Pantheon

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

関連記事

Pantheonelementary OS のデスクトップ環境です。Vala で書かれてあり、GTK 3Granite を使用しています。

開発

elementary OS のリリースは Ubuntu の LTS リリースから派生したものであり、たいてい Ubuntu のリリースサイクルから数週間から数ヶ月遅れます。しかし、含まれているパッケージは継続的に更新されます。公式の github リポジトリコミュニティ slack を参照してください。

インストール

パッケージ元

公式リポジトリ

Pantheon デスクトップ環境自体と elementary OS の厳選されたアプリケーションは、pantheon グループによって提供されています。

非公式リポジトリ

extra-alucryd には、pantheon グループではまだ利用できない数個のパッケージが含まれています。

AUR

Pantheon 関連の多くのパッケージ (elementary OS 用に開発されたサードパーティのアプリケーションや不安定な開発版パッケージなど) のための PKGBUILDAUR で利用可能です。

警告: 見境なく AUR パッケージをインストールしてはいけません。

デスクトップ環境

最小の Pantheon シェルをインストールしたい場合は、pantheon-session をインストールしてください。このパッケージは、いくつかの依存パッケージとコアコンポーネントもインストールします:

  • gala: ウィンドウ及びコンポジットのマネージャ
  • wingpanel: アプリケーションランチャー、時計、インジケータのトップパネル
  • pantheon-applications-menu: アプリケーションランチャー (旧 "Slingshot")
  • plank: macOS スタイルの Dock

サービス

以下の任意のパッケージは、Pantheon と elementary OS に対して (バックグラウンド) サービスを提供します:

テーマと設定

以下の任意のパッケージは、デスクトップのルックアンドフィールの向上に寄与します:

ノート: このパッケージには、別途インストールする必要のあるテーマパッケージやフォントを対象とした設定が含まれています:

アプリケーション

以下は、オプションの elementary OS ソフトウェアスイートを構成する、パッチ適用済みの選択されたオリジナルパッケージの一部です:

Pantheon を起動する

ディスプレイマネージャから

pantheon-sessionLightDM などのディスプレイマネージャ用に gnome-session エントリを提供します。

ディスプレイマネージャでアプリケーションを自動起動する

xinit から

xinitrc を使って Pantheon シェルのコンポーネントを起動してください。xinitrc ファイルの末尾にコンポーネントを追加してください。つまり:

~/.xinitrc
...
io.elementary.wingpanel &
plank &
exec gala

xinit でアプリケーションを自動起動する

設定と回避策

Pantheon は switchboard と plug で設定します (plug は別途インストールする必要があります)。

Pantheon のコンポーネントは、plank を除いて、設定を org.pantheon または io.elementary dconf キーに保存します。

ノート: switchboard-plug-pantheon-tweaks-gitAUR を使えば、gnome-tweaks のように、Pantheon デスクトップとアプリケーションの様々な側面をカスタマイズするための設定に簡単にアクセスできるようになります。

一般

不足している D-Bus サービス

Pantheon のコンポーネントと elementary OS のソフトウェアは、Wayland への移行に備えて、特定の機能を gala ウィンドウマネージャに委託しつつあります。Pantheon のコンポーネントと elementary OS のソフトウェアを他のウィンドウマネージャで使用すると、以下のようなエラーが発生することがあります:

** (io.elementary.screenshot:10150): ERROR **: 15:17:28.099: ScreenshotBackend.vala:37: Couldn't get dbus proxy: GDBus.Error:org.freedesktop.DBus.Error.ServiceUnknown: The name org.gnome.Shell.Screenshot was not provided by any .service files

この場合、いくつかの選択肢があります:

  1. 上記の dbus リクエストが実装されたバージョンより前にソフトウェアをダウングレードする。
  2. gala ウィンドウマネージャを使う。
  3. 自力で不足しているインターフェイスを実装する。
  4. 同じ機能を持つ他のソフトウェア (例えば、他のスクリーンショットツールなど) を探す。

パッケージのインストール時に "No such key"

pantheon-default-settings は古いバージョンの gnome-settings-daemon 用に書かれたものなので、pantheon-default-settings が存在を期待するいくつかの dconf キーは存在しません。これは問題ではありませんが、エラーメッセージが鬱陶しい場合は、該当するキーを /usr/share/glib-2.0/schemas/25_pantheon-default-settings.gschema.override からコメントアウトするか削除してください。

デスクトップ

ログイン時にクラッシュする

"Oh no! Something has gone wrong."

