「LXQt」の版間の差分
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+ | 2013年の初めに、Hong Jen Yee "PCMan" によって [[LXDE]] コンポーネントの [[Qt]] ツールキットへの移植が開始されました。2013年7月3日に [https://blog.lxde.org/?p=1013 LXDE-Qt の最初のプレビュー] がリリースされました。そして、7月21日、(LXDE と同じような設計思想でデスクトップを開発していた) Razor-qt プロジェクトと LXDE プロジェクトが合併することがアナウンスされました。 |
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+ | こうして、Razor-qt コンポーネントと LXDE コンポーネントを使用する、Qt 上に構築されたデスクトップ、[https://lxqt-project.org LXQt] が誕生しました。開発では主に LXQt に焦点を当てていますが、LXDE の GTK 2 バージョンも開発が続けられる予定です。 |
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− | [http://lxqt.org LXQt ホームページ] より: |
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+ | == インストール == |
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− | :''LXQt は LXDE (Lightweight Desktop Environment) を Qt に移植したバージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが合併して作られました。軽量で柔軟性があり、極めて高速で、ユーザーフレンドリなデスクトップ環境です。'' |
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+ | まず、[[Xorg]] をインストール・設定してください。そして、{{Grp|lxqt}} グループを[[インストール]]し、アイコンテーマをインストールしてください (例えば、{{Pkg|breeze-icons}} や {{Pkg|oxygen-icons}})。 |
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− | == 歴史 == |
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+ | 以下をインストールすることで、機能を追加できます: |
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− | 2013年の初めに、Hong Jen Yee "PCMan" によって [[LXDE]] コンポーネントの Qt ツールキットへの移植が開始されました。PCMan は GTK+2 ツールキットから LXDE を移植する必要を認識していました、GTK+2 は現在メンテナンスが終わっており、GTK+3 には不満があったのです。2013年7月3日に [http://blog.lxde.org/?p=1013 LXDE-Qt の最初のプレビュー] がリリースされました。そして、7月21日、(LXDE と同じような設計思想でデスクトップを開発していた) Razor-qt プロジェクトと LXDE プロジェクトが合併することがアナウンスされます。これによって Razor-qt コンポーネントと移植した LXDE コンポーネントを使い Qt によって作成されるデスクトップ、LXQt が誕生しました。現在、プロジェクトの開発努力は LXQt に多く向けられていますが、LXDE の GTK+2 バージョンもしばらくの間は開発が続けられる予定です。Razor-qt のユーザーにとっては Razor-qt バージョン 0.6.0 が最後のパッケージとなります。このリリースの後は、Razor-qt ツリーのメンテナンスは打ち切られることになっています。そして全ての開発者は LXQt デスクトップの開発に従事することになります。 |
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+ | * {{App|LXQt Connman applet|[[ConnMan]] の LXQt システムトレイアプレット。|https://github.com/lxqt/lxqt-connman-applet|{{AUR|lxqt-connman-applet}}}} |
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− | == インストール == |
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+ | * {{App|nm-tray|Qt ベースのシンプルな NetworkManager フロントエンド。|https://github.com/palinek/nm-tray|{{AUR|nm-tray}}}} |
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+ | * {{App|[[SDDM]]|LXQt での推奨ディスプレイマネージャ。|https://github.com/sddm/sddm|{{Pkg|sddm}}}} |
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+ | * (必要であれば) スクリーンロッカー。例えば [[slock]] や [[XScreenSaver]]。これらは両方 LXQt と統合されていることが確認されており、他のものもそうかもしれません。 |
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+ | ** [[LightDM]] をディスプレイマネージャとして使用する場合、[[light-locker]] を使うことができます。 |
