Limine

提供: ArchWiki
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Limine は先進的なマルチプロトコルの x86/x86_64 BIOS と UEFIブートローダー で、元は stivale ブートプロトコルのリファレンス実装として開発されました。しかし、その後、Linux を起動したり、他のブートローダーをチェインロードしたりする機能が追加されました。

ノート: 記事全体で、espEFI システムパーティション(別名 ESP) のマウントポイントを示します。

サポートされるファイルシステム

Limine は ext2、ext3ext4FAT12FAT16FAT32NTFS、 ISO9660、そして echfs をサポートします。

インストール

limineAUR をインストールしてください。このパッケージをインストールしても、ブートローダーは導入されません。パッケージのファイルとブートローダーのインストーラーがインストールされるだけです。

BIOS システム

MBR vs. GPT

レガシーな PC BIOS は、GPT または MBR でパーティショニングされたデバイスから起動することができます。Limine はこれら両方をサポートしており、インストール手順は非常に似ています。さらに、GRUB とは違って、GPT でパーティショニングされたデバイスにインストールする際に、生のデータを含む追加のパーティションを作成する必要はありません。

GPT では 2TiB 以上のパーティションをディスクに配置することができるし、パーティションやディスクの GUID を利用できたりなどの利点があるので、大きいドライブにおいて良い選択です。

一方、MBR はより古く、多くの制限があります。しかし、GPT パーティションのメディアから起動できない、風変わりな BIOS に対する互換性を確保できます。

デプロイ

limineAUR パッケージをインストールすると、コアのブートローダーファイルが /usr/share/limine にインストールされます。BIOS システムにインストールする際に最も重要なのは limine.sys ファイルです。このファイルには、Limine が起動するのに必要なステージ3のコードが含まれています。このファイルは、Limine を導入するディスク上のどれかのパーティション上の root ディレクトリか、/boot ディレクトリに置く必要があります。さらに、そのファイルシステムがサポートされている必要があります。

例:

# cp /usr/share/limine/limine.sys /boot/

次に、ステージ1とステージ2をディスクにデプロイする必要があります。そうするには、limine-deploy ユーティリティを使用してください。limineAUR パッケージの一部としてインストールされます。limine-deploy が、使用されているスキームを自動検出して適切にインストールするので、MBR と GPT のどちらが使用されていようとインストール方法は同じです。

以下のように limine-deploy を実行してください:

# limine-deploy /dev/sdX

/dev/sdX の部分は、Limine をインストールするディスク(パーティションではありません)に書き換えてください。例えば、/dev/sda/dev/nvme0n1 です。ブロックデバイス名のスキームについては デバイスファイル#ブロックデバイスの名前 を見てください。

UEFI システム

デプロイ

UEFI システム上に Limine をデプロイするには、/usr/share/limine/BOOTX64.EFI ファイルを EFI システムパーティションにコピーします。通常 esp/EFI/BOOT/BOOTX64.EFI にコピーしますが、別のファイル名を使用することもできます。ただし、UEFI BIOS がそのファイルを検出できる必要があります(UEFI#efibootmgr を参照)。

UEFI+BIOS 起動可能ドライブ

ドライブが GPT でフォーマットされていて、かつ EFI システムパーティション を含んでいる場合、BIOS と UEFI の両方のデプロイ手順を行うことにより、そのドライブをレガシー BIOS と UEFI の両方のシステムで起動できるようになります。これは、例えば、UEFI に対応/非対応の複数のシステム上で使用する USB フラッシュドライブにオペレーティングシステムをインストールする場合や、システムをまたいでハードドライブを使用しやすくする場合に便利です。

設定

limineAUR にはデフォルトの設定ファイルが同梱されていません。なので、作成する必要があります。このファイルは、どのオペレーティングシステムが起動できるかを Limine に指示するために必要です。Limine はカスタマイズ性が高いので、設定ファイルには多くのオプションがあります。設定ファイルのフォーマットやキーに関する詳細なドキュメントはここで見られます。

(limine.sys と同じように)設定ファイルは、Limine がデプロイされたドライブ上のパーティションにある root ディレクトリか /boot に置くことができます。ただし、そのパーティションのファイルシステムがサポートされている必要があります。設定ファイルは limine.cfg という名前でなければなりません。

ノート: Limine の設定では、boot:///limine.cfg が存在するパーティションを表しています。/boot のあるパーティションが分離されておらず、limine.cfg が代わりに root パーティションにある場合、boot:///boot:///boot/ のように書き換える必要があります。

以下は、典型的な Arch Linux カーネルと initramfs の1つのブートメニューエントリを含む設定の例です:

TIMEOUT=5

:Arch Linux

PROTOCOL=linux
KERNEL_PATH=boot:///vmlinuz-linux
CMDLINE=root=UUID=root-uuid rw loglevel=3 quiet
MODULE_PATH=boot:///initramfs-linux.img

root-uuid の部分は root ファイルシステムの UUID に置き換えてください。以下を root として実行することで得られます:

blkid -s UUID -o value /dev/sdX1

/dev/sdX1 の部分は Arch Linux がインストールされた root パーティションです。例えば、/dev/sda1/dev/nvme0n1p2 です。ブロックデバイス名のスキームについては デバイスファイル#ブロックデバイスの名前 を見てください。

pacman フック

While not mandatory, it may be useful to set up a pacman hook to deploy Limine whenever it is upgraded.

The following are just examples. Edit paths and devices to match the system's configuration.

BIOS

ノート: Keep in mind that the device paths may change with the addition or removal of devices, moving the installation to different machines, and other factors. This may cause the BIOS hook to accidentally install Limine on an unwanted device.
/etc/pacman.d/hooks/liminedeploy.hook
[Trigger]
Operation = Upgrade
Type = Package
Target = limine

[Action]
Description = Deploying Limine after upgrade...
When = PostTransaction
Exec = /bin/sh -c "limine-deploy /dev/sdX && cp /usr/share/limine/limine.sys /boot/"

UEFI

/etc/pacman.d/hooks/liminedeploy.hook
[Trigger]
Operation = Upgrade
Type = Package
Target = limine

[Action]
Description = Deploying Limine after upgrade...
When = PostTransaction
Exec = /usr/bin/cp /usr/share/limine/BOOTX64.EFI /boot/EFI/BOOT/

参照