KDE

提供: ArchWiki
2023年9月18日 (月) 10:06時点におけるAshMyzk (トーク | 投稿記録)による版 (同期)
ナビゲーションに移動 検索に移動

関連記事

KDE は現在、Plasma として知られるデスクトップ環境、ライブラリとフレームワーク (KDE Frameworks) のコレクション、そしてアプリケーション (KDE Applications) からなるソフトウェアプロジェクトです。KDE の上流には、よくメンテナンスされている UserBase wiki があり、ほとんどの KDE アプリケーションの詳細情報を見つけることができます。

目次

インストール

Plasma

Plasma をインストールする前に、Xorg がシステムに正しくインストールされていることを確認してください。

plasma-meta メタパッケージか plasma グループをインストールしてください。plasma-metaplasma の違いについては パッケージグループ を参照してください。あるいは、Plasma を動かすための必要最小限のパッケージだけインストールしたい場合、plasma-desktop パッケージをインストールしてください。上流の KDE では、完全な機能を持った Plasma セッションを作るためのパッケージとセットアップの推奨事項があります。

Plasma で Wayland のサポートを有効化するには、plasma-wayland-session パッケージもインストールしてください。プロプライエタリな nvidia ドライバを使用している NVIDIA ユーザは、DRM カーネルモード設定も有効にしてください。もしこれでも動作しないのであれば、KDE wiki の指示を確認してください。

Plasma Mobile

plasma-mobileAURインストールしてください。

KDE アプリケーション

KDE Applications のフルセットをインストールしたいときは、kde-applications グループか kde-applications-meta メタパッケージをインストールしてください。ゲームや教育などの特定のカテゴリの KDE アプリケーションだけが欲しい場合、kde-applications-meta の関連する依存パッケージをインストールしてください。このパッケージではアプリケーションだけがインストールされ、Plasma デスクトップは付属していないので注意してください。

不安定リリース

ベータリリースは 公式リポジトリ#kde-unstable を見てください。

Plasma の起動

ノート: Wayland で Plasma を起動することは可能ですが、不足している機能と既知の問題があります。問題のリストは Wayland Showstoppers を、現在の開発状況は Plasma on Wayland workboard を見てください。完全で安定したエクスペリエンスを得たい場合は Xorg を使ってください。

Plasma はディスプレイマネージャやコンソールから起動できます。

ディスプレイマネージャを使う

ヒント: 推奨されるディスプレイマネージャSDDM です。
  • 新しい Xorg セッションを起動するには Plasma (X11) を選択してください。
  • 新しい Wayland セッションを起動するには Plasma (Wayland) を選択してください。
  • 新しい Plasma Mobile セッションを Wayland で起動するには Plasma Mobile (Wayland) を選択してください。

コンソールから起動

  • xinit/startx で Plasma を起動するには、.xinitrc ファイルに export DESKTOP_SESSION=plasmaexec startplasma-x11 を追加してください。ログイン時に Xorg を起動したい場合、ログイン時に X を起動 を見てください。
  • コンソールから Wayland セッション上で Plasma を起動するには、startplasma-wayland を実行してください [1]dbus-run-session を使って dbus-session を手動で起動する必要はないはずです [2]

設定

KDE アプリケーションの設定のほとんどは ~/.config/ フォルダの中に保存されます。ただし、KDE の設定は基本的に KDE システム設定 アプリケーションから行うことになっています。KDE システム設定はターミナルから systemsettings を実行することで起動できます。

個人設定

Plasma デスクトップ

テーマ

異なる種類の KDE テーマがあり、テーマによって変更される範囲も様々です:

  • グローバルテーマ: Plasma テーマ、アプリケーションスタイル、色、フォント、アイコン、カーソル、スプラッシュスクリーン、SDDM テーマ、そして Konsole カラースキームを含むことのできる包括的なパッケージです。
  • Plasma テーマ: Plasma パネルとウィジェットの外観を変更します。これらのテーマには、推奨されている Kvantum や Aurorae テーマがしばしば付属していて、見た目を完成させることができます。
  • アプリケーションスタイル: プログラムの外観を変更します。
  • KvantumQtCurve [3]QSvgStyle [4]、そして Aurorae などの テーマエンジンを使うアプリケーションスタイル。
  • #アイコンテーマ: アプリケーション、ファイル、そしてアクションに対するアイコンを提供します。

システム全体のインストールやアップデートを簡単にするために、一部のテーマは公式リポジトリAUR で利用可能です。

グローバルテーマは、KDE システム設定 > 外観 > グローバルテーマ > 新しいグローバルテーマを取得... でもインストールすることができます。

GTK アプリケーションの外観
ヒント: Qt テーマと GTK テーマの統一については、Qt と GTK アプリケーションの外観の統合 を参照。

GTK アプリケーションで優れた外観を得るための推奨テーマは breeze-gtk です。Plasma の Breeze テーマの外観を模倣して作られています。 kde-gtk-config (plasma グループに入っています) をインストールして、KDE システム設定 > 外観 > アプリケーションスタイル > GNOME/GTK のアプリケーションスタイルを設定... から GTK のテーマとして Breeze を選択してください。

この記事またはセクションは情報が古くなっています。
理由: Plasma GTKd バックグラウンドサービスは Plasma の起動時に GTK の設定を上書きします。 (Discuss)

テーマによっては、GTK アプリケーションのツールチップが白地に白字となってしまい、読めなくなることがあります。GTK2 アプリケーションの色を変更するには、.gtkrc-2.0 ファイルを開いてツールチップに関するセクションを探して変更を加えてください。GTK3 アプリケーションの場合、2つのファイル gtk.csssettings.ini を変更する必要があります。

vuescan-binAUR のような一部の GTK2 プログラムは、Plasma セッションで Breeze や Adwaita スキンを設定すると、チェックボックスが見えなくり、使いづらくなります。これを回避するには、例えば Numix-Frost-Light スキンを numix-frost-themesAUR でインストールして、KDE システム設定 > 外観 > アプリケーションスタイル > GNOME/GTK のアプリケーションスタイルを設定... > GTK テーマ でそのスキンを選択してください。Numix-Frost-Light は Breeze と見た目が似ています。

フェイス

Plasma と SDDM はどちらも /var/lib/AccountsService/icons/ にある PNG ファイルをユーザーのアバターとして使用します。 GUI から設定するには、 システム設定 > ユーザ を使うことができます。これは、インストールしておく必要があるかもしれません (plasma-desktop パッケージを見てください)。ユーザ名と対応するファイルを削除するとデフォルトのアバターに戻せます。

ウィジェット

Plasmoids は、デスクトップの機能性を向上させるように作られた、plasma デスクトップシェル用のウィジェットです。AUR から探すことができます。

また、Plasmoid スクリプトは、パネルやデスクトップで右クリックして、ウィジェットを追加 > 新しいウィジェットを入手... > 新しい Plasma ウィジェットをダウンロード を選択することでもインストールすることができます。フロントエンド https://store.kde.org/ が開かれ、ワンクリックで第三者が作成した Plasmoid スクリプトをインストール・アップデート・アンインストールできます。

システムトレイのサウンドアプレット

plasma-pakmixインストールしてください (アプリケーションランチャーから Kmix を起動してください)。 plasma-pa は現在 plasma グループによりデフォルトでインストールされており、追加の設定は必要ありません。

ノート: ボリュームの上げ下げの変化量を調整するには、~/.config/kmixrc[Global] セクションに VolumePercentageStep=1 のように書き加えて下さい。
パネルの影を無効化

Plasma パネルは他のウィンドウよりも上に表示され、パネルの影が下のウィンドウに描画されます。[5] 他の影には影響を与えずにこの挙動を無効化したい場合、xorg-xpropインストールして次を実行してください:

$ xprop -remove _KDE_NET_WM_SHADOW

そして、+カーソルでパネルを選択してください。[6] 自動的に影を無効化したい場合、xorg-xwininfo をインストールして以下のスクリプトを作成してください:

/usr/local/bin/kde-no-shadow
#!/bin/bash
for WID in $(xwininfo -root -tree | sed '/"Plasma": ("plasmashell" "plasmashell")/!d; s/^  *\([^ ]*\) .*/\1/g'); do
   xprop -id $WID -remove _KDE_NET_WM_SHADOW
done

スクリプトに実行権限を付与してください。

自動起動Add... でスクリプトをログイン時に実行させることができます:

$ kcmshell5 autostart
ディスプレイのスケーリング/高 DPI ディスプレイ

HiDPI#KDE Plasma を見てください。

Plasma Mobile

小さなスクリーンで Plasma Mobile を使用するために、plasma-phone-settings には、グローバル (/etc/xdg) やユーザ毎 ~/.config に適用できる複数の設定が含まれています。

Applications blacklist

/etc/xdg/applications-blacklistrc (または ~/.config/applications-blacklistrc) は、アプリケーションメニュー/ランチャーからアプリケーションを消し、整理します。

KDE globals

/etc/xdg/kdeglobals (または ~/.config/kdeglobals) は以下のことを行います:

  • ウェブブラウザを Angelfish に設定します。
  • ウィンドウを最大化してタイトルバーを表示しないなどのルックアンドフィール (org.kde.plasma.phone) を設定します。
ロックスクリーン

/etc/xdg/kscreenlockerrc (または ~/.config/kscreenlockerrc) はログイン後すぐにスクリーンをロックします。これは、SDDM#自動ログイン と組み合わせると便利です。

KWin

/etc/xdg/kwinrc (または ~/.config/kwinrc) は以下のことを行います:

  • ぼかしを無効化してパフォーマンスを向上させます。
  • Maliit 仮想キーボードを有効化します。

ウィンドウ装飾

ウィンドウ装飾AUR で見つけることができます。 また、KDE システム設定 > 外観 > ウインドウの飾り からでも変更できます。ワンクリックで直接他のテーマをダウンロード・インストールすることができます。

アイコンテーマ

アイコンテーマは、KDE システム設定 > 外観 > アイコン からインストール・変更できます。

ノート: すべてのモダンな Linux デスクトップは共通フォーマットでアイコンテーマを扱いますが、GNOME などのデスクトップ環境は (特にメニューやツールバーなどで) 使用しているアイコンがやや少なめです。そのようなデスクトップ用に開発されたテーマには Plasma や KDE アプリが必要とするアイコンが含まれていないことが多いです。代わりに Plasma に対応しているアイコンテーマをインストールすることを推奨します。
ヒント: いくつかのアイコンテーマはデフォルトのアイコンテーマを承継していないため、いくつかのアイコンが欠落している場合があります。 Breeze から承継するには、 /usr/share/icon/theme-name/index.theme の中の Inherits= 配列に Breeze を追加してください。例えば、Inherits=breeze,hicolor のようになります。アイコンテーマを更新した後は毎回この修正をする必要があります。自動化するには Pacman フックを使うことを検討してください。

スペースの節約

Plasma Netbook シェルは Plasma 5 から削除されました。詳細は KDE フォーラムの投稿を見てください。ただし、~/.config/kwinrc ファイルを編集して [Windows] セクションに BorderlessMaximizedWindows=true を追加することで似たようなことを行えます。

サムネイルの生成

デスクトップや Dolphin でメディアやドキュメントファイルのサムネイルを生成するには、kdegraphics-thumbnailersffmpegthumbs をインストールしてください。

そしてデスクトップを右クリックして デスクトップと壁紙を設定... > アイコン > プレビュー用のプラグインを設定... からサムネイルのカテゴリを有効にしてください。

Dolphin では 設定 > Dolphin を設定... > 全般 > プレビュー を開いてください。

Night Color

Plasma は Night Color と呼ばれる Redshift のような機能を提供します (XorgWayland の両方で機能します)。選択した時間になると、目の疲れを軽減するためにスクリーンの色を暖色に近くなるように変更します。KDE システム設定 > ディスプレイとモニタ > Night Color から有効化できます。

ヒント: システムトレイに Night Color の便利な on/off ボタンを設置するには、kdeplasma-addons をインストールしてシステムトレイに追加してください。

印刷

ヒント: 手早く設定したいときは CUPS のウェブインタフェースを使って下さい。ウェブインターフェイスから設定したプリンターを KDE のアプリケーションから使うことができます。

KDE システム設定 > プリンタ からもプリンターの設定をすることができます。この方法を取るには、最初に print-managercups、そして system-config-printer パッケージをインストールしてください。CUPS#設定 を読んでください。

Samba/Windows サポート

Windows サービスにアクセスしたいときは Samba (samba パッケージ) をインストールしてください。

Dolphin の共有機能は kdenetwork-filesharing パッケージを必要とし、ユーザー定義共有が有効になっている必要がありますが、標準の smb.conf では有効になっていません。Samba の記事に書かれている指示に従って追加してください。設定後、Samba を再起動すれば Dolphin の共有は自動的に動作するはずです。

ヒント: Dolphin のプロンプトから Windows の共有に認証なしでアクセスするには、* (アスタリスク) をユーザー名とパスワードの両方に使ってください。

起動されたプログラムにも GVfs を使っている GTK のファイルブラウザとは違い、Dolphin から KIO 経由で SMB 共有のファイルを開くと、ほとんどのプログラムで始めにファイル全体をローカル環境にコピーします (VLC は例外です)。 問題を回避したい場合は、thunar などの GTK ベースのファイルマネージャをインストールして gvfsgvfs-smb (と、ログイン情報を保存したい場合は gnome-keyring) を使って、より有効な方法で SMB 共有にアクセスしてください。

また、cifs-utils で Samba 共有をマウントして Plasma から SMB 共有を通常のローカルフォルダと同じように使えるようにするという方法もあります。 詳細は Samba#手動マウントSamba#自動マウント を見てください。

同じように KDE システム設定 > Network Drivers から簡単にマウントできるようにする samba-mounter-gitAUR を使用することもできます。ただし、将来の Plasma では機能しなくなるかもしれません。

KDE デスクトップアクティビティ

KDE デスクトップアクティビティは、アクティビティ毎に、そのアクティビティを使用しているときにだけ適用される特定の設定を選択できる特殊なワークスペースです。

電源管理

Plasma の統合された省電力サービスを使うには、powerdevilインストールしてください。このサービスは、追加の省電力機能、(サポートされていれば) モニタの輝度調整、そして周辺機器も含めたバッテリー状態の報告を提供します。

ヒント: 電源プロファイルとの統合には、任意の依存パッケージである power-profiles-daemon が必要です。
この記事またはセクションの正確性には問題があります。
理由: 以下のノートについて、logind の設定で LidSwitchIgnoreInhibited のデフォルトが yes になっていることが問題なのかもしれません。[7] (議論: トーク:KDE#)
ノート: Powerdevil は logind の全ての設定を継承するわけではありません (ノートパソコンのフタを閉じた時のアクションなど)。そのような場合、logind の設定を変更する必要があります。詳しくは 電源管理#電源管理 を見てください。

自動起動

Plasma では、アプリケーションを自動起動したり、起動時やシャットダウン時にスクリプトを実行したりできます。アプリケーションを自動起動するには、KDE システム設定 > 起動と終了 > 自動起動 を開いてプログラムやシェルスクリプトを追加してください。アプリケーションの場合、.desktop ファイルが作成されます。ログインスクリプトの場合、スクリプトを起動する .desktop ファイルが作成されます。

