GNOME/トラブルシューティング
メインの記事は GNOME を見てください。
目次
- 1 シェルがフリーズする
- 2 シェルがセグメンテーションフォールトを起こす
- 3 デフォルトアプリケーションが間違っている
- 4 Tracker や Documents がローカルファイルを表示しない
- 5 GNOME の「オンラインアカウント」設定ページが正しく表示されない
- 6 dconf-editor で設定が変更できない
- 7 拡張がシェルを破壊する
- 8 GNOME 3 をアップデートした後に拡張が動作しない
- 9 conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
- 10 Unable to apply stored configuration for monitors
- 11 カーソルテーマの一貫性
- 12 Alt-Key + マウスボタンでウィンドウの形を変えられない
- 13 システムアイコンや GDM のログインのロードが遅い
- 14 ウィンドウを最大化したときに表示に乱れが発生する
- 15 Intel HD Graphics のティアリング解消
- 16 マルチモニターを使っている場合にウィンドウが他のウィンドウの下で開いてしまう
- 17 ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
- 18 パスワードが保存されない
- 19 GNOME Shell のキーボードソースメニューが表示されない
- 20 マウスカーソルが表示されない
- 21 画面がロックされているときにセッションメニューに再起動ボタンが表示されない
- 22 PulseAudio によって GNOME や GDM に遅延が発生する
- 23 GNOME Shell Dash でアプリケーションの順番を変更しようとすると GNOME がクラッシュする
- 24 gnome-extra をインストールすると Gnome がクラッシュする
- 25 Gnome 動画プレイヤー (Totem) で H264 動画が再生できない
- 26 ノートパソコンのフタを閉じてもサスペンドしない
- 27 gnome-shell / gnome-session がセッションの起動時にクラッシュする
- 28 OpenGL での低パフォーマンスとカクつき
- 29 GNOME Wayland セッションが利用できない
- 30 gnome-control-center が空でカテゴリが何も表示されない
- 31 (Fn)キーのショートカットを使用した時、 Gnome が1秒間フリーズする
- 32 一部のアプリではズームイン/ズームアウトのキーボードショートカットが機能しない
- 33 プリンターの設定が GNOME 設定で機能しない
- 34 スクリーンリーダーが機能しない
- 35 Gnome Software が archlinux パッケージを表示しない
- 36 タッチパッドで右クリックが機能しない
- 37 デバイスセキュリティ設定パネルの不安定な動作
- 38 Wayland でのカーソルサイズまたはテーマの問題
- 39 GNOME のソフトウェアレンダリングを強制する
シェルがフリーズする
シェルがフリーズした場合 (特定の設定や、拡張が壊れている場合や、メモリが不足したときにフリーズします)、Alt
+ F2
を押してから r と入力してもシェルが再起動しないことがあります。
このような場合、他の TTY に切り替えて (Ctrl + Alt + F2) から次のコマンドを入力して下さい: pkill -HUP gnome-shell
。数秒してからシェルが再起動するはずです。X11 ではこの方法でシェルを再起動した場合、ユーザーはログアウトしません。全ての作業は保存されるため好ましいでしょう。(デフォルトの) Wayland ではシェルを再起動するとセッションが終了するため、全ての作業が消失します。
上記の方法が上手くいかない場合、Xorg サーバーを再起動する必要があります: コンソールでログインしている場合 pkill X
、GDM でログインしている場合 systemctl restart gdm
。Xorg サーバーを再起動するとユーザーがログアウトします。実行する前に全ての作業を保存して下さい。
シェルがセグメンテーションフォールトを起こす
gnome-shell が消滅と出現を繰り返す場合、シェルがセグメンテーションフォールトを起こしています(可能性としては拡張のせいで)。GNOME シェルの拡張は Javascript で書かれているので、拡張のデバッグを有効にするには、適切な Javascript 関連のパッケージ gjs と js78 がデバッグシンボル付きで再ビルドされなければなりません。
js78 のデバッグを有効化する手順は gjs よりも少し多くなります。理由は、前者は Clang を使用しており、PKGBUILD
内の configure_args
配列でデバッグが明示的に無効化されているからです。js78 においては、デバッグ/トレースを取得 にある Clang に関するノートに注意して、configure_args
から以下の設定オプションを 削除 する必要があります:
--disable-debug --disable-debug-symbols
新しく再ビルドされた gjs と js78 パッケージがインストールされて、(Alt+F2
r
を押すかログインし直して) gnome-shell が再起動されれば、gnome-shell がクラッシュしたときに生成されるコアダンプでデバッグシンボルが利用可能になります。
$ coredumpctl -1
