「PCManFM」の版間の差分
細 |
|||
4行目: | 4行目: | ||
[[en:PCManFM]] |
[[en:PCManFM]] |
||
[[fr:PCManFM]] |
[[fr:PCManFM]] |
||
− | [[id:PCManFM]] |
||
[[it:PCManFM]] |
[[it:PCManFM]] |
||
[[pl:PCManFM]] |
[[pl:PCManFM]] |
||
[[ru:PCManFM]] |
[[ru:PCManFM]] |
||
{{Related articles start}} |
{{Related articles start}} |
||
− | {{ |
+ | {{Related|LXDE}} |
− | {{ |
+ | {{Related|Openbox}} |
{{Related|ファイルマネージャの機能}} |
{{Related|ファイルマネージャの機能}} |
||
− | {{ |
+ | {{Related|Thunar}} |
− | {{ |
+ | {{Related|GNOME Files}} |
− | {{ |
+ | {{Related|Nemo}} |
{{Related articles end}} |
{{Related articles end}} |
||
22行目: | 21行目: | ||
== インストール == |
== インストール == |
||
+ | {{Pkg|pcmanfm}} は[[公式リポジトリ]]から[[インストール]]できます。開発版を使いたい場合は {{AUR|pcmanfm-git}} をインストールしてください。ゴミ箱 や udisk によるマウント、リモートファイルシステム機能のサポートのために {{Pkg|gvfs}} もインストールすることを推奨します。 |
||
− | {{Pkg|pcmanfm}} は[[official Repositories|公式リポジトリ]]から入手可能です。 |
||
− | ゴミ箱、udisk によるマウント、リモートファイルシステム機能のサポートのために {{Pkg|gvfs}} もインストールすることを推奨します。 |
||
+ | PCManFM の [[Qt]] 版は {{Pkg|pcmanfm-qt}} と {{AUR|pcmanfm-qt-git}} でインストールできます。 |
||
− | 特記すべき別版: |
||
− | * {{AUR|pcmanfm-git}} - 開発バージョン |
||
− | * {{AUR|pcmanfm-qt}} - 新しい [[Qt|Qt]] 採用版 |
||
− | * {{AUR|pcmanfm-qt-git}} - 新しい Qt 採用版の開発バージョン |
||
== デスクトップの管理 == |
== デスクトップの管理 == |
||
57行目: | 52行目: | ||
cp /usr/share/applications/lxterminal.desktop ~/Desktop |
cp /usr/share/applications/lxterminal.desktop ~/Desktop |
||
− | [[ |
+ | [[Xdg ユーザーディレクトリ]]プログラムを利用している人は、{{ic|$HOME}} ディレクトリを作成していれば、それ以上の設定は必要ありません。 |
== デーモンモード == |
== デーモンモード == |
||
− | PCManFM を |
+ | PCManFM をバックグラウンドで実行したいときは (リムーバルメディアの自動マウントなどをしたい場合)、次のコマンドを使用: |
pcmanfm -d |
pcmanfm -d |
||
+ | |||
+ | 自動マウントができない場合、[[udisks]] を見て下さい。 |
||
== 自動起動 == |
== 自動起動 == |
||
− | PCManFM を[[ |
+ | PCManFM を[[デーモン]]プロセスとして自動起動したりスタンドアロンの[[ウィンドウマネージャ]]のデスクトップを管理する方法はウィンドウマネージャによります。例えば、[[Openbox]] のデスクトップの管理を有効にするには、以下のコマンドを {{ic|~/.config/openbox/autostart}} ファイルに追加します: |
pcmanfm --desktop & |
pcmanfm --desktop & |
||
73行目: | 70行目: | ||
使用するウィンドウマネージャの公式ホームページや wiki の記事を見て下さい。ウィンドウマネージャが autostart ファイルを提供していない場合は、代わりに以下のファイルを編集することで PCManFM を自動起動することが可能です: |
使用するウィンドウマネージャの公式ホームページや wiki の記事を見て下さい。ウィンドウマネージャが autostart ファイルを提供していない場合は、代わりに以下のファイルを編集することで PCManFM を自動起動することが可能です: |
||
− | * [[ |
+ | * [[xinitrc]]: [[SLiM]] [[ディスプレイマネージャ]]や {{ic|startx}} コマンドを使っている場合 |
− | * [[ |
+ | * [[xprofile]]: [[LXDM]] や [[LightDM]] などのディスプレイマネージャを使っている場合 |
== 追加の機能 == |
== 追加の機能 == |
||
− | 経験の浅いユーザーは、ファイルマネージャだけだと (特に [[ |
+ | 経験の浅いユーザーは、ファイルマネージャだけだと (特に [[Openbox]] のようなスタンドアロンの[[ウィンドウマネージャ]]をインストールしている場合) [[Xfce]] や [[KDE]] などの完全なデスクトップ環境で使い慣れていた機能がないことに気づくかもしれません。それについては詳しくは[[ファイルマネージャの機能]]を見て下さい。 |
== Tips and tricks == |
== Tips and tricks == |
||
87行目: | 84行目: | ||
=== アーカイブを PCManFM で開いたり復元したりする === |