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+ | ** サスペンド/スリープ時のスクリーンロックを無効化したい場合は、''LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション > サスペンド/ハイバネートの前に画面をロックする'' のチェックボックスで設定してください。{{Tip|LXQt は、スクリーンロックに {{Pkg|xdg-utils}} の ''xdg-screensaver'' を使い、これは LXQt セッションで XScreenSaver と {{Pkg|xautolock}} と一緒に使った場合にのみ動作します。他のスクリーンロッカーを使うこともできます。例えば、''slock'' の場合、[[Slock#サスペンド時にロック]] の指示に従いつつ、LXQt に合う見た目を得るためにパッチを当てられた {{AUR|xdg-utils-slock}} もインストールしてください。{{AUR|betterlockscreen}} の場合は、{{AUR|xdg-utils-betterlockscreen}} をインストールしてください。 |
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+ | }} |
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+ | * 以上で、{{ic|~/.config/lxqt/lxqt.conf}} を編集して、スクリーンロッカーを追加することができます。xautolock はもはや必要ありません。例えば、i3lock を使うには以下を追加してください: |
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+ | [Screensaver] |
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+ | lock_command=i3lock |
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+ | * オーディオサポートは、[[一般的な推奨事項#サウンドシステム]] を見てください。 |
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+ | * 一部の LXQt パネルプラグインは、正しく機能するために追加のパッケージを必要とします。{{Pkg|lxqt-panel}} の [[PKGBUILD#optdepends|任意の依存関係]]を確認してください。 |
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+ | == デスクトップの起動 == |
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− | [[公式リポジトリ]]から {{Grp|lxqt}} グループをインストールしてください。 |
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+ | === xinit を使う === |
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− | アイコンテーマもインストールする必要があります。デフォルトのテーマは ''Oxygen'' です。このテーマは {{Pkg|oxygen-icons}} パッケージでインストールすることができます。 |
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+ | 以下の行を [[Xinitrc]] に追加してください: |
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− | また、以下のパッケージをインストールすることで機能を追加できます: |
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+ | {{hc|~/.xinitrc|exec startlxqt}} |
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− | * {{App|[[Connman]]|[[NetworkManager]] のようなネットワークマネージャ。|http://git.kernel.org/cgit/network/connman|{{Pkg|connman}}}} |
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− | * {{App|LXQt Connman applet|[[Connman]] の LXQt システムトレイアプレット。|https://github.com/surlykke/lxqt-connman-applet|{{AUR|lxqt-connman-applet-git}}}} |
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− | * {{App|LXImage-Qt|LXQt の画像ビューア・スクリーンショットツール。|https://github.com/lxde/lximage-qt|{{Pkg|lximage-qt}}}} |
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− | * {{App|ObConf-Qt|ObConf の Qt 移植。[[Openbox]] の設定ツール。|https://github.com/lxde/obconf-qt|{{AUR|obconf-qt-git}}}} |
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− | * {{App|LXAppearance|使いやすい GTK+ の設定ツール。LXDE に含まれています。|git://lxde.git.sourceforge.net/gitroot/lxde/lxappearance|{{Pkg|lxappearance}}}} |
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− | * {{App|QTerminal|軽量な Qt ベースのターミナルエミュレータ。|https://github.com/qterminal/qterminal|{{Pkg|qterminal}}}} |
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− | * {{App|[[SDDM]]|LXQt の推奨ディスプレイマネージャ。|https://github.com/sddm/sddm|{{Pkg|sddm}}}} |
