KDE
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KDE は現在、Plasma として知られるデスクトップ環境、ライブラリとフレームワーク (KDE Frameworks) のコレクション、そしてアプリケーション (KDE Applications) からなるソフトウェアプロジェクトです。KDE の上流には、よくメンテナンスされている UserBase wiki があり、ほとんどの KDE アプリケーションの詳細情報を見つけることができます。
目次
- 1 インストール
- 2 Plasma の起動
- 3 設定
- 4 アプリケーション
- 5 ヒントとテクニック
- 5.1 別のウィンドウマネージャを使う
- 5.2 KWin のタイル型ウィンドウのスクリプト
- 5.3 モニタの解像度やマルチモニタの設定
- 5.4 ICC プロファイルの設定
- 5.5 HDR
- 5.6 Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く機能を無効化
- 5.7 アプリケーションメニューにブックマークを表示させない
- 5.8 IBus 統合
- 5.9 plasma-nm でホットスポットを有効化する
- 5.10 前回保存したセッションを復元する
- 5.11 KMail でローカルメールを受信する
- 5.12 すべてのユーザに対して Plasma を設定する
- 5.13 ハイバネートを無効化
- 5.14 ウィンドウのルールを使う
- 5.15 仮想キーボード
- 5.16 ネットワーク共有ディレクトリを固定された場所にマウントする
- 6 トラブルシューティング
- 6.1 KDE 6 にアップグレードした後に GNOME 内で KDE アプリケーションが起動できない
- 6.2 KDE 6 にアップグレードした後に KDE のアイコンが消えた
- 6.3 アップグレード後に qt5ct と kvantum のバグ
- 6.4 Wayland バックエンドを使用していると Spectacle が起動時にクラッシュする
- 6.5 フォントが大きすぎる・アンバランス
- 6.6 設定関連の問題
- 6.7 グラフィック関連の問題
- 6.7.1 デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得
- 6.7.2 特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化
- 6.7.3 透過を有効にする
- 6.7.4 コンポジットの無効化
- 6.7.5 コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する
- 6.7.6 Plasma のカーソルがときどきおかしくなる
- 6.7.7 (ハイパーリンクにマウスを合わせた時などに)カーソルが変化するとカーソルが震える/跳ねる
- 6.7.8 使用できないスクリーン解像度設定
- 6.7.9 システムトレイのアイコンがぼやける
- 6.7.10 仮想マシンの中で実行するとスクリーンの解像度を変更できない
- 6.7.11 Dolphin や Kate などを開くのに長い時間がかかる
- 6.7.12 Spectacle のスクリーンショットでスクリーンの古い状態が使われてしまう
- 6.8 サウンド関連の問題
- 6.9 電源管理
- 6.10 KMail
- 6.11 Journal に QXcbConnection / kscreen.xcb.helper のログが大量に出力される
- 6.12 i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない
- 6.13 認証情報の保存に関する問題と KWallet ダイアログが何度も開く問題
- 6.14 Discover がアプリケーションを表示しない
- 6.15 Discover が Arch のリポジトリのアップデートを表示しなくなった
- 6.16 NVIDIA ドライバ使用時に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなる
- 6.17 ZFS 上で Akonadi を実行中に OS エラー 22
- 6.18 ウインドウが非アクティブのときにスクロールできないプログラムがある
- 6.19 TeamViewer の動作が遅い
- 6.20 Kmail、Kontact、そして Wayland
- 6.21 ウィジェットのアンロック (Plasma ≥ 5.18)
- 6.22 KIO が URL を違うプログラムで開いてしまう
- 6.23 サスペンドやハイバネートする前にスクリーンをロックする
- 6.24 Wayland で X11 のショートカットが衝突する
- 6.25 システムの設定を変更しても適用されない
- 6.26 Plasma 6 Global Menu が一部のアプリケーションで動かない
- 7 参照
インストール
Plasma
plasma-meta メタパッケージか plasma グループをインストールしてください。plasma-meta と plasma の違いについては パッケージグループ を参照してください。あるいは、Plasma を動かすための必要最小限のパッケージだけインストールしたい場合、plasma-desktop パッケージをインストールしてください。上流の KDE では、完全な機能を持った Plasma セッションを作るためのパッケージとセットアップの推奨事項があります。
プロプライエタリな nvidia で NVIDIA GPU を使用している場合、Wayland セッションを使用するには DRM カーネルモード設定を有効化してください。
Plasma Mobile
plasma-mobileAUR をインストールしてください。Maliit 仮想キーボードを使うには qt5-wayland をインストールしてください。
KDE アプリケーション
KDE Applications のフルセットをインストールしたいときは、kde-applications グループか kde-applications-meta メタパッケージをインストールしてください。ゲームや教育などの特定のカテゴリの KDE アプリケーションだけが欲しい場合、kde-applications-meta の関連する依存パッケージをインストールしてください。このパッケージではアプリケーションだけがインストールされ、Plasma デスクトップは付属していないので注意してください。
不安定リリース
ベータリリースは 公式リポジトリ#kde-unstable を見てください。
Plasma の起動
Plasma はディスプレイマネージャやコンソールから起動できます。
ディスプレイマネージャを使う
- 新しい Wayland セッションを起動するには Plasma (Wayland) を選択してください。
- 新しい Xorg セッションを起動するには Plasma (X11) を選択してください。
- 新しい Plasma Mobile セッションを Wayland で起動するには Plasma Mobile (Wayland) を選択してください。
コンソールから起動
- コンソールから Plasma を Wayland セッションで起動するには、
/usr/lib/plasma-dbus-run-session-if-needed /usr/bin/startplasma-wayland
を実行してください[1]。 - xinit/startx で Plasma を起動するには、
.xinitrc
ファイルにexport DESKTOP_SESSION=plasma
とexec startplasma-x11
を追加してください。あるいは、コンソールで直接startx /usr/bin/startplasma-x11
を実行してください。ログイン時に Xorg を起動したい場合、ログイン時に X を起動 を見てください。
設定
KDE アプリケーションの設定のほとんどは ~/.config/
フォルダの中に保存されます。ただし、KDE の設定は基本的に KDE システム設定 アプリケーションから行うことになっています。KDE システム設定はターミナルから systemsettings
を実行することで起動できます。
個人設定
Plasma デスクトップ
テーマ
異なる種類の KDE テーマがあり、テーマによって変更される範囲も様々です:
- グローバルテーマ: Plasma テーマ、アプリケーションスタイル、色、フォント、アイコン、カーソル、スプラッシュスクリーン、SDDM テーマ、そして Konsole カラースキームを含むことのできる包括的なパッケージです。
- Plasma テーマ: Plasma パネルとウィジェットの外観を変更します。これらのテーマには、推奨されている Kvantum や Aurorae テーマがしばしば付属していて、見た目を完成させることができます。
- アプリケーションスタイル: プログラムの外観を変更します。
- Kvantum、QtCurve [2]、QSvgStyle [3]、そして Aurorae などの テーマエンジンを使うアプリケーションスタイル。
- #アイコンテーマ: アプリケーション、ファイル、そしてアクションに対するアイコンを提供します。
システム全体のインストールやアップデートを簡単にするために、一部のテーマは公式リポジトリと AUR で利用可能です。
グローバルテーマは、System Settings > Colors & Themes > Global Theme > Get New... でもインストールすることができます。
