MTP

提供: ArchWiki
2023年3月22日 (水) 00:05時点におけるAshMyzk (トーク | 投稿記録)による版 (→‎トラブルシューティング: 同期)
ナビゲーションに移動 検索に移動

関連記事

メディア転送プロトコル (Media Transfer Protocol, MTP) は、多くの携帯電話 (全 Windows Phone 7/8/10 デバイスやほとんどの新しい Android デバイス) やメディアプレイヤ (例: Creative Zen) との間でメディアファイルの転送を行うために使用できます。

接続

MTP を介してコンピュータをデバイスに接続するには:

  • 対象デバイスがあなたのコンピュータと USB で接続されている必要があります
  • MTP が対象デバイスで有効化されている必要があります
  • デバイスのスクリーンがアンロックされている必要があります (セキュリティ上の理由により)

FUSE ファイルシステム

以下のプログラムは、FUSE ファイルシステムを介して MTP デバイスにアクセスできるようにします。

ノート: MTP は複雑であり、その実装はデバイス間で異なっています。下記のクライアントを試し、どのクライアントがあなたのデバイスで最もうまく機能するか調べてください。
ヒント: MTP 関連のパッケージをインストールした後は、コンピュータを再起動することが推奨されます。

FUSE ベースのファイルシステムを使用する場合、まず先にマウントポイントのディレクトリを作成する必要があるかもしれません。以下の例では ~/mnt ディレクトリが使われています。

通常、FUSE のマウントは fusermount -u マウントポイント を使ってアンマウントできます。

Android File Transfer

Android File Transfer — CLI、Qt UI、カスタムの MTP 実装を使用する FUSE ラッパを搭載している MTP クライアント

https://whoozle.github.io/android-file-transfer-linux/ || android-file-transfer

~/mnt にデバイスをマウントするには:

$ aft-mtp-mount ~/mnt

アルバムアートを表示させたい場合は、albumart.xxx という名前にし、一番最初にマウント先のフォルダに配置しておかなければなりません。その後で、他のファイルをコピーしてください。また、fuse は ui/cli のファイル転送よりも 7~8 倍遅くなる可能性があることに注意してください。

コマンドラインインターフェイスでデバイスと対話したい場合は、以下のコマンドを実行してください:

$ aft-mtp-cli

help と入力すると、利用可能な全コマンドが一覧表示されます。exit と入力すると終了します。

グラフィカルユーザインターフェイスでデバイスと対話したい場合は、android-file-transfer アプリケーションを起動し、マウント先フォルダを選択して、ツールバーの任意のボタンを押してください。利用可能なオプションは、Upload AlbumUpload DirectoryUpload Files です。最後の2つは自明です。Upload album は、ソースディレクトリからアルバムカバーを検索し、利用可能な最も良いカバーを設定します。

MTPfs

MTPfslibmtp ベース。任意の MTP デバイスに対して読み書きをサポートする FUSE ファイルシステムです

https://www.adebenham.com/mtpfs/ || mtpfs
ノート: 以下は機能しない可能性が高く、libgphoto2 や、PCManFM などの gvfs サポートのあるファイルマネージャに頼らなくてはならないかもしれません。

まず、/etc/fuse.conf を編集して、以下の行をアンコメントしてください:

user_allow_other

~/mnt にデバイスをマウントします:

$ mtpfs -o allow_other ~/mnt

jmtpfs

jmtpfslibmtp ベース。MTP (Media Transfer Protocol) デバイスにアクセスします。

https://github.com/JasonFerrara/jmtpfs || jmtpfsAUR

~/mnt にデバイスをマウントします:

$ jmtpfs ~/mnt

2つのステップを行うことにより、Linux の残りの部分と一致させます (通常の mount/umount コマンドを使用する):

$# ln -s <実際の mount コマンドのパス/名前>  <Linux の mount 規則と一致する名前>
$  ln -s /sbin/jmtpfs                        /sbin/mount.jmtpfs

以下の行を /etc/fstab に追加してください:

 #jmtpfs <mount path>        fuse nodev,allow_other,<other options>                             0    0
  jmtpfs /home/sam/run/motog fuse nodev,allow_other,rw,user,noauto,noatime,uid=1000,gid=1000    0    0

そして、デバイスをマウントし、オプションが渡されていることを確認してください:

 $ mount /home/sam/run/motog
 Device 0 (VID=22b8 and PID=2e82) is a Motorola Moto G (ID2).
 Android device detected, assigning default bug flags
 $ mount 
  ...
  jmtpfs on /home/sam/run/motog type fuse.jmtpfs (rw,nosuid,nodev,noexec,noatime,user_id=1000,group_id=1000,allow_other,user=sam)

