「Rdesktop」の版間の差分

提供: ArchWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(→‎参照: トラブルシューティング を追加)
 
(4人の利用者による、間の9版が非表示)
2行目: 2行目:
 
[[en:Rdesktop]]
 
[[en:Rdesktop]]
 
{{Related articles start}}
 
{{Related articles start}}
{{Related4|xrdp}}
+
{{Related|xrdp}}
  +
{{Related|Remmina}}
 
{{Related articles end}}
 
{{Related articles end}}
  +
{{Note|上流の rdesktop プロジェクトでは、[https://groups.google.com/forum/#!topic/rdesktop-announce/AddglSNxK90 新しいメンテナを募集しています]。それまでの間は、そのプロジェクトの別ブランチである {{pkg|freerdp}} を使うことをお勧めします。両プロジェクトの歴史に関する説明と、両プロジェクトがどのように結びついているかを見るには、[https://www.freerdp.com/2019/01/16/hi-freerdp-history ここ]をご覧ください。}}
 
[http://www.rdesktop.org/ rdesktop] は Microsoft のプロプライエタリな RDP プロトコルのフリーでオープンソースなクライアントで GNU General Public License の下でリリースされています。rdesktop を使って Windows 2000/XP/Vista/Win7 の RDP サーバーに接続して Windows PC をリモートで管理することができます。
 
[http://www.rdesktop.org/ rdesktop] は Microsoft のプロプライエタリな RDP プロトコルのフリーでオープンソースなクライアントで GNU General Public License の下でリリースされています。rdesktop を使って Windows 2000/XP/Vista/Win7 の RDP サーバーに接続して Windows PC をリモートで管理することができます。
   
25行目: 27行目:
 
== インストール ==
 
== インストール ==
   
[[公式リポジトリ]]から {{Pkg|rdesktop}} を[[pacman|インストール]]してください。
+
{{Pkg|rdesktop}} パッケージを[[pacman|インストール]]してください。
   
 
== 使用方法 ==
 
== 使用方法 ==
   
オプションの完全なリストについては rdesktop の man ページを見て下さい。下は典型的な使用になります:
+
オプションの完全なリストについては {{man|1|rdesktop}} の man ページを見て下さい。下は典型的な使用になります:
 
$ rdesktop -g 1440x900 -P -z -x l -r sound:off -u windowsuser 98.180.102.33:3389
 
$ rdesktop -g 1440x900 -P -z -x l -r sound:off -u windowsuser 98.180.102.33:3389
   
50行目: 52行目:
 
|}
 
|}
   
  +
== ヒントとテクニック ==
== Tips and tricks ==
 
   
 
=== 自動スケーリング ===
 
=== 自動スケーリング ===
64行目: 66行目:
 
=== IP アドレスの代わりに NetBIOS 名を使う ===
 
=== IP アドレスの代わりに NetBIOS 名を使う ===
   
ネットワークの Windows コンピュータの IP アドレスがわからない場合、wins サポートを有効にする必要があります。そのためには、samba をインストールしてください。samba で wins を有効にするのは驚くほど簡単です: {{ic|/etc/samba/smb.conf}} を編集して次の行を追加するか適当な行をアンコメントしてください:
+
ネットワークの Windows コンピュータの IP アドレスがわからない場合、wins サポートを有効にする必要があります。そのためには、[[samba]] をインストールしてください。samba で wins を有効にするのは驚くほど簡単です: {{ic|/etc/samba/smb.conf}} を編集して次の行を追加するか適当な行をアンコメントしてください:
   
 
wins support = yes
 
wins support = yes
70行目: 72行目:
 
そして winbind をインストールして、{{ic|/etc/nsswitch.conf}} を編集してホストのリストに "wins" を追加してください。
 
そして winbind をインストールして、{{ic|/etc/nsswitch.conf}} を編集してホストのリストに "wins" を追加してください。
   
smbdnmbd サービスを再起動して Windows の NetBIOS ホストに ping を送信してテストしてください。
+
{{ic|smb}}{{ic|nmb}} サービスを再起動して Windows の NetBIOS ホストに ping を送信してテストしてください。
  +
  +
=== 表示されないカーソルを補う ===
  +
  +
[[カーソルテーマ#欠けているカーソルを補う]]を参照。
  +
  +
== トラブルシューティング ==
  +
  +
=== NLA の初期化に失敗しました ===
  +
  +
Windows 10 または Windows 11 ホストにリモートデスクトップで接続しようとすると、次のエラーが発生することがあります:
  +
  +
Failed to initialize NLA, do you have correct Kerberos TGT initialized ?
  +
Failed to connect, CredSSP required by server (check if server has disabled old TLS versions, if yes use -V option)
  +
  +
ホストの所有者または管理者アクセス権を持っている場合、NLA を無効にしてクライアントが接続できるようにすることでこの問題を回避できます。手順については {{ic|rdp disable nla}} を検索してください。ただし、これによりパブリックにアクセス可能なホストではセキュリティ問題が発生する可能性があるため、注意して使用してください。
   