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+ | === グラフィカルログイン === |
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− | 必要であれば {{Pkg|slock}} や {{Pkg|xscreensaver}} などの画面ロッカーもインストールしてください。どちらも LXQt で動作することを確認済みです。 |
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+ | [[ディスプレイマネージャ]]のメニューから ''LXQt Desktop'' を選んでください。 |
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− | LXQt パネルのプラグインの中には追加でパッケージを必要とするものがあります。{{Pkg|lxqt-panel}} の[[PKGBUILD#optdepends|提案パッケージ]]を確認してください。 |
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− | == |
+ | == 設定 == |
+ | LXQt は一般に、設定を変更するために GUI アプリケーションを提供しようと努力します。設定ファイルは {{ic|~/.config/lxqt}} にあります。このディレクトリは自動的に初期化されます。新しいユーザのデフォルトの設定は、{{ic|/usr/share/lxqt}} にあります。 |
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− | ===グラフィカルログイン=== |
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+ | === スクリーン輝度 === |
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− | お好きな[[ディスプレイマネージャ]]のセッションメニューから ''LXQt Desktop'' を選択してください。 |
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+ | スクリーン輝度のキーボードショートカットにスクリーン輝度制御ではなくスクリーンコントラスト制御が割り当てられてしまっている場合、LXQt コンフィグレーションセンター > ショートカットキーからコマンドを変更して xbacklight を使うように設定できます: |
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− | === xinit を使う === |
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+ | xbacklight -inc 10 |
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− | {{ic|~/.xinitrc}} ファイルに次の行を追加してください: |
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+ | xbacklight -dec 10 |
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− | exec startlxqt |
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+ | Intel カーネルモードセッティングドライバを使っている場合、xbacklight は動作しません。しかし、以下のコマンドを代わりに使うことができます: |
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− | == 設定 == |
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+ | pkexec lxqt-backlight_backend --inc |
||
− | LXQt には設定を変更するための GUI アプリケーションが用意されています。設定ファイルは {{ic|~/.config/lxqt}} に存在します。このディレクトリは最初に自動的に作成されます。新しいユーザーのデフォルト設定は {{ic|/etc/xdg/lxqt}} にあります。 |
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+ | pkexec lxqt-backlight_backend --dec |
||
+ | スクリーンの輝度を上げ下げするために2つのスクリプトを作成し、そのスクリプトのパスをキーボードショートカットに割り当てる必要があるかもしれません。 |
||
− | === デフォルトのウィンドウマネージャを変更する === |
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+ | スクリーン輝度を変更するもう一つの方法は、{{Pkg|brightnessctl}} を使うことです: |
||
− | [[Openbox]] が LXQt におけるデフォルトの[[ウィンドウマネージャ]]ですが、{{ic|lxqt-config-session}} から設定するか {{ic|~/.config/lxqt/session.conf}} ファイルを編集することで LXQt で使用するウィンドウマネージャを指定することができます。 |
||
+ | brightnessctl -d intel_backlight set +5% |
||
− | 次の行を使用したい[[ウィンドウマネージャ]]に変更してください: |
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+ | brightnessctl -d intel_backlight set 5%- |
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− | window_manager=openbox |
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+ | === パネルウィジェット === |
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− | 例えば、LXQt で {{Pkg|metacity}} を使いたい場合、次のとおりに変更してください: |
