GNOME
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GNOME ウェブサイト より:
- GNOME プロジェクトは1997年に二人の大学生によって始められました、Miguel de Icaza と Federico Mena です。彼らの目標は: フリーの (freedom) デスクトップ環境を作ること。その後、GNOME は大きな成長を遂げました。世界中の数百万の人々によって使われ、GNOME は GNU/Linux などの UNIX オペレーティングシステムで一番人気のデスクトップ環境になったのです。デスクトップはさまざまな公共の場所で大規模に利用され、プロジェクトの開発技術は多くのモバイルデバイスで用いられています。
目次
- 1 インストール
- 2 GNOME セッション
- 3 GNOME の起動
- 4 ナビゲーション
- 5 設定
- 6 Tips and tricks
- 7 トラブルシューティング
- 7.1 シェルがフリーズする
- 7.2 デフォルトアプリケーションが間違っている
- 7.3 Tracker や Documents がローカルファイルを表示しない
- 7.4 Empathy や GNOME オンラインアカウントにアカウントを追加できない
- 7.5 dconf-editor で設定が変更できない
- 7.6 拡張がシェルを破壊する
- 7.7 GNOME 3 をアップデートした後に拡張が動作しない
- 7.8 conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
- 7.9 Unable to apply stored configuration for monitors
- 7.10 カーソルテーマの一貫性
- 7.11 Alt-Key + マウスボタンでウィンドウの形を変えられない
- 7.12 システムアイコンや GDM のログインのロードが遅い
- 7.13 ウィンドウを最大化したときに表示に乱れが発生する
- 7.14 Intel HD Graphics のティアリング解消
- 7.15 マルチモニターを使っている場合にウィンドウが他のウィンドウの下で開いてしまう
- 7.16 ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
- 7.17 パスワードが保存されない
- 7.18 GNOME Shell のキーボードソースメニューが表示されない
- 7.19 マウスカーソルが表示されない
- 7.20 画面がロックされているときにセッションメニューに再起動ボタンが表示されない
- 8 外部リンク
インストール
GNOME には2つのグループが存在します:
- gnome には GNOME デスクトップのベースと アプリケーション のサブセットが含まれています。
- gnome-extra にはアーカイブマネージャ・ディスクマネージャ・テキストエディタ・ゲームなどの追加の GNOME アプリケーションが含まれています。このグループは gnome グループを必要とします。
ベースのデスクトップは Mutter ウィンドウマネージャのプラグインである GNOME Shell から出来ています。GNOME Shell は gnome-shell で別個にインストールすることが可能です。
追加のパッケージ
上記のグループに含まれていない、他のマイナーな GNOME パッケージ:
- GNOME Initial Setup — 新しいシステムを準備するためのシンプルで簡単なプログラム。
- GNOME PackageKit — GNOME デスクトップで用いられる PackageKit のグラフィカルツール。
- Nemiver — C/C++ デバッガー。
- Software — アプリケーションやシステム拡張のインストール・アップデートを行うためのソフトウェア。
GNOME セッション
GNOME には3つのセッションがあります、どれも GNOME Shell を使用します:
- GNOME は標準の、革新的なレイアウトです。
- GNOME Classic はスタンダードの GNOME 3 の技術を使う GNOME2 のユーザーインターフェイスに似た伝統的なデスクトップレイアウトです。あらかじめ有効にされたエクステンションとパラメータを使います [1]。つまり全く中身が異なるモードではなくカスタマイズ済みの GNOME Shell で出来たモードです。
- GNOME on Wayland は新しい Wayland プロトコルを使うように GNOME Shell を実行します。旧式の X アプリケーションは Xwayland で実行されます。
カスタム GNOME セッション
GNOME セッションマネージャを使いながら別のコンポーネントを起動するカスタム GNOME セッションを作成することができます (例えば GNOME Panel と Openbox)。カスタム GNOME セッションには2つのファイルが必要です: 起動するコンポーネントを定義するセッションファイル (/usr/share/gnome-session/sessions/
内に配置) とディスプレイマネージャによって読み取られるデスクトップエントリ (/usr/share/xsessions
に配置) です。セッションファイルは以下のようにして作ります:
/usr/share/gnome-session/sessions/gnome-openbox.session
[GNOME Session] Name=GNOME Openbox RequiredComponents=openbox;tint2;gnome-settings-daemon;
デスクトップファイルの例:
/usr/share/xsessions/gnome-openbox.desktop
[Desktop Entry] Name=GNOME Openbox Exec=gnome-session --session=gnome-openbox
GNOME の起動
GNOME はディスプレイマネージャを使ってグラフィカルに起動することも、コンソールから手動で起動することもできます。デスクトップとの統合を高めるために、GDM (GNOME ディスプレイマネージャ) を使うことが推奨されています。(GDM などの) ディスプレイマネージャを有効化すると Xorg は root 権限で動作するようになるので注意してください。
グラフィカル
ディスプレイマネージャのセッションメニューから GNOME, GNOME Classic, GNOME on Wayland のどれかを選択して下さい。
手動
- 標準の GNOME セッションを使う場合、
~/.xinitrc
ファイルに次を追加:exec gnome-session
。 - GNOME Classic セッションを使う場合、
~/.xinitrc
ファイルに次を追加:exec env GNOME_SHELL_SESSION_MODE=classic gnome-session --session gnome-classic
。
~/.xinitrc
を編集した後、startx