TIME PID UID GID SIG COREFILE EXE Mon 2017-07-17 15:34:49 CEST 27368 1000 1000 11 present /usr/bin/gnome-shell $ coredumpctl gdb 27368 (gdb) bt #0 0x00007fbc7b997945 in js::GCMethods<JSObject*>::needsPostBarrier(JSObject*) (v=0x7fbc0a9548c0) at /usr/include/mozjs-38/js/RootingAPI.h:663 #1 0x00007fbc7b997945 in JS::Heap<JSObject*>::set(JSObject*) (newPtr=0x0, this=0x254c260) at /usr/include/mozjs-38/js/RootingAPI.h:296 #2 0x00007fbc7b997945 in JS::Heap<JSObject*>::operator=(JSObject* const&) (p=<optimized out>, this=0x254c260) at /usr/include/mozjs-38/js/RootingAPI.h:266 #3 0x00007fbc7b997945 in GjsMaybeOwned<JSObject*>::reset() (this=0x254c250) at ./gjs/jsapi-util-root.h:267 #4 0x00007fbc7b997945 in closure_clear_idle(void*) (data=0x254c220) at gi/closure.cpp:133 #5 0x00007fbc79abd8c5 in g_main_context_dispatch () at /usr/lib/libglib-2.0.so.0 #6 0x00007fbc79abdc88 in () at /usr/lib/libglib-2.0.so.0 #7 0x00007fbc79abdfa2 in g_main_loop_run () at /usr/lib/libglib-2.0.so.0 #8 0x00007fbc7b27508c in meta_run () at /usr/lib/libmutter-0.so.0 #9 0x0000000000401ff7 in main ()
このコアダンプは GNOME シェルの issue tracker に issue として提出できます。詳細は GNOME Wiki の Getting Stack Traces -- Detailed Version を見てください。
デフォルトアプリケーションが間違っている
アプリケーションを初めてインストールしたとき、特定のプロトコルについて間違ったアプリケーションが GNOME によって関連付けられてしまうことがあります。例えば、フォルダが GNOME Files ではなく easytag によって扱われてしまうなど。
GNOME Files については次のページを見て下さい: GNOME Files#Files がデフォルトのファイルマネージャにならない。
ドキュメントビューアについては、次のコマンドを実行:
$ xdg-mime default evince.desktop application/pdf
他のアプリケーションについては、次のページにデフォルトハンドラの設定について詳しく書かれています: デフォルトアプリケーション。
任意で、gnome-defaults-listAUR をインストールすることができます。設定ファイルは /etc/gnome/defaults.list
です。
Tracker や Documents がローカルファイルを表示しない
Tracker (と Documents) にあなたのローカルファイルを検出させるには、XDG 互換のディレクトリ ('Documents' や 'Music' など) にファイルを保存する必要があります。詳しくは XDG ユーザーディレクトリを参照。
また、ホームディレクトリなどの特定のディレクトリを再帰的に検索するように Tracker を設定することも可能です。tracker-preferences
を使って設定することができます。
GNOME の「オンラインアカウント」設定ページが正しく表示されない
Alacarte (メニューエディタ)との干渉により、GNOME の「オンラインアカウント」の設定ページが表示されないことがあります。そうなった場合、Alacarte の "Restore System Configuration" で gnome-control-center の欠けている機能を元に戻すことができます。(https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1520431 を見てください。)
dconf-editor で設定が変更できない
dconf で設定が行えない場合、dconf のユーザー設定が破損している可能性があります。この場合 ~/.config/dconf/user*
にあるユーザーの dconf ファイルを削除してその後 dconf-editor で設定を行うのがベストです。
拡張がシェルを破壊する
シェル拡張を有効にしたときに GNOME が壊れるときは、まずインストールディレクトリから user-theme と auto-move-windows の拡張を削除してください。
インストールディレクトリは ~/.local/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/local/share/gnome‑shell/extensions
のどれかです。上記の2つの拡張が入っているフォルダを削除することで修復できるはずです。直らない場合、試行錯誤して問題の拡張を分離してください。
前述のディレクトリに拡張が含まれているディレクトリを削除・追加するとシステムに対応する拡張が削除・追加されます。GNOME Shell の拡張に関する詳細は GNOME のウェブサイト を見て下さい。
