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+ | このドキュメントは、インストール済みの Arch に機能を追加・改善するための、人気のある記事や重要な情報の注釈付きインデックスです。Arch Linux のベースシステムのインストールについては[[インストールガイド]]を読んでください。まずは[[#システム管理|システム管理]]と[[#パッケージ管理|パッケージ管理]]を読んで理解してから他のセクションやページに進んで下さい。 |
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− | このドキュメントは、インストール済みの Arch に機能を追加・改善するための、人気のある記事や重要な情報の注釈付きインデックスです。Arch Linux のベースシステムのインストールについては[[ビギナーズガイド]]や[[インストールガイド]]を読んで下さい。まずは[[#システム管理|システム管理]]と[[#パッケージ管理|パッケージ管理]]を読んで理解してから他のセクションやページに進んで下さい。 |
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== システム管理 == |
== システム管理 == |
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=== ユーザーとグループ === |
=== ユーザーとグループ === |
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− | 新規インストールではユーザーアカウントはスーパーユーザーしか作られません、これは root としてよく知られています。長期間 root にログインするのは愚かである (サーバーの [[Secure Shell|SSH]] で使う場合も) と一般的に認識されており、セキュリティ上問題があります。代わりに、権限を少なくしたユーザーアカウントを作って、ほとんどの作業ではそのユーザーを使い、システム管理だけに root アカウントを使うべきです。ユーザーの追加方法は[[ユーザーとグループ#ユーザー管理]]を見て下さい。 |
+ | 新規インストールではユーザーアカウントはスーパーユーザーしか作られません、これは root としてよく知られています。長期間 root にログインするのは愚かである (サーバーの [[Secure Shell|SSH]] で使う場合も) と一般的に認識されており、セキュリティ上問題があります [https://apple.stackexchange.com/questions/192365/is-it-ok-to-use-the-root-user-as-a-normal-user/192422#192422]。代わりに、権限を少なくしたユーザーアカウントを作って、ほとんどの作業ではそのユーザーを使い、システム管理だけに root アカウントを使うべきです。ユーザーの追加方法は[[ユーザーとグループ#ユーザー管理]]を見て下さい。 |
− | GNU/Linux ではユーザーとグループが''アクセス制御''に使われます。管理者がグループとパーミッションを調整することでユーザーやサービスがシステムリソースにアクセスするのを承諾・拒否できます。 |
+ | GNU/Linux ではユーザーとグループが''アクセス制御''に使われます。管理者がグループとパーミッションを調整することでユーザーやサービスがシステムリソースにアクセスするのを承諾・拒否できます。詳細と潜在的なセキュリティリスクについては[[ユーザーとグループ]]を見て下さい。 |
− | === |
+ | === セキュリティ === |
+ | システムのセキュリティを強化する推奨事項とベストプラクティスについては、[[セキュリティ]] を参照してください。 |
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− | [[su|su]] (substitute user) コマンドを使うことで現在ログインしているユーザーを、システムの他のユーザー (普通は root) として操作できます。それに対して [[sudo|sudo]] コマンドは一時的に、特定のコマンドに対して、管理者権限を与えます。 |
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+ | |||
+ | 他のユーザーとして (例: root) コマンドを実行したりインタラクティブシェルを開始したりできるアプリケーションのリストは、[[アプリケーション一覧/セキュリティ#管理者権限]] を参照してください。 |
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=== サービス管理 === |
=== サービス管理 === |
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− | Arch Linux はシステムとサービスの管理に [[ |
+ | Arch Linux はシステムとサービスの管理に [[systemd]] を [[init]] として使っています。あなたの Arch Linux をメンテナンスするために、systemd について基本的なことを知っておくべきです。 |
+ | |||
+ | systemd を使うときには {{ic|systemctl}} コマンドを使います。詳しくは [[systemd#systemctl の基本的な使い方]] を参照して下さい。 |
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+ | ログ管理システムは ''journalctl'' コマンドにより提供されています。詳しくは [[Journal]] を参照してください。 |
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=== システムメンテナンス === |
=== システムメンテナンス === |
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− | Arch はローリングリリースであり素早くパッケージが更新されます。従ってユーザーは[[システムメンテナンス]]にある程度の時間をさくことが求められ |
+ | Arch はローリングリリースであり素早くパッケージが更新されます。従ってユーザーは[[システムメンテナンス]]にある程度の時間をさくことが求められます。 |
== パッケージ管理 == |
== パッケージ管理 == |
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− | このセクションではパッケージ管理に関する有益な情報を集めています。詳しくは、[[ |
+ | このセクションではパッケージ管理に関する有益な情報を集めています。詳しくは、[[FAQ#パッケージ管理]] や[[:カテゴリ:パッケージ管理]]を見てください。 |
− | {{Note| |
+ | {{Note|Arch Linux では最新の状態を保つことが必須となっており、システムをアップグレードする'''前に'''手動の操作が必要なことがあります。[https://lists.archlinux.org/mailman3/lists/arch-announce.lists.archlinux.org/ arch-announce メーリングリスト] や [https://www.archlinux.jp/feeds/news/ RSS フィード] を講読してください。また、フロントページの [https://www.archlinux.jp/ Arch ニュース] を更新する前に読むようにしたり Twitter の [https://twitter.com/archlinux_jp @archlinux_jp] をフォローしたりするのも役立つはずです。}} |
=== pacman === |
=== pacman === |
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− | [[pacman]] は Arch Linux のパッケージマネージャです。他の記事を読む前に、全てのユーザーは使い方を |