コマンドを実行すれば GNOME を起動できます (logind セッションの維持などについて、詳しくは xinitrc を見て下さい)。~/.xinitrc
ファイルを設定した後にログイン時に X を起動するように設定することも可能です。
Wayland における GNOME アプリケーション
現在、デフォルトで、GNOME アプリケーションは伝統的な X アプリケーションとして Xwayland で実行されるようになっています。Wayland で GNOME アプリケーションをテストするには、env GDK_BACKEND=wayland <command>
をコマンドの前に付けてコマンドラインからアプリケーションを実行して下さい。
詳細は GNOME Applications under Wayland を見て下さい。
ナビゲーション
GNOME Shell を効率的に使用する方法を学ぶために GNOME Shell チートシート を読んで下さい。GNOME Shell の機能とキーボードショートカットが載っています。タスクの切り替え・キーボードの使用・ウィンドウ操作・パネル・overview モードなどの説明が読めます。ショートカットの一例:
Super
+m
: メッセージトレイを表示Super
+a
: アプリケーションメニューを表示Alt-
+Tab
: アクティブなアプリケーションを切り替えAlt-
+`
(US キーボードレイアウトならTab
の上のキー): フォアグラウンドのアプリケーションのウィンドウの切り替えAlt
+F2
を押してからr
またはrestart
: シェルに問題が発生した場合にシェルを再起動
アプリケーションの旧名
新名 | 旧名 |
---|---|
Files | Nautilus |
Web | Epiphany |
Videos | Totem |
Main Menu | Alacarte |
Document Viewer | Evince |
Disk Usage Analyser | Baobab |
Image Viewer | EoG (Eye of GNOME) |
Passwords and Keys | Seahorse |
設定
GNOME デスクトップは設定データベースバックエンド (DConf) を使ってシステムやアプリケーションの設定を保存しています。デスクトップにはデフォルト設定があり、アプリケーションがインストールされるとデータベースに設定が追加されます。基本的な設定は GNOME のシステム設定パネル (gnome-control-center) や個別のアプリケーションの設定から行うことができます。また、gsettings コマンドラインツールを使って DConf データベースを直接設定することもできます。gsettings を使えば、ユーザーインターフェイスからは弄ることができない設定を変えることが可能です。
GNOME の設定は GNOME 設定デーモンによって適用されます。GNOME 以外の環境でも GNOME の設定を適用するために GNOME セッションの外からデーモンを起動することもできます。その場合は nohup /usr/lib/gnome-settings-daemon/gnome-settings-daemon > /dev/null &
を実行して下さい。
設定は基本的にユーザーごとに行われます。以下のセクションではマルチユーザーシステム用に設定テンプレートを作成する方法については扱っていません。
システム設定
コントロールパネルの設定。
カラー
colord
デーモンはディスプレイの EDID を読み取って適切なカラープロファイルを展開します。大抵のカラープロファイルは正確なので設定は必要ありませんが、場合によっては間違っていることがあり (特にディスプレイが旧型の場合)、その場合カラープロファイルを ~/.local/share/icc/
に配置して使用することができます。
日付と時刻
システムに Network Time Protocol daemon が設定されている場合、GNOME でも適用されます。必要であれば、メニューから同期を手動に設定することも可能です。
上部のバーに日付を表示するには、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface clock-show-date true
さらに、Shell のカレンダーに週番号を表示するには、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.shell.calendar show-weekdate true
デフォルトアプリケーション
GNOME を初めてインストールしたとき、特定のプロトコルについて間違ったアプリケーションが開かれてしまうことがあります。例えば、動画を開いた時に VLC ではなく totem が起動してしまう、など。プロトコルによってはアプリケーションの関連付けをシステム設定から設定することができます: System > Details > Default applications。
他のプロトコルの設定についてはデフォルトアプリケーションを見て下さい。
マウスとタッチパッド
以下の設定をすることでタッチパッドが邪魔にならないようにできます:
- タイピング中にタッチパッドを無効にする
- スクロールを無効にする
- タップでクリックを無効にする
ネットワーク
NetworkManager はシェルからネットワークの設定を行える GNOME プロジェクトのネイティブツールです。gnome グループに含まれている tracker パッケージの依存パッケージとしてデフォルトでインストールされます。有効化して下さい。
他のネットワークマネージャを使うこともできますが、NetworkManager はシェルのネットワーク設定と完全に統合されており、インジケータアプレット network-manager-applet も存在します (GNOME の必須パッケージではありません)。
オンラインアカウント
GNOME のメッセージアプリケーション empathy のバックエンドとシステム設定パネルの GNOME オンラインアカウントセクションは別のグループに含まれています: telepathy。#Empathy や GNOME オンラインアカウントにアカウントを追加できないを見て下さい。ownCloud などのオンラインアカウントを GNOME Files や GNOME Documents といった GNOME アプリケーションで使用するには gvfs-goa をインストールする必要があります [2]。
検索
GNOME シェルには検索機能が存在し、Super
キーを押してから入力することですぐにアクセスできます。tracker パッケージは gnome グループの一部としてデフォルトでインストールされ、インデックス作成アプリケーションとメタデータデータベースが含まれています。検索とインデックス生成メニューアイテムから設定することができ、監視ステータスは tracker-control で制御できます。ユーザーがログインしたときに gnome-session によって自動的に起動しますが、tracker-control -s
を実行することで手動でインデックス作成を開始することもできます。検索の設定はシステム設定パネルからも行えます。