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− | window_manager=metacity |
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+ | 「CPU モニター」や「システム統計情報」ウィジェットをパネルに追加できない場合、{{Pkg|libstatgrab}} と {{Pkg|libsysstat}} がインストールされていることを確認してください。 |
||
− | LXQt で [[Compiz]] を使いたい場合は、次のとおりに変更してください: |
||
− | window_manager=compiz ccp |
||
+ | === 別のウィンドウマネージャを使う === |
||
− | === アプリケーションの自動実行 === |
||
+ | [[Openbox]] が LXQt のデフォルトの[[ウィンドウマネージャ]]ですが、''セッションの設定'' ({{ic|lxqt-config-session}}) から他のウィンドウマネージャを指定できます。または、{{ic|~/.config/lxqt/session.conf}} からも設定できます。以下の行を変更してください: |
||
− | ログイン時に X アプリケーションを起動させたい場合、メインメニューから LXQt -> Preferences -> LXQt Settings -> Session Settings をクリックしてください。もしくは、次のコマンドでも起動できます: |
||
− | lxqt-config-session |
||
− | ウィンドウの左側にある "AutoStart" をクリックしてください。新しいアプリケーションを追加してグローバルに自動起動 (全てのセッションで起動) あるいはローカルに自動起動 (ラベル付けされた LXQt で自動起動) できます (このオプションのバグについては [https://github.com/lxde/lxqt/issues/746 issue 746] を見て下さい)。 |
||
+ | window_manager=openbox |
||
− | アイテムを追加すると {{ic|lxqt-config-session}} は {{ic|~/.config/autostart}} に .desktop ファイルを作成します。{{ic|/etc/xdg/autostart}} に存在するインストール済みのアプリケーションはログイン時に自動的に起動します。ディレクトリ内のファイルを編集することで自動起動の設定を変更することが可能です。また、"Global Autostart" と "LXQt Autostart" に .desktop ファイルが置かれているディレクトリは関係ありません。{{ic|OnlyShowIn}} の設定によって区別されています。{{ic|1=OnlyShowIn=true}} となっている場合、"LXQt Autostart" となります。さらに、{{ic|1=X-LXQt-Module=true}} が設定されている場合、そのアイテムは {{ic|lxqt-config-session}} に表示されません。 |
||
+ | 選んだ[[ウィンドウマネージャ]]に: |
||
− | === アプリケーションメニューの編集 === |
||
+ | window_manager=''your_window_manager'' |
||
− | {{ic|/usr/share/applications/lxqt-*.desktop}} に保存されている {{ic|.desktop}} ファイルを編集することでメニューエントリを編集できます。[[デスクトップエントリ]]を参照してください。 |
||
− | === |
+ | === 自動起動 === |
+ | ログイン時に X アプリケーションを実行させるには、メインメニューをクリックして ''LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション'' を開いてください。あるいは、以下のコマンドでこのウィンドウを開くことができます: |
||
− | [[Compton]] がインストールされている場合、デフォルトセッションの初期化時に自動的に起動します。 |
||
+ | $ lxqt-config-session |
||
− | == アプリケーションの提案 == |
||
+ | このウィンドウで左のリストから ''自動起動'' をクリックしてください。ここで、新しいアプリケーションを全体の自動起動 ([[XDG Autostart]] 仕様を実装しているすべてのセッションで起動されます) かローカルの自動起動 (このオプションに関するバグは [https://github.com/lxqt/lxqt/issues/746 issue 746] を見てください) に追加してください。追加したそれぞれのアイテムに対して、{{ic|lxqt-config-session}} はデスクトップエントリを適切な [[XDG Autostart]] ディレクトリに作成します。 |
||
− | LXQt は軽量デスクトップであるため、ただインストールしただけではデスクトップアプリケーションがあまり入っていません。インストールするアプリケーションの選択はユーザーに委ねられています。[https://github.com/Razor-qt/razor-qt/wiki/3rd-party-applications Razor-qt wiki] にインストールできる便利な Qt アプリケーションがリストアップされたページが存在します。また、Arch で利用できるアプリケーションを包括的にまとめた[[アプリケーション一覧]]のページも参照してください。 |
||
+ | 「全体の自動起動」と「LXQt の自動起動」との違いは、対応する ''.desktop'' ファイルが配置されているディレクトリではなく、{{ic|OnlyShowIn}} の設定によるものです。{{ic|1=OnlyShowIn=true}} が設定されている場合、「LXQt の自動起動」であるとみなされます。さらに、{{ic|1=X-LXQt-Module=true}} が設定されている場合、そのアイテムは {{ic|lxqt-config-session}} に表示されません。 |
||
− | ==トラブルシューティング== |
||
+ | === 環境変数を設定する === |
||
− | === Qt テーマが反映されない === |