+ | [[pacman]] は Arch Linux のパッケージマネージャです。他の記事を読む前に、全てのユーザーは使い方を知っておくことが強く推奨されます。 |
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+ | パッケージの並列でのダウンロードを有効にするには、[[pacman#並列ダウンロードを有効にする]] を参照してください。 |
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+ | キャッシュされたパッケージの長期に渡る扱いについては、[[pacman#パッケージキャッシュの削除]] を参照してください。 |
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[[pacman ヒント]]には pacman や一般的なパッケージ管理での操作感を向上させる方法が載っています。 |
[[pacman ヒント]]には pacman や一般的なパッケージ管理での操作感を向上させる方法が載っています。 |
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[[公式リポジトリ]]のページでは公式にメンテナンスされているリポジトリのそれぞれの目的を説明しています。 |
[[公式リポジトリ]]のページでは公式にメンテナンスされているリポジトリのそれぞれの目的を説明しています。 |
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− | + | 32ビットのアプリケーションを使いたい場合、[[multilib]] リポジトリを有効にする必要があります。 |
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[[非公式ユーザーリポジトリ]]には公式のサポートがない他のリポジトリを記載しています。 |
[[非公式ユーザーリポジトリ]]には公式のサポートがない他のリポジトリを記載しています。 |
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+ | [[pkgstats]] サービスをインストールすることも検討してください。 |
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− | === Arch Build System === |
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− | |||
− | ''Ports'' はもともと BSD ディストリビューションで使われているシステムで、ローカルシステム上のディレクトリツリー内のビルドスクリプトから出来ています。簡単に言うと、それぞれの port はサードパーティ製のアプリケーションの名を取ったディレクトリ内にスクリプトを持っています。 |
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− | |||
− | [[ABS]] ツリーは [[PKGBUILD]] と呼ばれるビルドスクリプトによって一様に動作します。PKGBUILD にはソフトウェアの情報がつまっています: 整合性ハッシュ、プロジェクト URL、バージョン、ライセンスとビルド手順。これらの PKGBUILD は [[makepkg]] によってパースされ、pacman で簡単に管理できるパッケージが作られます。 |
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− | |||
− | AUR にあるものを含んだレポジトリの全てのパッケージは makepkg のリコンパイルの対象になります。 |
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− | |||
− | === Arch User Repository === |
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− | |||
− | [[ABS]] ツリーは公式リポジトリにあるソフトウェアをビルドすることを可能にしますが、これと同様に、ユーザーが投稿したパッケージをビルドするのに使うのが [[Arch User Repository|AUR]] です。AUR にある非公式ビルドスクリプトは、[https://aur.archlinux.org/index.php ウェブインターフェース]や [[AUR ヘルパー]]を使って取得します。 |
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− | |||
− | [[AUR ヘルパー]]は [[Arch User Repository|AUR]] へのシームレスなアクセスを実現します。ヘルパーはそれぞれ多少機能が違いますが、どのヘルパーも、非公式レポジトリにある何万もの PKGBUILD の検索・取得・ビルド・インストールを簡単にしてくれます。 |
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=== ミラー === |
=== ミラー === |
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− | 一番速い・最新の pacman ミラーを使うには[[ミラー]]のページの手順に従って下さい。記事で説明されているように、ことに良いアドバイスは定期的に [https://www.archlinux. |
+ | 一番速い・最新の pacman ミラーを使うには[[ミラー]]のページの手順に従って下さい。記事で説明されているように、ことに良いアドバイスは定期的に [https://www.archlinux.jp/mirrors/status/ ミラーステータス] で最近更新されたミラーのリストを見ることです。これは [[Reflector]] で自動化できます。 |
+ | === Arch Build System === |
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− | == グラフィカルユーザーインターフェース == |
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+ | ''Ports'' はもともと BSD ディストリビューションで使われているシステムで、ローカルシステム上のディレクトリツリー内のビルドスクリプトからできています。簡単に言うと、それぞれの port はサードパーティ製のアプリケーションの名を取ったディレクトリ内にスクリプトを持っています。 |
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− | このセクションではグラフィカルなアプリケーションを動かしたいユーザーのための説明を載せています。[[:カテゴリ:X サーバー]] にはさらなる資料があります。 |
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+ | [[Arch Build System]] は [[PKGBUILD]] と呼ばれるビルドスクリプトによって同じ機能を提供します。PKGBUILD にはソフトウェアの情報(整合性ハッシュ、プロジェクト URL、バージョン、ライセンスとビルド手順)が詰っています。これらの PKGBUILD は [[makepkg]] によってパースされ、pacman で簡単に管理できるパッケージが作られます。 |
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− | === ディスプレイサーバー === |
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+ | リポジトリにある全てのパッケージと AUR にあるパッケージは makepkg で再コンパイルする必要があります。 |
