [6]

ノート:
  • 複数のバックエンドを同時にインストールして、System Settings > Multimedia > Phonon > Backend からどちらを優先するか設定することも可能です。Plasma 5 の場合は System Settings > Multimedia > Backend で設定できます。
  • KDE UserBase によると、Phonon-MPlayer は現在メンテナンスされていません。
  • KDE フォーラムの スレッド によると、VLC バックエンドは ReplayGain をサポートしていません。
  • VLC バックエンドを使用している場合、音声による警告メッセージが送信されたときにアプリケーションがクラッシュすることがあります。# /usr/lib/vlc/vlc-cache-gen -f /usr/lib/vlc/plugins を実行することで解決します [7]

アプリケーション

KDE プロジェクトは Plasma デスクトップと統合されたアプリケーションスイートを提供しています。利用可能なアプリケーションについては kde-applications グループを見てください。また、カテゴリ:KDE には KDE 関連のアプリケーションのページが存在します。

KDE Applications で提供されているプログラム以外にも、Plasma デスクトップを補うアプリケーションは多数存在します。

Yakuake

Yakuake は Quake ライクなターミナルエミュレータであり、F12 キーで表示を切り替えることができます。複数タブもサポート。Yakuake は yakuake パッケージでインストールできます。

KDE Telepathy

KDE Telepathy は KDE デスクトップでインスタントメッセージを統合することを目標にしているプロジェクトです。バックエンドとして Telepathy フレームワークを利用しており、Kopete を置き換えるようになっています。

Telepathy プロトコルをインストールするには telepathy グループをインストールしてください。KDE Telepathy クライアントを使うには、telepathy-kde-meta パッケージをインストールしてください。telepathy-kde グループに含まれている全てのパッケージが入っています。

KDE Telepathy で Telegram を使う

telegram-purpleAUR または telegram-purple-gitAURtelepathy-morse-gitAUR をインストールして telepathy-haze を使うことで Telegram プロトコルを使用することができます。ユーザー名は Telegram アカウントの電話番号です (国番号 '+xx' を付けて下さい、例えば日本なら '+81')。GUI での設定は少々厄介です: KDE Telepathy で新しいアカウントを設定するときに電話番号が承認できない場合 (不正なパラメータでアカウントが作成できないというエラーメッセージが表示される場合)、手動で設定ファイル (~/.local/share/telepathy/mission-control/accounts.cfg) のシングルクォートの間に電話番号を記述して、クォートを消して下さい (クォートを消さないと、認証エラーが発生します)。

ノート: 設定ファイルを手動で編集するのは KDE Telepathy が動作していないとき (例えば KDE デスクトップセッションがないとき) に限ります。そうでないとソフトウェアによって手動で行った変更が上書きされてしまいます。

Tips and tricks

KDE で別のウィンドウマネージャを使う

KDE で別のウィンドウマネージャを使用するには systemsettings パネルを開いて Default Applications > Window Manager > Use a different window manager で使用したいウィンドウマネージャをリストから選択してください。

KDE/Openbox Session

openbox パッケージには Openbox で KDE を使用するためのセッションが含まれています。このセッションを利用するには、ディスプレイマネージャのメニューから KDE/Openbox を選択してください。

セッションを手動で起動する場合、次の行を .xinitrc ファイルに追加してください:

exec openbox-kde-session

Compiz custom

カスタムオプションとスイッチを使って Compiz を実行する必要があるときは Compiz custom を選択して compiz-kde-launcher という名前のスクリプトを作成し、Compiz を起動するのに使いたいコマンドをスクリプトに追加してください。例:

/usr/local/bin/compiz-kde-launcher
#!/bin/bash
LIBGL_ALWAYS_INDIRECT=1
compiz --replace &
wait

スクリプトには実行可能属性を付けて下さい:

$ chmod +x /usr/local/bin/compiz-kde-launcher

コンポジット効果の再有効化

Kwin をコンポジタがないウィンドウマネージャ (Openbox など) で置き換えると、透過などのデスクトップのコンポジット効果がなくなってしまいます。このような場合、XcompmgrCompton など効果を生み出す別のコンポジットマネージャをインストール・実行してください。

Android との統合

KDE Connect は以下の機能を提供します:

  • KDE とアプリ間でファイルや URL を共有。
  • タッチパッドのエミュレーション: 携帯の画面をコンピュータのタッチパッドとして使用。
  • 通知の同期 (4.3+): デスクトップから Android の通知を読み取り。
  • クリップボードの共有: 携帯電話とコンピュータでコピーアンドペースト。
  • マルチメディアのリモートコントロール: 携帯電話を Linux メディアプレイヤーのリモコンとして使用。
  • WiFi 接続: USB 接続や Bluetooth を必要としません。
  • RSA 暗号化: あなたの情報は暗号化されます。

コンピュータと Android の両方に KDE Connect をインストールする必要があります。PC 側では、kdeconnect パッケージをインストールしてください。Android 側では、Google PlayF-Droid から KDE Connect をインストールしてください。

Plasma デスクトップを使用しない場合でも KDE Connect は利用できます。Unity などの AppIndicators を使用するデスクトップ環境の場合、indicator-kdeconnectAUR パッケージもインストールしてください。

ソフトウェアアップデートの通知を表示

KDE のシステムトレイやパッケージマネージャの GUI にパッケージアップデートについての通知を表示するには apperAUR をインストールしてください。詳しくは PackageKit のウェブサイト を参照。

OpenGL ES を使うように KWin を設定

強制的に OpenGL ES バックエンドを使用するには KWIN_COMPOSE 環境変数を 'O2ES' に設定してください。OpenGL ES は全てのドライバーによってサポートされているわけではないので注意です。

Konqueror/Dolphin ファイルマネージャで音声や動画のサムネイルを有効にする

Konqueror や Dolphin で音声ファイルのサムネイルを表示するには AUR から audiothumbsAUR[リンク切れ: アーカイブ: aur-mirror] をインストールしてください。

Konqueror や Dolphin で動画のサムネイルを表示するには kdemultimedia-mplayerthumbs[リンク切れ: パッケージが存在しません]kdemultimedia-ffmpegthumbs[リンク切れ: 置換パッケージ: ffmpegthumbs] をインストールしてください。

アプリケーションの起動の高速化

アプリケーションの起動時間を 50-150ms 早くする、この "magic trick" は User Rob によって彼のブログに書かれたものです。この trick を有効にするには、ホームに次のフォルダを作成してください:

$ mkdir ~/.compose-cache/

io の負担が重い時にフリーズが発生することがあります。フリーズしないようにするには、次を実行:

$ ln -sfv /run/user/$UID/ /home/$USER/.compose-cache


パーティションの秘匿

Dolphin で、Places サイドバーのパーティションを右クリックして Hide <partition> を選択するだけです。

内部パーティションをファイルマネージャに表示したくない場合は、以下のような udev ルールを作成してください:

/etc/udev/rules.d/10-local.rules
KERNEL=="sda[0-9]", ENV{UDISKS_IGNORE}="1"

特定のパーティションでも同じことが可能です:

KERNEL=="sda1", ENV{UDISKS_IGNORE}="1"
KERNEL=="sda2", ENV{UDISKS_IGNORE}="1"

モニターの解像度やマルチモニターの設定

ディスプレイの解像度やマルチモニターの管理を Plasma 5 で有効にしたい場合は、kscreen をインストールしてください。システム設定のディスプレイとモニターにオプションが追加されます。

Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く

ノート: Plasma 5.8 から、以下の設定は不要になっています。デフォルトで Super キーを押せばアプリケーションランチャーが起動します。機能を無効にするには kwriteconfig5 --file kwinrc --group ModifierOnlyShortcuts --key Meta "" を実行してください。

ksuperkeyAUR をインストール・起動してください。そして Alt + F1 をホットキーに指定します。これで Super キーでアプリケーションランチャーが開くようになります。手動で ksuperkey を起動するのが面倒な場合は自動起動させてください。