ノート:
  • プログラムはログイン時にしか自動起動できませんが、シェルスクリプトはシャットダウン時や Plasma が起動する前にも実行できます。
  • シェルスクリプトは実行可能属性を付与しておかないと実行されません。
  • 以前に ~/.config/autostart-scripts/ に置かれていたシェルスクリプトは 自動的に .desktop ファイルに変更されます
  • 適切な XDG Autostart ディレクトリにデスクトップエントリ (つまり .desktop ファイル) を配置してください。
  • シェルスクリプトまたはそのシンボリックリンクは以下のディレクトリのどれかに配置してください:
    • ~/.config/plasma-workspace/env/: ログイン時に、Plasma が実行される前に実行。
    • ~/.config/plasma-workspace/shutdown/: Plasma の終了時に実行。

公式ドキュメント を見てください。

Phonon

Wikipedia より:

Phonon (フォノン) は Linux デスクトップ環境である KDE4 向けに開発されたクロスプラットフォームのマルチメディア API である。Phonon は、Unix 系デスクトップにおけるマルチメディア環境に関する諸問題を解決することを目的として開発された。
Phonon 自体はマルチメディアフレームワークではないが、バックエンドを通じて GStreamer や Xine のような既存のフレームワークの橋渡しを行う機能を有し、開発者は Phonon がサポートするあらゆるマルチメディアフレームワークに単一の API を通じてアクセス出来るようになる。これによって、フレームワークが放置されることや API の不安定性、KDE が単一のフレームワークに依存することなどの諸問題を回避できる。

Phonon は KDE や Qt ソフトウェアの中で音声 (例: システム通知、KDE 音声アプリ) や動画 (例: Dolphin 動画サムネイル) のために広く使われています。以下のバックエンドを使用できます:

KDE は、recommends VLC バックエンドのみを使用することを推奨しています。GStreamer バックエンドはメンテナンスされていません。しかし、主要な Linux ディストリビューション (例: Kubuntu や Fedora-KDE) は、特許で守られている MPEG コーデックをデフォルト環境から簡単に取り除けるため、GStreamer をデフォルトで使用しています。

ノート:
  • 複数のバックエンドを同時にインストールして、phononsettings アプリケーションからどちらを優先するか設定することも可能です。
  • KDE フォーラム によると、VLC バックエンドは ReplayGain をサポートしていません。
  • VLC バックエンドを使用している場合、音声による警告メッセージが送信されたときや、他の沢山のケースでアプリケーションがクラッシュすることがあります [8]。取り得る解決策は、VLC のプラグインキャッシュを再構築することです:
# /usr/lib/vlc/vlc-cache-gen /usr/lib/vlc/plugins

バックアップと復元

KDE Plasma 5 は個人のデスクトップ設定を設定ファイルとして XDG_CONFIG_HOME フォルダに保存します。設定ファイルの詳細を見て、バックアップと復元の方法を選択してください。

systemd による起動

Plasma は、systemd ユーザインスタンスを使って Plasma の全サービスを起動・管理します。Plasma 5.25 以降、これはデフォルトのスタートアップメソッドとなっていますが、以下のコマンドにより代わり起動スクリプトを使うようにできます (しかし、この方法は将来のリリースで機能しなくなるかもしれません):

$ kwriteconfig5 --file startkderc --group General --key systemdBoot false

実装の詳細については Edmundson 氏のブログ: Plasma and the systemd startup で読めます。

スペルチェック

KDE アプリケーションはスペルチェックに sonnet を使用します。サポートされているスペルチェッカの任意の依存パッケージを見てください。

KDE システム設定 > 地域の設定 > スペルチェック で設定してください。

NVIDIA 上で kwin wayland を動かす

https://community.kde.org/Plasma/Wayland/Nvidia を見てください。

アプリケーション

KDE プロジェクトは Plasma デスクトップと統合されたアプリケーションスイートを提供しています。利用可能なアプリケーションの完全なリストは kde-applications グループを見てください。また、カテゴリ:KDE には KDE 関連のアプリケーションのページが存在します。

KDE Applications で提供されているプログラム以外にも、Plasma デスクトップを補うアプリケーションは多数存在します。それらのうちいくつかは以下で議論されています。

システム管理

KDE システム設定から Xorg サーバーを終了する

サブメニュー KDE システム設定 > 入力デバイス > キーボード > 詳細 (タブ) > "X サーバーを終了するためのキーシーケンス" で、チェックボックスにチェックを入れて下さい。

KCM

KCM は KConfig Module の略です。KCM を使うと、システムの設定をするためのインターフェースを KDE システム設定に表示します。また、kcmshell5 でコマンドラインから使えます。

  • sddm-kcmSDDM のための KDE 設定モジュール。
https://invent.kde.org/plasma/sddm-kcm || sddm-kcm
  • kde-gtk-config — KDE 用の GTK2 と GTK3 の設定。
https://invent.kde.org/plasma/kde-gtk-config || kde-gtk-config
  • システムポリシー — 管理者が PolicyKit の設定を変更できるようにするための設定モジュール群。
https://invent.kde.org/system/polkit-kde-kcmodules-1 || kcm-polkit-kde-gitAUR
  • Wacom タブレット — Wacom の Linux ドライバーの KDE GUI。
https://www.linux-apps.com/p/1127862/ || kcm-wacomtablet
  • Kcmsystemd — KDE の systemd 制御モジュール。
https://github.com/rthomsen/kcmsystemd || systemd-kcmAUR

linux-apps.com に他にも多くの KCM があります。

デスクトップ検索

KDE では、ファイルインデックスの作成と検索を行う Baloo と呼ばれるソフトウェアを使って、デスクトップ検索を実装しています。

ウェブブラウザ

以下のブラウザは Plasma と連携できます:

  • Konqueror — KDE プロジェクトの一部で、KHTML と Chromium ベースの Qt WebEngine の2つのレンダリングエンジンをサポートしています。
https://konqueror.org/ || konqueror
  • Falkon — Plasma との連携機能を持った Qt ウェブブラウザ (以前は Qupzilla と呼ばれていました)。Qt WebEngine を使います。
https://userbase.kde.org/Falkon/ || falkon
  • Chromium — Chromium とプロプライエタリ版の Google Chrome は Plasma との連携機能が限定されています。KWallet と KDE Open/Save windows を使うことができます。
https://www.chromium.org/ || chromium
https://mozilla.org/firefox || firefox
ヒント: Plasma は 5.13 以降、FirefoxChrome と連携でき、 Plasma トレイからのメディアの再生のコントロール、ダウンロード通知と KRunner での find open tabs などが利用可能です。plasma-browser-integration パッケージと、対応するブラウザアドオンをインストールしてください。Chrome/Chromium のサポートは標準で入っているはずです。Firefox のアドオンは Firefox#KDE との統合 を見てください。

PIM

KDE は個人情報管理 (PIM) のための独自のスタックを提供しています。メールや連絡先、カレンダーなどを管理します。kde-pim パッケージグループか kde-pim-meta メタパッケージで全ての PIM パッケージをインストールできます。

Akonadi

Akonadi は PIM データのローカルキャッシュとして機能するシステムであり、その期限に関係なく、他のアプリケーションから使うことが可能です。これにはユーザのメール、連絡先、カレンダー、イベント、日誌、アラーム、メモなどが含まれます。Akonadi は自身ではデータを保存しません: ストレージのフォーマットはデータの性質に依存します (例えば、連絡先は vCard フォーマットで保存されます)。

akonadi をインストールしてください。追加のアドオンは kdepim-addons をインストールしてください。

ノート:
  • akonadi パッケージで MariaDB 以外のデータベースエンジンを使いたい場合は、インストールに次のコマンドを使って mariadb 依存パッケージをスキップしてください:
    # pacman -S akonadi --assume-installed mariadb
    FS#32878 も見てください。
  • Akonadi が初回起動時に /usr/bin/mysqld を見つけられなかった場合、SQLite にフォールバックします。
MySQL