GTK アプリケーションの外観
GTK アプリケーションで優れた外観を得るための推奨テーマは breeze-gtk です。Plasma の Breeze テーマの外観を模倣して作られています。
kde-gtk-config (plasma グループに入っています) をインストールして、ログインし直して、System Settings > Colors & Themes > Application Style > Configure GNOME/GTK Application Style... から GTK のテーマとして Breeze
を選択してください。
テーマによっては、GTK アプリケーションのツールチップが白地に白字となってしまい、読めなくなることがあります。GTK2 アプリケーションの色を変更するには、.gtkrc-2.0
ファイルを開いてツールチップに関するセクションを探して変更を加えてください。GTK3 アプリケーションの場合、2つのファイル gtk.css
と settings.ini
を変更する必要があります。
vuescan-binAUR のような一部の GTK2 プログラムは、Plasma セッションで Breeze や Adwaita スキンを設定すると、チェックボックスが見えなくり、使いづらくなります。これを回避するには、例えば Numix-Frost-Light スキンを numix-frost-themesAUR でインストールして、KDE システム設定 > Colors & Themes > アプリケーションスタイル > GNOME/GTK のアプリケーションスタイルを設定... > GTK テーマ でそのスキンを選択してください。Numix-Frost-Light は Breeze と見た目が似ています。
フェイス
Plasma と SDDM はどちらも /var/lib/AccountsService/icons/
にある PNG ファイルをユーザーのアバターとして使用します。GUI から設定するには、 システム設定 > ユーザ を使うことができます。ユーザ名と対応するファイルを削除するとデフォルトのアバターに戻せます。
ウィジェット
Plasmoids は、デスクトップの機能性を向上させるように作られた、plasma デスクトップシェル用のウィジェットです。AUR から探すことができます。
また、Plasmoid スクリプトは、パネルやデスクトップで右クリックして、Enter Edit Mode > Add Widgets... > Get New Widgets... > Download New Plasma Widgets を選択することでもインストールすることができます。フロントエンド https://store.kde.org/ が開かれ、ワンクリックで第三者が作成した Plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。
システムトレイのサウンドアプレット
plasma-pa か kmix をインストールしてください (アプリケーションランチャーから Kmix を起動してください)。plasma-pa は現在 plasma グループによりデフォルトでインストールされており、追加の設定は必要ありません。
パネルの影を無効化
Plasma パネルは他のウィンドウよりも上に表示され、パネルの影が下のウィンドウに描画されます。[4] 他の影には影響を与えずにこの挙動を無効化したい場合、xorg-xprop をインストールして次を実行してください:
$ xprop -remove _KDE_NET_WM_SHADOW
そして、+カーソルでパネルを選択してください。[5] 自動的に影を無効化したい場合、xorg-xwininfo をインストールして以下のスクリプトを作成してください:
/usr/local/bin/kde-no-shadow
#!/bin/bash for WID in $(xwininfo -root -tree | sed '/"plasmashell": ("plasmashell" "plasmashell")/!d; s/^ *\([^ ]*\) .*/\1/g'); do xprop -id $WID -remove _KDE_NET_WM_SHADOW done
スクリプトに実行権限を付与してください。
Autostart の Add Login Script でスクリプトを追加することで、スクリプトはログイン時に実行することができます:
$ kcmshell6 autostart
ディスプレイのスケーリング/高 DPI ディスプレイ
HiDPI#KDE Plasma を見てください。
Plasma Mobile
plasma-phone-settings リポジトリには、いくつかの推奨設定が含まれています。これらの設定はグローバル (/etc/xdg
) またはユーザー毎 (~/.config
) に適用できます。
ロックスクリーン
/etc/xdg/kscreenlockerrc
(または ~/.config/kscreenlockerrc
) はログイン後すぐにスクリーンをロックします。[6] これは、SDDM#自動ログイン と組み合わせると便利です。
仮想キーボード
デバイスにハードウェアのキーボードがあるが、仮想キーボードを使用したい場合、Wayland セッションに KWIN_IM_SHOW_ALWAYS=1
環境変数を追加してください。
ウィンドウ装飾
また、KDE システム設定 > Colors & Themes > ウインドウの飾り からでも変更できます。ワンクリックで直接他のテーマをダウンロード・インストールすることができます。
アイコンテーマ
アイコンテーマは、KDE システム設定 > Colors & Themes > アイコン からインストール・変更できます。
スペースの節約
Plasma Netbook シェルは Plasma 5 から削除されました。詳細は KDE フォーラムの投稿を見てください。ただし、~/.config/kwinrc
ファイルを編集して [Windows]
セクションに BorderlessMaximizedWindows=true
を追加することで似たようなことを行えます。
サムネイルの生成
デスクトップや Dolphin でメディアやドキュメントファイルのサムネイルを生成するには、kdegraphics-thumbnailers と ffmpegthumbs をインストールしてください。
そしてデスクトップを右クリックして デスクトップと壁紙を設定... > アイコン > プレビュー用のプラグインを設定... からサムネイルのカテゴリを有効にしてください。
Dolphin では Configure > Configure Dolphin... > Interface > Previews を開いてください。
Night Light
Plasma は Night Light と呼ばれる Redshift のような機能を提供します (Xorg と Wayland の両方で機能します)。選択した時間になると、目の疲れを軽減するためにスクリーンの色を暖色に近くなるように変更します。System Settings > Colors & Themes > Night Light から有効化できます。
印刷
KDE システム設定 > プリンタ からもプリンターの設定をすることができます。この方法を取るには、最初に print-manager、cups、そして system-config-printer パッケージをインストールしてください。CUPS#設定 を読んでください。
Samba/Windows サポート
Dolphin の共有機能は kdenetwork-filesharing パッケージを必要とし、ユーザー定義共有が有効になっている必要がありますが、標準の smb.conf
では有効になっていません。Samba の記事に書かれている指示に従って追加してください。設定後、Samba を再起動すれば Dolphin の共有は自動的に動作するはずです。
特に設定せずとも、Dolphin から Windows の共有フォルダにアクセスできます。ファイルをブラウズするにはパス smb://servername/share
を使用してください。
起動されたプログラムにも GVfs を使っている GTK のファイルブラウザとは違い、Dolphin から KIO 経由で SMB 共有のファイルを開くと、ほとんどのプログラムで始めにファイル全体をローカル環境にコピーします (VLC は例外です)。 問題を回避したい場合は、thunar などの GTK ベースのファイルマネージャをインストールして gvfs と gvfs-smb (と、ログイン情報を保存したい場合は gnome-keyring) を使って、より有効な方法で SMB 共有にアクセスしてください。
また、cifs-utils で Samba 共有をマウントして Plasma から SMB 共有を通常のローカルフォルダと同じように使えるようにするという方法もあります。 詳細は Samba#手動マウント や Samba#自動マウント を見てください。
同じように KDE システム設定 > Network Drivers から簡単にマウントできるようにする samba-mounter-gitAUR を使用することもできます。ただし、将来の Plasma では機能しなくなるかもしれません。
KDE デスクトップアクティビティ
KDE デスクトップアクティビティは、アクティビティ毎に、そのアクティビティを使用しているときにだけ適用される特定の設定を選択できる特殊なワークスペースです。
電源管理