Tracker のデータベースは tracker-sparql コマンドを使うことで確認できます。詳しくは man tracker-sparql
を参照。
高度な設定
GTK+ やウィンドウマネージャのテーマを変更したりする設定オプションは GNOME システム設定パネル (gnome-control-center) には存在しません。それらの設定を変更したいときは GNOME Tweak Tool (gnome-tweak-tool) を使うことができます。多くの設定を変更できる便利なグラフィカルツールです。
また、dconf-editor (グラフィカルな DConf 設定ツール) や gsettings コマンドラインツールを使って (DConf データベースに保存されている) GNOME の設定を変更することもできます。GNOME Tweak Tool は GUI の設定全てが行えるわけではありません。以下のセクションで説明している設定は GNOME Tweak Tool では行えないことがあります。
外観
GTK+ のテーマとアイコンテーマ
新しいテーマやアイコンセットをインストールするには、~/.local/share/themes
や ~/.local/share/icons
に追加して下さい (システム全体にインストールしたいときは ~/.local/share/
ではなく /usr/share/
に追加して下さい)。テーマの設定は ~/.config/gtk-3.0/settings.ini
で定義することができます:
~/.config/gtk-3.0/settings.ini
[Settings] gtk-theme-name = Adwaita # next option is applicable only if selected theme supports it gtk-application-prefer-dark-theme = true # set font name and dimension gtk-font-name = Sans 10
テーマを入手できるサイト:
インストールしたら、GNOME Tweak Tool か GSettings を使ってテーマを選択して下さい。以下は GSettings の設定コマンドです。
GTK+ のテーマの場合:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface gtk-theme theme-name
アイコンテーマの場合:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface icon-theme theme-name
グローバルダークテーマ
GNOME はデフォルトで Adwaita light テーマを使うようになっていますが、このテーマにはダーク版 (Global Dark Theme) が存在しており、Tweak Tool を使って選択することができます。画像ビューア (eog) などアプリケーションによってはデフォルトでダークテーマが使用されます。Global Dark Theme は GTK+ 3 アプリケーションでしか使えないので注意してください。また、GTK+ 3 アプリケーションの中にも Global Dark テーマを部分的にしかサポートしていない場合があります。将来的には Qt や GTK+ 2 も Global Dark Theme をサポートするようになる予定です。
ウィンドウマネージャのテーマ
ウィンドウマネージャのテーマ (ウィンドウのタイトルバーのスタイル) は GNOME Tweak Tool や以下の GSettings コマンドで設定できます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences theme theme-name
タイトルバーの高さ
タイトルバーの高さを変えるには、以下のファイルを作成して下さい (padding を好きな値に調整):
~/.config/gtk-3.0/gtk.css
.header-bar.default-decoration { padding-top: 3px; padding-bottom: 3px; } .header-bar.default-decoration .button.titlebutton { padding-top: 2px; padding-bottom: 2px; }
タイトルバーの高さはフォントを小さくすることでも縮めることができます。デフォルトでは、フォントは Cantarell Bold 11 に設定されています。Sans Bold 10 などの小さなフォントに設定すると良いでしょう。以下の GSettings コマンドで設定できます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences titlebar-font 'Sans Bold 10'
タイトルバーのボタンの順番
GNOME のウィンドウマネージャ (Mutter, Metacity) の順番を設定するには:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences button-layout ':minimize,maximize,close'
最大化時にタイトルバーを非表示
- mutter-hide-legacy-decorationsAUR をインストールして下さい。ウィンドウマネージャのデフォルト設定を変更して、(ヘッダバーがない) レガシーなアプリケーションを最大化したりタイル化させたときに自動的にタイトルバーを非表示にします。
- maximusAUR をインストールして下さい。アプリケーションを起動するために、ターミナルから maximus を実行して下さい。起動時に、デーモンは自動的にウィンドウを最大化します。最大化されたウィンドウの装飾を解除して、ウィンドウの最大化が解除されたときに再装飾します。起動時に全てのウィンドウが最大化されるのが気に食わない場合、
maximus -m
を実行するようにしてください。maximus はウィンドウマネージャによって装飾されるウィンドウにしか機能しないので注意してください。GNOME Files など、クライアントサイドデコレーションを使用するアプリケーションは最大化時に装飾が解除されません。
GNOME シェルのテーマ
GNOME Shell 自体のテーマも設定することができます。Shell のテーマを使うには、まず gnome-shell-extensions パッケージをインストールしてください。そして GNOME Tweak Tool か through the GNOME Shell Extensions のウェブページから User Themes 拡張を有効にしてください。シェルのテーマは GNOME Tweak Tool を使ってロード・選択することができます。
GNOME Shell のテーマは AUR に多数存在します。
Shell のテーマは gnome-look.org からダウンロードすることも可能です。
デスクトップ
様々なデスクトップの設定。
デスクトップアイコン