デフォルトでは、Akonadi は /usr/bin/mysqld (デフォルトは MariaDB。代替のプロバイダは MySQL を見てください) を使って、管理された MySQL インスタンスを起動し、データベースは ~/.local/share/akonadi/db_data/ に保存されます。

システム全体で共用の MySQL インスタンス

Akonadi はシステム全体で共用の MySQL をデータベースとして使用できます。[9]

~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General]
Driver=QMYSQL

[QMYSQL]
Host=
Name=akonadi_username
Options="UNIX_SOCKET=/run/mysqld/mysqld.sock"
StartServer=false
PostgreSQL

Akonadi では、システム全体で使用される既存の PostgreSQL インスタンス (つまり、postgresql.service) を使用したり、PostgreSQL インスタンスをユーザ権限で実行してデータベースを ~/.local/share/akonadi/db_data/ に保存したりできます。

ユーザーごとの PostgreSQL インスタンス

postgresqlpostgresql-old-upgradeインストールしてください。

Akonadi の設定ファイルを編集して、以下の内容を追加してください:

~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General]
Driver=QPSQL
ノート:
  • Akonadi は、起動時に [QPSQL] セクションを作成し、そのセクション内に適切な変数を設定します。
  • データベースは ~/.local/share/akonadi/db_data/ に保存されます。

akonadictl start で Akonadi を起動して、 akonadictl status で状態を確認してください。

ノート:
  • akonadi 19.08.0-1 から、PostgreSQL のメジャーバージョンアップデートが検出されると ~/.local/share/akonadi/db_data/ にある PostgreSQL データベースクラスタは自動でアップグレードされます。
  • それ以前の akonadi バージョンでは、PostgreSQL のメジャーバージョンをアップグレードするときに手動でデータベースのアップグレードが必要です。KDE UserBase Wiki のアップデート手順に従ってください。postgresqlpostgresql-old-upgrade で使われている PostgreSQL バイナリへのパスを適切に設定してください。詳細は PostgreSQL#PostgreSQL のアップグレード を見てください。
システム全体で共用の PostgreSQL インスタンス

以下では既に設定されていて起動している PostgreSQL が必要です。

ログイン中のユーザーのための PostgreSQL のユーザアカウントを作成してください:

[postgres]$ createuser username

Akonadi で使うデータベースを作成してください:

[postgres]$ createdb -O username -E UTF8 --locale=C -T template0 akonadi-username

Akonadi でシステム全体で共用の PostgreSQL を使うように設定してください:

~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General]
Driver=QPSQL

[QPSQL]
Host=/run/postgresql
Name=akonadi-username
StartServer=false
ノート: カスタムのポート、ユーザ名、そしてパスワードは、[QPSQL] セクション内の Port=User=、そして Password= オプションでそれぞれ設定できます。

akonadictl start で Akonadi を起動して、akonadictl status で状態を確認してください。

SQLite

SQLite を使うには、Akonadi の設定ファイルを以下のように編集してください:

~/.config/akonadi/akonadiserverrc
[%General]
Driver=QSQLITE
ノート:
  • Akonadi は、起動時に [QSQLITE] セクションを作成して、そのセクション内に適切な変数を設定します。
  • データベースは ~/.local/share/akonadi/akonadi.db に保存されます。
Akonadi を無効にする

Akonadi を無効化したい場合、Akonadi に依存している KDE アプリケーションが起動しないようにする必要があります。詳細は KDE userbase のセクション を参照してください。

KDE Telepathy

この記事またはセクションは情報が古くなっています。
理由: telepathy-kde-meta[リンク切れ: package not found] パッケージと telepathy-kde[リンク切れ: package not found] グループは、もはや Arch Linux の extra リポジトリに存在しません。Telepathy のいくつかのコンポーネントは依然として AUR で入手できるようです。 (Discuss)

KDE Telepathy は KDE デスクトップでインスタントメッセージを統合することを目標にしているプロジェクトです。バックエンドとして Telepathy フレームワークを利用しており、Kopete を置き換えることを意図しています。

Telepathy プロトコルをインストールするには telepathy グループをインストールしてください。 KDE Telepathy クライアントを使うには、telepathy-kde[リンク切れ: package not found] グループに含まれている全てのパッケージが入っている telepathy-kde-meta[リンク切れ: package not found] パッケージをインストールしてください。

KDE Telepathy で Telegram を使う

この記事またはセクションは情報が古くなっています。
理由: telegram-purple プロジェクトは放棄されましたDiff/704779 も見てください。1つ目のリンク内で言及されているように、telegram-tdlib-purple-gitAUR が後継のパッケージです。 (Discuss)

telegram-purpleAUR または telegram-purple-gitAURtelepathy-morse-gitAUR をインストールして telepathy-hazeAUR を使うことで Telegram プロトコルを使用することができます。ユーザ名は Telegram アカウントの電話番号です (国番号 +xx を付けて下さい、例えば日本なら +81)。

GUI での設定は少々厄介です。KDE Telepathy で新しいアカウントを設定するときに電話番号が承認されない場合 (不正なパラメータでアカウントが作成できないというエラーメッセージが表示される場合)、電話番号をシングルクォートで囲んで登録して、登録後に手動で設定ファイル (~/.local/share/telepathy/mission-control/accounts.cfg) のシングルクォートを消して下さい (クォートを消さないと、認証エラーが発生します)。

ノート: 設定ファイルを手動で編集するのは KDE Telepathy が動作していないとき (例えば、アクティブな KDE デスクトップセッションが無いとき) でなければいけません。さもないと、手動で行った変更がソフトウェアによって上書きされてしまいます。

KDE Connect

KDE Connect は、AndroidiOS スマートフォンと Linux デスクトップを接続するための以下の機能を提供します:

  • 有線接続なしで KDE とアプリ間でファイルや URL を共有。
  • タッチパッドのエミュレーション: 携帯の画面をコンピュータのタッチパッドとして使用。
  • 通知の同期 (4.3以降): デスクトップから Android の通知を読み取り。
  • クリップボードの共有: 携帯電話とコンピュータでコピーアンドペースト。
  • マルチメディアのリモートコントロール: 携帯電話を Linux メディアプレイヤーのリモコンとして使用。
  • WiFi 接続: USB 接続や Bluetooth を必要としません。
  • RSA 暗号化: あなたの情報は暗号化されます。

コンピュータと電話の両方に KDE Connect をインストールする必要があります。PC 側では、kdeconnect パッケージをインストールしてください。Android 側では、Google PlayF-Droid から KDE Connect をインストールしてください。電話のファイルシステムを閲覧したい場合は、sshfsインストールして Android アプリからファイルシステムを閲覧できるように設定する必要があります。iOS の場合は、KDE Connect を App Store からインストールしてください。iOS バージョンでは、Android バージョンに存在する機能すべてを利用できるわけではありません。

Plasma Wayland セッションでリモート入力の機能を使用するには、xdg-desktop-portal パッケージが必要です。

Plasma デスクトップを使用しない場合でも KDE Connect は利用できます。Unity などの AppIndicators を使用するデスクトップ環境の場合、indicator-kdeconnectAUR パッケージもインストールしてください。GNOME を使っている場合、kdeconnect の代わりに gnome-shell-extension-gsconnectAUR をインストールすることでよりよい連携をさせることが可能です。KDE Connect デーモンを手動で起動するには、/usr/lib/kdeconnectd を実行してください。

