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2023年5月22日 (月) 00:53時点における版
GNUnet は中央サーバーや信頼機関を使わないセキュアなピアツーピアネットワークを提供するフレームワークです。現在、フレームワークを使って実装されたサービスとして検閲を免れるファイル共有があります。
Wikipedia:ja:GNUnet も参照してください。
目次
インストール
GNUnet は gnunetAUR パッケージでインストールできます。グラフィカルインターフェイスも使いたい場合は gnunet-gtkAUR をインストールしてください。
もしくは、最新の git バージョンを gnunet-gitAUR と gnunet-gtk-gitAUR パッケージでインストールすることもできます。
設定
もしくは、ターミナルからピアを今すぐ起動するには:
# gnunet-arm -s
How to start and stop a GNUnet peer も参照してください。
使用方法
ダウンロード
gnunet-gtk を使ってファイルをダウンロードするには、'Filesystem' タブでファイルを検索します。欲しいファイルを見つけたら、他の P2P ファイル共有プログラムと同じようにダウンロードしてください。以下のコマンドで起動します:
# gnunet-fs-gtk
アップロード
gnunet ネットワークへのファイルのアップロードはやや複雑です。GNUnet ではファイルの 'indexing' とファイルの 'inserting' を区別しています。詳細は フレームワークのウェブサイト を読んで下さい。以下ではネットワークを使ってデータを共有する方法を説明します。こちらのページ に書かれていることの簡略版です。
以下の手順は手動で行って下さい。アップロードを簡単にする gnunet-fuseAUR という名前のモジュールが開発されています。
ファイル・ディレクトリのインデックスを作成
gnunet-insert [-n] [-k keword1] [-k keyword 2] [-m TYPE:VALUE] filename
キーワードの追加は必須ではありませんが、推奨されています。GNUnet ではファイル名ではなく、キーワードによって検索するからです。gnunet の依存パッケージとなっている Libextractor がファイルからキーワードを抽出しますが、自分でキーワードを入力するほうが良いでしょう。'-m' オプションはメタデータの意味です。他のユーザーが検索をかけて、あなたのファイルがそれにかかったときに、gnunet が表示する (ファイルに関する) データになります。詳細は gnunet.org のオンラインドキュメントを見て下さい。'-n' オプションを使用するとインデックスが作成されるだけではなく、gnunet の MySQL/sqlite データベースにファイル・ディレクトリが挿入されます。
ファイル・ディレクトリのインデックスを解除
gnunet-unindex
インデックスしたファイルを忘れてしまっても、GNUNET_HOME=/var/lib/gnunet
(gnunet-setup -d
によって設定されます) の /var/lib/gnunet/data/shared
ディレクトリで確認できます。
インデックスしたファイルを修正・削除
- ファイルを修正した場合、ファイルの URI が変更され、GNUnet は全く違うファイルとして認識します。したがって、(gnunet-unindex コマンドで) 元のファイルのインデックスを解除してから、ファイルを修正し、新しいファイルのインデックスを作成してネットワーク上で利用できるようにしてください。
- システムからファイルを移動・削除したいときは、まずインデックスの解除を行って下さい。