rEFInd

提供: ArchWiki
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rEFIndUEFI ブートマネージャーです。EFISTUB カーネルを起動することができます。既にメンテナンスされてない rEFIt のフォークであり、Mac 以外の UEFI ブートに関して多数の問題が修正されています。プラットフォームに依存せず、複数の OS を簡単に起動できるように設計されています。

ノート: この記事では EFI システムパーティションのマウントポイントを esp で示します。

インストール

refind パッケージをインストールしてください。

rEFInd ブートマネージャをインストールする

refind-efi[リンク切れ: 置換パッケージ: refind] パッケージをインストールしてください。

rEFInd には ReiserFS, Ext2, Ext4, Btrfs, ISO-9660, HFS+, NTFS の読み取り専用ドライバーが備わっています。さらに rEFInd は UEFI ファームウェアのドライバー (FAT あるいは Mac の場合 HFS+、一部の環境では ISO-9660) を使うことができます。

ノート: カーネルと initramfs は rEFInd が読み込めるファイルシステム上に配置する必要があります。バージョン 0.10.4 以前では Ext4 ファイルシステムの 64bit 機能に対応していません。

他のドライバーについては The rEFInd Boot Manager: Using EFI Drivers: Finding Additional EFI Drivers を参照してください。

スクリプトによる設定

rEFInd パッケージには refind-install というスクリプトが含まれており、簡単に rEFInd をデフォルトの EFI ブートエントリに設定できます。詳しくは refind-install(8) を参照してください。このスクリプトにはオプションが存在し、様々なセットアップや UEFI 実装に対応していますが、大抵は次を実行するだけで設定が可能です:

# refind-install

このコマンドは EFI システムパーティションを検出して、rEFInd のファイルを ESP 上の /EFI/refind/ にコピーし、efibootmgr を使って rEFInd をデフォルトの EFI ブートエントリとして追加します。

また、デフォルト/フォールバックのブートパスである /EFI/BOOT/BOOT*.EFI に rEFInd をインストールすることもできます。ブータブルな USB フラッシュドライブや、efibootmgr による NVRAM の変更に問題を抱えているシステム等で有用です:

# refind-install --usedefault /dev/sdXY

/dev/sdXY は ESP のパーティションに置き換えて下さい。

オプションについてはインストールスクリプトのコメントを見て下さい。

ノート: デフォルトでは refind-install はカーネルが存在するファイルシステムのドライバーだけをインストールします。他にもドライバーが必要な場合は手動でインストールしてください。もしくは --alldrivers オプションで全てのドライバーをインストールすることもできます。USB フラッシュドライブなどでは全てのドライバーをインストールすると便利です: # refind-install --usedefault /dev/sdXY --alldrivers

rEFInd のファイルを ESP にインストールしたら、rEFInd が作成した refind_linux.conf (カーネルと同じディレクトリにあります) に必要なカーネルパラメータ (例: root=) が含まれていることを確認してください。このファイルが作成されていない場合は、手動で #カーネルパラメータを指定 する必要があります。そうしないと次の起動時にカーネルパニックが発生します。

デフォルトでは、rEFInd は全てのドライブをスキャンして、発見した EFI ブートローダーのブートエントリを追加します。それにはカーネルも含まれます (Arch ではデフォルトで EFISTUB が有効になっているためです)。そのため、この時点でシステムを起動することができます。

ヒント: デフォルトのオプションが問題ないか確認するために ESP にあるデフォルト設定 /EFI/refind/refind.conf を編集してみると良いでしょう。
警告: chroot で refind-install を実行する場合 (Arch Linux をライブ環境でインストールする際など)、/boot/refind-linux.conf が作られるときに実際にインストールされる環境ではなくライブ環境のカーネルオプションが使われます。そのため手動で /boot/refind-linux.conf のカーネルオプションを調整する必要があります。