ファイアウォール を使っている場合は、UDP と TCP のポート 1714 から 1764 までを開く必要があります。

時々、KDE Connect が携帯電話を検出しないことがあります。killall kdeconnectd を実行した後で KDE システム設定内の kdeconnect を開くか、kdeconnect-cli --refresh の後に kdeconnect-cli -l を実行することでサービスを再起動できます。また、KDE Connect for Android から Pair new device > Add devices by IP を使用することもできます。

ヒントとテクニック

別のウィンドウマネージャを使う

Plasma で KWin 以外のウインドウマネージャを使うことができます。そうすることにより、KDE デスクトップの機能とタイル型ウィンドウマネージャのユーティリティを組み合わせることができます (KWin のタイリングスクリプトよりも肉付けされているかもしれません)。

Plasma の component chooser settings ではウィンドウマネージャを変更することはもはやできません。しかし、他の方法を取れば KWin を他のウィンドウマネージャと取り替えることができます。

ノート: コンポジタを提供しないウィンドウマネージャ (Openbox など) に Kwin を置き換えると、透過などのデスクトップコンポジット効果が失われます。この場合、そのような効果を提供する別のコンポジットマネージャ (Xcompmgrpicom など) をインストールして実行してください。

KWin サービスを置き換える

KDE 5.25 より、Plasma の systemd ベースのスタートアップがデフォルトで有効になりました。

このスタートアップで KWin を置き換えるには、まず現在のユーザの plasma-kwin_x11.serviceマスクして、そのサービスが起動しないようにしなければなりません。

次に、新しい systemd ユーザーユニット作成し、あなたが選んだウィンドウマネージャを起動するようにします [10]:

~/.config/systemd/user/plasma-custom-wm.service
[Install]
WantedBy=plasma-workspace.target

[Unit]
Description=Plasma Custom Window Manager
Before=plasma-workspace.target

[Service]
ExecStart=/path/to/other/wm
Slice=session.slice
Restart=on-failure

これを使うには、(ユーザーユニットごとに) daemon-reload を行い、plasma-kwin_x11.serviceマスクしていることを確認した上で、新しく作成した plasma-custom-wm.service有効化してください。

ノート: Plasma で i3 ウインドウマネージャーを利用する場合、ダイアログが正しく表示されるようにするために、ダイアログがフロートモードで開くように手動でセットする必要があるかもしれません。さらなる情報については、i3#フロートするダイアログを正しく扱う をご覧ください。

スクリプトベースの起動と KDEWM を使用する

Plasma のスクリプトベースの起動は systemd による起動を無効化することにより利用できます。systemd による起動を無効化したならば、Plasma が起動する前に KDEWM 環境変数を設定することによりウィンドウマネージャを変更できます。

システム全体

root アクセス権を持っているならば、ログイン画面の1つのオプションとして全ユーザに利用可能な XSession を追加することもできます。

まず、以下のようなスクリプトを実行権限付きで作成してください:

/usr/local/bin/plasma-i3.sh
#!/bin/sh
export KDEWM=/usr/bin/i3
/usr/bin/startplasma-x11

/usr/bin/i3 の部分は任意のウィンドウマネージャへのパスに置き換えてください。パスが正しく設定されていることを確認してください。KDE がウィンドウマネージャを起動できない場合、セッションは開始されず、ログイン画面に戻されます。

次に、XSession を追加するために、以下の内容で /usr/share/xsessions 内にファイルを作成してください:

/usr/share/xsessions/plasma-i3.desktop
[Desktop Entry]
Type=XSession
Exec=/usr/local/bin/plasma-i3.sh
DesktopNames=KDE
Name=Plasma (i3)
Comment=KDE Plasma with i3 as the WM

KDE/Openbox セッション

openbox パッケージには Openbox で KDE を使用するためのセッションが含まれています。このセッションを利用するには、ディスプレイマネージャのメニューから KDE/Openbox を選択してください。

セッションを手動で起動する場合、次の行を xinit の設定に追加してください:

~/.xinitrc
exec openbox-kde-session

KWin のタイル型ウィンドウのスクリプト

BismuthPolonium、そして Kröhnkite は、ウィンドウを自動的にタイル化し、キーボードでウィンドウを操作できるようにする Kwin 拡張です。

KZones は、Microsoft PowerToys の "Fancy Zones" 機能の動作を模倣する KWin スクリプトです。

モニタの解像度やマルチモニタの設定

ディスプレイの解像度やマルチモニターの管理を Plasma で有効にしたい場合は、kscreen をインストールしてください。KDE システム設定 > ディスプレイとモニタ にオプションが追加されます。

ICC プロファイルの設定

Plasma で ICC プロファイル を有効化するには、colord-kdeインストールしてください。これは KDE システム設定 > 色管理 に追加のオプションを提供します。

Add Profile で ICC プロファイルをインポートできます。

Super キー (Windows キー) でアプリケーションランチャーを開く機能を無効化

この機能を無効化するには、以下のコマンドを実行してください:

$ kwriteconfig5 --file kwinrc --group ModifierOnlyShortcuts --key Meta ""

アプリケーションメニューにブックマークを表示させない

Plasma Browser integration をインストールすると、KDE はアプリケーションランチャーにブックマークを表示するようになります。

この機能を無効化するには、以下のコマンドを実行してください:

$ mkdir ~/.local/share/kservices5
$ sed 's/EnabledByDefault=true$/EnabledByDefault=false/' /usr/share/kservices5/plasma-runner-bookmarks.desktop > ~/.local/share/kservices5/plasma-runner-bookmarks.desktop

IBus 統合

IBusインプットメソッドフレームワーク であり、KDE と統合できます。詳細は IBus#統合 を見てください。

Wayland 上で KDE を使用している場合、アクセント記号付きの文字やデッドキーのサポートを利用するには IBus が必要になる場合があります [11]

plasma-nm でホットスポットを有効化する

NetworkManager#wifi でインターネット接続を共有する を見てください。

前回保存したセッションを復元する

KDE システム設定 > 起動と終了 > デスクトップセッション > When logging in: Restore previous saved session を選択している (デフォルト) 場合、ksmserver (KDE のセッションマネージャ) は、すべての開かれているアプリケーションを ログアウト/ログイン時に ~/.config/ksmserverrc に/から 自動的に 保存/ロードします。

ノート: 現在、ネイティブな Wayland ウインドウは復元できません。現在の開発状況については Wayland Showstoppers を見てください。

KMail でローカルメールを受信する

Maildir フォーマットを使用するメールサーバーでローカルメール配送のセットアップを済ませている場合、このメールを KMail で受信したい場合があるでしょう。そうするには、~/.local/share/local-mail/ にメールを格納する、KMail のデフォルトの受信アカウントの "Local Folders" を再利用できます。

(Maildir フォーマットのメールが届けられる場所である) ~/Maildir ディレクトリを Local Folders の受信ボックスへのシンボリックリンクにしてください:

$ ln -s .local/share/local-mail/inbox ~/Maildir

または、Maildir タイプの新しい受信アカウントを追加して、~/Maildir をディレクトリに設定してください。

すべてのユーザに対して Plasma を設定する

/usr/share/plasma にある config/main.xml という名前のファイルを編集してください。例えば、アプリケーションランチャーをすべてのユーザに対して設定する場合、/usr/share/plasma/plasmoids/org.kde.plasma.kickoff/contents/config/main.xml を編集してください。パッケージのアップデートでこれらのファイルが上書きされないようにするには、これらのファイルを Pacman の NoUpgrade に追加してください。

