Blender
Wikipedia より:
- Blender はプロフェッショナルなフリー・オープンソースの 3D コンピュータグラフィックソフトウェアである。アニメーション動画や VFX、芸術、インタラクティブな 3D アプリケーションやビデオゲームなどの作成に使われている。Blender に備わっている機能: 3D モデリング、UV マッピング、テクスチャの貼り付け、ラスタ画像の編集、リギングとスキニング、流体・煙シミュレーション、パーティクルシミュレーション、スカルプト、アニメーション、マッチムーブ、カメラトラッキング、ビデオ編集、コンポジットなど。さらにゲームエンジンも内蔵している。
Blender は人気のあるオープンソースの 3D モデリングプログラムとして有名です。
インストール
GPU レンダリング
Blender は、レンダリングのための多数のハードウェアオフロードオプションをサポートしています。ハードウェアに応じてシステムを準備した後 (次の段落を参照)、Edit > Preferences... > System でグラフィックカードを計算デバイスとして設定することができます。> システムで設定できます。
NVIDIA GPUs
NVIDIA の場合、Blender は CUDA と OptiX の 2 つの GPU レンダリング バックエンドをサポートします。最新の NVIDIA GPU のほとんどがサポートされています。これらを利用するには、cuda をインストールする必要があります。その後、レンダリングバックエンドがシステムオプションで利用できるようになります。
Intel Arc GPUs
最新の Intel Arc GPU の場合は、これらのデバイス用の Blender の組み込みハードウェアレンダリングサポートを利用できます。
これを書いている時点では、追加の 環境変数 を設定して Blender を起動する必要があるかもしれません:
CYCLES_ONEAPI_ALL_DEVICES=1 blender
AMD オープンソースドライバーの HIP
サポートされている GPU (GFX9、CDNA、および RDNA 詳細については、の公式ハードウェア互換性リスト を参照してください) hip-runtime-amd は、Mesa を使用して、Blender で HIP を介して GPU アクセラレーションを取得するために使用できます。
HIP を Blender で動作させるには、hip-runtime-amd をインストールし、プロプライエタリドライバーと同様に、Blender の設定で GPU を選択します。
プロフェッショナルなレンダリングプラグイン
Blender はプロの世界でも段々と名が通るようになってきています。今は Blender の Render や Cycles 以外のレンダリングシステムをプラグインの形で使用することができます。以下は Linux でリリース済み、あるいはリリース予定のプロフェッショナル用の主要なレンダリングプラグインのリストです。
LuxRender
LuxRender は OpenCL を使ってレンダリングを行うことができるオープンソースのレンダリングシステムです。Blender で LuxRender を使用するには、luxblend25[リンク切れ: パッケージが存在しません] パッケージをインストールして、Blender の User Preferences ボックスから LuxRender アドオンを有効にしてください。
RenderMan
RenderMan は Linux に対応しているプロプライエタリのレンダリングプラグインです。非商用ライセンスの下では無料で Blender から使うことができます。Blender で使用する方法は Renderman のページ を見てください。
Pro-Render
Pro-Render は AMD が開発中のオープンソースの Blender レンダリングプラグインです。OpenCL 1.2 に対応しているマシンを使って写実的な GPU レンダリングを作成できます。CPU と比較して非常に高速に動作します。
Blend4Web
Blend4Web はウェブブラウザにインタラクティブな 3D グラフィックを表示するためのオープンソースフレームワークです。ウェブに直接 3D シーンを作成・エクスポートする Blender アドオンが含まれています。アドオン設定で Blend4Web 用のプロファイルを有効化できます。プロファイルを切り替えると、Blender のインターフェイスが変化して Blend4Web に関する設定だけが表示されるようになります。Blend4Web SDK をインストールする方法は ドキュメント を参照してください。
Verge3D
Verge3D for Blender は Blend4Web の原作者によって開発されたリアルタイムレンダラーとツールキットです。コーディングせずにインタラクティブなウェブアプリケーションを作成できる Puzzles ビジュアルエディタが含まれています。
トラブルシューティング
Blender でオブジェクトの選択が遅い
オンボードの Intel グラフィックを使っている場合、オブジェクトの選択に5〜10秒もかかることがあります。File -> User Preferences -> System から Selection を OpenGL Occlusion Queries に変更してください。
AMDGPU ドライバーで Blender の UI の表示がおかしい
Blender のユーザーインターフェースの表示が崩れる場合があります。Blender でトリプルバッファリングを使うことで解決できますが、ビデオメモリの使用量が増えてしまいます。File -> User Preferences -> System から Window Draw Method を Triple Buffering にすることで有効にできます。
また、開発版の blender-gitAUR パッケージもインストールすることで問題は解決します。Triple Buffering を有効にする必要はありません。
Blender から OpenCL レンダリングデバイスとして AMD のカードが認識されない
OpenCL でレンダリングする場合、Blender がサポートしているのは AMD 公式のプロプライエタリドライバーだけです。AMD の OpenCL ドライバーを使用する必要があります:
- AMDGPU#AMDGPU PRO をインストールする。
- オープンソースの AMDGPU ドライバーと一緒に opencl-amdAUR ドライバーをインストールする。
インストール後、File -> User Preferences -> System -> Compute Device から AMD の GPU が選択できるようになるはずです。
参照
- /r/blender wiki on reddit.com
- Blender マニュアル