Secure Boot

rEFInd におけるセキュアブートのサポートについては Managing Secure Boot を参照してください。

PreLoader を使う

セキュアブート#PreLoader の設定を参照して署名済みの PreLoader.efiHashTool.efi バイナリを用意してください。

--preloader /path/to/preloader オプションを付けて refind-install を実行します:

# refind-install --preloader /usr/share/preloader-signed/PreLoader.efi

セキュアブートを有効にして起動すると、HashTool が起動するので rEFInd のハッシュ (loader.efi) と rEFInd のドライバー (例: ext4_x64.efi) そしてカーネルを登録してください。

詳しくは refind-install(8) を見てください。

ヒント: 署名済み HashTool は起動されたパーティションだけにアクセスすることができます。カーネルが ESP 上にない場合、HashTool からハッシュを登録することはできなくなります。MokList のハッシュを登録できる #KeyTool を使うことで問題を解決できます。KeyTool は使用する前に必ずハッシュを登録するようにしてください。
shim を使う

shim-signedAURインストールしてください。セキュアブート#shim の通りに進めてください。ただしファイルのコピーは無視します。

shim でハッシュを使うだけなら --shim /path/to/shim オプションを付けて refind-install を実行します:

# refind-install --shim /usr/share/shim-signed/shim.efi

セキュアブートを有効にして起動すると、MokManager が起動するので rEFInd のハッシュ (loader.efi) と rEFInd のドライバー (例: ext4_x64.efi) そしてカーネルを登録してください。

Machine Owner Key を使って rEFInd に署名するには sbsigntools をインストールします。

ヒント: 既に MOK を作成しているのであればファイルを refind_local.key, refind_local.crt, refind_local.cer という名前で /etc/refind.d/keys ディレクトリに配置してください。

--shim /path/to/shim--localkeys オプションを付けて refind-install を実行します:

# refind-install --shim /usr/share/shim-signed/shim.efi --localkeys

refind-install は鍵を作成して自分自身とドライバーに署名します。同じ鍵を使ってカーネルに署名する必要があります。例:

# sbsign --key /etc/refind.d/keys/refind_local.key --cert /etc/refind.d/keys/refind_local.crt --output /boot/vmlinuz-linux /boot/vmlinuz-linux

MokManager で refind_local.cer を MoKList に追加してください。refind_local.cer は rEFInd のインストールディレクトリ (esp/EFI/refind/keys/refind_local.cer) の keys という名前のディレクトリに存在します。

詳しくは refind-install(8) を参照してください。

自分の鍵を使う

セキュアブート#自分で署名した鍵を使うに従って鍵を作成してください。

/etc/refind.d/keys ディレクトリを作成して署名データベース (db) 鍵と証明書を保存します。ファイルの名前は次のとおりにしてください: refind_local.key, refind_local.crt, refind_local.cer

インストールスクリプトの実行時に --localkeys オプションを付け加えます:

# refind-install --localkeys

これで rEFInd の EFI バイナリが自分の鍵と証明書で署名されます。

手動設定

ヒント: rEFInd は様々な方法で Linux を起動することができます。The rEFInd Boot Manager: Methods of Booting Linux でそれらの方法が触れられています。このセクションでは EFISTUB を使用する場合の方法を説明しています。
ノート: 32ビットの IA32 EFI を使っている場合、下のコマンドにある x64ia32 に置き換えてください。

refind-install スクリプトが上手く動かない場合、rEFInd を手動で設定することができます。

まず実行可能ファイルを ESP にコピーしてください:

# cp /usr/share/refind/refind_x64.efi esp/EFI/refind/

それから efibootmgr を使って UEFI の NVRAM にブートエントリを作成してください (/dev/sdXY はあなたの ESP のマウントポイントに合わせて置き換えて下さい)。rEFInd をデフォルトの UEFI のパス /EFI/BOOT/BOOTX64.EFI にインストールした場合は、このステップは省略してもかまいません。

