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:Blender はプロフェッショナルなフリー・オープンソースの 3D コンピュータグラフィックソフトウェアである。アニメーション動画や VFX、芸術、インタラクティブな 3D アプリケーションやビデオゲームなどの作成に使われている。Blender に備わっている機能: 3D モデリング、UV マッピング、テクスチャの貼り付け、ラスタ画像の編集、リギングとスキニング、流体・煙シミュレーション、パーティクルシミュレーション、スカルプト、アニメーション、マッチムーブ、カメラトラッキング、ビデオ編集、コンポジットなど。さらにゲームエンジンも内蔵している。
 
 
 
[http://www.blender.org Blender] は人気のあるオープンソースの 3D モデリングプログラムとして有名です。
 
[http://www.blender.org Blender] は人気のあるオープンソースの 3D モデリングプログラムとして有名です。
   
 
== インストール ==
 
== インストール ==
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{{pkg|blender}} パッケージを[[インストール]]してください。
 
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==GPU レンダリング==
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== GPU レンダリング ==
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Blender が公式にサポートしているのは AMD (GCN 以前のカードの場合は [[ATI]]、GCN 以後のカードは [[AMDGPU]] を参照) と [[NVIDIA]] のプロプライエタリドライバーだけです。プロプライエタリドライバーをインストールした後、'''File -> User Preferences -> System''' から計算デバイスとしてグラフィックカードが選択できます。
 
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Blender は、レンダリングのための多数のハードウェアオフロードオプションをサポートしています。ハードウェアに応じてシステムを準備した後 (次の段落を参照)、''Edit > Preferences... > System'' でグラフィックカードを計算デバイスとして設定することができます。> システム''で設定できます。
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=== NVIDIA GPU ===
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NVIDIA の場合、Blender は CUDA と OptiX の 2 つの GPU レンダリング バックエンドをサポートします。最新の NVIDIA GPU のほとんどがサポートされています。これらを利用するには、{{pkg|cuda}} をインストールする必要があります。その後、レンダリングバックエンドがシステムオプションで利用できるようになります。
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=== Intel Arc GPU ===
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最新の Intel Arc GPU の場合は、これらのデバイス用の Blender の組み込みハードウェアレンダリングサポートを利用できます。
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これを書いている時点では、追加の [[環境変数]] を設定して Blender を起動する必要があるかもしれません:
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CYCLES_ONEAPI_ALL_DEVICES=1 blender
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=== AMD オープンソースドライバーの HIP ===
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サポートされている GPU (GFX9、CDNA、および RDNA 詳細については、[https://docs.blender.org/manual/en/latest/render/cycles/gpu_rendering.html#hip-amd の公式ハードウェア互換性リスト] を参照してください) {{Pkg|hip-runtime-amd}} は、[[Mesa]] を使用して、Blender で HIP を介して GPU アクセラレーションを取得するために使用できます。
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HIP を Blender で動作させるには、{{Pkg|hip-runtime-amd}} をインストールし、プロプライエタリドライバーと同様に、Blender の設定で GPU を選択します。
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{{Note|ROCm HIP には現在、[https://gitlab.freedesktop.org/drm/amd/-/issues/2145 問題] があり、3D ビューポート内でサイクルが発生することが知られています (回避策については、前に引用した ''問題'' を参照してください。) ただし、''Render > Render Image'' または F12 を使用したレンダリングは問題なく動作するはずです。}}
   
==プロフェッショナルなレンダリングプラグイン==
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== プロフェッショナルなレンダリングプラグイン ==
 
Blender はプロの世界でも段々と名が通るようになってきています。今は Blender の Render や Cycles 以外のレンダリングシステムをプラグインの形で使用することができます。以下は Linux でリリース済み、あるいはリリース予定のプロフェッショナル用の主要なレンダリングプラグインのリストです。
 
Blender はプロの世界でも段々と名が通るようになってきています。今は Blender の Render や Cycles 以外のレンダリングシステムをプラグインの形で使用することができます。以下は Linux でリリース済み、あるいはリリース予定のプロフェッショナル用の主要なレンダリングプラグインのリストです。
   
===LuxRender===
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=== BlendNet ===
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[http://www.luxrender.net/en_GB/index LuxRender] は [[OpenCL]] を使ってレンダリングを行うことができるオープンソースのレンダリングシステムです。Blender で LuxRender を使用するには、{{pkg|luxblend25}} パッケージをインストールして、Blender の User Preferences ボックスから LuxRender アドオンを有効にしてください。
 