=== アーカイブを PCManFM で開いたり復元したりする === |
||
− | 公式リポジトリから {{Pkg|file-roller}} または {{Pkg| |
+ | 公式リポジトリから {{Pkg|file-roller}} か {{Pkg|xarchiver}} または {{Pkg|engrampa}} をインストールしてください。 |
ファイルエクスプローラーモードで PCManFM を開いて、''編集 > 設定 > 高度な設定''から''アーカイバ統合''を選んでインストールしたアーカイバを選択してください。 |
ファイルエクスプローラーモードで PCManFM を開いて、''編集 > 設定 > 高度な設定''から''アーカイバ統合''を選んでインストールしたアーカイバを選択してください。 |
||
110行目: | 107行目: | ||
=== アイコンがありません === |
=== アイコンがありません === |
||
− | [[ |
+ | [[デスクトップ環境|DE]] の代わりに [[ウィンドウマネージャ|WM]] を使っていてフォルダやファイルのアイコンが表示されない場合、GTK+ のアイコンテーマを指定してください。 |
例えば {{Pkg|oxygen-icons}} をインストールしているのならば、{{ic|~/.gtkrc-2.0}} '''もしくは''' {{ic|/etc/gtk-2.0/gtkrc}} を編集して次の行を追加して下さい: |
例えば {{Pkg|oxygen-icons}} をインストールしているのならば、{{ic|~/.gtkrc-2.0}} '''もしくは''' {{ic|/etc/gtk-2.0/gtkrc}} を編集して次の行を追加して下さい: |
||
158行目: | 155行目: | ||
=== USBドライブにアクセス/マウントしようとすると "Not authorized" エラーが出る === |
=== USBドライブにアクセス/マウントしようとすると "Not authorized" エラーが出る === |
||
− | [[ |
+ | [[ファイルマネージャの機能]]の記事の[[ファイルマネージャの機能#パーティションやリムーバルメディアにアクセスするのに必要なパスワード|パーティションやリムーバルメディアにアクセスするのに必要なパスワード]]セクションを見て下さい。 |
=== Operation not supported === |
=== Operation not supported === |
||
− | トラブルシューティングの記事の[[ |
+ | トラブルシューティングの記事の[[一般的なトラブルシューティング#セッションのパーミッション|セッションパーミッション]]を見て下さい。 |
2015年8月13日 (木) 00:17時点における版
プロジェクトページ より:
- PCMan File Manager (PCManFM) は、台湾の洪任諭 (Hong Jen Yee) によって開発されたフリーのファイルマネージャアプリケーションである。GNU General Public License の下、Nautilus や Konqueror、Thunar に取って代わることを目標としている。PCManFM は LXDE の標準ファイルマネージャであり、また PCManFM と LXDE の開発者は同一人物である。PCManFMは 、相互運用性のために Freedesktop.org によって与えられる仕様に従っている。
インストール
pcmanfm は公式リポジトリからインストールできます。開発版を使いたい場合は pcmanfm-gitAUR をインストールしてください。ゴミ箱 や udisk によるマウント、リモートファイルシステム機能のサポートのために gvfs もインストールすることを推奨します。
PCManFM の Qt 版は pcmanfm-qt と pcmanfm-qt-gitAUR でインストールできます。
デスクトップの管理
下記のコマンドで、PCManFM により壁紙の設定とデスクトップアイコンの利用ができます。
pcmanfm --desktop
ウインドウマネージャのネイティブなデスクトップメニューは、PCManFM が提供するものに差し替えられるでしょう。しかしながら、PCManFM 自体のメニューで、デスクトップ
タブの デスクトップの設定
で デスクトップをクリックしたときウインドウマネージャのメニューを表示する
を有効にすれば元に戻ります。
デスクトップの優先
もしウインドウマネージャのネイティブデスクトップメニューを利用しているのなら、以下のコマンドでいつでもデスクトップに設定したり修正することができます。
$ pcmanfm --desktop-pref
このコマンドをキーバインドやネイティブデスクトップメニューに追加して容易に実行可能にしておくことを検討する価値があるでしょう。
新しいアイコンの作成
テキストファイルや文書や画像などのユーザーコンテンツをデスクトップに直接ドラッグドロップすることができます。
アプリケーションへのショートカットを作成するには、そのショートカットを ~/Desktop
ディレクトリ内に .desktop
で直接に保存する必要があります。 ファイルそのものをドラッグドロップすると、そのファイルが完全に移動されてしまいます。ショートカット作成のためのコマンド表記は以下の通りです。
cp /usr/share/applications/<name of application>.desktop ~/Desktop
たとえば(インストールされていれば)、lxterminal のショートカットを作成するには以下のようなコマンドを実行すればよいでしょう。
cp /usr/share/applications/lxterminal.desktop ~/Desktop
Xdg ユーザーディレクトリプログラムを利用している人は、$HOME
ディレクトリを作成していれば、それ以上の設定は必要ありません。
デーモンモード
PCManFM をバックグラウンドで実行したいときは (リムーバルメディアの自動マウントなどをしたい場合)、次のコマンドを使用:
pcmanfm -d