SIMPLE-MTPFS

SIMPLE-MTPFSlibmtp ベース。Simple Media Transfer Protocol FileSystem は、USB でローカルマシンに接続された MTP デバイス上のファイルを操作できるファイルシステムです

https://github.com/phatina/simple-mtpfs/ || simple-mtpfsAUR

検出されたデバイスを一覧表示するには simple-mtpfs -l を実行してください。

リストの最初のデバイスを ~/mnt にマウントするには、simple-mtpfs --device 1 ~/mnt を実行してください。

go-mtpfs

go-mtpfs — カスタムの MTP 実装を持つ、Go で書かれた FUSE ファイルシステム

https://github.com/hanwen/go-mtpfs || go-mtpfs-gitAUR

android-udev をインストールしてください。これは、/etc/udev/rules.d/51-android.rules を編集して、(mtp-detect を実行後に見られる) idVendoridProduct に適用できるようにします。行の最後にはあなたのユーザ OWNER="<user>" を追加してください。

~/mnt 上にデバイスをマウントします:

$ go-mtpfs ~/mnt
ノート:
  • 複数のデバイスを使用する際は、-d フラグを使用してデバイスを指定する必要があるかもしれません (mtp-detect を実行することで id を調べられます)。
  • 外部 SD カードがあると、go-mtpfs でのマウントが失敗するかもしれません。SD カードが存在している状態でデバイスへアクセスしようとして go-mtpfs がエラーを吐く場合は、SD カードを取り出して、もう一度マウントしてみてください。

libmtp

libmtp はライブラリ MTP 実装です。いくつかのコマンドラインツールの例も付属しています (pacman -Ql libmtp でリストアップできます)。

libmtp パッケージをインストールしてください。

デバイスを検出するには mtp-detect を実行してください。

エラーが返ってくる場合、あなたのユーザが adbusers ユーザグループに属していることを確認してください。

mtp-connect コマンドでファイルを転送できます。

フロントエンド

gMTP — libmtp のためのグラフィカルフロントエンド。デスクトップに依存しない GUI で Android デバイスに接続し、ファイルを管理できます。

https://gmtp.sourceforge.io/ || gmtp

メディアプレイヤー

Amarok などの音楽プレイヤーで MTP デバイスを使うこともできます。これには /etc/udev/rules.d/51-android.rules を編集する必要があります (以下では MTP デバイスの例として Galaxy Nexus を使っています):

次を実行してください:

$ lsusb

あなたのデバイスを探してください。以下のように出力されるはずです:

Bus 003 Device 011: ID 04e8:6860 Samsung Electronics Co., Ltd GT-I9100 Phone [Galaxy S II], GT-P7500 [Galaxy Tab 10.1]

/etc/udev/rules.d/51-android.rules へのエントリは以下のようになります:

SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="04e8", ATTR{idProduct}=="6860", MODE="0666", OWNER="[username]"

udev ルールをリロードしてください:

# udevadm control --reload

ファイルマネージャ統合

MTP で接続された Android デバイスのストレージのコンテンツをファイルマネージャで閲覧するには、対応するプラグインをインストールしてください:

  • GVFS (GNOME Files) を使用するファイルマネージャの場合は、MTP 用の gvfs-mtp か PTP サポート用の gvfs-gphoto2 をインストールしてください。
  • KIO (KDE の Dolphin) を使用するファイルマネージャの場合は、kio-extras (dolphin の依存パッケージ) に MTP サポートが含まれています。

必要なパッケージをインストールしたら、デバイスがファイルマネージャに自動的に表示され、URL (例: mtp://[usb:002,013]/) からアクセスできるはずです。

gvfs-mtp

The gvfs-mtp is available in the official repositories.

With lsusb you can get information about your device where Bus and Device numbers can be used with gvfs-mtp and device ID for creating of an udev rule.

Bus 002 Device 018: ID 04b7:88a9 Compal Electronics, Inc.

To see detected device with enabled MTP

Use gio mount:

gio mount -li | grep -e ^Volume -e activation_root
Volume(0): MT65xx Android Phone
  activation_root=mtp://[usb:002,018]/

Use lsusb:

lsusb -v 2> /dev/null | grep -e Bus -e iInterface -e bInterfaceProtocol
...
Bus 002 Device 018: ID 04b7:88a9 Compal Electronics, Inc. 
      bInterfaceProtocol      0 
      iInterface              5 MTP
...