Pantheon のセッションファイル内の RequiredComponents のうちどれかが、失敗した可能性があります。

これは、失敗したコンポーネントを /usr/share/gnome-session/sessions/pantheon.session から削除することで回避することができます。

ヒント: たいてい、gnome-settings-daemon のサービスのどれかが犯人です。
ディスプレイマネージャに戻される

GNOME/トラブルシューティング#gnome-shell / gnome-session がセッションの起動時にクラッシュする を参照してください。

ヒント: たいてい、前回のセッションの残留物をクリアするには、少し長く待ってからログインするだけで十分です。

複数モニターで画面の解像度がおかしい

lightdm-pantheon-greeter は、Xorg の設定ファイルではなく monitors.xml を用いてモニターのセットアップを試みます。しかし、これには信頼性が無いようです

代替策は (lightdm-gtk-greeter などの) 他の greeter を使うことです。

タッチパッドのジェスチャー

touchegg をインストールしてください。しかし、このパッケージには、pantheon のジェスチャーと衝突する可能性のあるジェスチャーがいくつか含まれています。/usr/share/touchegg/touchegg.conf~/.local/share/touchegg/ にコピーし、衝突するジェスチャーの設定を削除することができます。より詳細な手順は、Touchegg を参照してください。

壁紙とテキストのスケールを変更する

switchboard-plug-desktop をインストールし、switchboard で設定してください。

ファイル

コンテキストメニューのエントリを有効化する

コンテキストメニューのエントリ (例えば、file-roller-pantheonAUR でアーカイブを展開/圧縮するためのエントリ) を有効化するには、contractor も追加でインストールしてください。

Plank

Plank を参照してください。

スタートアップ時に起動されない

cerbere は廃止されたので、pantheon-session は、plank がこの xdg autostart を使用して gnome-session の組み込み管理機能の開始と、plank の維持の要求を行うことを期待します。

ノート: 起動時に停止してしまうことを防ぐために、X-GNOME-Autostart-Phase=Panel はコメントアウトする必要があります。

pantheon-dock-gitAUR をインストールするか、または /etc/xdg/autostart/plank.desktop を作成してください。

ターミナル

不透明度

io.elementary.terminal.settings.background dconf キーに RGBA 値を設定すれば、背景色と不透明度を設定できます。デフォルトは rgba(46, 46, 46, 0.95) です。

Wingpanel

インジケータ

Wingpanel にはインジケータが同梱されていません。別途インストールする必要があります。

少なくとも、以下はインストールすると良いかもしれません:

サードパーティのインジケータ
セッションインジケータメニューが応答しない
  • Lock メニューアイテムは、org.gnome.ScreenSaver dbus サービスによって提供される Lock dbus メソッドを必要とします。
  • Shutdown...Log Out.. メニューアイテムは、gala ウィンドウマネージャによる表示を必要とするダイアログを要求します。他のウィンドウマネージャを使用するつもりであれば、代替のパッケージが必要です (例えば、wingpanel-indicator-session-standalone-gitAUR)。

動的な透過

gala ウィンドウマネージャは Wingpanel に動的透過を提供します。

gtk-theme-elementary を使えば、最大化されたウィンドウが画面を占有した際に不透明になり、そうでない時には壁紙が透けて映ります。しかし、他の GTK テーマを使用すると、パネルがずっと不透明になることがあります。

他のテーマでも gtk-theme-elementary と同じ動作をさせるには、以下のコードをテーマの CSS ファイルかオーバーライドファイル ~/.config/gtk-3.0/gtk.css に追加してください:

/*********************
 * wingpanel support *
 ********************/

.panel {
    background-color: transparent;
    transition: all 1s ease-in-out;
}

.panel.maximized {
    background-color: #000;
}
翻訳ステータス: このページは en:Pantheon の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2024-02-25 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。