Plasma の Wayland セッションでタッチパッドのタップでクリックを有効にする

ノート: Plasma 5.9.2 から、以下の設定は不要になりました。

現在、Plasma の Wayland セッションではシステム設定を使って、タップでクリックを設定することはできません [8]。かわりに D-Bus を使うことで設定する方法が存在します [9]

まずは libinput が認識しているタッチパッドデバイスを確認:

# libinput-list-devices
Device:           ETPS/2 Elantech Touchpad
Kernel:           /dev/input/event14
Group:            7
Seat:             seat0, default
Size:             78.28x38.78mm
Capabilities:     pointer
Tap-to-click:     disabled
Tap-and-drag:     enabled
Tap drag lock:    disabled
Left-handed:      disabled
Nat.scrolling:    disabled
Middle emulation: n/a
Calibration:      n/a
Scroll methods:   *two-finger edge
Click methods:    none
Disable-w-typing: enabled
Accel profiles:   none
Rotation:         n/a

上記の場合、タッチパッドは event14 です。

KDE Dbus がタッチパッドを認識しているか確認してください (event14libinput-list-devices で確認した識別子に置き換えてください):

$ qdbus org.kde.KWin.InputDevice /org/kde/KWin/InputDevice/event14 org.freedesktop.DBus.Properties.Get org.kde.KWin.InputDevice name
ETPS/2 Elantech Touchpad

tapToClick の現在の値を確認:

$ qdbus org.kde.KWin.InputDevice /org/kde/KWin/InputDevice/event14 org.freedesktop.DBus.Properties.Get org.kde.KWin.InputDevice tapToClick
false

tapToClicktrue に設定:

$ qdbus org.kde.KWin.InputDevice /org/kde/KWin/InputDevice/event14 org.freedesktop.DBus.Properties.Set org.kde.KWin.InputDevice tapToClick true

tapToClicktrue になっていることを確認:

$ qdbus org.kde.KWin.InputDevice /org/kde/KWin/InputDevice/event14 org.freedesktop.DBus.Properties.Get org.kde.KWin.InputDevice tapToClick
true

トラブルシューティング

グラフィックカード関連

Intel

Intel のグラフィックカードでコンポジットの 3D アクセラレーションを使用した場合、Plasma パネルなどのアプリケーションの表示が更新されなくなることがあります (フリーズしたままになる)。Intel のドライバーは EGL に問題を抱えています 。Plasma 5 の OpenGL インターフェイスの設定を GLX に変えてみてください (システム設定の Display and Monitor -> Compositor)。それでも直らない場合、Intel Graphics をみてアクセラレーションメソッドを SNA から変えてください。

旧式の Nvidia で Plasma がクラッシュする

Nvidia-304xx ドライバーで発生する Plasma のバグ です。コンポジットを無効化するか、~/.config/plasma-workspace/env/ に以下の内容で kwin.sh ファイルを作成してください:

#!/bin/sh
export KWIN_EXPLICIT_SYNC=0

そして system-settings > Startup and Shutdown > Autostart から KDE の(プリ)スタートアップファイルとして上記のスクリプトを Check/Add してください。

設定関連

KDE の問題の多くは設定に関係しています。アップグレードの問題を解決する方法のひとつは KDE の設定をイチから始めることです。

ファイルインデックスサービスを有効にしても動作しない

Nepomuk データベースが破損しているのが原因です。データベースを移動するか全て削除することで直すことができます。KDE からログアウトし、仮想コンソールから次のコマンドを実行してください:

$ mv ~/.kde4/share/apps/nepomuk ~/.kde4/share/apps/nepomuk_backup

これで既存の(壊れた) nepomuk データベースが移動されます。データベースは再びログインしたときに再生成されます。

Plasma デスクトップの挙動がおかしい

通常 Plasma の問題は不安定な plasmoidplasma テーマが原因です。まず、最後にインストールした plasmoid や plasma テーマを無効にしたりアンインストールしてみてください。