Plasma の統合された省電力サービスを使うには、powerdevil をインストールしてください。このサービスは、追加の省電力機能、(サポートされていれば) モニタの輝度調整、そして周辺機器も含めたバッテリー状態の報告を提供します。
自動起動
Plasma では、アプリケーションを自動起動したり、起動時やシャットダウン時にスクリプトを実行したりできます。アプリケーションを自動起動するには、System Settings > Autostart を開いてプログラムやシェルスクリプトを追加してください。アプリケーションの場合、.desktop ファイルが作成されます。ログインスクリプトの場合、スクリプトを起動する .desktop ファイルが作成されます。
- 適切な XDG Autostart ディレクトリにデスクトップエントリ (つまり .desktop ファイル) を配置してください。
- シェルスクリプトまたはそのシンボリックリンクは以下のディレクトリのどれかに配置してください:
~/.config/plasma-workspace/env/
: ログイン時に、Plasma が実行される前に実行。~/.config/plasma-workspace/shutdown/
: Plasma の終了時に実行。
公式ドキュメント を見てください。
Phonon
Wikipedia より:
- Phonon (フォノン) は Linux デスクトップ環境である KDE4 向けに開発されたクロスプラットフォームのマルチメディア API である。Phonon は、Unix 系デスクトップにおけるマルチメディア環境に関する諸問題を解決することを目的として開発された。
- Phonon 自体はマルチメディアフレームワークではないが、バックエンドを通じて GStreamer や Xine のような既存のフレームワークの橋渡しを行う機能を有し、開発者は Phonon がサポートするあらゆるマルチメディアフレームワークに単一の API を通じてアクセスできるようになる。これによって、フレームワークが放置されることや API の不安定性、KDE が単一のフレームワークに依存することなどの諸問題を回避できる。
Phonon は KDE や Qt ソフトウェアの中で音声 (例: システム通知、KDE 音声アプリ) や動画 (例: Dolphin 動画サムネイル) のために広く使われています。以下のバックエンドを使用できます:
- VLC: phonon-qt6-vlc
- GStreamer: phonon-qt6-gstreamer-gitAUR。追加のコーデックサポートについては GStreamer#インストール を参照。
- mpv: phonon-qt6-mpvAUR、phonon-qt6-mpv-gitAUR
GStreamer バックエンドはメンテナンスされていないため、KDE は recommends VLC バックエンドのみを使用することを推奨しています。
バックアップと復元
Plasma は個人のデスクトップ設定を設定ファイルとして XDG_CONFIG_HOME フォルダに保存します。設定ファイルの詳細を見て、バックアップと復元の方法を選択してください。
systemd による起動
Plasma は、systemd ユーザインスタンスを使って Plasma の全サービスを起動・管理します。Plasma 5.25 以降、これはデフォルトのスタートアップメソッドとなっていますが、以下のコマンドにより代わり起動スクリプトを使うようにできます (しかし、この方法は将来のリリースで機能しなくなるかもしれません):
$ kwriteconfig6 --file startkderc --group General --key systemdBoot false
実装の詳細については Edmundson 氏のブログ: Plasma and the systemd startup で読めます。
スペルチェック
KDE アプリケーションはスペルチェックに sonnet を使用します。サポートされているスペルチェッカの任意の依存パッケージを見てください。
System Settings > Spell Check で設定してください。
NVIDIA 上で kwin wayland を動かす
https://community.kde.org/Plasma/Wayland/Nvidia を見てください。
アプリケーション
KDE プロジェクトは Plasma デスクトップと統合されたアプリケーションスイートを提供しています。利用可能なアプリケーションの完全なリストは kde-applications グループを見てください。また、カテゴリ:KDE には KDE 関連のアプリケーションのページが存在します。
KDE Applications で提供されているプログラム以外にも、Plasma デスクトップを補うアプリケーションは多数存在します。それらのうちいくつかは以下で議論されています。
システム管理
KDE システム設定から Xorg サーバーを終了する
サブメニュー System Settings > Keyboard > Advanced (tab) > Key sequence to kill the X server で、チェックボックスにチェックを入れて下さい。
KCM
KCM は KConfig Module の略です。KCM を使うと、システムの設定をするためのインターフェースを KDE システム設定に表示します。また、kcmshell6 でコマンドラインから使えます。
- sddm-kcm — SDDM のための KDE 設定モジュール。
- kde-gtk-config — KDE 用の GTK2 と GTK3 の設定。
- Wacom タブレット — Wacom の Linux ドライバーの KDE GUI。
linux-apps.com に他にも多くの KCM があります。
デスクトップ検索
KDE では、ファイルインデックスの作成と検索を行う Baloo と呼ばれるソフトウェアを使って、デスクトップ検索を実装しています。
ウェブブラウザ
以下のブラウザは Plasma と連携できます:
- Falkon — Plasma との連携機能を持った Qt ウェブブラウザ (以前は Qupzilla と呼ばれていました)。Qt WebEngine を使います。
- Chromium — Chromium とプロプライエタリ版の Google Chrome は Plasma との連携機能が限定されています。KWallet と KDE Open/Save windows を使うことができます。
- Firefox — 設定によって Firefox は Plasma と統合できます。詳しくは Firefox#KDE との統合 を参照してください。
PIM
KDE は個人情報管理 (PIM) のための独自のスタックを提供しています。メールや連絡先、カレンダーなどを管理します。kde-pim パッケージグループか kde-pim-meta メタパッケージで全ての PIM パッケージをインストールできます。
Akonadi
Akonadi は PIM データのローカルキャッシュとして機能するシステムであり、その期限に関係なく、他のアプリケーションから使うことが可能です。これにはユーザのメール、連絡先、カレンダー、イベント、日誌、アラーム、メモなどが含まれます。Akonadi は自身ではデータを保存しません: ストレージのフォーマットはデータの性質に依存します (例えば、連絡先は vCard フォーマットで保存されます)。
akonadi をインストールしてください。追加のアドオンは kdepim-addons をインストールしてください。
MySQL
デフォルトでは、Akonadi は /usr/bin/mysqld
(デフォルトは MariaDB。代替のプロバイダは MySQL を見てください) を使って、管理された MySQL インスタンスを起動し、データベースは ~/.local/share/akonadi/db_data/
に保存されます。
システム全体で共用の MySQL インスタンス
Akonadi はシステム全体で共用の MySQL をデータベースとして使用できます。[9]
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QMYSQL [QMYSQL] Host= Name=akonadi_username Options="UNIX_SOCKET=/run/mysqld/mysqld.sock" StartServer=false
PostgreSQL
Akonadi では、システム全体で使用される既存の PostgreSQL インスタンス (つまり、postgresql.service
) を使用したり、PostgreSQL インスタンスをユーザ権限で実行してデータベースを ~/.local/share/akonadi/db_data/
に保存したりできます。
ユーザーごとの PostgreSQL インスタンス
postgresql と postgresql-old-upgrade をインストールしてください。
Akonadi の設定ファイルを編集して、以下の内容を追加してください:
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QPSQL
akonadictl start
で Akonadi を起動して、 akonadictl status
で状態を確認してください。
システム全体で共用の PostgreSQL インスタンス
以下では既に設定されていて起動している PostgreSQL が必要です。
ログイン中のユーザーのための PostgreSQL のユーザアカウントを作成してください:
[postgres]$ createuser username
Akonadi で使うデータベースを作成してください:
[postgres]$ createdb -O username -E UTF8 --locale=C -T template0 akonadi-username
Akonadi でシステム全体で共用の PostgreSQL を使うように設定してください:
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QPSQL [QPSQL] Host=/run/postgresql Name=akonadi-username StartServer=false
akonadictl start
で Akonadi を起動して、akonadictl status
で状態を確認してください。
SQLite
SQLite を使うには、Akonadi の設定ファイルを以下のように編集してください:
~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General] Driver=QSQLITE
Akonadi を無効にする
Akonadi を無効化したい場合、Akonadi に依存している KDE アプリケーションが起動しないようにする必要があります。詳細は KDE userbase のセクション を参照してください。
KDE Connect
KDE Connect は、Android や iOS スマートフォンと Linux デスクトップを接続するための以下の機能を提供します:
- 有線接続なしで KDE とアプリ間でファイルや URL を共有。
- タッチパッドのエミュレーション: 携帯の画面をコンピュータのタッチパッドとして使用。
- 通知の同期 (4.3以降): デスクトップから Android の通知を読み取り。
- クリップボードの共有: 携帯電話とコンピュータでコピーアンドペースト。
- マルチメディアのリモートコントロール: 携帯電話を Linux メディアプレイヤーのリモコンとして使用。
- WiFi 接続: USB 接続や Bluetooth を必要としません。
- RSA 暗号化: あなたの情報は暗号化されます。
コンピュータと電話の両方に KDE Connect をインストールする必要があります。PC 側では、kdeconnect パッケージをインストールしてください。Android 側では、Google Play か F-Droid から KDE Connect をインストールしてください。電話のファイルシステムを閲覧したい場合は、sshfs をインストールして Android アプリからファイルシステムを閲覧できるように設定する必要があります。iOS の場合は、KDE Connect を App Store からインストールしてください。iOS バージョンでは、Android バージョンに存在する機能すべてを利用できるわけではありません。
Plasma Wayland セッションでリモート入力の機能を使用するには、xdg-desktop-portal パッケージが必要です。
Plasma デスクトップを使用しない場合でも KDE Connect は利用できます。GNOME を使っている場合、kdeconnect の代わりに gnome-shell-extension-gsconnectAUR をインストールすることでよりよい連携をさせることが可能です。KDE Connect デーモンを手動で起動するには、/usr/bin/kdeconnectd
を実行してください。
ファイアウォール を使っている場合は、UDP と TCP のポート 1714
から 1764
までを開く必要があります。
時々、KDE Connect が携帯電話を検出しないことがあります。killall kdeconnectd
を実行した後で KDE システム設定内の kdeconnect を開くか、kdeconnect-cli --refresh
の後に kdeconnect-cli -l
を実行することでサービスを再起動できます。また、KDE Connect for Android から Pair new device > Add devices by IP を使用することもできます。
ヒントとテクニック
別のウィンドウマネージャを使う
Plasma で KWin 以外のウインドウマネージャを使うことができます。そうすることにより、KDE デスクトップの機能とタイル型ウィンドウマネージャのユーティリティを組み合わせることができます (KWin のタイリングスクリプトよりも肉付けされているかもしれません)。
Plasma の component chooser settings ではウィンドウマネージャを変更することはもはやできません。しかし、他の方法を取れば KWin を他のウィンドウマネージャと取り替えることができます。
KWin サービスを置き換える
KDE 5.25 より、Plasma の systemd ベースのスタートアップがデフォルトで有効になりました。
このスタートアップで KWin を置き換えるには、まず現在のユーザの plasma-kwin_x11.service
をマスクして、そのサービスが起動しないようにしなければなりません。
次に、新しい systemd ユーザーユニットを作成し、あなたが選んだウィンドウマネージャを起動するようにします [10]:
~/.config/systemd/user/plasma-custom-wm.service
[Install] WantedBy=plasma-workspace.target [Unit] Description=Plasma Custom Window Manager Before=plasma-workspace.target [Service] ExecStart=/path/to/other/wm Slice=session.slice Restart=on-failure
これを使うには、(ユーザーユニットごとに) daemon-reload を行い、plasma-kwin_x11.service
をマスクしていることを確認した上で、新しく作成した plasma-custom-wm.service
を有効化してください。
スクリプトベースの起動と KDEWM を使用する
Plasma のスクリプトベースの起動は systemd による起動を無効化することにより利用できます。systemd による起動を無効化したならば、Plasma が起動する前に KDEWM
環境変数を設定することによりウィンドウマネージャを変更できます。
システム全体
root アクセス権を持っているならば、ログイン画面の1つのオプションとして全ユーザに利用可能な XSession を追加することもできます。
まず、以下のようなスクリプトを実行権限付きで作成してください:
/usr/local/bin/plasma-i3.sh
#!/bin/sh export KDEWM=/usr/bin/i3 /usr/bin/startplasma-x11
/usr/bin/i3
の部分は任意のウィンドウマネージャへのパスに置き換えてください。パスが正しく設定されていることを確認してください。KDE がウィンドウマネージャを起動できない場合、セッションは開始されず、ログイン画面に戻されます。
次に、XSession を追加するために、以下の内容で /usr/share/xsessions/
内にファイルを作成してください:
/usr/share/xsessions/plasma-i3.desktop
[Desktop Entry] Type=XSession Exec=/usr/local/bin/plasma-i3.sh DesktopNames=KDE Name=Plasma (i3) Comment=KDE Plasma with i3 as the WM
KDE/Openbox セッション
openbox パッケージには Openbox で KDE を使用するためのセッションが含まれています。このセッションを利用するには、#systemd による起動 を無効化し、ディスプレイマネージャのメニューから KDE/Openbox を選択してください。
セッションを手動で起動する場合、次の行を xinit の設定に追加してください:
~/.xinitrc
exec openbox-kde-session
KWin のタイル型ウィンドウのスクリプト
以下は、KDE をタイル型ウィンドウマネージャのように動作させる KWin 拡張のリストです。
- Polonium — Bismuth の (非公式な) 後継アドオンです。
- Kröhnkite — dwm から着想を得た、動的タイル型拡張。
- KZones — Microsoft PowerToys や Windows 11 のスナップレイアウトの動作を模倣するスクリプト。
モニタの解像度やマルチモニタの設定
ディスプレイの解像度やマルチモニターの管理を Plasma で有効にしたい場合は、kscreen をインストールしてください。System Settings > Display & Monitor にオプションが追加されます。
ICC プロファイルの設定
Plasma で ICC プロファイル を有効化するには、colord-kde をインストールしてください。これは System Settings > Color Management に追加のオプションを提供します。
Import Profile で ICC プロファイルをインポートできます。
HDR
HDR サポートは実験的であり、Wayland セッションでしか機能しません。HDR を有効化するには、System Settings > Display & Monitor > High Dynamic Range > Enable HDR を見てください。