GNOME Files#デスクトップアイコンを見て下さい。
ロック画面と背景
デスクトップやロック画面の背景を設定するときは、Pictures タブには /home/username/Pictures
フォルダ内の画像しか表示されないので注意してください。このフォルダの外にある画像を使いたいときは、以下のコマンドを使用して下さい。
デスクトップの背景:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background picture-uri 'file:///path/to/my/picture.jpg'
ロック画面の背景:
$ gsettings set org.gnome.desktop.screensaver picture-uri 'file:///path/to/my/picture.jpg'
拡張
GNOME Shell は拡張を使うことで、ユーザー個別またはシステム全体でカスタマイズすることができます。
拡張のカタログは extensions.gnome.org にあります。画面の左上にあるスイッチを ON に設定して (拡張がインストールされていない場合) ダイアログの Install をクリックすることでブラウザからインストール・有効化することが可能です。インストールした拡張は extensions.gnome.org/local/ タブに表示され、アップデートが存在しないか確認できます。gnome-tweak-tool を使ってインストールした拡張を有効化・無効化することもできます。
GNOME シェルの拡張に関する詳細は GNOME Shell Extensions about page を見て下さい。
パッケージで拡張をインストールするとシステムの全てのユーザーから拡張が使えるようになり、自動的にアップデートが行われます。
gnome-shell-extensions パッケージには GNOME プロジェクトの一部としてメンテナンスされている拡張セットが含まれています (含まれている拡張の多くは GNOME Classic セッションによって使われます)。
タスクバーを使いたいが GNOME Classic セッションは使いたくないという場合は Window list 拡張を有効にすると良いでしょう (gnome-shell-extensions パッケージに含まれています)。
インプットメソッド
Gnome は IBus によってインプットメソッドの統合的なサポートをしており、インストールする必要があるのは ibus と必要なインプットメソッドエンジン (例: KKC の場合 ibus-kkc) だけです。インストール後、GNOME の地域と言語の設定からインプットメソッドエンジンをキーボードレイアウトとして追加できます。
フォント
ウィンドウタイトル、インターフェイス (アプリケーション)、ドキュメントやモノスペースのフォントを設定することができます。Tweak Tool の Fonts タブにあるオプションを見て下さい。
サブピクセルレンダリングについては大抵のモニターに適合する RGBA が良いでしょう。フォントの表示がおかしい場合は Slight や None にまでヒンティングを減らして下さい。
スタートアップアプリケーション
ログイン時に特定のアプリケーションを起動したい場合、/usr/share/applications/
からアプリケーションの .desktop
ファイルを ~/.config/autostart/
にコピーしてください。
Tweak Tool を使うことでも自動起動するアプリケーションを設定できます。
電源管理
変更する意味がある基本的な電源設定 (ノートパソコンを使っている場合に意味がある設定):
$ gset_powr_path=org.gnome.settings-daemon.plugins.power $ gsettings set $gset_powr_path button-power hibernate $ gsettings set $gset_powr_path sleep-inactive-ac-timeout 3600 $ gsettings set $gset_powr_path sleep-inactive-ac-type hibernate $ gsettings set $gset_powr_path sleep-inactive-battery-timeout 1800 $ gsettings set $gset_powr_path sleep-inactive-battery-type hibernate $ gsettings set org.gnome.desktop.lockdown disable-lock-screen true
フタを閉じた時でもモニターの電源を切らないようにするには:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.xrandr default-monitors-setup do-nothing
フタを閉じた時にサスペンド (S3) しないようにする
重要な電源設定は全て設定パネルに存在します。一般的な設定は Systemd レベルで変更します。従って、/etc/systemd/logind.conf
ファイルを編集する必要があります。ノートパソコンのフタを閉じた時にサスペンドしないようにするには HandleLidSwitch を ignore に設定してください:
/etc/systemd/logind.conf
#HandleLidSwitch=suspend HandleLidSwitch=ignore
そして、logind サービスを再起動します:
# systemctl restart systemd-logind
バッテリーレベルが危険な時のアクションを変更する
システム設定のパネルにはラップトップのバッテリーレベルが危険な時にサスペンドかハイバネートするという選択肢しか用意されていません。何もしないなどのオプションを選択するには、dconf-editor
を開いて org.gnome.settings-daemon.plugins.power
を編集します。"critical-battery-action"
の値を "nothing"
に設定してください。
アプリケーションをアプリケーション (アプリ) フォルダに分ける
dconf-editor を開いて org.gnome.desktop.app-folders
まで行ってから folder-children
の値を設定してください。フォルダの名前をカンマで区切ります:
['Utilities', 'Sundry']
gsettings
を使ってアプリケーションを追加して下さい:
$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ apps "['alacarte.desktop', 'dconf-editor.desktop']"
上記のコマンドでアプリケーション alacarte.desktop
と dconf-editor.desktop
が Sundry フォルダに追加されます。org.gnome.desktop.app-folders.folders.Sundry
というフォルダも作成されます。