# efibootmgr --create --disk /dev/sdX --part Y --loader /EFI/refind/refind_x64.efi --label "rEFInd Boot Manager"

この時点で rEFInd で起動することができるようになっているはずです。ただしカーネルを起動することはできません。カーネルが ESP にない場合、(適切なドライバーが存在するとき) rEFInd はパーティションをマウントしてカーネルを検索することができます。

rEFInd はインストールディレクトリに存在する driversdrivers_arch (例: drivers_x64) サブディレクトリから全てのドライバーを自動的にロードします。

# mkdir esp/EFI/refind/drivers_x64
# cp /usr/share/refind/drivers_x64/drivername_x64.efi esp/EFI/refind/drivers_x64/

これで rEFInd はカーネルのブートエントリが用意できますが、適切なカーネルパラメータを指定しません。#カーネルパラメータの指定 を行って下さい。それによって rEFInd を使ってカーネルを起動することができるようになります。この段階で起動ができない、または rEFInd の設定を変更したい場合、設定ファイルを使ってオプションを変更することができます:

# cp /usr/share/refind/refind.conf-sample esp/EFI/refind/refind.conf

サンプル設定ファイルにたくさんコメントが付いているので開いてみて下さい。

設定ファイルに textonly を設定していない場合、rEFInd のアイコンをコピーしないとプレースホルダが表示されます:

# cp -r /usr/share/refind/icons esp/EFI/refind/

フォントをコピーして refind.conffont 設定を変更することで他のフォントを使うこともできます:

# cp -r /usr/share/refind/fonts esp/EFI/refind/
ヒント: rEFInd のメニューで F10 を押すと ESP の一番上のディレクトリにスクリーンショットが保存されます。

アップグレード

Pacman は /usr/share/refind/ にある rEFInd のファイルをアップデートしますが、ESP に新しいファイルをコピーしたりはしません。refind-install で rEFInd のインストールが上手くいっているのであれば、再度実行することでアップデートされたファイルをコピーできます。新しい設定ファイルは refind.conf-sample としてコピーされるので、差分ツールを使って設定ファイルをマージすることができます。rEFInd が#手動設定を必要とする場合、どのファイルが必要なのかは自分で判断してコピーする必要があります。

Pacman フック

フックを使うことでアップデートを自動化できます:

/etc/pacman.d/hooks/refind.hook
[Trigger]
Operation=Upgrade
Type=Package
Target=refind-efi

[Action]
Description = Updating rEFInd on ESP
When=PostTransaction
Exec=/usr/bin/refind-install

Exec= のコマンドは環境にあわせて適当に書き換えてください。#手動設定を行った場合、フックから自分のアップデートスクリプトを呼び出すようにすることもできます。

設定

rEFInd の設定ファイル refind.conf は rEFInd の EFI アプリケーションと同じディレクトリに存在します (大抵は esp/EFI/refind あるいは esp/EFI/BOOT)。デフォルト設定にはオプションの詳細な説明が含まれており、さらに詳しい説明は Configuring the Boot Manager に載っています。

カーネルパラメータを指定

rEFInd がカーネルに渡すカーネルパラメータを設定する方法は2つあります。

rEFInd によってカーネルが自動で検出される場合

rEFInd が自動的にカーネルを検出する場合、カーネルと同じディレクトリにカーネルパラメータを記述した refind_linux.conf ファイルを配置することができます。ファイルのサンプルとしては /usr/share/refind/refind_linux.conf-sample を見て下さい。refind_linux.conf の最初のアンコメントした行がカーネルのデフォルトパラメータになります。それ以降の行は +, F2, Insert を使ってアクセスできるサブメニューのエントリを作成します。