詳細は Xaver Hugl のブログ記事と HDR モニターのサポート を参照してください。
できること:
ゲーム
上流の API が完全化されるまで、一部のゲームを機能させるには特殊な Vulkan レイヤー vk-hdr-layer-kwin6-gitAUR が必要です。
- HDR を有効化して Steam を起動する。全てのゲームは HDR が有効化されますが、Steam とゲームは gamescope のウィンドウ内で起動されます。
$ gamescope --hdr-enabled --steam -- env DXVK_HDR=1 steam
- Steam で1つのゲームだけ HDR を有効化するには、起動オプションで以下を設定してください:
DXVK_HDR=1 gamescope -f --hdr-enabled %command%
- Steam 以外のゲームを gamescope 内で起動するには:
$ DXVK_HDR=1 gamescope -f --hdr-enabled executable
- 別の gamescope ウィンドウでゲームが起動するようになります。
- HDR を有効化して Wayland で Wine を使って Windows アプリケーションを起動するには:
$ ENABLE_HDR_WSI=1 DXVK_HDR=1 DISPLAY=wine executable.exe
- ネイティブなゲーム (例: Quake II RTX) を HDR を有効化して起動するには:
$ ENABLE_HDR_WSI=1 SDL_VIDEODRIVER=wayland quake2rtx
動画
MPV を使って HDR で動画を再生するには、まず vk-hdr-layer-kwin6-gitAUR をインストールする必要があります。次に、以下のコマンドを実行することで HDR を有効化して動画を再生できます[11]:
$ ENABLE_HDR_WSI=1 mpv --vo=gpu-next --target-colorspace-hint --gpu-api=vulkan --gpu-context=waylandvk "path/to/video"
Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く機能を無効化
現在、この機能を無効化するには、kwinrc
設定ファイルを編集し、ModifierOnlyShortcuts
の Meta
キーを空白に設定する必要があります:
$XDG_CONFIG_HOME/kwinrc
[ModifierOnlyShortcuts] Meta=
あるいは、以下のコマンドを実行することでも可能です:
$ kwriteconfig6 --file kwinrc --group ModifierOnlyShortcuts --key Meta ""
アプリケーションメニューにブックマークを表示させない
Plasma Browser integration をインストールすると、KDE はアプリケーションランチャーにブックマークを表示するようになります。
この機能を無効化するには、System Settings > Search > Plasma Search を開き、Bookmarks のチェックを外してください。
IBus 統合
IBus は インプットメソッドフレームワーク であり、KDE と統合できます。詳細は IBus#統合 を見てください。
Wayland 上で KDE を使用している場合、アクセント記号付きの文字やデッドキーのサポートを利用するには IBus が必要になる場合があります [12]。
plasma-nm でホットスポットを有効化する
NetworkManager#wifi でインターネット接続を共有する を見てください。
前回保存したセッションを復元する
System Settings > Session > Desktop Session > Session Restore > On login, launch apps that were open: On last logout を選択している (デフォルト) 場合、ksmserver (KDE のセッションマネージャ) は、すべての開かれているアプリケーションを ログアウト/ログイン時に ~/.config/ksmserverrc
に/から 自動的に 保存/ロードします。
KMail でローカルメールを受信する
Maildir フォーマットを使用するメールサーバーでローカルメール配送のセットアップを済ませている場合、このメールを KMail で受信したい場合があるでしょう。そうするには、~/.local/share/local-mail/
にメールを格納する、KMail のデフォルトの受信アカウントの "Local Folders" を再利用できます。
(Maildir フォーマットのメールが届けられる場所である) ~/Maildir
ディレクトリを Local Folders の受信ボックスへのシンボリックリンクにしてください:
$ ln -s .local/share/local-mail/inbox ~/Maildir
または、Maildir タイプの新しい受信アカウントを追加して、~/Maildir
をディレクトリに設定してください。
すべてのユーザに対して Plasma を設定する
/usr/share/plasma
にある config/main.xml
という名前のファイルを編集してください。例えば、アプリケーションランチャーをすべてのユーザに対して設定する場合、/usr/share/plasma/plasmoids/org.kde.plasma.kickoff/contents/config/main.xml
を編集してください。パッケージのアップデートでこれらのファイルが上書きされないようにするには、これらのファイルを Pacman の NoUpgrade に追加してください。
ハイバネートを無効化
ハイバネートの機能を適切に無効化して、Polkit のポリシールールでメニューから非表示にしてください。
/etc/polkit-1/rules.d/99-disable-hibernate.rules
// Disable hibernate for all users polkit.addRule(function(action, subject) { if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate")) { return polkit.Result.NO; } }); polkit.addRule(function(action, subject) { if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate-multiple-sessions")) { return polkit.Result.NO; } });
あるいは、/etc/systemd/sleep.conf.d/
内にファイルを作成して、そのファイル内に以下の行を追加してください:
/etc/systemd/sleep.conf.d/00-disable-hibernation.conf
[Sleep] AllowHibernation=no AllowSuspendThenHibernate=no AllowHybridSleep=no
ウィンドウのルールを使う
KWin には、特定のウィンドウ/アプリケーションに対してルールを指定する機能があります。例えば、アプリケーションの開発者がタイトルバーを表示しないようにしていたとしても、強制的にタイトルバーを表示させることができます。特定の開始位置、サイズ、最小化状態、他のウィンドウより前/後ろに表示し続けるなどのルールを設定できます。
ルールを作成するには、対象のウィンドウにフォーカスした状態で Alt+F3
を押し、その他のアクション > アプリケーション/ウィンドウ固有の設定 を開くことで、目的のプロパティを設定できます。作成されたルールのリストは、KDE システム設定 > ウィンドウの操作 > ウィンドウのルール で見られます。
仮想キーボード
デフォルトでは、仮想キーボードはインストールされていません。アプリケーション一覧/ユーティリティ#スクリーンキーボード から適切なキーボード (例えば、Maliit キーボード) を選び、インストールしてください。そして、KDE システム設定からそのキーボードを有効化してください。
ネットワーク共有ディレクトリを固定された場所にマウントする
デフォルトでは、KDE マウントマネージャ (kio-fuse) はネットワーク共有ディレクトリを ${XDG_RUNTIME_DIR}/kio-fuse-6文字のランダムな文字列
にマウントします。
ホームディレクトリにディレクトリを自由な名前で作成してください (ここでは mnt_kio
):
$ mkdir ~/mnt_kio
ドロップインファイルを使ってデフォルトの kio-fuse.service
をオーバーライドしてください:
~/.config/systemd/user/kio-fuse.service.d/mountpoint.conf
[Service] ExecStart= ExecStart=/usr/lib/kio-fuse -f %h/mnt_kio
これで、dbus 経由で、または Dolphin でリモートディレクトリ内のファイルを開いてネットワーク共有ディレクトリをマウントすると、それらは ~/mnt_kio
にマウントされます:
$ dbus-send --session --print-reply --type=method_call \ --dest=org.kde.KIOFuse \ /org/kde/KIOFuse \ org.kde.KIOFuse.VFS.mountUrl "smb://etcetc"