フォルダに名前を付けるには (名前が存在しない場合アプリケーションの一番上に表示されます):
$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ name "Sundry"
(アプリケーションの .desktop ファイルで指定されている) カテゴリによってアプリケーションを分けることもできます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ categories "['Office']"
特定のフォルダでカテゴリに入っている特定のアプリケーションを表示しないようにするには、除外を設定:
$ gsettings set org.gnome.desktop.app-folders.folder:/org/gnome/desktop/app-folders/folders/Sundry/ excluded-apps "['libreoffice-draw.desktop']"
詳しくは app-folders schema を参照してください。
Tips and tricks
他の GNOME システムの設定とヒント。
キーボード
ログイン時に NumLock をオンにする
次のコマンドを実行して下さい:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.peripherals.keyboard numlock-state on
ホットキーの変更
多くのホットキーはシステム設定のメニューから変更できます。例えば、"デスクトップを表示"するキーバインドを有効にするには:
System settings > Keyboard > Shortcuts > Navigation > Hide all normal windows
ただし、特定のホットキーはシステム設定から直接変更することができません。そういったキーを変更するには、dconf-editor を使って下さい。例えば、ホットキー Alt-
+ `
(US キーボードレイアウトで Tab
の上のキー) などです。GNOME Shell では、このホットキーはアプリケーションウィンドウを切り替えるのに使うように設定されていますが、Emacs エディタで頻繁に使われるホットキーでもあります。dconf-editor を開いて org.gnome.desktop.wm.keybindings
にある switch-group キーを修正することでキーを変更できます。
アプリケーションのいわゆるアクセルマップファイルを使ってキーを手動で変更することも可能です。ファイルの場所はアプリケーションによって異なります: 例えば、Thunar のファイルは ~/.config/Thunar/accels.scm
にあり、Nautilus の場合は ~/.config/nautilus/accels
(古いリリースなら ~/.gnome2/accels/nautilus
) にあります。
このファイルには利用可能なホットキーのリストが含まれており、それぞれの行は先頭に ";" が付けられてコメントアウトされています。ホットキーを有効にするにはコメントアウトを削除する必要があります。例えば Files によって使われている、ゴミ箱にファイルを移動するホットキーを置き換えるには、次の行を:
; (gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "<Primary>Delete")
以下のように変更します:
(gtk_accel_path "<Actions>/DirViewActions/Trash" "Delete")
このファイルは定期的に再生成されるためファイルのコメントに時間を費やさないで下さい。アンコメントされた行はそのままですが、追加したコメントは消失します。
コマンドでキーボードを切り替える
Alt + Shift キーボードショートカットでキーボードを切り替えるには:
Gnome-Tweak-Tool (もしくは GNOME 3.16 の場合、キーボード設定) を開いて Typing > Modifiers-only input sources > select Alt-shift を設定してください。詳しくは フォーラムスレッド を参照。
XkbOptions でキーボードを変更する
dconf-editor を開いて、org.gnome.desktop.input-sources.xkb-options
という名前のキーまで行き、必要な XkbOptions (例: caps:swapescape) をリストに追加してください。
全ての XkbOptions は /usr/share/X11/xkb/rules/xorg
を、それぞれの説明は /usr/share/X11/xkb/symbols/*
を見て下さい。
Windows キーのバインドの解除
デフォルトでは、Windows キーは GNOME Shell のオーバービューモードを開くようになっています。以下のコマンドを実行することでこのキーのバインドを解除できます:
$ gsettings set org.gnome.mutter overlay-key 'Foo'
ディスク
GNOME にはストレージドライブの設定を変更するためのディスクユーティリティが存在します。以下の機能があります:
- Enable write cache はほとんどのハードドライブが提供している機能です。指定した時間の間、データをキャッシュしてシステムのパフォーマンスを改善します。電源のバックアップが存在したり、コンピュータがノートパソコンである場合以外は推奨しません。電源喪失時にデータが消失する危険性があります。
- Settings > Drive Settings > Write Cache > On
- Automatic Mount Options は GPT ベースのドライブやパーティションをマウントします。デフォルト、推奨のオプションを使います。
- Partition Settings > Edit Mount Options > Automatic Mount Options > On
アプリケーションをメニューに表示しない
(alacarte パッケージに入っている) メインメニューアプリケーションを使うことでメニューに表示したくないアプリケーションを非表示にできます。
スクリーンキャスト録画
GNOME にはスクリーンキャストを簡単に作成する機能が内蔵されています。Control + Shift + Alt + R ショートカットで録画を開始・停止します。画面の右下に赤丸が表示されていれば録画がされている証です。録画を終了すると、Screencast from %d%u-%c.webm
という名のファイルが Videos ディレクトリに保存されます。スクリーンキャスト機能を使うには gst プラグインをインストールする必要があります。
スクリーンショット
デフォルトの保存先ディレクトリを設定:
$ gsettings set org.gnome.gnome-screenshot auto-save-directory file:///home/USER/Desktop