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[https://github.com/state-of-the-art/BlendNet BlendNet] は、CPU と GPU のレンダリングを複数のマシンに分散できるオープンソースのプラグインです。
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BlendNet は、AWS、Azure、GCP などの主要なクラウドプロバイダーとネイティブに統合され、独自のレンダーファームのセルフホスティングもサポートしています。
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==== クラウドとの統合 ====
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# {{AUR|blendnet}} パッケージをインストールします
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# Preferences -> Add-ons -> Enable "Render: BlendNet" で BlendNet プラグインを有効にします
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# 公式 [https://github.com/state-of-the-art/BlendNet/wiki BlendNet wiki] の手順に従って、AWS、Azure、または GCP でレンダーファームを設定します。
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==== 自己ホスティング ====
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{{AUR|blendnet}} パッケージは、独自の CUDA GPU アクセラレーション Blendnet レンダーファームを迅速にデプロイするための systemd ユニットと構成を提供します。
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BlendNet レンダーファームは、タスクを複数のエージェントマシンに分散する 1 つの Manager インスタンスで構成されます。
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ブレンダーアドオンは、マネージャーとエージェントに接続してレンダリングをスケジュールします。
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BlendNet アーキテクチャの詳細については、[https://github.com/state-of-the-art/BlendNet/wiki/How-BlendNet-is-working BlendNet wiki] を参照してください。
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開始するには、{{AUR|blendnet}} を Manager、Agent、および Addon マシンにインストールしてから、次の手順に従います。
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===== セットアップ:マネージャー =====
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# {{ic|/etc/blendnet/server.key}} と {{ic|/etc/blendnet/server.crt}} をすべてのエージェントとアドオンマシンの {{ic|/etc/blendnet/}} にコピーします。
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# {{ic|/etc/blendnet/manager.json}} を編集し、マネージャーのユーザー名とパスワードを追加します。
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# {{ic|/etc/blendnet/manager.json}} を編集し、エージェントのユーザー名とパスワードを追加します。
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# {{ic|blendnet-manager.service}} ユニットを開始/有効化します。
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===== セットアップ:エージェント =====
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# {{ic|/etc/blendnet/agent.json}} を編集し、Manager で使用されているのと同じエージェントのユーザー名とパスワードを追加します。
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# {{ic|blendnet-agent.service}} ユニットを開始/有効化します。
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{{Pkg|cuda}} がインストールされている場合、{{AUR|blendnet}} は GPU+CPU アクセラレーションを自動的に有効にします。エージェントログをチェックすることで、GPU アクセラレーションが使用されているかどうかを確認できます。
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$ journalctl -xefu blendnet-agent.service
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===== セットアップ:アドオン =====
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# Preferences -> Add-ons -> Enable "Render: BlendNet" で BlendNet プラグインを有効にします。
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# Manager/Agent のユーザー名とパスワードを使用してプラグインを設定します。
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# {{ic|/etc/blendnet/server.crt}} にある CA 証明書を指定します。
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# Preferences を閉じ、Render タブを開き、Cycles レンダリングエンジンに切り替えます (**BlendNet ではありません!)
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# 新しい "BlendNet Render (local)" サイクル パネルの {{ic|+}} ボタンを使用して、すべてのエージェントを追加します。
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# [https://github.com/state-of-the-art/BlendNet/wiki/HOWTO%3A-First-steps#run-the-first-render-task BlendNet レンダリング手順] に従います。
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=== LuxRender ===
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[http://www.luxrender.net/en_GB/index LuxRender] は [[OpenCL]] を使ってレンダリングを行うことができるオープンソースのレンダリングシステムです。Blender で LuxRender を使用するには、({{AUR|blender-plugin-luxcorerender}}) パッケージをインストールして、Blender の User Preferences ボックスから LuxRender アドオンを有効にしてください。
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=== RenderMan ===
   
===RenderMan===
 
 
RenderMan は Linux に対応しているプロプライエタリのレンダリングプラグインです。非商用ライセンスの下では無料で Blender から使うことができます。Blender で使用する方法は [http://renderman.pixar.com/view/renderman4blender Renderman のページ] を見てください。
 