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+ | LXQt セッションの[[環境変数]]は、「セッション」設定で定義できます。 |
||
− | LXQt のアプリケーションが使用している Qt テーマにそわない場合 (特に KDE のシステム設定を使ってテーマを設定した場合)、KDE 4.6.1 現在、KDE のスタイルを探す場所を Qt に知らせる必要があります (Oxygen, QtCurve など)。 |
||
+ | === アプリケーションメニューを編集する === |
||
− | そのためには {{ic|QT_PLUGIN_PATH}} 環境変数を設定してください。例えば、次のような行を {{ic|/etc/profile}} (root 権限がない場合 {{ic|~/.profile}}) に挿入してください: |
||
+ | {{ic|/usr/share/applications/lxqt-*.desktop}} の ''.desktop'' ファイルを編集することでメニューエントリを編集できます。[[デスクトップエントリ]] を見てください。 |
||
− | export QT_PLUGIN_PATH=$HOME/.kde4/lib/kde4/plugins/:/usr/lib/kde4/plugins/ |
||
+ | == ヒントとテクニック == |
||
− | これで {{ic|qtconfig-qt4}} があなたの KDE スタイルを探せるようになって問題が解決するはずです。 |
||
+ | === スクリーンコンポジタ === |
||
− | また、KDE の styles ディレクトリに Qt の styles ディレクトリからシンボリックリンクを貼ることも可能です: |
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− | # ln -s /usr/lib/kde4/plugins/styles/ /usr/lib/qt/plugins/styles |
||
+ | 以下のようなコマンドで、{{Pkg|picom}} などのようなコンポジタを自動起動アプリケーションに追加することができます: |
||
− | === Qt Configuration が起動しない === |
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+ | picom --vsync -r 12 --no-fading-openclose -b |
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− | LXQt Configuration Center や設定メニューの 'Qt Configuration' は {{ic|qtconfig}} を起動するために使用します。qtconfig を動かす前に以下の環境変数を設定する必要があります: |
||
+ | === 終了オプションをカスタマイズする === |
||
− | export QTCHOOSER_RUNTOOL=qtconfig |
||
− | export QT_SELECT=4 |
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+ | それぞれのパッケージが提供する {{ic|.desktop}} ファイルを {{ic|~/.local/share/applications}} にコピーし、{{ic|1=NoDisplay=true}} ディレクティブを含むように変更することで、''終了'' のオプションをカスタマイズできます。参照: [https://github.com/lxqt/lxqt/issues/876 #876]。 |
||
− | 上記は qt4 の qtconfig を有効にします。 |
||
+ | マスキングを検討すべきファイルのリストの完全なリスト: |
||
− | === 初回ログイン時に LXQt Panel の表示が壊れている === |
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+ | lxqt-hibernate.desktop |
||
− | {{Note|{{Pkg|lxqt-common}} バージョン 0.9.1-2 で修正されました。}} |
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+ | lxqt-leave.desktop |
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+ | lxqt-lockscreen.desktop |
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+ | lxqt-logout.desktop |
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+ | lxqt-reboot.desktop |
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+ | lxqt-shutdown.desktop |
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+ | lxqt-suspend.desktop |
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+ | 例: ハイバネートオプションを削除する。 |
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− | 初めて LXQt にログインしたとき、パネルにはスタートボタンや時計などが表示されず、見た目もおかしくなっています。修正するためには、LXQt の Appearance 設定を開いて LXQt のテーマを設定する必要があります。 |
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+ | $ mkdir -p ~/.local/share/applications |
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− | (本体スタートボタンが存在する) パネルの左下をクリックすると、メニューが表示されます。''Preferences->LXQt settings->Appearance'' を選択して ''LXQt Theme'' アイコンをクリックしてください。それから、テーマを選択します。 |