詳しくは gnome-screenshot のマニュアルページを確認して下さい。
ログアウトの時の待機時間をなくす
ログアウト時のデフォルトで60秒の待機をしないようにするには:
$ gsettings set org.gnome.SessionManager logout-prompt false
アニメーションを無効化
Shell のアニメーション ("Show Applications" や左上のアクティビティホットコーナーの波アニメーションなど) を無効化するには、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface enable-animations false
Retina (HiDPI) ディスプレイのサポート
Gnome はバージョン 3.10 から HiDPI のサポートを導入しました。EDID によって適切な画面サイズがディスプレイから提供されていない場合、UI エレメントが間違って拡大される可能性があります。回避方法としては dconf-editor を開いて org.gnome.desktop.interface
の scaling-factor
キーを 1
に設定して標準スケールにして下さい。
詳しくは HiDPI を参照。
パスワードと秘密鍵 (PGP 鍵)
パスワードと秘密鍵プログラム (seahorse) を使うことで PGP 鍵を作成することができます。パスワードと秘密鍵プログラムは GnuPG のフロントエンドであり、GnuPG を依存パッケージとしてインストールします。将来的には役立つはずです (例えばファイルを暗号化したりするとき)。以下から鍵を作成できます (10分ほどかかります):
File > New > PGP Key > Name > Email > Defaults > Passphrase
ターミナル
ターミナルのデフォルトサイズを変更
新しいターミナルのデフォルトサイズは Edit > Profile preferences から変更できます。
新しいターミナルを開いた時に現在のディレクトリを引き継ぐようにする
デフォルトでは、新しいターミナルは $HOME
デフォルトを開きます。新しく開いたターミナルが現在の作業ディレクトリを引き継がせるには: source /etc/profile.d/vte.sh
。永続的に設定するにはシェルの設定にコマンドを追加して下さい。
ターミナルの内側の余白
ターミナルの内側 (ウィンドウの縁とターミナルの出力の間) に余白を作るには、以下のファイルを作成:
~/.config/gtk-3.0/gtk.css
VteTerminal, TerminalScreen { padding: 10px 10px 10px 10px; -VteTerminal-inner-border: 10px 10px 10px 10px; }
カーソルの点滅を無効にする
GNOME 3.8 から GSettings と DConf に移行したため、端末における点滅カーソルを無効にするには昔の GConf キーとは少し違う修正が必要です。GNOME 3.8 以上で点滅を無効にするには次のコマンドを使って下さい:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-blink false
使用中のターミナルでだけカーソルの点滅を無効にするには (プロファイルの uid は適当に置き換えて下さい):
$ dconf write /org/gnome/terminal/legacy/profiles:/:b1dcc9dd-5262-4d8d-a863-c897e6d979b9/cursor-blink-mode "'off'"
上記の設定を GNOME アプリケーションに適用するには gnome-settings-daemon
を動作させる必要があります。#設定を見て下さい。
ターミナルを閉じた時の確認ウィンドウを無効化
root でログインしているウィンドウを閉じようとすると確認ウィンドウが表示されるようになっています。表示させないようにするには、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.Terminal.Legacy.Settings confirm-close false
マウスの中ボタン
デフォルトで、GNOME 3 は Xorg の設定 (Emulate3Buttons) と無関係にマウスの中ボタンのエミュレーションを無効にしています。マウスの中ボタンのエミュレーションを有効にするには:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.peripherals.mouse middle-button-enabled true
ボタンとメニューのアイコンを有効化
GTK+ 3.10 から、GSettings キー 'menus-have-icons' は廃止されました。ただしボタンとメニューのアイコンは以下の設定をすることで有効にできます:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.xsettings overrides "{'Gtk/ButtonImages': <1>, 'Gtk/MenuImages': <1>}"
デスクトップの背景にカスタムカラーとグラデーションを使う
デスクトップの背景にカスタムカラーとグラデーションを使うには、まずデスクトップの背景に透過画像を設定するか存在しない画像を設定する必要があります。例えば、以下のコマンドは背景として存在しない画像を設定します:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background picture-uri none
この段階で、背景は単一色で表示されるはずです。デフォルトの色は深青です。
別の単色を使うにはプライマリカラーの設定を変更します:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background primary-color <my color>
<my color> は16進数の値に置き換えて下さい (例えば白なら ffffff)。
グラデーションを表示するには、さらに org.gnome.desktop.background secondary-color
でセカンダリカラーを設定してシェーディングのタイプを設定する必要があります。例えば、水平のグラデーションを表示したい場合、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background color-shading-type horizontal
透過画像を背景として使っている場合、以下を実行することで透過度を設定できます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.background picture-opacity <value>
値は 1 から 100 の間で設定できます (100 で最大透過)。
背景のトランジション
GNOME では一定間隔で背景を変更することができます。使用する画像と間隔を指定した XML ファイルを作成することで設定できます。XML ファイルの作成に関する詳細は こちらの記事 を読んで下さい。