/boot/refind_linux.conf
"Boot using default options"     "root=PARTUUID=XXXXXXXX rw add_efi_memmap"
"Boot using fallback initramfs"  "root=PARTUUID=XXXXXXXX rw add_efi_memmap initrd=/boot/initramfs-linux-fallback.img"
"Boot to terminal"               "root=PARTUUID=XXXXXXXX rw add_efi_memmap systemd.unit=multi-user.target"

もしくは、次のコマンドを実行してみて下さい:

# mkrlconf

/boot のカーネルを確認して自動的に refind_linux.conf を生成します。基本的なカーネルパラメータしか設定しないので、作成されたファイルに問題がないか確認をしましょう。

initrd= パラメータを指定しなかった場合、rEFInd は自動的にカーネルと同じディレクトリにある RAM ディスクのファイル名を検索して追加します。initrd= パラメータを複数設定する必要があるときは、refind_linux.conf で手動でパラメータを設定してください。例えば initramfs の前にマイクロコードを指定するには: ... initrd=/boot/intel-ucode.img initrd=/boot/initramfs-linux.img

警告: initrd のパスはカーネルが存在するファイルシステムのルートディレクトリからの相対パスです。initrd=/boot/initramfs-linux.img あるいは、ESP を /boot にマウントしている場合 initrd=/initramfs-linux.img になります。

手動でブートエントリを記述

カーネルが自動検出されない場合、もしくはメニューエントリのオプションを自分で設定したい場合、手動で refind.conf にブートエントリを作成することができます。scanfor には manual を含めて下さい、そうしないとエントリが rEFInd のメニューに表示されません。カーネルパラメータは options キーワードで設定できます。rEFInd は initrd キーワードで指定されたファイルを使って initrd= パラメータを追加します。initrd を追加する必要がある場合 (例: マイクロコード)、options で指定してください (initrd キーワードで指定された initrd が最後に追加されます)。

esp/EFI/refind/refind.conf
...

menuentry "Arch Linux" {
	icon     /EFI/refind/icons/os_arch.png
	volume   "Arch Linux"
	loader   /boot/vmlinuz-linux
	initrd   /boot/initramfs-linux.img
	options  "root=PARTUUID=XXXXXXXX rw add_efi_memmap"
	submenuentry "Boot using fallback initramfs" {
		initrd /boot/initramfs-linux-fallback.img
	}
	submenuentry "Boot to terminal" {
		add_options "systemd.unit=multi-user.target"
	}
}

volume はカーネルイメージがあるパーティションのファイルシステム LABEL, PARTLABEL, PARTUUID, ボリューム番号 (例: 0:) のどれかに変更する必要があります。ボリュームラベルの例は Ext3#Assigning a label を見て下さい。

既存の UEFI Windows 環境で rEFInd を使う

ノート: 基本的には Windows と Arch のデュアルブートに書かれていることが適用されます。

rEFInd は UEFI の Windows をインストールしたときに作成される EFI システムパーティションに対応しているため、Windows と一緒に Arch をインストールする際にもうひとつ FAT32 パーティションを作成・フォーマットする必要はありません。Windows の ESP をマウントして通常通りに rEFInd をインストールするだけです。デフォルトで、rEFInd の自動検出機能が既存の Windows (リカバリ) ブートローダーを認識するはずです。

ノート: 一部のケースで、Windows は異なった挙動をします (低解像度の起動画面、OEM ロゴが Windows のロゴに置き換わる、起動画面のあとに黒画面、アーティファクト)。そのような問題に遭遇した場合、esp/EFI/refind/refind.confuse_graphics_for +,windows を設定するか、Windows のブート設定に graphics on を追加してみてください。

ツール

rEFInd は、様々なサードパーティーツールの実行をサポートしています。ツールは別途インストールする必要があります。refind.conf 内の showtools を編集して表示したいツールを選択してください。

esp/EFI/refind/refind.conf
...
showtools shell, memtest, mok_tool, gdisk, fwupdate ...
...