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+ | $ sed '/OnlyShowIn/aNoDisplay=true' </usr/share/applications/lxqt-hibernate.desktop >~/.local/share/applications/lxqt-hibernate.desktop |
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+ | == トラブルシューティング == |
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− | パネルが通常通りに表示されるようになったら、そこからカスタマイズを加えていくことができるはずです。 |
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=== デスクトップアイコンがまとめられてしまう === |
=== デスクトップアイコンがまとめられてしまう === |
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− | デスクトップ上のアイコンを移動するときに、他のアイコンと至近距離まで近づけると結合されます。アイコンを分離できなくなった場合、{{ic|.config/pcmanfm-qt/lxqt/desktop-items-0.conf}} を削除してデスクトップを再起動してください。 |
+ | デスクトップ上のアイコンを移動するときに、他のアイコンと至近距離まで近づけると結合されます。アイコンを分離できなくなった場合、{{ic|~/.config/pcmanfm-qt/lxqt/desktop-items-0.conf}} を削除してデスクトップを再起動してください。 |
+ | |||
+ | === xrdp を使って LXQt を実行する === |
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+ | |||
+ | リモートログインで LXQt を [[xrdp]] で実行することは、サーバーのリソース消費を最小化しつつ、高速で便利であるという利点があります。xrdp をセットアップすることはあまり難しくなく、{{ic|~/.xinitrc}} を調整するだけです。LXQt は一部の D-Bus サービスの機能に頼っているようなので、そのファイルの末尾に以下の行を追加する必要があります [https://gist.github.com/valorad/443b076f42877a657847df8c77d36dc4]: |
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+ | |||
+ | exec dbus-run-session -- startlxqt |
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== 参照 == |
== 参照 == |
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− | * [ |
+ | * [https://lxqt-project.org LXQt ホームページ] |
− | * [https://github.com/ |
+ | * [https://github.com/lxqt/lxqt LXQt 開発] |
− | * [ |
+ | * [https://lxqt-de.deviantart.com/ deviantART の LXQt] |
− | * [https://github.com/ |
+ | * [https://github.com/lxqt/lxqt/wiki GitHub の LXQt wiki] |
+ | |||
+ | {{TranslationStatus|LXQt|2024-01-18|797144}} |
2024年1月18日 (木) 22:56時点における最新版
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2013年の初めに、Hong Jen Yee "PCMan" によって LXDE コンポーネントの Qt ツールキットへの移植が開始されました。2013年7月3日に LXDE-Qt の最初のプレビュー がリリースされました。そして、7月21日、(LXDE と同じような設計思想でデスクトップを開発していた) Razor-qt プロジェクトと LXDE プロジェクトが合併することがアナウンスされました。
こうして、Razor-qt コンポーネントと LXDE コンポーネントを使用する、Qt 上に構築されたデスクトップ、LXQt が誕生しました。開発では主に LXQt に焦点を当てていますが、LXDE の GTK 2 バージョンも開発が続けられる予定です。
目次
インストール
まず、Xorg をインストール・設定してください。そして、lxqt グループをインストールし、アイコンテーマをインストールしてください (例えば、breeze-icons や oxygen-icons)。
以下をインストールすることで、機能を追加できます:
- LXQt Connman applet — ConnMan の LXQt システムトレイアプレット。
- nm-tray — Qt ベースのシンプルな NetworkManager フロントエンド。
- SDDM — LXQt での推奨ディスプレイマネージャ。
- (必要であれば) スクリーンロッカー。例えば slock や XScreenSaver。これらは両方 LXQt と統合されていることが確認されており、他のものもそうかもしれません。
- LightDM をディスプレイマネージャとして使用する場合、light-locker を使うことができます。
- サスペンド/スリープ時のスクリーンロックを無効化したい場合は、LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション > サスペンド/ハイバネートの前に画面をロックする のチェックボックスで設定してください。
- 以上で、
~/.config/lxqt/lxqt.conf
を編集して、スクリーンロッカーを追加することができます。xautolock はもはや必要ありません。例えば、i3lock を使うには以下を追加してください:
[Screensaver] lock_command=i3lock
- オーディオサポートは、一般的な推奨事項#サウンドシステム を見てください。