extensions.gnome.org/local で拡張をアンインストールしたときに問題が発生した場合、pacman -S gnome-shell-extensions
で拡張をシステム全体にインストールしたのが原因です。パッケージを削除すると全てのユーザーアカウントに影響が出ます。
GNOME 3 をアップデートした後に拡張が動作しない
以下の設定を試す前に、extensions.gnome.org/local を開いて拡張のアップデートが存在しないか確認して下さい。
現在の GNOME バージョンに対応するアップデートが存在しない場合、次のコマンドを実行して拡張のバージョン検証を無効化します:
$ gsettings set org.gnome.shell disable-extension-version-validation true
もしくは、拡張を修正して、バージョン検証を満たすようにサポートするシェルのバージョンを変更します。拡張がインストールされているフォルダを探して下さい。おそらくは ~/.local/share/gnome-shell/extensions
か /usr/share/gnome-shell/extensions
です。
拡張のサブフォルダにある metadata.json
をそれぞれ編集してください。
編集後: | "shell-version": ["3.x"]
|
編集前 (例): | "shell-version": ["3.4"]
|
"3.x"
は全てのバージョンのシェルで拡張が動作することを示します。これで破壊される場合、元に戻して下さい。
conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
conky だけを動かしていると Alt+F2
, Alt+F1
, その他メディアキーショートカットなどの GNOME シェルのキーボードショートカットが動作しません。ただし gedit などの他のアプリケーションが動いているときは、キーボードショートカットは動作します。
解決方法: .conkyrc
を編集してください。
own_window yes own_window_transparent yes own_window_argb_visual yes own_window_type dock own_window_class Conky own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager
Unable to apply stored configuration for monitors
このメッセージが表示されたときは xrandr の gnome-settings-daemon plugin
プラグインを無効にしてみてください:
$ dconf write /org/gnome/settings-daemon/plugins/xrandr/active false
カーソルテーマの一貫性
カーソルテーマ#デスクトップ環境を参照。
Alt-Key + マウスボタンでウィンドウの形を変えられない
GNOME 3.6 以上では、過去に使われていた Alt
キーではなく Super
キーを使ってマウスボタンで形を変えるようになっています (タイトルバー以外の場所からウィンドウをドラッグするキー)。GNOME の開発者は バグレポート によって 3.4 から 3.6 でこの変更をすることを決定しました。
マウスボタンの挙動を元の Alt
キーに戻したい場合、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences mouse-button-modifier '<Alt>'
システムアイコンや GDM のログインのロードが遅い
Files のタイトルバーにあるアイコンなど、システムアイコンのロード問題は次のコマンドを実行することで直ります:
# gdk-pixbuf-query-loaders --update-cache
フォーラムスレッド に書かれているように、上記のコマンドを実行すると GDM でログインするときに "Oh no! Something has gone wrong!" エラーが画面に表示されたり、リロードが異常に遅い問題も解決します。
ウィンドウを最大化したときに表示に乱れが発生する
GNOME 3.12.0 現在、ウィンドウを最大化すると表示が乱れることがあります。フォーラムスレッド や バグレポート を参照してください。解決方法は下のセクションで詳しく書いています: #Intel HD Graphics のティアリング解消。
Intel HD Graphics のティアリング解消
こちらのバグレポート によれば、DRI3 には GNOME Shell の Mutter コンポジタが効率的にウィンドウを垂直同期できるようにする buffer_age
拡張が含まれています。バージョン 1:2.99.917+682+g4eaab17-1
から DRI3 は xf86-video-intel でデフォルトで有効になっています [1]。
Intel アダプタでティアリングの問題を解決する方法として Xorg Intel TearFree オプションを有効にすることが知られていますが、このオプションはコンポジタの利用と重複します (メモリの使用量は増えパフォーマンスは下がります、上流のバグレポートの最後のコメント を見て下さい)。
Intel TearFree オプションを有効にする代わりに、GNOME Shell の Mutter コンポジタはティアリング問題を解決するための設定が存在します (この修正の上流の提案 や Freedesktop バグレポート での説明を見て下さい)。設定を有効にするには CLUTTER_PAINT=disable-clipped-redraws:disable-culling
という行を /etc/environment
に追加して Xorg サーバーを再起動してください。
マルチモニターを使っている場合にウィンドウが他のウィンドウの下で開いてしまう