UEFI シェル

Unified Extensible Firmware Interface#UEFI シェル を見てください。

EFI システムパーティションのルートに shellx64.efi をコピーしてください。

Memtest86

memtest86-efiAUR をインストールし、それを esp/EFI/tools/ にコピーしてください。

# cp /usr/share/memtest86-efi/bootx64.efi esp/EFI/tools/memtest86.efi

鍵管理ツール

rEFInd can detect Secure Boot key management tools if they are placed in rEFInd's directory on ESP, esp/ or esp/EFI/tools/.

HashTool

#PreLoader を使う に従ってください。HashTool.efi は rEFInd のディレクトリに配置されます。

MokManager

#shim を使う に従ってください。MokManager は rEFInd のディレクトリに配置されます。

KeyTool

efitools をインストールしてください。

KeyTool EFI バイナリを KeyTool.efiKeyTool-signed.efi という名前で esp/esp/EFI/tools/ に配置してください。

KeyTool.efi を署名する方法については セキュアブート#KeyTool を使う を見てください。

GPT fdisk (gdisk)

gdisk EFI アプリケーションをダウンロードし、gdisk_x64.efiesp/EFI/tools/ にコピーしてください。

fwupdate

fwupd をインストール・セットアップしてください。

fwupx64.efi バイナリとファームウェアファイルを esp/EFI/tools/ にコピーしてください:

# cp /usr/lib/fwupd/efi/fwupdx64.efi esp/EFI/tools/

電源オフや再起動

rEFInd には電源オフと再起動のメニューエントリが組み込まれていると報告されています。このツールのリストはこの Wiki ではとても広範囲なものなので、UEFI や他の UEFI ブートマネージャ (例えば systemd-boot) のユーザは、powerofforreboot.efiAUR に興味を持つかもしれません。

ヒントとテクニック

UEFI シェルでドライバを使用する

rEFInd のドライバを UEFI シェル内で使用するには、load コマンドを使ってロードし、マッピングされたドライバを map -r コマンドを使ってリフレッシュしてください。

Shell> load FS0:\EFI\refind\drivers\ext4_x64.efi
Shell> map -r

これで、UEFI シェルからファイルシステムにアクセスできるようになりました。

efifb の解像度を設定する

refind.conf で解像度が間違った値に設定されている場合、Apple Mac を除くすべてのシステムで rEFInd は、サポートされている解像度のリストを表示します。Apple Mac の場合は、rEFInd はサイレントにデフォルトの解像度を使用します。

efifb によってサポートされているフレームバッファの解像度を判断するには、/usr/share/gnu-efi/apps/x86_64/modelist.efignu-efi から ESP のルートディレクトリにコピーしてください。UEFI シェル に入り、modelist.efi を実行してください。

Shell> FS0:\modelist.efi
GOP reports MaxMode 3
 0: 640x480 BGRR pitch 640
*1: 800x600 BGRR pitch 800
 2: 1024x768 BGRR pitch 1024

どれかの解像度を refind.conf で設定してください。再起動し、dmesg | grep efifb を root として実行して設定が反映されていることを確認してください。

Btrfs サブボリュームのサポート

ヒント: btrfs_x64.efi ドライバがインストールされていることを確認してください。/usr/share/refind/drivers_x64/btrfs_x64.efi から esp/EFI/refind/drivers_x64/btrfs_x64.efi にコピーすることで手動でインストールできます。または、refind-install /dev/sdx --alldrivers オプションですべてのドライバをインストールできます。
警告: btrfs_x64.efiraid1c3/4 をサポートしていません。

自動検出

Btrfs ボリューム上でカーネルの自動検出を有効にするには、refind.conf 内の also_scan_dirs をアンコメントしてください。

esp/EFI/refind/refind.conf
...
also_scan_dirs +,subvolume/boot
...