- 一部の LXQt パネルプラグインは、正しく機能するために追加のパッケージを必要とします。lxqt-panel の 任意の依存関係を確認してください。
デスクトップの起動
xinit を使う
以下の行を Xinitrc に追加してください:
~/.xinitrc
exec startlxqt
グラフィカルログイン
ディスプレイマネージャのメニューから LXQt Desktop を選んでください。
設定
LXQt は一般に、設定を変更するために GUI アプリケーションを提供しようと努力します。設定ファイルは ~/.config/lxqt
にあります。このディレクトリは自動的に初期化されます。新しいユーザのデフォルトの設定は、/usr/share/lxqt
にあります。
スクリーン輝度
スクリーン輝度のキーボードショートカットにスクリーン輝度制御ではなくスクリーンコントラスト制御が割り当てられてしまっている場合、LXQt コンフィグレーションセンター > ショートカットキーからコマンドを変更して xbacklight を使うように設定できます:
xbacklight -inc 10 xbacklight -dec 10
Intel カーネルモードセッティングドライバを使っている場合、xbacklight は動作しません。しかし、以下のコマンドを代わりに使うことができます:
pkexec lxqt-backlight_backend --inc pkexec lxqt-backlight_backend --dec
スクリーンの輝度を上げ下げするために2つのスクリプトを作成し、そのスクリプトのパスをキーボードショートカットに割り当てる必要があるかもしれません。
スクリーン輝度を変更するもう一つの方法は、brightnessctl を使うことです:
brightnessctl -d intel_backlight set +5% brightnessctl -d intel_backlight set 5%-
パネルウィジェット
「CPU モニター」や「システム統計情報」ウィジェットをパネルに追加できない場合、libstatgrab と libsysstat がインストールされていることを確認してください。
別のウィンドウマネージャを使う
Openbox が LXQt のデフォルトのウィンドウマネージャですが、セッションの設定 (lxqt-config-session
) から他のウィンドウマネージャを指定できます。または、~/.config/lxqt/session.conf
からも設定できます。以下の行を変更してください:
window_manager=openbox
選んだウィンドウマネージャに:
window_manager=your_window_manager
自動起動
ログイン時に X アプリケーションを実行させるには、メインメニューをクリックして LXQt > 設定 > LXQt 設定 > セッション を開いてください。あるいは、以下のコマンドでこのウィンドウを開くことができます:
$ lxqt-config-session
このウィンドウで左のリストから 自動起動 をクリックしてください。ここで、新しいアプリケーションを全体の自動起動 (XDG Autostart 仕様を実装しているすべてのセッションで起動されます) かローカルの自動起動 (このオプションに関するバグは issue 746 を見てください) に追加してください。追加したそれぞれのアイテムに対して、lxqt-config-session
はデスクトップエントリを適切な XDG Autostart ディレクトリに作成します。
「全体の自動起動」と「LXQt の自動起動」との違いは、対応する .desktop ファイルが配置されているディレクトリではなく、OnlyShowIn
の設定によるものです。OnlyShowIn=true
が設定されている場合、「LXQt の自動起動」であるとみなされます。さらに、X-LXQt-Module=true
が設定されている場合、そのアイテムは lxqt-config-session
に表示されません。
環境変数を設定する
LXQt セッションの環境変数は、「セッション」設定で定義できます。
アプリケーションメニューを編集する
/usr/share/applications/lxqt-*.desktop
の .desktop ファイルを編集することでメニューエントリを編集できます。デスクトップエントリ を見てください。
ヒントとテクニック
スクリーンコンポジタ
以下のようなコマンドで、picom などのようなコンポジタを自動起動アプリケーションに追加することができます:
picom --vsync -r 12 --no-fading-openclose -b
終了オプションをカスタマイズする
それぞれのパッケージが提供する .desktop
ファイルを ~/.local/share/applications
にコピーし、NoDisplay=true
ディレクティブを含むように変更することで、終了 のオプションをカスタマイズできます。参照: #876。
マスキングを検討すべきファイルのリストの完全なリスト:
lxqt-hibernate.desktop lxqt-leave.desktop lxqt-lockscreen.desktop lxqt-logout.desktop lxqt-reboot.desktop lxqt-shutdown.desktop lxqt-suspend.desktop
例: ハイバネートオプションを削除する。
$ mkdir -p ~/.local/share/applications $ sed '/OnlyShowIn/aNoDisplay=true' </usr/share/applications/lxqt-hibernate.desktop >~/.local/share/applications/lxqt-hibernate.desktop
トラブルシューティング
デスクトップアイコンがまとめられてしまう
デスクトップ上のアイコンを移動するときに、他のアイコンと至近距離まで近づけると結合されます。アイコンを分離できなくなった場合、~/.config/pcmanfm-qt/lxqt/desktop-items-0.conf
を削除してデスクトップを再起動してください。
xrdp を使って LXQt を実行する
リモートログインで LXQt を xrdp で実行することは、サーバーのリソース消費を最小化しつつ、高速で便利であるという利点があります。xrdp をセットアップすることはあまり難しくなく、~/.xinitrc
を調整するだけです。LXQt は一部の D-Bus サービスの機能に頼っているようなので、そのファイルの末尾に以下の行を追加する必要があります [1]:
exec dbus-run-session -- startlxqt