ハイバネートを無効化

ハイバネートの機能を適切に無効化して、Polkit のポリシールールでメニューから非表示にしてください。

/etc/polkit-1/rules.d/99-disable-hibernate.rules
// Disable hibernate for all users
polkit.addRule(function(action, subject) {
   if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate")) {
      return polkit.Result.NO;
   }
});
polkit.addRule(function(action, subject) {
   if ((action.id == "org.freedesktop.login1.hibernate-multiple-sessions")) {
      return polkit.Result.NO;
   }
});

あるいは、/etc/systemd/sleep.conf.d/ 内にファイルを作成して、そのファイル内に以下の行を追加してください:

/etc/systemd/sleep.conf.d/00-disable-hibernation.conf
[Sleep]
AllowHibernation=no
AllowSuspendThenHibernate=no
AllowHybridSleep=no

ウィンドウのルールを使う

KWin には、特定のウィンドウ/アプリケーションに対してルールを指定する機能があります。例えば、アプリケーションの開発者がタイトルバーを表示しないようにしていたとしても、強制的にタイトルバーを表示させることができます。特定の開始位置、サイズ、最小化状態、他のウィンドウより前/後ろに表示し続けるなどのルールを設定できます。

ルールを作成するには、対象のウィンドウにフォーカスした状態で Alt+F3 を押し、その他のアクション > アプリケーション/ウィンドウ固有の設定 を開くことで、目的のプロパティを設定できます。作成されたルールのリストは、KDE システム設定 > ウィンドウの操作 > ウィンドウのルール で見られます。

仮想キーボード

デフォルトでは、仮想キーボードはインストールされていません。アプリケーション一覧/ユーティリティ#スクリーンキーボード から適切なキーボード (例えば、Maliit キーボード) を選び、インストールしてください。そして、KDE システム設定からそのキーボードを有効化してください。

トラブルシューティング

アップグレード後に qt5ct と kvantum のバグ

この記事またはセクションは情報が古くなっています。
理由: これは 2021-02-15 に追加されました。「最新のアップデート」も数年前です。すでに修正済みか? (Discuss)

最新のアップデートにより、互換性のない HiDPI スケーリングが発生するかもしれません。これにより、一部のインターフェイスが大きくなりすぎたり、一部のアイコンが消えたり表示されないようになったり、パネルやウィジェットが消えたりします。

qt5ctkvantum 関連のパッケージを削除してみてください。その後、デフォルトのグローバル Plasma テーマを適用してください。問題が続く場合、すべての KDE 設定を削除し、plasma を再インストールして設定を上書きしてみてください。KDE システム設定の HiDPI スケーリングも確認しておいてください。

フォント

KDE のフォント表示が汚い

ttf-dejavuttf-liberation パッケージのインストールを試して下さい。

インストール後、一旦ログアウトして、その後ログインし直してください。KDE システム設定 > 外観 > フォント から設定を変更する必要は無いはずです。qt5ct を使っている場合、Qt5 の設定ツールの設定によって KDE システム設定のフォント設定が上書きされる可能性があります。

個人でフォントレンダリングの設定をしている場合、KDE システム設定は外観を変更してしまう場合があることに注意してください。KDE システム設定 > 外観 > フォント を開いてしまうと、KDE システム設定はあなたのフォント設定ファイル (fonts.conf) を作り替えてしまいます。

これを止める方法はありませんが、値を fonts.conf ファイルと同じにすれば期待したフォントレンダリングができます (アプリケーションを一度終了する必要があります、場合によってはデスクトップを再起動する必要があります)。Gnome のフォント設定も同じことをするので (両方のデスクトップ環境を使っている場合は) 注意してください。

フォントが大きすぎる・アンバランス

KDE システム設定 > 外観 > フォント からフォントの DPI を 96 に強制してみて下さい。

これでフォントが治らないときは Xorg の設定から直接 DPI をセットしてください。Xorg#手動で DPI を設定する を参照。

設定関連の問題

KDE の問題の多くは設定に関係しています。

Plasma デスクトップの挙動がおかしい

通常 Plasma の問題は不安定な Plasma ウィジェット (俗に plasmoid と呼ばれています) や Plasma テーマ が原因です。まず、最後にインストールしたウィジェットやテーマを無効にしたりアンインストールしてみてください。

突然デスクトップが"ロックアップ"する場合は、おそらくインストールしたウィジェットの欠陥が原因です。問題が起こる前にインストールしたウィジェットがどれか思い出せないときは、問題が解決するまで一つずつウィジェットを削除して見て下さい。ウィジェットをアンインストールしたら、公式ウィジェットが原因の場合、バグレポートを KDE bug tracker に送って下さい。公式ウィジェットではなかったときは、 KDE Store のエントリを探してウィジェットの作者に問題を伝えることを推奨します (問題を再現する方法などを記述してください)。

問題がわからないが、KDE の設定を全て失うのは嫌な場合は、~/.config/ から次を実行してください:

$ for j in plasma*; do mv -- "$j" "${j%}.bak"; done

このコマンドはあなたのユーザのすべての Plasma 関連の設定ファイル名を *.bak に変更します (例: plasmarc.bak)。Plasma に再ログインすると、設定はデフォルトに戻っています。元に戻すには、.bak 拡張子の部分を取り除いてください。すでに *.bak ファイルが存在する場合は、それらを先に移動/削除するか名前を変更してください。いずれにせよ定期的なバックアップを取ることを強く推奨します。方法については 同期およびバックアッププログラム を見てください。

キャッシュを削除してアップグレードの問題を解決する

古いキャッシュによって問題が発生することもあります。アップグレードをした後、古いキャッシュによってシェルが消せなくなるなどのおかしな (デバッグしづらい) 挙動が発生したり、設定を変更したときにフリーズしたり、Ark が rar や zip を解凍できなくなったり、Amarok が音楽を認識しなくなるなどの問題がおこることがあります。この問題の解決方法は、アップグレードによって KDE や Qt のプログラムの見た目がおかしくなる問題を解決することもあります。

次のコマンドでキャッシュを再生成してください:

$ rm ~/.config/Trolltech.conf
$ kbuildsycoca5 --noincremental

任意で ~/.cache/ フォルダの中身を削除してください (他のアプリケーションのキャッシュも消去されるので注意してください):

$ rm -rf ~/.cache/*

Plasma デスクトップが ロケール/言語の設定を反映しない

Plasma デスクトップは KDE システム設定パネルや (ロケール#変数に対して) locale.conf で設定したものと異なる設定を使用する場合があります。まずすべきことは、~/.config/plasma-localerc を削除した後にログアウトしてログインすることです。これで問題が解決しない場合、そのファイルを手動で編集してみてください。例えば、LANG 変数を es_ES.UTF-8 にセットし、LC_MESSAGES 変数を en_US.UTF-8 にセットする場合は以下のようになります。

~/.config/plasma-localerc
[Formats]
LANG=es_ES.UTF-8

[Translations]
LANGUAGE=en_US

systemsettings でテーマ、アイコン、フォント、色を変更できない(ほとんどのアイコンが表示されない)

QT_QPA_PLATFORMTHEME 環境変数がセットされていないことを確認してください。つまり、コマンド printenv QT_QPA_PLATFORMTHEME を実行すると何も表示されない必要があります。環境変数がセットされている場合 (おそらく qt5ct)、この変数は Qt アプリケーションに対して qt5ct の設定を使用することを強制します。export QT_QPA_PLATFORMTHEME= を実行すると環境変数を空白にします。