トラブルシューティング
KDE 6 にアップグレードした後に GNOME 内で KDE アプリケーションが起動できない
KDE 6 アプリケーションではデフォルトで Wayland が使用されます。この場合、GNOME Wayland (または他のデスクトップ環境/ウィンドウマネージャ) 内で KDE アプリケーションが機能しなくなります。この問題は、QT_QPA_PLATFORM=xcb
環境変数を設定することで解決します。
これは KDE のバグに対する回避策であり、Wayland 自体の問題ではありません。
KDE 6 にアップグレードした後に KDE のアイコンが消えた
KDE 6 の最新アップグレードで KDE のアイコンが表示されない問題が発生し、ユーザーを新規作成すると問題が解決することがあります。
この問題は、アップグレード中にテーマが消えてしまったことが原因であり、手動でテーマを再度設定する必要があります。まず、System Settings > Colors & Themes > Icons を開き、所望のテーマを選択し直してください。これで、アイコンが再び表示されるようになります。
アップグレード後に qt5ct と kvantum のバグ
最新のアップデートにより、互換性のない HiDPI スケーリングが発生するかもしれません。これにより、一部のインターフェイスが大きくなりすぎたり、一部のアイコンが消えたり表示されないようになったり、パネルやウィジェットが消えたりします。
qt5ct と kvantum 関連のパッケージを削除してみてください。その後、デフォルトのグローバル Plasma テーマを適用してください。問題が続く場合、すべての KDE 設定を削除し、plasma を再インストールして設定を上書きしてみてください。KDE システム設定の HiDPI スケーリングも確認しておいてください。
Wayland バックエンドを使用していると Spectacle が起動時にクラッシュする
NVIDIA のプロプライエタリドライバを使用しているシステムでは、問題が発生することがあります。libva-vdpau-driver をアンインストールすれば、この問題は解決するはずです。
フォントが大きすぎる・アンバランス
System Settings > Text & Fonts > Fonts からフォントの DPI を 96
に強制してみて下さい。
これでフォントが治らないときは Xorg の設定から直接 DPI をセットしてください。Xorg#手動で DPI を設定する を参照。
設定関連の問題
KDE の問題の多くは設定に関係しています。
Plasma デスクトップの挙動がおかしい
通常 Plasma の問題は不安定な Plasma ウィジェット (俗に plasmoid と呼ばれています) や Plasma テーマ が原因です。まず、最後にインストールしたウィジェットやテーマを無効にしたりアンインストールしてみてください。
突然デスクトップが"ロックアップ"する場合は、おそらくインストールしたウィジェットの欠陥が原因です。問題が起こる前にインストールしたウィジェットがどれか思い出せないときは、問題が解決するまで一つずつウィジェットを削除して見て下さい。ウィジェットをアンインストールしたら、公式ウィジェットが原因の場合、バグレポートを KDE bug tracker に送って下さい。公式ウィジェットではなかったときは、 KDE Store のエントリを探してウィジェットの作者に問題を伝えることを推奨します (問題を再現する方法などを記述してください)。
問題がわからないが、KDE の設定を全て失うのは嫌な場合は、~/.config/
から次を実行してください:
$ for j in plasma*; do mv -- "$j" "${j%}.bak"; done
このコマンドはあなたのユーザのすべての Plasma 関連の設定ファイル名を *.bak に変更します (例: plasmarc.bak
)。Plasma に再ログインすると、設定はデフォルトに戻っています。元に戻すには、.bak 拡張子の部分を取り除いてください。すでに *.bak ファイルが存在する場合は、それらを先に移動/削除するか名前を変更してください。いずれにせよ定期的なバックアップを取ることを強く推奨します。方法については 同期およびバックアッププログラム を見てください。
キャッシュを削除してアップグレードの問題を解決する
古いキャッシュによって問題が発生することもあります。アップグレードをした後、古いキャッシュによってシェルが消せなくなるなどのおかしな (デバッグしづらい) 挙動が発生したり、設定を変更したときにフリーズしたり、Ark が rar や zip を解凍できなくなったり、Amarok が音楽を認識しなくなるなどの問題がおこることがあります。この問題の解決方法は、アップグレードによって KDE や Qt のプログラムの見た目がおかしくなる問題を解決することもあります。
次のコマンドでキャッシュを再生成してください:
$ rm ~/.config/Trolltech.conf $ kbuildsycoca6 --noincremental
任意で ~/.cache/
フォルダの中身を削除してください (他のアプリケーションのキャッシュも消去されるので注意してください):
$ rm -rf ~/.cache/*
Plasma デスクトップが ロケール/言語の設定を反映しない
Plasma デスクトップは KDE システム設定パネルや (ロケール#変数に対して) locale.conf
で設定したものと異なる設定を使用する場合があります。まずすべきことは、~/.config/plasma-localerc
を削除した後にログアウトしてログインすることです。これで問題が解決しない場合、そのファイルを手動で編集してみてください。例えば、LANG
変数を es_ES.UTF-8
にセットし、LC_MESSAGES
変数を en_US.UTF-8
にセットする場合は以下のようになります。
~/.config/plasma-localerc
[Formats] LANG=es_ES.UTF-8 [Translations] LANGUAGE=en_US
systemsettings でテーマ、アイコン、フォント、色を変更できない(ほとんどのアイコンが表示されない)
QT_QPA_PLATFORMTHEME
環境変数がセットされていないことを確認してください。つまり、コマンド printenv QT_QPA_PLATFORMTHEME
を実行すると何も表示されない必要があります。環境変数がセットされている場合 (おそらく qt5ct か qt6ct)、この変数は Qt アプリケーションに対して qt5ct/qt6ct の設定を使用することを強制します。export QT_QPA_PLATFORMTHEME=
を実行すると環境変数を空白にします。
より簡単な (そして信頼できる) 解決策は qt5ct と qt6ct を完全にアンインストールすることでしょう。
音量、通知、マルチメディアのキーを押しても動作しない
システムトレイの設定で特定のアイテムを非表示にすると、関連する機能も無効化されます (例: 音量、メディアプレーヤー、通知)。音量を非表示にすると音量のキーが無効化されます。マルチメディアを無効化するとマルチメディアのキー (巻き戻し、停止、一時停止) が無効化されます。通知を無効化すると通知が表示されなくなります。
KCM のログイン画面の設定が SDDM のカーソルと同期しない
KCM のログイン画面の設定は ~/.config/kcminputrc
からカーソルの設定を読み込みます。このファイルが存在しないと設定が同期されません。このファイルを作成する最も簡単な方法は、System Settings > Colors & Themes > Cursors でカーソルのテーマを変更し、そして元に戻すことです。
パネル/ウィジェットが消えた
クラッシュやハードウェアの変更により、たとえシングルモニタ環境であってもスクリーン番号が変更されることがあります。そのようなことが起こるとパネル/ウィジェットが消えることがあります。これは ~/.config/plasma-org.kde.plasma.desktop-appletsrc
ファイルの lastScreen
の値を変更することで修正できます。
グラフィック関連の問題
使用している GPU に相応しいドライバーをインストールしてください。詳しくは Xorg#ドライバーのインストール を見てください。古いカードを使っている場合は #特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化 や #コンポジットの無効化 を見てください。
デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得
次のコマンドで KWin の状態の概要を出力します。使われているオプション、使われているコンポジットバックエンド、関連する OpenGL ドライバーの情報も表示されます。詳しくは Martin 氏のブログ を見てください。
$ qdbus6 org.kde.KWin /KWin org.kde.KWin.supportInformation
特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化
Plasma はデスクトップ効果をデフォルトで有効にします(一部のゲームはデスクトップ効果を自動で無効化しません)。デスクトップ効果は System Settings > Window Management > Desktop Effects から無効化したり Alt+Shift+F12