To mount all available connected MTP devices use inline script

gio mount -li | awk -F= '{if(index($2,"mtp") == 1)system("gio mount "$2)}'

To mount or dismount from a command with gvfs-mtp use Bus and Device numbers, e.g. to mount gio mount mtp://[usb:001,007]/ and to unmount gio mount -u mtp://[usb:001,007]/. The mounted device will be available in a directory that begins with mtp:host= and is located under /run/user/$UID/gvfs/.

To disable automount of MTP devices with gvfs you will need to change value true to false for variable AutoMount that is located in /usr/share/gvfs/mounts/mtp.mount.

ノート: The file managers can have own options for automount. On start they checking for all available mountable devices.

If your device is not showing up in the file manager then #libmtp is missing a native support and is not currently available in the list of the supported devices. If you will try to mount by using command line you may also get an error

Device 0 (VID=XXXX and PID=XXXX) is UNKNOWN.
Please report this VID/PID and the device model to the libmtp development team

The workaround to make it shown in the file manager is to write an udev rule for the device but it is no guaranty that you will be able to mount it with by using MTP connection.

Use ID number that represents by pattern vendorId:productID,e.g. 04b7:88a9, and make an udev rule by creating a configuration file

/etc/udev/rules.d/51-android.rules
SUBSYSTEM=="usb", ATTR{idVendor}=="04b7", ATTR{idProduct}=="88a9", MODE="0660", GROUP="uucp", ENV{ID_MTP_DEVICE}="1", SYMLINK+="libmtp"

Reload the udev rules.

# udevadm control --reload

The file managers with support for gvfs will be able to show MTP devices and mount them if supported by #libmtp but if has no support and cannot be opened then change settings in the phone to PTP and install gvfs-gphoto2 for having access at least to the photos, command line mounting of PTP is a little similar to mounting of the MTP devices: gio mount gphoto2://[usb:002,019]/.

ノート: If you getting limited access to the device and cannot use standard commands from command line such as e.g. cp,ls then look for gvfs own alternatives, ls -1 /usr/bin/gvfs-*.

トラブルシューティング

libmtp (gvfs-mtp): ファイルマネージャ (nautilus、pcmanfm、vifm など) が Android デバイスの DCIM/Camera にアクセスする際にハングする

症状: DCIM/Camera ディレクトリに入る事以外、うまく機能する。この場合、ファイルマネージャがフリーズし、コマンドラインからそのディレクトリで ls を実行することさえできなくなるs。

可能性の高い原因は libmtp のバグです。

どうやら 20180915_180351(0).jpg のような名前のファイルが原因のようです。例として、Samsung の電話はそのような名前のファイルを作成する傾向にあります。

これに関するチケット (12 など) と質問 (12) が複数存在します。

可能な回避策は、そのようなディレクトリに対しては #FUSE ファイルシステム にある go-mtpfs などの異なるオプションを使うか、あるいは、どうにかして携帯カメラのファイル命名ポリシーを変更する (または、Open Camera などの他のカメラアプリに変える) ことです。

jmtpfs: 初回アクセス時に入出力エラー

症状: jmtpfs はマウントに成功するが、デバイス上のファイルに (ls などで) アクセスすると、エラーが報告される:

 cannot access <mount-point>: Input/output error

これはセキュリティ機能のようです: 携帯電話がロックスクリーンによってロックされているとき、MTP は機能しません。電話をアンロックすれば、ケーブルで繋がっている限り再び機能するはずです。

kio-mtp: 「ファイルマネージャで開く」アクションを使用できない

「ファイルマネージャで開く」アクションを使うことができない場合、/usr/share/solid/actions/solid_mtp.desktop ファイルを編集することでこの問題を回避できます。

Exec=kioclient exec mtp:udi=%i/ の行を Exec=dolphin "mtp:/" に変更してください。

kio-mtp が異なるサービスから同時に呼び出される

このフォーラムで言及されている通り、mtpfs と kio-mtp (及び、音楽プレイヤを含む、kio-mtp を使用する、衝突するサービス) を並列に使用するのは避けるべきです。

例えば、MTP サービス用の Amarok のプラグインは、Dolphin (plasma) が異なるモデルの電話のファイルにアクセスできなくするかもしれません。そのプラグインをオフにすることで、少なくとも1つのユーザに対してはこれを解決できます。

Android File Transfer: connect failed: no MTP device found

android-file-transfer をインストールした後に MTP デバイスをマウントしようとすると以下のエラーが発生する場合:

$ aft-mtp-mount /path/to/folder
connect failed: no MTP device found

android-udev をインストールしてください。このパッケージには製造業者/デバイス毎に対して MTP デバイスの udev ルールが含まれていて、ADB や MTP をより簡単に使えるようにします。