より簡単な (そして信頼できる) 解決策は qt5ct を完全にアンインストールすることでしょう。

音量、通知、マルチメディアのキーを押しても動作しない

システムトレイの設定で特定のアイテムを非表示にすると、関連する機能も無効化されます (例: 音量、メディアプレーヤー、通知)。音量を非表示にすると音量のキーが無効化されます。マルチメディアを無効化するとマルチメディアのキー (巻き戻し、停止、一時停止) が無効化されます。通知を無効化すると通知が表示されなくなります。

KCM のログイン画面の設定が SDDM のカーソルと同期しない

KCM のログイン画面の設定は ~/.config/kcminputrc からカーソルの設定を読み込みます。このファイルが存在しないと設定が同期されません。このファイルを作成する最も簡単な方法は、KDE システム設定 > 外観 > カーソル でカーソルのテーマを変更し、そして元に戻すことです。

パネル/ウィジェットが消えた

クラッシュやハードウェアの変更により、たとえシングルモニタ環境であってもスクリーン番号が変更されることがあります。そのようなことが起こるとパネル/ウィジェットが消えることがあります。これは ~/.config/plasma-org.kde.plasma.desktop-appletsrc ファイルの lastScreen の値を変更することで修正できます。

グラフィック関連の問題

使用している GPU に相応しいドライバーをインストールしてください。詳しくは Xorg#ドライバーのインストール を見てください。古いカードを使っている場合は #特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化#コンポジットの無効化 を見てください。

デバッグなどのために KWin の現在の状態を取得

次のコマンドで KWin の状態の概要を出力します。使われているオプション、使われているコンポジットバックエンド、関連する OpenGL ドライバーの情報も表示されます。詳しくは Martin 氏のブログ を見てください。

$ qdbus org.kde.KWin /KWin org.kde.KWin.supportInformation

特定のアプリケーションでデスクトップ効果を手動・自動で無効化

Plasma はデスクトップ効果をデフォルトで有効にします(一部のゲームはデスクトップ効果を自動で無効化しません)。デスクトップ効果は KDE システム設定 > ワークスペースの挙動 > デスクトップ効果 から無効化したり Alt+Shift+F12 でデスクトップ効果を切り替えることができます。

さらに、KWin のカスタムルールを作成することで特定のアプリケーションやウィンドウが起動したときに自動的にコンポジットの無効化・有効化を行うことができます。KDE システム設定 > ウインドウ操作 > ウインドウルール から設定してください。

透過を有効にする

コンポジタを有効にせずに透過背景を使用すると、以下のメッセージが発生します:

This color scheme uses a transparent background which does not appear to be supported on your desktop

KDE システム設定 > ディスプレイとモニタ > コンポジタ を開いて、Compositing: Enable on startup にチェックを付けて、Plasma を再起動してください。

コンポジットの無効化

KDE システム設定 > ディスプレイとモニタ > コンポジタ から Compositing: Enable on startup のチェックを外して Plasma を再起動してください。

コンポジットを有効にするとフルスクリーンでちらつきが発生する

KDE システム設定 > ディスプレイとモニタ > コンポジタ から Compositing: Allow applications to block compositing のチェックを外してください。そうすると、パフォーマンスに悪影響を及ぼす場合があります。

Plasma のカーソルがときどきおかしくなる

~/.icons/default ディレクトリを作成して、その中に index.theme という名前のファイルを以下の内容で作成してください:

~/.icons/default/index.theme
[Icon Theme]
Inherits=breeze_cursors

以下のコマンドを実行してください:

$ ln -s /usr/share/icons/breeze_cursors/cursors ~/.icons/default/cursors

(ハイパーリンクにマウスを合わせた時などに)カーソルが変化するとカーソルが震える/跳ねる

あなたのシステムとウインドウマネージャに合う適切な 2D アクセラレーションドライバをインストールしてみてください。

使用できないスクリーン解像度設定

kscreen のローカルの設定は xorg.conf にあるスクリーン解像度の設定を上書きすることがあります。~/.local/share/kscreen/ から kscreen の設定ファイルを見つけて、モニタによってサポートされない解像度が設定されていないか調べてください。

システムトレイのアイコンがぼやける

アイコンをトレイに追加するためにアプリケーションはしばしば appindicator ライブラリを使用します。アイコンがぼやける場合、どのバージョンの libappindicator をインストールしているか調べてください。もし libappindicator-gtk2 しかインストールしていない場合、libappindicator-gtk3 をインストールしてアイコンがはっきり表示されるか試してください。

仮想マシンの中で実行するとスクリーンの解像度を変更できない

Plasma を VMwareVirtualBoxQEMU 仮想マシンの中で実行すると、kscreen はゲストのスクリーン解像度を 800x600 より高く変更できない場合があります。

回避策は xorg.conf.d(5) 内の PreferredMode オプションをセットすることです。あるいは、VM で異なるグラフィックアダプタを使用してみてください (例えば、VirtualBox では VMSVGA ではなく VBoxSVGA、QEMU では QXL ではなく Virtio)。詳細は KDE Bug 407058 を見てください。

Dolphin や Kate などを開くのに長い時間がかかる

ユーザディレクトリ (DocumentsDownloads など) が読み取り専用になっていないか調べてください。

Spectacle のスクリーンショットでスクリーンの古い状態が使われてしまう

KDE システム設定 > ディスプレイとモニタ > コンポジタ で、ウィンドウのサムネイルを保つ表示されているウィンドウのみ から しない に変更してください。Intel graphics を使用している場合は、xf86-video-intelインストールされていないことを確認してください。

サウンド関連の問題

ノート: 始めに alsa-utils がインストールされているか確認してください。

サスペンド後に音声が鳴らない

サスペンド後に音声がならない場合や、KMix がオーディオデバイスを表示表示しない場合は、plasmashell と pulseaudio を再起動することで問題が解決するかもしれません:

$ killall plasmashell
$ systemctl --user restart pulseaudio.service
$ plasmashell

音声を再び鳴らすために一部のアプリケーションも再起動する必要がある場合があります。

GStreamer Phonon バックエンドを使っているときに MP3 ファイルを再生できない

GStreamer の libav プラグイン (gst-libav パッケージ) をインストールすることで解決できます。それでも再生できないときは、phonon-qt4-vlcAURphonon-qt5-vlc など他のバックエンドをインストールして、利用する Phonon バックエンドを変更してみて下さい。

バックエンドを変えるには: KDE システム設定 > Multimedia > Audio and Video > Backend

設定が表示されない場合は phononsettings をターミナルから実行してみてください。

トレイに音量調節アイコンが無く、ファンクションキーで音量を調整できない

plasma-pa がインストールされていることを確認してください。

しばらくすると音が出なくなる

journalctl -p4 -t pulseaudio の出力に Failed to create sink input: sink is suspended というエントリが含まれている場合、/etc/pulse/default.pa 内の以下の行をコメントアウトしてみてください:

#load-module module-suspend-on-idle

問題が続く場合、plasma-metaplasmawireplumber と一緒に pulseaudio をインストールしたのかもしれません。この問題を解決するには、pulseaudiopipewire-pulse に置き換えてください。pulseaudio を使いたい場合は、wireplumberpipewire-media-session に置き換えてください。詳細は PipeWire#PulseAudio クライアントこのフォーラムのスレッドを参照してください。

電源管理

サスペンドやハイバネートのオプションが使えない

systemd を使用してサスペンドあるいはハイバネートできるのに、KDE にそれらオプションが表示されない場合、powerdevil をインストールしていることを確認してください。

電源プロファイルオプションが無い

powerdevilpower-profiles-daemonインストールされていることを確認してください。

powerprofilesctl を実行し、ドライバをチェックしてください。intel_pstateamd_pstate が使用されている場合、問題ありません。そうでない場合、これらのドライバを有効化する方法を CPU 周波数スケーリング#スケーリングドライバ で確認してください。