もしくは、上記の設定を自動でやってくれるツールも存在します:
- mkwlppr — 複数の壁紙を参照して GNOME のダイナミック壁紙として使える XML ファイルを作成するスクリプト。
- Wallpapoz — GNOME や Xfce デスクトップのダイナミック壁紙を作るためのツール。
- CreBS — GNOME の壁紙スライドショーを作成・設定するための Python/GTK アプリケーション。
XML ファイルをデフォルトの背景として設定する方法は、#ロック画面と背景を見て下さい。
トラブルシューティング
シェルがフリーズする
シェルがフリーズした場合 (特定の設定や、拡張が壊れている場合や、メモリが不足したときにフリーズします)、Alt
+ F2
を押してから r と入力してもシェルが再起動しないことがあります。
このような場合、他の TTY に切り替えて (Ctrl + Alt + F2) から次のコマンドを入力して下さい: pkill -HUP gnome-shell
。数秒してからシェルが再起動するはずです。この方法でシェルを再起動した場合、ユーザーはログアウトしません。全ての作業は保存されるため好ましいでしょう。
上記の方法が上手くいかない場合、Xorg サーバーを再起動する必要があります: コンソールでログインしている場合 pkill X
、GDM でログインしている場合 systemctl restart gdm
。Xorg サーバーを再起動するとユーザーがログアウトします。実行する前に全ての作業を保存して下さい。
デフォルトアプリケーションが間違っている
アプリケーションを初めてインストールしたとき、特定のプロトコルについて間違ったアプリケーションが GNOME によって関連付けられてしまうことがあります。例えば、フォルダが GNOME Files ではなく easytag によって扱われてしまうなど。
GNOME Files については次のページを見て下さい: GNOME Files#Files がデフォルトのファイルマネージャにならない。
ドキュメントビューアについては、次のコマンドを実行:
$ xdg-mime default evince.desktop application/pdf
他のアプリケーションについては、次のページにデフォルトハンドラの設定について詳しく書かれています: デフォルトアプリケーション。
任意で、gnome-defaults-listAUR をインストールすることができます。設定ファイルは /etc/gnome/defaults.list
です。
Tracker や Documents がローカルファイルを表示しない
Tracker (と Documents) にあなたのローカルファイルを検出させるには、XDG 互換のディレクトリ ('Documents' や 'Music' など) にファイルを保存する必要があります。詳しくは Xdg ユーザーディレクトリを参照。
また、ホームディレクトリなどの特定のディレクトリを再帰的に検索するように Tracker を設定することも可能です。tracker-preferences
を使って設定することができます。
Empathy や GNOME オンラインアカウントにアカウントを追加できない
統合メッセージのエンジンである Empathy や、GNOME オンラインアカウントなどメッセージングアカウントに関するシステム設定は telepathy パッケージグループまたはバックエンドのどれか一つ (例えば telepathy-gabble や telepathy-haze) をインストールしない限り表示されません。telepathy コンポーネントの説明は freedesktop.org telepathy wiki を見て下さい。
dconf-editor で設定が変更できない
dconf で設定が行えない場合、dconf のユーザー設定が破損している可能性があります。この場合 ~/.config/dconf/user*
にあるユーザーの dconf ファイルを削除してその後 dconf-editor で設定を行うのがベストです。
拡張がシェルを破壊する
シェル拡張を有効にしたときに GNOME が壊れるときは、まずインストールディレクトリから user-theme と auto-move-windows の拡張を削除してください。
インストールディレクトリは ~/.local/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/share/gnome‑shell/extensions
, /usr/local/share/gnome‑shell/extensions
のどれかです。上記の2つの拡張が入っているフォルダを削除することで修復できるはずです。直らない場合、試行錯誤して問題の拡張を分離してください。
前述のディレクトリに拡張が含まれているディレクトリを削除・追加するとシステムに対応する拡張が削除・追加されます。GNOME Shell の拡張に関する詳細は GNOME のウェブサイト を見て下さい。
extensions.gnome.org/local で拡張をアンインストールしたときに問題が発生した場合、pacman -S gnome-shell-extensions
で拡張をシステム全体にインストールしたのが原因です。パッケージを削除すると全てのユーザーアカウントに影響が出ます。
GNOME 3 をアップデートした後に拡張が動作しない
以下の設定を試す前に、extensions.gnome.org/local を開いて拡張のアップデートが存在しないか確認して下さい。
現在の GNOME バージョンに対応するアップデートが存在しない場合、次のコマンドを実行して拡張のバージョン検証を無効化します:
$ gsettings set org.gnome.shell disable-extension-version-validation true
もしくは、拡張を修正して、バージョン検証を満たすようにサポートするシェルのバージョンを変更します。拡張がインストールされているフォルダを探して下さい。おそらくは ~/.local/share/gnome-shell/extensions
か /usr/share/gnome-shell/extensions
です。
拡張のサブフォルダにある metadata.json
をそれぞれ編集してください。
編集後: | "shell-version": ["3.x"]
|
編集前 (例): | "shell-version": ["3.4"]
|
"3.x"
は全てのバージョンのシェルで拡張が動作することを示します。これで破壊される場合、元に戻して下さい。
conky を動かしているとキーボードショートカットが機能しない
conky だけを動かしていると Alt+F2
, Alt+F1
, その他メディアキーショートカットなどの GNOME シェルのキーボードショートカットが動作しません。ただし gedit などの他のアプリケーションが動いているときは、キーボードショートカットは動作します。
解決方法: .conkyrc
を編集してください。