自動マウントができない場合、udisks を見て下さい。
自動起動
PCManFM をデーモンプロセスとして自動起動したりスタンドアロンのウィンドウマネージャのデスクトップを管理する方法はウィンドウマネージャによります。例えば、Openbox のデスクトップの管理を有効にするには、以下のコマンドを ~/.config/openbox/autostart
ファイルに追加します:
pcmanfm --desktop &
使用するウィンドウマネージャの公式ホームページや wiki の記事を見て下さい。ウィンドウマネージャが autostart ファイルを提供していない場合は、代わりに以下のファイルを編集することで PCManFM を自動起動することが可能です:
追加の機能
経験の浅いユーザーは、ファイルマネージャだけだと (特に Openbox のようなスタンドアロンのウィンドウマネージャをインストールしている場合) Xfce や KDE などの完全なデスクトップ環境で使い慣れていた機能がないことに気づくかもしれません。それについては詳しくはファイルマネージャの機能を見て下さい。
Tips and tricks
ワンクリックでフォルダやファイルを開く
ファイルエクスプローラーモードで PCManFM を開いて、編集 > 設定 > 一般 > 動作からファイルをシングルクリックで開くようにするを選んで下さい。このオプションはデスクトップアイコンにも適用されます。
アーカイブを PCManFM で開いたり復元したりする
公式リポジトリから file-roller か xarchiver または engrampa をインストールしてください。
ファイルエクスプローラーモードで PCManFM を開いて、編集 > 設定 > 高度な設定からアーカイバ統合を選んでインストールしたアーカイバを選択してください。
トラブルシューティング
Open With ダイアログウィンドウが空
アプリケーションで開くウィンドウに何もアプリケーションが表示されない場合、gnome-menus を削除して代わりに lxmenu-data をインストールしてみてください。さらに、以下の変数を export してください:
export XDG_MENU_PREFIX=lxde- export XDG_CURRENT_DESKTOP=LXDE
アプリケーションがありません
次の方法を試して下さい: $HOME/.cache/menus
ディレクトリ内の全てのファイルを削除して、PCManFM をもう一度実行してください。
PCManFM は環境変数 XDG_MENU_PREFIX が設定されていることを必要とします。この変数の値は /etc/xdg/menus/
ディレクトリにあるファイルの先頭と一致している必要があります。例えば .xinitrc
ファイルで次の値を設定できます:
export XDG_MENU_PREFIX="lxde-"
詳細は次のスレッドを見て下さい: [1]、また Linux Mint フォーラムの投稿も参照してください: [2]
アイコンがありません
DE の代わりに WM を使っていてフォルダやファイルのアイコンが表示されない場合、GTK+ のアイコンテーマを指定してください。
例えば oxygen-icons をインストールしているのならば、~/.gtkrc-2.0
もしくは /etc/gtk-2.0/gtkrc
を編集して次の行を追加して下さい:
gtk-icon-theme-name = "oxygen"
他のテーマを使うこともできます (gnome, hicolor, locolor は使えません)。インストールされているアイコンテーマを全て表示するには:
$ ls ~/.icons/ /usr/share/icons/
適当なアイコンテーマが存在しないときは、インストールしましょう。アイコンのパッケージでインストール可能なものを全て表示するには:
$ pacman -Ss icon-theme
マウスボタンによる前/次のフォルダ機能がありません
Xbindkeys を使ってこれを修正する方法があります。
xbindkeys をインストールして ~/.xbindkeysrc
を編集し以下を追加してください:
# Sample .xbindkeysrc for a G9x mouse. "/usr/bin/xvkbd -text '\[Alt_L]\[Left]'" b:8 "/usr/bin/xvkbd -text '\[Alt_L]\[Right]'" b:9
実際のボタンのコードは xorg-xev パッケージで取得することができます。
以下を ~/.xinitrc
に追加してログイン時に xbindkeys が起動するようにしてください:
xbindkeys &
--desktop パラメータが動かない、または、Xサーバがクラッシュする
~/.config/pcmanfm
を所有しており書き込み権限があることを確認してください。
--desktop-pref
パラメータを使うか ~/.config/pcmanfm/default/pcmanfm.config
を編集して壁紙を設定することでこの問題は解決されます。
ターミナルエミュレータの高度な設定が保存されない
libfm 設定ファイルに適切な権限があることを確認してください:
$ chmod -R 755 ~/.config/libfm $ chmod 777 ~/.config/libfm/libfm.conf
PCManFM にファイルソートの設定を記憶させる
表示 > ファイルを整列するを使うことで PCManFM がファイルを並べる順序を変更することができますが、次に起動した時には PCManFM はその順序を記憶していません。記憶させるには、編集 > 設定に行き終了してください。これで ~/.config/pcmanfm/LXDE/pcmanfm.conf
に現在の sort_type と sort_by の値が書き込まれます。
USBドライブにアクセス/マウントしようとすると "Not authorized" エラーが出る
ファイルマネージャの機能の記事のパーティションやリムーバルメディアにアクセスするのに必要なパスワードセクションを見て下さい。
Operation not supported
トラブルシューティングの記事のセッションパーミッションを見て下さい。