次に、refind_linux.conf 内の rootflagssubvol=subvolume を追加してください。そして、initrd のパスの先頭に subvolume を追加してください。

/boot/refind_linux.conf
"Boot using standard options"  "root=PARTUUID=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX rw rootflags=subvol=subvolume initrd=subvolume\boot\initramfs-%v.img"

マニュアルブートの設定

btrfs サブボリュームをルートとして起動する場合、サブボリュームへのパスをローダーと initrd のパスの先頭に追加し、options の行を rootflags=subvol=root_subvolume のように変更してください。以下の例では、ルートは 'ROOT' という名前で btrfs サブボリュームとしてマウントされています (例: mount -o subvol=ROOT /dev/sdxY /mnt):

esp/EFI/refind/refind.conf
...
menuentry "Arch Linux" {
        icon     /EFI/refind/icons/os_arch.png
        volume   "[bootdevice]"
        loader   /ROOT/boot/vmlinuz-linux
        initrd   /ROOT/boot/initramfs-linux.img
        options  "root=PARTUUID=XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX rw rootflags=subvol=ROOT"
...
}

そうしないと、次のようなエラーが発生します: ERROR: Root device mounted successfully, but /sbin/init does not exist.

LoaderDevicePartUUID

バージョン 0.13.1 以降、rEFInd は UEFI 変数 LoaderDevicePartUUID の設定をサポートしています 。これを有効化すると、systemd-gpt-auto-generator(8) が EFI システムパーティションを、/etc/fstab で指定せずに自動マウントできるようになります。systemd#GPT パーティションの自動マウント を見てください。

rEFInd が LoaderDevicePartUUID を設定できるようにするには、refind.conf を編集して write_systemd_vars true をアンコメントしてください:

esp/EFI/refind/refind.conf
...
write_systemd_vars true
...

cat /sys/firmware/efi/efivars/LoaderDevicePartUUID-4a67b082-0a4c-41cf-b6c7-440b29bb8c4f で値を確認するか、bootclt の出力の "Boot loader sets ESP information" の状態を見ることで、この変数が設定されていることを確認できます。

トラブルシューティング

Apple Mac

mactel-bootAUR は Linux 用の実験的な bless ユーティリティです。これが動作しないときは、OSX の中から bless を使って rEFInd をデフォルトのブートローダに設定してください:

# bless --setBoot --folder esp/EFI/refind --file esp/EFI/refind/refind_x64.efi

空の rEFInd メニュースクリーン

drivers_x64 フォルダにファイルシステムドライバが複数存在すると (#rEFInd ブートマネージャをインストールする を参照)、ファイルシステムドライバのバグによって rEFInd が正しく機能しなくなり、rEFInd のロゴだけの空白画面 (カスタムテーマの場合は、背景画像) が表示されることがあります。これを修正するには、カーネルの存在するファイルシステム用のドライバ以外のすべてのドライバを削除してください。

また、Windows とデュアルブートしている場合に rEFInd が他のディスク上の EFI システムパーティションの自動スキャンに失敗して、空白画面が発生することもあります。これを修正するには、blkid を使って Windows パーティションを特定し、それぞれの Windows パーティションの PARTUUIDrefind.conf 内の dont_scan_volumes 変数にコンマで区切って追加してください。例えば:

# blkid
/dev/nvme0n1p1: LABEL="SYSTEM" UUID="4CE7-C215" BLOCK_SIZE="512" TYPE="vfat" PARTLABEL="EFI system partition" PARTUUID="13aa9955-1234-5678-9098-006c334b5088"
/dev/nvme0n1p5: LABEL="Windows RE Tools" BLOCK_SIZE="512" UUID="08C4E6C5C4E6B45A" TYPE="ntfs" PARTLABEL="Basic data partition" PARTUUID="4eced110-0987-6543-2123-b0ab8576869b"
esp/EFI/refind/refind.conf
...
dont_scan_volumes 13aa9955-1234-5678-9098-006c334b5088,4eced110-0987-6543-2123-b0ab8576869b
...

参照