新しいウィンドウが他のウィンドウの下に表示されてしまうのは GNOME Shell のバグです。この問題を解決するには、次のコマンドを実行:
$ gsettings set org.gnome.shell.overrides workspaces-only-on-primary false
ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
ラップトップによってはタッチパッドを無効にするタッチパッドロックボタンが付いており、これを使うことでタッチパッドに触れるおそれを持たずにタイピングをすることができます。しかしながら現在 GNOME ではこのボタンを押すことでタッチパッドをロックすることはできても、アンロックすることはできません。タッチパッドがロックされたままの場合、以下を実行することでロックを解除できます:
$ xinput set-prop "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Device Enabled" 1
パスワードが保存されない
GNOME Keyring#パスワードが保存されないを見てください。
GNOME Shell のキーボードソースメニューが表示されない
ネットワークやボリューム、電源などのアイコンが表示されるステータス領域のとなりにキーボードの入力ソース (例えば英語キーボードレイアウトなら 'en') を表示するメニューが表示されます。キーボードソースメニューが表示されない場合、おそらく GNOME が認識できない方法で Xorg のキーボードレイアウトが設定されています。
メニューを表示するには、作成した Xorg キーボード設定を削除して localectl を使ってキーボードのロケールを設定してください。
コマンドを実行してログアウトすると、GDM や GNOME Shell デスクトップにキーボードの入力ソースメニューが表示されるはずです。詳しくは Input sources in GNOME を参照。
マウスカーソルが表示されない
gnome-settings-daemon で別のウィンドウマネージャを使っている場合、マウスカーソルが消えてしまうことがあります。次を実行して下さい:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.cursor active false
画面がロックされているときにセッションメニューに再起動ボタンが表示されない
XScreenSaver がインストールされている場合、起動時に実行するようになっていないことを確認して下さい。GNOME#スタートアップアプリケーションを参照。
PulseAudio によって GNOME や GDM に遅延が発生する
システムワイドモードで PulseAudio を実行している場合、PulseAudio 7.0 のアップグレードによって GDM や GNOME が破壊されることがあります。詳しくは こちらのフォーラムポスト を見て下さい。
GNOME Shell Dash でアプリケーションの順番を変更しようとすると GNOME がクラッシュする
Dash は Activities をクリックしたときに、デフォルトで左側に表示される"ツールバー"です。ドラッグアンドドロップで Dash でアプリケーションの順番を変えることができます。順番が変わらなかったり、GNOME がクラッシュするときは、アイコンテーマを変更 してみてください。
gnome-extra をインストールすると Gnome がクラッシュする
GNOME 環境が実行されている間に gnome-extra グループをインストールすると GNOME がクラッシュしてしまうことがあります。X は問題なく動作し続けますが、GNOME は機能しなくなります。解決策としては、GNOME ではなくターミナルから gnome-extra をインストールしてください。インストールが完了したら、GNOME は問題なく動作します。
Gnome 動画プレイヤー (Totem) で H264 動画が再生できない
コーデック#ヒントとテクニックを見てください。
ノートパソコンのフタを閉じてもサスペンドしない
GNOME はサスペンドについてデフォルトで以下のような挙動をするように設定されています:
- 外部モニターが接続されていない場合、フタを閉じるとコンピュータをサスペンドする。
- 外部モニターが接続されている場合、フタを閉じてもコンピュータをサスペンドしない。
現在 gnome-tweaks では後者の場合のモニターがコンピュータに接続されているときの挙動を変更することができません。モニターが接続されていないときにサスペンドしないように設定することは可能です。
gnome-shell / gnome-session がセッションの起動時にクラッシュする
ときどきログイン直後に gnome-session
がクラッシュすることがあります。Wayland を使っている場合に発生しやすく、何度ログインしても失敗します。~/.config/gnome-session/saved-session
のファイルを削除することで一時的に問題を回避することが可能です。セッションマネージャの auto-save-session
機能を無効化することで永続的な解決になります:
$ gsettings set org.gnome.SessionManager auto-save-session false
OpenGL での低パフォーマンスとカクつき
- NVIDIA専用ドライバ使用時
おそらく こちらのバグ が性能劣化の原因です。mutter の 383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6
コミットをリバートする必要があります。ABS を使って prepare()
関数に
git revert -n 383ba566bd7c2a76d0856015a66e47caedef06b6