RenderMan は Linux に対応しているプロプライエタリのレンダリングプラグインです。非商用ライセンスの下では無料で Blender から使うことができます。Blender で使用する方法は [http://renderman.pixar.com/view/renderman4blender Renderman のページ] を見てください。
   
===Pro-Render===
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=== Pro-Render ===
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[https://pro.radeon.com/en/software/prorender/blender/ Pro-Render] は AMD が開発中のオープンソースの Blender レンダリングプラグインです。OpenCL 1.2 に対応しているマシンを使って写実的な GPU レンダリングを作成できます。CPU と比較して非常に高速に動作します。
 
[https://pro.radeon.com/en/software/prorender/blender/ Pro-Render] は AMD が開発中のオープンソースの Blender レンダリングプラグインです。OpenCL 1.2 に対応しているマシンを使って写実的な GPU レンダリングを作成できます。CPU と比較して非常に高速に動作します。
   
===Blend4Web===
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=== Blend4Web ===
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[http://www.blend4web.com/ Blend4Web] はウェブブラウザにインタラクティブな 3D グラフィックを表示するためのオープンソースフレームワークです。ウェブに直接 3D シーンを作成・エクスポートする Blender アドオンが含まれています。アドオン設定で Blend4Web 用のプロファイルを有効化できます。プロファイルを切り替えると、Blender のインターフェイスが変化して Blend4Web に関する設定だけが表示されるようになります。Blend4Web SDK をインストールする方法は [https://www.blend4web.com/doc/en/setup.html ドキュメント] を参照してください。
 
[http://www.blend4web.com/ Blend4Web] はウェブブラウザにインタラクティブな 3D グラフィックを表示するためのオープンソースフレームワークです。ウェブに直接 3D シーンを作成・エクスポートする Blender アドオンが含まれています。アドオン設定で Blend4Web 用のプロファイルを有効化できます。プロファイルを切り替えると、Blender のインターフェイスが変化して Blend4Web に関する設定だけが表示されるようになります。Blend4Web SDK をインストールする方法は [https://www.blend4web.com/doc/en/setup.html ドキュメント] を参照してください。
   
===Verge3D===
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=== Verge3D ===
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[https://www.soft8soft.com/verge3d Verge3D] for Blender は Blend4Web の原作者によって開発されたリアルタイムレンダラーとツールキットです。コーディングせずにインタラクティブなウェブアプリケーションを作成できる Puzzles ビジュアルエディタが含まれています。
 
[https://www.soft8soft.com/verge3d Verge3D] for Blender は Blend4Web の原作者によって開発されたリアルタイムレンダラーとツールキットです。コーディングせずにインタラクティブなウェブアプリケーションを作成できる Puzzles ビジュアルエディタが含まれています。
   
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オンボードの Intel グラフィックを使っている場合、オブジェクトの選択に5〜10秒もかかることがあります。'''File -> User Preferences -> System''' から '''Selection''' を '''OpenGL Occlusion Queries''' に変更してください。
 
オンボードの Intel グラフィックを使っている場合、オブジェクトの選択に5〜10秒もかかることがあります。'''File -> User Preferences -> System''' から '''Selection''' を '''OpenGL Occlusion Queries''' に変更してください。
 
=== AMDGPU ドライバーで Blender の UI の表示がおかしい ===
 
 
Blender のユーザーインターフェースの表示が崩れる場合があります。Blender でトリプルバッファリングを使うことで解決できますが、ビデオメモリの使用量が増えてしまいます。'''File -> User Preferences -> System''' から '''Window Draw Method''' を '''Triple Buffering''' にすることで有効にできます。
 
 
また、開発版の {{AUR|blender-git}} パッケージもインストールすることで問題は解決します。'''Triple Buffering''' を有効にする必要はありません。
 
   
 
=== Blender から OpenCL レンダリングデバイスとして AMD のカードが認識されない ===
 
=== Blender から OpenCL レンダリングデバイスとして AMD のカードが認識されない ===
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* [[AMDGPU#AMDGPU PRO]] をインストールする。
 
* [[AMDGPU#AMDGPU PRO]] をインストールする。
 
* オープンソースの AMDGPU ドライバーと一緒に {{AUR|opencl-amd}} ドライバーをインストールする。
 
* オープンソースの AMDGPU ドライバーと一緒に {{AUR|opencl-amd}} ドライバーをインストールする。
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インストール後、'''File -> User Preferences -> System -> Compute Device''' から AMD の GPU が選択できるようになるはずです。
 