 
== 参照 ==
 
== 参照 ==
   
 
* [http://www.rdesktop.org/ rdesktop 公式ホームページ]
 
* [http://www.rdesktop.org/ rdesktop 公式ホームページ]
*{{Pkg|freerdp}} ネットワークレベル認証 (Network Level Authentication, NLA) など RDP 7.1 の機能をサポートした rdesktop のフォーク
+
*{{Pkg|freerdp}}: ネットワークレベル認証 (Network Level Authentication, NLA) など RDP 7.1 の機能をサポートした rdesktop のフォーク。[https://askubuntu.com/a/97932/217269] も参照。

2024年7月2日 (火) 19:45時点における最新版

関連記事

ノート: 上流の rdesktop プロジェクトでは、新しいメンテナを募集しています。それまでの間は、そのプロジェクトの別ブランチである freerdp を使うことをお勧めします。両プロジェクトの歴史に関する説明と、両プロジェクトがどのように結びついているかを見るには、ここをご覧ください。

rdesktop は Microsoft のプロプライエタリな RDP プロトコルのフリーでオープンソースなクライアントで GNU General Public License の下でリリースされています。rdesktop を使って Windows 2000/XP/Vista/Win7 の RDP サーバーに接続して Windows PC をリモートで管理することができます。

2008年7月現在、rdesktop は RDP 5 の大部分を実装していて、以下のような機能が含まれます:

  • ビットマップキャッシュ
  • ファイルシステム、オーディオ、シリアルポート、プリンタポートのリダイレクト
  • 多数の各国語キーボードのマッピング
  • ストリーム圧縮と暗号化
  • 自動認証
  • スマートカードのサポート
  • SeamlessRDP による RemoteApp のような"シームレス"モードのサポート

以下の機能はまだ実装されていません:

  • リモートアシスタンスの要求
  • USB デバイスのリダイレクト

RDP 5.1 や RDP 6 で追加された機能のサポート (マルチヘッドディスプレイ表示やウィンドウコンポジション) もまだ実装されていません。

インストール

rdesktop パッケージをインストールしてください。

使用方法

オプションの完全なリストについては rdesktop(1) の man ページを見て下さい。下は典型的な使用例になります:

$ rdesktop -g 1440x900 -P -z -x l -r sound:off -u windowsuser 98.180.102.33:3389

左から右に意味を解説すると:

-g 1440x900 ディスプレイの解像度を 1440x900 に設定。
-P ビットマップキャッシュの有効化・変換の高速化。
-z RDP データストリームの圧縮を有効化。
-x l "lan" 品質レベルを使う、他のオプションについては man ページを見て下さい。
-r sound:off サーバーで生成されたサウンドを null にリダイレクト。
-u windowsuser Windows PC にログインするときに使用するユーザー名を定義します。
98.180.102.33:3389 対象マシンの IP アドレスとポート番号。

ヒントとテクニック

自動スケーリング

画面にあわせて自動スケールするようにするには、rdekstop のコマンドラインに次を渡して下さい:

-g $(xrandr -q | awk '/Screen 0/ {print int($8/1.28) $9 int($10/1.2)}' | sed 's/,//g')

"-g" フラグを使う方法もあります:

 $ rdesktop -g 100% -P -z 98.180.102.33:3389

IP アドレスの代わりに NetBIOS 名を使う

ネットワークの Windows コンピュータの IP アドレスがわからない場合、wins サポートを有効にする必要があります。そのためには、samba をインストールしてください。samba で wins を有効にするのは驚くほど簡単です: /etc/samba/smb.conf を編集して次の行を追加するか適当な行をアンコメントしてください:

wins support = yes

そして winbind をインストールして、/etc/nsswitch.conf を編集してホストのリストに "wins" を追加してください。

smbnmb サービスを再起動して Windows の NetBIOS ホストに ping を送信してテストしてください。

表示されないカーソルを補う

カーソルテーマ#欠けているカーソルを補うを参照。

トラブルシューティング

NLA の初期化に失敗しました

Windows 10 または Windows 11 ホストにリモートデスクトップで接続しようとすると、次のエラーが発生することがあります:

Failed to initialize NLA, do you have correct Kerberos TGT initialized ?
Failed to connect, CredSSP required by server (check if server has disabled old TLS versions, if yes use -V option)

ホストの所有者または管理者アクセス権を持っている場合、NLA を無効にしてクライアントが接続できるようにすることでこの問題を回避できます。手順については rdp disable nla を検索してください。ただし、これによりパブリックにアクセス可能なホストではセキュリティ問題が発生する可能性があるため、注意して使用してください。

参照