KMail

Akonadi の設定を削除して KMail を修復する

詳細は [12] を見てください。

バックアップを取りたい場合は以下の設定ディレクトリをコピーしてください:

$ cp -a ~/.local/share/akonadi ~/.local/share/akonadi-old
$ cp -a ~/.config/akonadi ~/.config/akonadi-old

KMail の IMAP 受信ボックスが空

一部の IMAP アカウントで KMail はアカウントの他のすべてのフォルダーを内部に入れた状態で IMAP 受信ボックスをトップレベルのコンテナとして表示します(なのでメッセージを読むことができなくなります)[13]。この問題を解決するには、単に KMail のアカウント設定でサーバー側の購読を無効化してください。

KMail で EWS アカウントの認証エラー

KMail で EWS アカウントをセットアップするときに、有効な認証情報であるにも関わらず、認証失敗に関するエラーが発生し続けることがあります。原因は KWallet と KMail との間で通信に失敗しているからである可能性が高いです。この問題の回避策は qdbus を通してパスワードを設定することです:

$ qdbus org.freedesktop.Akonadi.Resource.akonadi_ews_resource_0 /Settings org.kde.Akonadi.Ews.Wallet.setPassword "XXX"

Journal に QXcbConnection / kscreen.xcb.helper のログが大量に出力される

Qt#Qt の journal ログの動作を無効化/変更する を参照してください。

i3/fvwm/awesome で KF5/Qt5 アプリケーションのアイコンが表示されない

Qt#KDE Plasma 以外の環境での Qt 5 アプリケーションの設定 を参照してください。

認証情報の保存に関する問題と KWallet ダイアログが何度も開く問題

WiFi のパスフレーズなどの認証情報をユーザごとに暗号化して保存するのに必要なので、ユーザ設定で KWallet のパスワード保存システムをオフにすることは推奨されません。KWallet のダイアログが何度も開くのは KWallet がオフになっているからかもしれません。

アプリケーションがアクセスするたびに KWallet をアンロックするダイアログが表示されるのが鬱陶しい場合、ディスプレイマネージャSDDMLightDM に KWallet をログイン時に自動的にアンロックさせることができます。KDE Wallet#ログイン時に KDE ウォレットを自動的にアンロック を見てください。システムプログラムの認証情報に使用できるように、最初のウォレットは (ユーザではなく) KWallet によって生成される必要があります。

すべてのアプリケーションでウォレットの認証情報をメモリ上で開かないようにしたい場合、KWallet の設定で kwalletmanager を使ってアプリケーションのアクセスを制限することができます。

認証情報の暗号化について全く気にしない場合は、ウォレット作成時に表示される KWallet のパスワード入力欄を空欄にすることができます。この場合、アプリケーションはウォレットをアンロックせずにパスワードにアクセスできます。

Discover がアプリケーションを表示しない

packagekit-qt5 をインストールすることで解決します。

Discover が Arch のリポジトリのアップデートを表示しなくなった

時々、Discover は PackageKit の aplm のロックを解除しません。ロックを開放するには、/var/lib/PackageKit/alpm/db.lck を削除してください。Discover の "Refresh" を使えば、アップデートが表示されるはずです (もし、アップデートがあれば)。

NVIDIA ドライバ使用時に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなる

KDE Bug 347772 で述べられているように、NVIDIA OpenGL ドライバと QML は Qt 5 と相性が悪いです。これにより、セッションをアンロックした後に kscreenlocker_greet の CPU 使用率が高くなります。この問題の回避策は QSG_RENDERER_LOOP 環境変数basic に設定することです。

その後、killall kscreenlocker_greet を実行して前の greeter のインスタンスを kill してください。

ZFS 上で Akonadi を実行中に OS エラー 22

ホームディレクトリが ZFS プール上にある場合、~/.config/akonadi/mysql-local.conf ファイルを以下の内容で作成してください:

[mysqld]
innodb_use_native_aio = 0

MariaDB# ZFS での実行時に OS エラー 22 を見てください。

ウインドウが非アクティブのときにスクロールできないプログラムがある

これは GTK3 のマウススクロールイベントに対する処理に問題があることにより発生します。回避策は環境変数 GDK_CORE_DEVICE_EVENTS=1 を設定することです。しかし、この回避策はタッチパッドの滑らかなスクロールとタッチスクリーンのスクロールの機能を破壊します。

TeamViewer の動作が遅い

TeamViewer の使用時に、滑らかなアニメーション(ウインドウの最小化など)を使用している場合、動作が遅くなることがあります。回避策として #コンポジットの無効化 を見てください。

Kmail、Kontact、そして Wayland

しばしば、最小化して復元したときに KMail が応答しなくなり、黒いメッセージビュアーや似たようなものが表示されることがあります。環境変数 QT_QPA_PLATFORM="xcb;wayland" を設定することでこの問題を回避できるかもしれません。KDE Bug 397825 を見てください。

ウィジェットのアンロック (Plasma ≥ 5.18)

一度ウィジェットをロックすると、再びアンロックできないできないことに気がつくでしょう。 以下のコマンドを実行してください:

$ qdbus org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(false)"

新しい Customize Layout ではロックする必要はありませんが、もししたい場合は:

$ qdbus org.kde.plasmashell /PlasmaShell evaluateScript "lockCorona(true)"

KIO が URL を違うプログラムで開いてしまう

HTML や PHP などのファイル関連付けを調べてください。そして、それらをブラウザに関連付けてください。KIO のキャッシュファイルは $HOME/.cache/kioexec にあります。xdg-utils#URL スキームハンドラー も参照してください。

KDE システム設定のショートカットにカスタムショートカットのタブがない

これは khotkeys パッケージが存在しないことが原因です。このパッケージをインストールして、KDE システム設定のアプリケーションを再起動すると変更が適用されます。

サスペンドやハイバネートする前にスクリーンをロックする

KDE システム設定には、スリープからの復帰後に自動的にスクリーンをロックする設定があります。一部のユーザは、復帰時にスクリーンがロックする前に一瞬表示されると報告しています。サスペンド前に KDE にスクリーンをロックさせるには、以下のファイルを root ユーザとして作成して、systemd(1) にフックを作成してください:

/usr/lib/systemd/system-sleep/lock_before_suspend.sh
#!/bin/bash

case $1/$2 in
    pre/*)
        case $2 in
            suspend|hibernate)
                loginctl lock-session
                sleep 1
                ;;
            esac
        ;;
esac

コード中の sleep は、デバイスがサスペンドに移行する前に lock-session を完了させるために必要です。これより低い値ではいけません。

このファイルを作成した後に、実行可能にしてください

最後に、KDE システム設定 > ワークスペースの挙動 > スクリーンロック を開いて、スリープからの復帰時 というチェックボックスがチェックされていることを確認してください。

Wayland で X11 のショートカットが衝突する

freerdp のような一部の X11 ソフトウェアは、KDE 5.27 からキーボード入力を捕捉できます。VMware のような他のソフトウェアは、正しく捕捉できません。[14]

Xserver やコンポジタで捕捉を強制的に行うのは適切ではありません。[15] 以下のようなエレガントな方法でこれを解決できます:

  • ウィンドウのタイトルバーを右クリックする (例: VMware や Citrix)。
  • その他のアクション > ウィンドウ固有の設定...
  • プロパティを追加... をクリックし、グローバルショートカットを無視 を選択する。
  • 強制はい を選択し、適用する。

参照

翻訳ステータス: このページは en:KDE の翻訳バージョンです。最後の翻訳日は 2023-09-18 です。もし英語版に 変更 があれば、翻訳の同期を手伝うことができます。