突然デスクトップが"ロックアップ"する場合は、おそらくインストールしたウィジェットの欠陥が原因です。問題が起こる前にインストールしたウィジェットがどれか思い出せないときは、問題が解決するまで一つずつウィジェットを削除して見て下さい。ウィジェットをアンインストールしたら、公式ウィジェットが原因の場合バグレポートを送って下さい (bugs.kde.org)。公式ウィジェットではなかったときは、https://store.kde.org/ のエントリを探してウィジェットの作者に問題を伝えることを推奨します (問題を再現する方法を記述してください)。

問題がわからないが、KDE の設定を全て失うのは嫌な場合は、~/.config から次を実行してください:

$ for j in plasma*; do mv -- "$j" "${j%}.bak"; done

このコマンドは KDE に再ログインした時にユーザーの plasma に関連する設定を全て削除しデフォルトの設定に戻します。これを一度行うと取り返しが付かないので注意してください。バックアップフォルダを作成して plasma に関係する設定をそこにコピーすると良いでしょう。

キャッシュを削除してアップグレードの問題を解決する

古いキャッシュによって問題が発生することもあります。アップグレードをした後、古いキャッシュによってシェルが消せなくなるなどのおかしな(デバッグしづらい)挙動が発生したり、設定を変更したときにフリーズしたり、ark が rar や zip を解凍できなくなったり、amarok が音楽を認識しなくなるなどの問題がおこることがあります。この問題の解決方法は、アップグレードによって KDE や Qt のプログラムの見た目がおかしくなる問題を解決することもあります。

次のコマンドでキャッシュを再生成してください:

$ rm ~/.config/Trolltech.conf
$ kbuildsycoca5 --noincremental

うまくいけば、問題は修正されているはずです。

akonadi の設定を削除して KMail を修復する

まず、KMail が動作していないことを確認してください。次に、設定のバックアップをしてください:

$ cp -a ~/.local/share/akonadi ~/.local/share/akonadi-old
$ cp -a ~/.config/akonadi ~/.config/akonadi-old

システム設定 > 個人 を起動して全てのリソースを削除して下さい。Dolphin に戻ってオリジナルの ~/.local/share/akonadi~/.config/akonadi を削除してください。必要ならば先ほど作成したコピーを使って元に戻すことができます。

もう一回システム設定に戻って注意して必要なリソースを追加してください。リソースがメールフォルダを読み込んでいるはずです。それから Kontact/KMail を起動して正しく動作するか確かめて下さい。

デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得

次のコマンドで KWin の状態の概要を出力します。使われているオプション、使われているコンポジットバックエンド、関連する OpenGL ドライバーの情報も表示されます。詳しくは Martin のブログ を見てください。

$ qdbus org.kde.KWin /KWin supportInformation

他のウィンドウマネージャで KDE と Qt プログラムの見た目が悪くなる

完全な KDE セッション以外で KDE や Qt のプログラムを使っている場合 (つまり、startkde を実行していない場合)、KDE 4.6.1 では Qt に KDE のスタイル (Oxygen, QtCurve etc) を教える必要があります。

QT_PLUGIN_PATH 環境変数を設定するだけで十分です。例えば、/etc/profile (root 権限がない場合 ~/.profile) に以下を追加してください:

export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/

これで qtconfig-qt4 があなたの KDE スタイルを見つけられるようになり、見た目が戻るはずです。

もしくは、Qt の styles ディレクトリから KDE の styles ディレクトリにシンボリックリンクを張っても直せます:

# ln -s /usr/lib/kde4/plugins/styles/ /usr/lib/qt4/pluginlib32-libdbusmenu-glibs/styles

Gnome では libgnomeuiAUR パッケージをインストールしてみてください。

i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない

Qt#KDE 以外の環境で Qt アプリを設定を見て下さい。

グラフィック関連の問題

2D デスクトップのパフォーマンスが低い、または 2D で乱れが出る

GPU ドライバーの問題

あなたのカードに対応した適切なドライバをインストールするようにしてください、最低でも 2D アクセラレーションがあなたのデスクトップで有効になります。詳しくは次の記事に従って下さい: ATI, NVIDIA, Intel。理論的には、オープンソースの ATI・Intel ドライバとプロプライエタリの(バイナリの) Nvidia ドライバが最適の 2D・3D アクセラレーションを提供します。

Raster エンジンを使う

問題が解決しない場合、あなたが使っているドライバが正しい XRender アクセラレーションを提供していない可能性があります。現在 Qt のペイントエンジンはデフォルトでこれを使っています。

コマンドラインから -graphicssystem raster を使ってアプリケーションを起動することでペイントエンジンをソフトウェアベースのものに変えることができます。設定オプションとして同じ -graphicssystem raster を使って Qt をリコンパイルすることでこのレンダリングエンジンをデフォルトのエンジンに設定することが可能です。

raster ペイントエンジンは GPU ではなく CPU を使ってほとんどの描画を行います。システムによっては、より良いパフォーマンスを得られるかもしれません。この回避策は基本的に Linux ドライバに致命的な欠陥があるときのためのものです。CPU は少ないスレッドで複雑な処理をするように設計されており、グラフィック計算には明らかに向いていません。反対に GPU は一度に多くのスレッドを扱えますが計算の強度は劣ります。従って、問題があったり GPU が CPU より極めて遅いときに Raster エンジンを使って下さい、それ以外の場合は XRender を使うほうがベターです。

Qt 4.7+ から、Qt をリコンパイルする必要はなくなりました。QT_GRAPHICSSYSTEM=rasteropenglnative (デフォルト) を export するだけで十分です。Raster は CPU を使い、OpenGL は GPU を使って高水準のドライバをサポート、Native は X11 レンダリング (mixture) を使います。

これを自動的に行うには kcm-qt-graphicssystemAUR を AUR からインストールしてシステム設定から設定してください

システム設定 > Qt Graphics System

詳しくは、KDE Developer ブログQt Developer ブログ を見て下さい。

3D デスクトップのパフォーマンスが低い

KDE では最初からデスクトップ効果が有効になっています。古いカードでは 3D のデスクトップアクセラレーションの必要要件を満たさないかもしれません。デスクトップ効果を無効にするには

システム設定 -> デスクトップ効果

もしくは Alt+Shift+F12 でデスクトップ効果を切り替えることができます。

ノート: catalyst プロプライエタリドライバ (fglrx) を使っている場合、パワフルなグラフィックカードを使っていても 3D のデスクトップパフォーマンスに問題が生じるかもしれません。このドライバは 3D アクセラレーションに既知の問題があります。ATI の Wiki ページを見てトラブルシューティングしてください。

新しい Nvidia GPU を搭載したシステムでデスクトップコンポジットが無効になる

ときどき、Kwin の設定ファイル (kwinrc) の設定が 3D デスクトップ OpenGL コンポジットの再有効化で問題を生じさせることがあります。この問題はランダムで発生してしまうことがあり (例えば、Xorg を突然クラッシュさせたり再起動させて、破損してしまったなど)、そのようなときは、~/.kde4/share/config/kwinrc ファイルを削除してログインしなおして下さい。KWin の設定は KDE のデフォルトに戻り、おそらく問題は解決するはずです。

コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する

KDE SC 4.6.0 では、システム設定 -> デスクトップ効果 -> Advanced -> "Suspend desktop effects for fullscreen windows" にオプションがあり、チェックを外すことで kwin は unredirect fullscreen を無効にします。

再起動するとディスプレイの設定が失われる (マルチモニター)

kscreen には、特定のディスプレイを使用している場合、再起動後にマルチモニター設定が失われるという バグ が存在します。回避策としては、kscreen をアンインストールして xorg.conf ファイルでスクリーンの解像度を指定することが考えられます:

KDE のサウンドについての問題

ALSA 関連の問題

ノート: 初めに alsa-libalsa-utils をインストールしたか確認してください。
KDE で音楽を聞こうとすると "Falling back to default" メッセージが表示される

次のようなメッセージが表示される場合:

The audio playback device <name-of-the-sound-device> does not work.
Falling back to default

システム設定から

システム設定 -> マルチメディア -> Phonon

それぞれのボックスの全てのデバイスの上に default という名前のデバイスを設定してください。

GStreamer Phonon を使って MP3 ファイルを再生できない

GStreamer の libav プラグイン (gst-libav パッケージ) をインストールすることで解決できます。それでも再生できないときは、phonon-qt4-vlcphonon-qt5-vlc など他のバックエンドをインストールして、利用する Phonon バックエンドを変更してみて下さい。バックエンドを変えるには:

システム設定 -> マルチメディア -> Phonon -> バックエンド (タブ)

Konsole がコマンドの履歴を保存しない

デフォルトでは、コンソールコマンドの履歴はコマンドに 'exit' を入力したときだけ保存されるようになっています。Konsole をウィンドウの 'x' で終了したときは保存されません。 コマンドが実行されるたびに自動で履歴を保存するには以下を .bashrc に追加してください。

shopt -s histappend
[[ "${PROMPT_COMMAND}" ]] && PROMPT_COMMAND="$PROMPT_COMMAND;history -a" || PROMPT_COMMAND="history -a"

KDE のパスワードプロンプトで一文字ごとに * が三つ表示される

システム設定 > アカウント詳細 から変更できます。パスワード&ユーザーアカウントには以下のオプションがあります:

  • 一文字ごとに一つの * を表示する
  • 一文字ごとに三つの * を表示する
  • 何も表示しない

セマンティックデスクトップを無効にしても Nepomukserver プロセスが自動で起動する

システム設定 > 起動と終了 > サービスマネージャ > 起動時に開始するサービス に行き Nepomuk 検索モジュールのチェックを外して下さい。

Dolphin やファイルダイアログが起動するのが異常に遅い

upower サービスが原因かもしれません。upower サービスが必要ない場合、無効にすることができます:

# systemctl disable upower
# systemctl mask upower

無効にすることによってデスクトップに副作用が起こることはありません。

KDE での GTK アプリケーションのデフォルト PDF ビューア

InkscapeGIMP などのグラフィックプログラムをインストールしたときに、GTK アプリケーション (Firefox も含む) がデフォルトの PDF アプリケーションとして Okular を選ばず、デフォルトアプリケーションの KDE 設定に従わないことがあります。次のユーザーコマンドを使うことで Okular をデフォルトのアプリケーションにできます。

$ xdg-mime default kde4-okularApplication_pdf.desktop application/pdf

他の PDF ビューアアプリケーションを使っていたり、他の mime タイプが間違っている場合は、kde4-okularApplication_pdf.desktopapplication/pdf をそれぞれ必要に応じて変更してください。

詳しくは、デフォルトアプリケーションを参照してください。

Inotify のフォルダ監視数

以下のエラーが表示される場合:

KDE Baloo Filewatch service reached the inotify folder watch limit. File changes may be ignored.

inotify のフォルダ監視数を増やす必要があります:

# echo 10000 > /proc/sys/fs/inotify/max_user_watches

変更を永続化させるには、以下の内容で /etc/sysctl.d/90-inotify.conf を作成してください:

#increase inotify watch limit
fs.inotify.max_user_watches = 10000

NFS ボリュームを自動マウントするとフリーズが発生する

systemd による自動マウントNFS ボリュームで行うとフリーズが発生することがあります。上流のバグレポート を参照してください。

サスペンドがハイバネートのオプションが使えない

systemd を使用してサスペンドあるいはハイバネートできるのに、KDE にそれらオプションが表示されない場合、powerdevil をインストールしてください。

参照