でデスクトップ効果を切り替えることができます。
さらに、KWin のカスタムルールを作成することで特定のアプリケーションやウィンドウが起動したときに自動的にコンポジットの無効化・有効化を行うことができます。KDE システム設定 > ウインドウ操作 > ウインドウルール から設定してください。
透過を有効にする
コンポジタを有効にせずに透過背景を使用すると、以下のメッセージが発生します:
This color scheme uses a transparent background which does not appear to be supported on your desktop
System Settings > Display & Monitor > Compositor を開いて、Compositing: Enable on startup にチェックを付けて、Plasma を再起動してください。
コンポジットの無効化
System Settings > Display & Monitor > Compositor から Compositing: Enable on startup のチェックを外して Plasma を再起動してください。
コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する
System Settings > Display & Monitor > Compositor から Compositing: Allow applications to block compositing のチェックを外してください。そうすると、パフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。
Plasma のカーソルがときどきおかしくなる
~/.local/share/icons/default/
ディレクトリ (あるいは ~/.icons/default
) を作成して、その中に index.theme
という名前のファイルを以下の内容で作成してください:
~/.local/share/icons/default/index.theme
[Icon Theme] Inherits=breeze_cursors
breeze_cursors
の部分は実際に使用するカーソルテーマに必要に応じて変更してください (カーソルのテーマは /usr/share/icons/
にあります。例えば Breeze_Light
です)。
Wayland では、GTK/Gnome アプリケーションで正しくカーソルテーマを適用するために xdg-desktop-portal-gtk をインストールしておく必要があります。
Firefox と Thunderbird がカーソルテーマを無視する
Firefox の Wayland サポートを有効化している場合、Firefox と Thunderbird は、どのカーソルを表示するかを決定するために GSettings を参照します。
GTK アプリケーションに KDE の設定を適用するには、kde-gtk-config をインストールしてください。
追加のパッケージをインストールしたくない場合は、手動でカーソルテーマを設定することもできます:
$ gsettings set org.gnome.desktop.interface cursor-theme cursor-theme-name
(ハイパーリンクにマウスを合わせた時などに)カーソルが変化するとカーソルが震える/跳ねる
あなたのシステムとウインドウマネージャに合う適切な 2D アクセラレーションドライバをインストールしてみてください。
使用できないスクリーン解像度設定
kscreen のローカルの設定は xorg.conf
にあるスクリーン解像度の設定を上書きすることがあります。~/.local/share/kscreen/
から kscreen の設定ファイルを見つけて、モニタによってサポートされない解像度が設定されていないか調べてください。
システムトレイのアイコンがぼやける
アイコンをトレイに追加するためにアプリケーションはしばしば appindicator ライブラリを使用します。アイコンがぼやける場合、どのバージョンの libappindicator をインストールしているか調べてください。もし libappindicator-gtk2 しかインストールしていない場合、libappindicator-gtk3 をインストールしてアイコンがはっきり表示されるか試してください。
仮想マシンの中で実行するとスクリーンの解像度を変更できない
Plasma を VMware や VirtualBox、QEMU 仮想マシンの中で実行すると、kscreen はゲストのスクリーン解像度を 800x600 より高く変更できない場合があります。
回避策は xorg.conf.d(5) 内の PreferredMode
オプションをセットすることです。あるいは、VM で異なるグラフィックアダプタを使用してみてください (例えば、VirtualBox では VMSVGA ではなく VBoxSVGA、QEMU では QXL ではなく Virtio)。詳細は KDE Bug 407058 を見てください。
Dolphin や Kate などを開くのに長い時間がかかる
ユーザディレクトリ (Documents
や Downloads
など) が読み取り専用になっていないか調べてください。
Spectacle のスクリーンショットでスクリーンの古い状態が使われてしまう
System Settings > Display & Monitor > Compositor で、ウィンドウのサムネイルを保つ を 表示されているウィンドウのみ から しない に変更してください。Intel graphics を使用している場合は、xf86-video-intel がインストールされていないことを確認してください。
サウンド関連の問題
サスペンド後に音声が鳴らない
サスペンド後に音声がならない場合や、KMix がオーディオデバイスを表示表示しない場合は、plasmashell と pulseaudio を再起動することで問題が解決するかもしれません:
$ killall plasmashell $ systemctl --user restart pulseaudio.service $ plasmashell
音声を再び鳴らすために一部のアプリケーションも再起動する必要がある場合があります。
GStreamer Phonon バックエンドを使っているときに MP3 ファイルを再生できない
GStreamer の libav プラグイン (gst-libav パッケージ) をインストールすることで解決できます。それでも再生できないときは、phonon-qt6-vlc など他のバックエンドをインストールして、利用する Phonon バックエンドを変更してみて下さい。
トレイに音量調節アイコンが無く、ファンクションキーで音量を調整できない
plasma-pa がインストールされていることを確認してください。
しばらくすると音が出なくなる
journalctl -p4 -t pulseaudio
の出力に Failed to create sink input: sink is suspended
というエントリが含まれている場合、/etc/pulse/default.pa
内の以下の行をコメントアウトしてみてください:
#load-module module-suspend-on-idle
問題が続く場合、plasma-meta か plasma が wireplumber と一緒に pulseaudio をインストールしたのかもしれません。この問題を解決するには、pulseaudio を pipewire-pulse に置き換えてください。pulseaudio を使いたい場合は、wireplumber を pipewire-media-session に置き換えてください。詳細は PipeWire#PulseAudio クライアント とこのフォーラムのスレッドを参照してください。
電源管理
サスペンドやハイバネートのオプションが使えない
systemd を使用してサスペンドあるいはハイバネートできるのに、KDE にそれらオプションが表示されない場合、powerdevil をインストールしていることを確認してください。
電源プロファイルオプションが無い
powerdevil と power-profiles-daemon がインストールされていることを確認してください。
powerprofilesctl を実行し、ドライバをチェックしてください。intel_pstate
か amd_pstate
が使用されている場合、問題ありません。そうでない場合、これらのドライバを有効化する方法を CPU 周波数スケーリング#スケーリングドライバ で確認してください。
KMail
Akonadi の設定を削除して KMail を修復する
詳細は [13] を見てください。
バックアップを取りたい場合は以下の設定ディレクトリをコピーしてください:
$ cp -a ~/.local/share/akonadi ~/.local/share/akonadi-old $ cp -a ~/.config/akonadi ~/.config/akonadi-old
KMail の IMAP 受信ボックスが空
一部の IMAP アカウントで KMail はアカウントの他のすべてのフォルダーを内部に入れた状態で IMAP 受信ボックスをトップレベルのコンテナとして表示します(なのでメッセージを読むことができなくなります)[14]。この問題を解決するには、単に KMail のアカウント設定でサーバー側の購読を無効化してください。