を追加することでリバートしてビルドできます。もしくは mutter-performanceAUR をインストールするという方法もあります。
- フリードライバ使用時
ビデオの再生が(少し)カクつくようなら、Wayland の代わりに GNOME on Xorg を試してみてください。
GNOME Wayland セッションが利用できない
GNOME Wayland はまだ複数の GPU による出力をサポートしていません。GNOME X11 に フォールバック してください。
ビデオデバイスのどれかひとつにのみディスプレイを接続している場合、以下をシステム環境変数に追加してください:
MUTTER_ALLOW_HYBRID_GPUS=1
一部のチップセットの 問題 を回避するには Early KMS を有効にしてください。
gnome-control-center が空でカテゴリが何も表示されない
(i3 など) 別のウィンドウマネージャを使っている場合、gnome-control-center は空のウィンドウで起動します。XDG_CURRENT_DESKTOP
変数を GNOME
に設定してから起動する必要があります (スクリプトで設定するか ~/.profile
で変数をエクスポートしてください):
export XDG_CURRENT_DESKTOP=GNOME gnome-control-center &
(Fn)キーのショートカットを使用した時、 Gnome が1秒間フリーズする
これはブラジルのポルトガル語ABNT 2キーボードの問題です。 ブラジルポルトガル語を有効にしている場合、GNOMEでこの問題が発生する可能性があります。 この問題を修正してこのキーボードレイアウトを引き続き使用するには、次の行にコメントを入力して、スクロールロックボタンのマッピングを解除します。 /usr/share/X11/xkb/symbols/br
:
modifier_map Mod3 { Scroll_Lock };
そして、セッションを再開します。(ログアウトしてログイン)。
一部のアプリではズームイン/ズームアウトのキーボードショートカットが機能しない
そのような場合は、GNOME Tweaks( gnome-tweaks)を開き、[キーボードとマウス]> [追加のレイアウトオプション]ボタン>テンキーのレイアウトに移動します。 Disabled
の値を Hexadecimal
に変更します。
プリンターの設定が GNOME 設定で機能しない
CUPSと system-config-printer をインストールする必要があります。
スクリーンリーダーが機能しない
espeak-ng をインストールします。 または、 festival を使用することもできます。
Gnome Software が archlinux パッケージを表示しない
gnome-software-packagekit-plugin をインストールします。
タッチパッドで右クリックが機能しない
ボタンが分割されているタッチパッド (ボタンレスタッチパッドなど) では、タッチパッドの右側 (またはその他の場所) を 1 本の指でタップすると、右ボタンではなく、左ボタンの動作が得られることがあります。
GNOME 3.28 の時点では、タッチパッドのデフォルトの動作は、マウスの右ボタンをエミュレートは、2 本指のタップです。この動作は、GNOME Tweaks (gnome-tweaks) で、左側のメニューの キーボードとマウス に移動し、次に マウスクリックエミュレーション オプションを選択することで変更できます。
クリック方法には次の値を使用できます:
- Fingers
- デフォルト値、右クリックボタンをエミュレートするには 2 本の指を上に置きます (デフォルト)
- Area
- 右クリック動作の場合は button-right をタップし、中クリックの場合は button-middle をタップします。
- Disabled
- マウスクリックエミュレーションなし
あるいは、この動作は、gsettings を使用してコマンドラインインターフェイスで変更することもできます。たとえば、areas のクリック方法を設定するには、次のようにします:
$ gsettings set org.gnome.desktop.peripherals.touchpad click-method areas
デバイスセキュリティ設定パネルの不安定な動作
こちらを参照 GNOME#デバイスのセキュリティ設定
Wayland でのカーソルサイズまたはテーマの問題
Telegram [2][3] などの一部の Qt アプリケーションではカーソル設定がされていない可能性があります これにより、カーソルのテーマやサイズが間違ってしまい、ウィンドウのサイズを変更できなくなる可能性があります。
XCURSOR_THEME
と XCURSOR_SIZE
環境変数 を手動で設定します (例: XCURSOR_THEME=Adwaita
、XCURSOR_PATH=/usr/share/icons
または XCURSOR_SIZE=24
)
現在のシステムのカーソルサイズのインライン取得を使用することもできます:
$ XCURSOR_SIZE="$(gsettings get org.gnome.desktop.interface cursor-size)" _executable
上記の変数が Wayland (Telegram など) で機能しない場合は、QT_QPA_PLATFORM=xcb
も追加してみてください。
GNOME のソフトウェアレンダリングを強制する
GPU ドライバで問題が発生した場合は、次の 環境変数 を使用して GNOME セッションごとにソフトウェアレンダリングを強制できます。
Wayland セッションの場合:
MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=kms_swrast
X11 セッションの場合:
LIBGL_ALWAYS_SOFTWARE=1