インストール後、'''File -> User Preferences -> System -> Compute Device''' から AMD の GPU が選択できるようになるはずです。
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Note: Blender の開発者は、別の API ([https://github.com/ROCm-Developer-Tools/HIP HIP]) に切り替え、OpenCL サポートを廃止することにしました。これは、Blender 3.0 リリース (2021年12月4日) で発生します。[https://developer.blender.org/T91571 詳細情報]
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=== インターフェイスのテキスト ===
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フォントが小さいかぼやけて見える場合は、''User Preferences > Themes > Text Style'' でサイズを (1〜2 ポイント) 大きくすることができます。''User Preferences > Themes > System'' で ''Interface Font'' としてボールドフォントファミリを選択すると、ぼやけを大幅に減らすことができます。
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==

2023年6月24日 (土) 04:50時点における最新版

Blender は人気のあるオープンソースの 3D モデリングプログラムとして有名です。

インストール

blender パッケージをインストールしてください。

GPU レンダリング

Blender は、レンダリングのための多数のハードウェアオフロードオプションをサポートしています。ハードウェアに応じてシステムを準備した後 (次の段落を参照)、Edit > Preferences... > System でグラフィックカードを計算デバイスとして設定することができます。> システムで設定できます。

NVIDIA GPU

NVIDIA の場合、Blender は CUDA と OptiX の 2 つの GPU レンダリング バックエンドをサポートします。最新の NVIDIA GPU のほとんどがサポートされています。これらを利用するには、cuda をインストールする必要があります。その後、レンダリングバックエンドがシステムオプションで利用できるようになります。

Intel Arc GPU

最新の Intel Arc GPU の場合は、これらのデバイス用の Blender の組み込みハードウェアレンダリングサポートを利用できます。

これを書いている時点では、追加の 環境変数 を設定して Blender を起動する必要があるかもしれません:

CYCLES_ONEAPI_ALL_DEVICES=1 blender

AMD オープンソースドライバーの HIP

サポートされている GPU (GFX9、CDNA、および RDNA 詳細については、の公式ハードウェア互換性リスト を参照してください) hip-runtime-amd は、Mesa を使用して、Blender で HIP を介して GPU アクセラレーションを取得するために使用できます。

HIP を Blender で動作させるには、hip-runtime-amd をインストールし、プロプライエタリドライバーと同様に、Blender の設定で GPU を選択します。

ノート: ROCm HIP には現在、問題 があり、3D ビューポート内でサイクルが発生することが知られています (回避策については、前に引用した 問題 を参照してください。) ただし、Render > Render Image または F12 を使用したレンダリングは問題なく動作するはずです。

プロフェッショナルなレンダリングプラグイン

Blender はプロの世界でも段々と名が通るようになってきています。今は Blender の Render や Cycles 以外のレンダリングシステムをプラグインの形で使用することができます。以下は Linux でリリース済み、あるいはリリース予定のプロフェッショナル用の主要なレンダリングプラグインのリストです。

BlendNet

BlendNet は、CPU と GPU のレンダリングを複数のマシンに分散できるオープンソースのプラグインです。

BlendNet は、AWS、Azure、GCP などの主要なクラウドプロバイダーとネイティブに統合され、独自のレンダーファームのセルフホスティングもサポートしています。

クラウドとの統合

  1. blendnetAUR パッケージをインストールします
  2. Preferences -> Add-ons -> Enable "Render: BlendNet" で BlendNet プラグインを有効にします
  3. 公式 BlendNet wiki の手順に従って、AWS、Azure、または GCP でレンダーファームを設定します。

自己ホスティング

blendnetAUR パッケージは、独自の CUDA GPU アクセラレーション Blendnet レンダーファームを迅速にデプロイするための systemd ユニットと構成を提供します。

BlendNet レンダーファームは、タスクを複数のエージェントマシンに分散する 1 つの Manager インスタンスで構成されます。 ブレンダーアドオンは、マネージャーとエージェントに接続してレンダリングをスケジュールします。 BlendNet アーキテクチャの詳細については、BlendNet wiki を参照してください。