KMail で EWS アカウントの認証エラー
KMail で EWS アカウントをセットアップするときに、有効な認証情報であるにも関わらず、認証失敗に関するエラーが発生し続けることがあります。原因は KWallet と KMail との間で通信に失敗しているからである可能性が高いです。この問題の回避策は qdbus を通してパスワードを設定することです:
$ qdbus6 org.freedesktop.Akonadi.Resource.akonadi_ews_resource_0 /Settings org.kde.Akonadi.Ews.Wallet.setPassword "XXX"
Journal に QXcbConnection / kscreen.xcb.helper のログが大量に出力される
Qt#Qt の journal ログの動作を無効化/変更する を参照してください。
i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない
Qt#KDE Plasma 以外の環境での Qt 5/6 アプリケーションの設定 を参照してください。
認証情報の保存に関する問題と KWallet ダイアログが何度も開く問題
WiFi のパスフレーズなどの認証情報をユーザごとに暗号化して保存するのに必要なので、ユーザ設定で KWallet のパスワード保存システムをオフにすることは推奨されません。KWallet のダイアログが何度も開くのは KWallet がオフになっているからかもしれません。
アプリケーションがアクセスするたびに KWallet をアンロックするダイアログが表示されるのが鬱陶しい場合、ディスプレイマネージャ の SDDM と LightDM に KWallet をログイン時に自動的にアンロックさせることができます。KDE Wallet#ログイン時に KDE ウォレットを自動的にアンロック を見てください。システムプログラムの認証情報に使用できるように、最初のウォレットは (ユーザではなく) KWallet によって生成される必要があります。
すべてのアプリケーションでウォレットの認証情報をメモリ上で開かないようにしたい場合、KWallet の設定で kwalletmanager を使ってアプリケーションのアクセスを制限することができます。
認証情報の暗号化について全く気にしない場合は、ウォレット作成時に表示される KWallet のパスワード入力欄を空欄にすることができます。この場合、アプリケーションはウォレットをアンロックせずにパスワードにアクセスできます。
Discover がアプリケーションを表示しない
Plasma/Qt のバージョンに応じて packagekit-qt6 か packagekit-qt5 のどちらかをインストールすれば解決します。
Discover が Arch のリポジトリのアップデートを表示しなくなった
時々、Discover は PackageKit の aplm のロックを解除しません。ロックを開放するには、/var/lib/PackageKit/alpm/db.lck
を削除してください。Discover の "Refresh" を使えば、アップデートが表示されるはずです (もし、アップデートがあれば)。
NVIDIA ドライバ使用時に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなる
KDE Bug 347772 で述べられているように、NVIDIA OpenGL ドライバと QML は Qt 5 と相性が悪いです。これにより、セッションをアンロックした後に kscreenlocker_greet
の CPU 使用率が高くなります。この問題の回避策は QSG_RENDERER_LOOP
環境変数を basic
に設定することです。
その後、killall kscreenlocker_greet
を実行して前の greeter のインスタンスを kill してください。
ZFS 上で Akonadi を実行中に OS エラー 22
ホームディレクトリが ZFS プール上にある場合、~/.config/akonadi/mysql-local.conf
ファイルを以下の内容で作成してください:
[mysqld] innodb_use_native_aio = 0
MariaDB# ZFS での実行時に OS エラー 22 を見てください。
ウインドウが非アクティブのときにスクロールできないプログラムがある
これは GTK3 のマウススクロールイベントに対する処理に問題があることにより発生します。回避策は環境変数 GDK_CORE_DEVICE_EVENTS=1
を設定することです。しかし、この回避策はタッチパッドの滑らかなスクロールとタッチスクリーンのスクロールの機能を破壊します。
TeamViewer の動作が遅い
TeamViewer の使用時に、滑らかなアニメーション(ウインドウの最小化など)を使用している場合、動作が遅くなることがあります。回避策として #コンポジットの無効化 を見てください。
Kmail、Kontact、そして Wayland
しばしば、最小化して復元したときに KMail が応答しなくなり、黒いメッセージビュアーや似たようなものが表示されることがあります。環境変数 QT_QPA_PLATFORM="xcb;wayland"
を設定することでこの問題を回避できるかもしれません。KDE Bug 397825 を見てください。
ウィジェットのアンロック (Plasma ≥ 5.18)
一度ウィジェットをロックすると、再びアンロックできないできないことに気がつくでしょう。 以下のコマンドを実行してください:
$ qdbus6 org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(false)"
新しい Customize Layout
ではロックする必要はありませんが、もししたい場合は:
$ qdbus6 org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(true)"
KIO が URL を違うプログラムで開いてしまう
HTML や PHP などのファイル関連付けを調べてください。そして、それらをブラウザに関連付けてください。KIO のキャッシュファイルは $HOME/.cache/kioexec
にあります。xdg-utils#URL スキームハンドラー も参照してください。
サスペンドやハイバネートする前にスクリーンをロックする
KDE システム設定には、スリープからの復帰後に自動的にスクリーンをロックする設定があります。一部のユーザは、復帰時にスクリーンがロックする前に一瞬表示されると報告しています。サスペンド前に KDE にスクリーンをロックさせるには、以下のファイルを root ユーザとして作成して、systemd(1) にフックを作成してください:
/usr/lib/systemd/system-sleep/lock_before_suspend.sh
#!/bin/bash case $1/$2 in pre/*) case $2 in suspend|hibernate) loginctl lock-session sleep 1 ;; esac ;; esac
コード中の sleep
は、デバイスがサスペンドに移行する前に loginctl lock-session
コマンドを完了させるために必要です。これより小さな値では、コマンドが完了しきれないかもしれません。
このファイルを作成した後に、実行可能にしてください。
最後に、System Settings > Screen Locking を開いて、Lock screen automatically: After waking from sleep というチェックボックスがチェックされていることを確認してください。
Wayland で X11 のショートカットが衝突する
freerdp のような一部の X11 ソフトウェアは、KDE 5.27 からキーボード入力を捕捉できます。VMware のような他のソフトウェアは、正しく捕捉できません。[15]
Xserver やコンポジタで捕捉を強制的に行うのは適切ではありません。[16] 以下のようなエレガントな方法でこれを解決できます:
- ウィンドウのタイトルバーを右クリックする (例: VMware や Citrix)。
- その他のアクション > ウィンドウ固有の設定...
- プロパティを追加... をクリックし、グローバルショートカットを無視 を選択する。
- 強制 と はい を選択し、適用する。
システムの設定を変更しても適用されない
これは、"システム設定" がホームディレクトリ内の .config フォルダをアクセス/変更できない場合に発生することがあります。
この問題を解決するには、このフォルダの所有者を変更する必要があります:
# chown user:user /home/user/.config
user
は、現在 KDE Plasma にログインしているユーザーの名前です。ホームディレクトリの名前がユーザー名と同じでない場合は、コマンドを適宜変更してください。
これでも解決できない場合は、フォルダのパーミッションも変更する必要があるのかもしれません:
# chmod 755 /home/user/.config
Plasma 6 Global Menu が一部のアプリケーションで動かない
"Global Menu" ウィジェットには、appmenu-gtk-module と libdbusmenu-glib をインストールしても一部のアプリケーションで動かないという問題があります。解決方法は plasma5-integration をインストールし、セッションを再起動することです。