own_window yes own_window_transparent yes own_window_argb_visual yes own_window_type dock own_window_class Conky own_window_hints undecorated,below,sticky,skip_taskbar,skip_pager
Unable to apply stored configuration for monitors
このメッセージが表示されたときは xrandr の gnome-settings-daemon plugin
プラグインを無効にしてみてください:
$ dconf write /org/gnome/settings-daemon/plugins/xrandr/active false
カーソルテーマの一貫性
カーソルテーマ#デスクトップ環境を参照。
Alt-Key + マウスボタンでウィンドウの形を変えられない
GNOME 3.6 以上では、過去に使われていた Alt
キーではなく Super
キーを使ってマウスボタンで形を変えるようになっています (タイトルバー以外の場所からウィンドウをドラッグするキー)。GNOME の開発者は バグレポート によって 3.4 から 3.6 でこの変更をすることを決定しました。
マウスボタンの挙動を元の Alt
キーに戻したい場合、次を実行:
$ gsettings set org.gnome.desktop.wm.preferences mouse-button-modifier '<Alt>'
システムアイコンや GDM のログインのロードが遅い
Files のタイトルバーにあるアイコンなど、システムアイコンのロード問題は gdk-pixbuf2 パッケージをインストール (もしくは再インストール) することで直ります。
フォーラムスレッド に書かれているように、パッケージを再インストールすると GDM でログインするときに "Oh no! Something has gone wrong!" エラーが画面が表示されたりロードがが異常に遅い問題も解決します。
ウィンドウを最大化したときに表示に乱れが発生する
GNOME 3.12.0 現在、ウィンドウを最大化すると表示が乱れることがあります。フォーラムスレッド や バグレポート を参照してください。解決方法は下のセクションで詳しく書いています: #Intel HD Graphics のティアリング解消。
Intel HD Graphics のティアリング解消
Intel アダプタでティアリングの問題を解決する方法として Xorg Intel TearFree オプションを有効にすることが知られていますが、このオプションはコンポジタの利用と重複します (メモリの使用量は増えパフォーマンスは下がります、上流のバグレポートの最後のコメント を見て下さい)。
Intel TearFree オプションを有効にする代わりに、GNOME Shell の Mutter コンポジタはティアリング問題を解決するための設定が存在します (この修正の上流の提案 や Freedesktop バグレポート での説明を見て下さい)。設定を有効にするには CLUTTER_PAINT=disable-clipped-redraws:disable-culling
という行を /etc/environment
に追加して Xorg サーバーを再起動してください。
マルチモニターを使っている場合にウィンドウが他のウィンドウの下で開いてしまう
新しいウィンドウが他のウィンドウの下に表示されてしまうのは GNOME Shell のバグです。この問題を解決するには、次のコマンドを実行:
$ gsettings set org.gnome.shell.overrides workspaces-only-on-primary false
ロックボタンでタッチパッドが有効にならない
ラップトップによってはタッチパッドを無効にするタッチパッドロックボタンが付いており、これを使うことでタッチパッドに触れるおそれを持たずにタイピングをすることができます。しかしながら現在 GNOME ではこのボタンを押すことでタッチパッドをロックすることはできても、アンロックすることはできません。タッチパッドがロックされたままの場合、以下を実行することでロックを解除できます:
$ xinput set-prop "SynPS/2 Synaptics TouchPad" "Device Enabled" 1
パスワードが保存されない
ログイン時に毎回パスワードプロンプトが表示され、パスワードが保存されない場合は、デフォルトのキーリングを作成・設定する必要があります。
seahorse パッケージをインストールして、システム設定から "パスワードと秘密鍵" を開いて View > By Keyring を選択してください。左カラムにキーリングが存在しない場合 (鍵のアイコン)、File > New > Password Keyring とたどって名前を付けて下さい。パスワードの入力を求められます。パスワードを入力しないと自動的にパスワード解除されるようになります (自動ログインを使っている場合も)、ただしパスワードは安全に保存されません。最後に、作成したキーリングを右クリックして "Set as default" を選択してください。
GNOME Shell のキーボードソースメニューが表示されない
ネットワークやボリューム、電源などのアイコンが表示されるステータス領域のとなりにキーボードの入力ソース (例えば英語キーボードレイアウトなら 'en') を表示するメニューが表示されます。キーボードソースメニューが表示されない場合、おそらく GNOME が認識できない方法で Xorg のキーボードレイアウトが設定されています。
メニューを表示するには、作成した Xorg キーボード設定を削除して localectl を使ってキーボードのロケールを設定してください。
コマンドを実行してログアウトすると、GDM や GNOME Shell デスクトップにキーボードの入力ソースメニューが表示されるはずです。詳しくは Input sources in GNOME を参照。
マウスカーソルが表示されない
gnome-settings-daemon で別のウィンドウマネージャを使っている場合、マウスカーソルが消えてしまうことがあります。次を実行して下さい:
$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.cursor active false
画面がロックされているときにセッションメニューに再起動ボタンが表示されない
XScreenSaver がインストールされている場合、起動時に実行するようになっていないことを確認して下さい。#スタートアップアプリケーションを参照。
外部リンク
- GNOME の公式サイト
- GNOME-shell の拡張
- GNOME Shell Cheat Sheet, commands, keyboard shortcuts and other tips for using GNOME Shell.
- テーマ、アイコン、壁紙:
- GTK/GNOME プログラム:
- Customizing the GNOME Shell