開始するには、blendnetAUR を Manager、Agent、および Addon マシンにインストールしてから、次の手順に従います。

セットアップ:マネージャー
  1. /etc/blendnet/server.key/etc/blendnet/server.crt をすべてのエージェントとアドオンマシンの /etc/blendnet/ にコピーします。
  2. /etc/blendnet/manager.json を編集し、マネージャーのユーザー名とパスワードを追加します。
  3. /etc/blendnet/manager.json を編集し、エージェントのユーザー名とパスワードを追加します。
  4. blendnet-manager.service ユニットを開始/有効化します。
セットアップ:エージェント
  1. /etc/blendnet/agent.json を編集し、Manager で使用されているのと同じエージェントのユーザー名とパスワードを追加します。
  2. blendnet-agent.service ユニットを開始/有効化します。

cuda がインストールされている場合、blendnetAUR は GPU+CPU アクセラレーションを自動的に有効にします。エージェントログをチェックすることで、GPU アクセラレーションが使用されているかどうかを確認できます。

$ journalctl -xefu blendnet-agent.service
セットアップ:アドオン
  1. Preferences -> Add-ons -> Enable "Render: BlendNet" で BlendNet プラグインを有効にします。
  2. Manager/Agent のユーザー名とパスワードを使用してプラグインを設定します。
  3. /etc/blendnet/server.crt にある CA 証明書を指定します。
  4. Preferences を閉じ、Render タブを開き、Cycles レンダリングエンジンに切り替えます (**BlendNet ではありません!)
  5. 新しい "BlendNet Render (local)" サイクル パネルの + ボタンを使用して、すべてのエージェントを追加します。
  6. BlendNet レンダリング手順 に従います。

LuxRender

LuxRenderOpenCL を使ってレンダリングを行うことができるオープンソースのレンダリングシステムです。Blender で LuxRender を使用するには、(blender-plugin-luxcorerenderAUR) パッケージをインストールして、Blender の User Preferences ボックスから LuxRender アドオンを有効にしてください。

RenderMan

RenderMan は Linux に対応しているプロプライエタリのレンダリングプラグインです。非商用ライセンスの下では無料で Blender から使うことができます。Blender で使用する方法は Renderman のページ を見てください。

Pro-Render

Pro-Render は AMD が開発中のオープンソースの Blender レンダリングプラグインです。OpenCL 1.2 に対応しているマシンを使って写実的な GPU レンダリングを作成できます。CPU と比較して非常に高速に動作します。

Blend4Web

Blend4Web はウェブブラウザにインタラクティブな 3D グラフィックを表示するためのオープンソースフレームワークです。ウェブに直接 3D シーンを作成・エクスポートする Blender アドオンが含まれています。アドオン設定で Blend4Web 用のプロファイルを有効化できます。プロファイルを切り替えると、Blender のインターフェイスが変化して Blend4Web に関する設定だけが表示されるようになります。Blend4Web SDK をインストールする方法は ドキュメント を参照してください。

Verge3D

Verge3D for Blender は Blend4Web の原作者によって開発されたリアルタイムレンダラーとツールキットです。コーディングせずにインタラクティブなウェブアプリケーションを作成できる Puzzles ビジュアルエディタが含まれています。

トラブルシューティング

Blender でオブジェクトの選択が遅い

オンボードの Intel グラフィックを使っている場合、オブジェクトの選択に5〜10秒もかかることがあります。File -> User Preferences -> System から SelectionOpenGL Occlusion Queries に変更してください。

Blender から OpenCL レンダリングデバイスとして AMD のカードが認識されない

OpenCL でレンダリングする場合、Blender がサポートしているのは AMD 公式のプロプライエタリドライバーだけです。AMD の OpenCL ドライバーを使用する必要があります:

  • AMDGPU#AMDGPU PRO をインストールする。
  • オープンソースの AMDGPU ドライバーと一緒に opencl-amdAUR ドライバーをインストールする。

インストール後、File -> User Preferences -> System -> Compute Device から AMD の GPU が選択できるようになるはずです。

Note: Blender の開発者は、別の API (HIP) に切り替え、OpenCL サポートを廃止することにしました。これは、Blender 3.0 リリース (2021年12月4日) で発生します。詳細情報

インターフェイスのテキスト

フォントが小さいかぼやけて見える場合は、User Preferences > Themes > Text Style でサイズを (1〜2 ポイント) 大きくすることができます。User Preferences > Themes > SystemInterface Font としてボールドフォントファミリを選択すると、ぼやけを大幅に減らすことができます。

参照