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− | [[Xorg]] は標準の、[[Wikipedia:ja:X Window System|X Window System]] (X11 または X) のオープンソース実装です。グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) のために、多くのユーザーは Xorg を使っています。 |
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+ | === Arch User Repository === |
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− | [[Wayland]] は新しい、もう一つのディスプレイサーバープロトコルで、リファレンス実装として Weston が利用できます。開発はまだ初期段階で、ほとんどのアプリケーションはまだサポートしていません。 |
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+ | Arch Build System は公式リポジトリにあるソフトウェアをビルドすることを可能にしますが、これと同様に、ユーザーが投稿したパッケージをビルドするのに使うのが [[Arch User Repository|AUR]] です。AUR にある非公式ビルドスクリプトは、[https://aur.archlinux.org/ ウェブインターフェース] や [[Aurweb RPC インターフェース]] を使って取得します。 |
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− | === ディスプレイドライバ === |
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+ | == ブート == |
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− | 標準の ''vesa'' ディスプレイドライバでほとんどのビデオカードが動作しますが、[[ATI]], [[Intel Graphics|Intel]], [[NVIDIA]] 製品それぞれに適したドライバをインストールすることで、パフォーマンスをあげたり追加機能を使うことができます。 |
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+ | このセクションではブートプロセスに関する情報を含めています。Arch のブートプロセスの概要は [[Arch ブートプロセス]]にあります。詳しくは[[:カテゴリ:ブートプロセス]]を参照して下さい。 |
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− | === ディスプレイマネージャ === |
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+ | === ハードウェアの自動認識 === |
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− | X を手動で起動するかわりに、ディスプレイマネージャを使う方法が[[ディスプレイマネージャ]]に載っています。ディスプレイマネージャと同じようにして既存の仮想ターミナルを利用するには[[ログイン時に X を起動]]を見て下さい。 |
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+ | 既定では、ハードウェアは [[udev]] によってブートプロセスで自動で認識されるはずです。[[カーネルモジュール]]に書かれているように、モジュールの自動ロードを無効にして、手動で必要なモジュールを明示することで、ブート時間を短くすることができます。さらに、[[Xorg]] もまた udev を使って必要なドライバを自動検知しますが、X サーバーを手動で設定することもできます。 |
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− | === デスクトップ環境 === |
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+ | === マイクロコード === |
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− | [[Xorg]] はグラフィック環境を整えるための基本フレームワークを提供しますが、完全なユーザーエクスペリエンスを得るためには追加のコンポーネントが必要になります。[[GNOME]], [[KDE]], [[LXDE]], [[Xfce]] などの[[デスクトップ環境]]は多くの ''X クライアント''をバンドルしています。ウィンドウマネージャ、パネル、ファイルマネージャ、ターミナルエミュレータ、テキストエディタ、アイコン、その他ユーティリティなどです。完全なリストは[[:カテゴリ:デスクトップ環境]]を見て下さい。 |
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+ | プロセッサはときどき [http://www.anandtech.com/show/8376/intel-disables-tsx-instructions-erratum-found-in-haswell-haswelleep-broadwelly 誤った挙動] をすることがあり、起動時に''マイクロコード''をアップデートすることでカーネルによって修正することができます。詳しくは[[マイクロコード]]を見て下さい。 |
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− | === ウィンドウマネージャ === |
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+ | === ブートメッセージの保持 === |
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− | 完全装備の[[デスクトップ環境]]は完全に調和したグラフィカルユーザーインターフェースを提供しますが、システムリソースを多めに消費する傾向があります。ユーザーはパフォーマンスを最大化したり環境をシンプルにするために[[ウィンドウマネージャ]]をインストールして必要な機能を選択することもできます。ウィンドウマネージャはほとんどのデスクトップ環境と一緒に使うこともできます。[[:Category:動的ウィンドウマネージャ|動的ウィンドウマネージャ]]、[[:Category:スタック型ウィンドウマネージャ|スタック型ウィンドウマネージャ]]、[[:Category:タイル型ウィンドウマネージャ|タイル型ウィンドウマネージャ]]はそれぞれ異なった手法でウィンドウを管理します。 |
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+ | ログイン画面が現れると、画面がクリアされます。ユーザーはブートプロセスの出力をすべて見ることができないかもしれません。[[ブートメッセージのクリアの無効化]]をすることでこの問題を解決できます。 |
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− | == オーディオ/ビデオ == |
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+ | === 起動時に Num Lock === |
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− | [[:カテゴリ:音声/動画]]にはマルチメディアに関するページが含まれています。 |
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+ | ほとんどのキーボードには [[Wikipedia:ja:NumLockキー|NumLock]] トグルキーが存在します。起動時に Num Lock の数字入力モードを有効にするには、[[起動時に Numlock を有効化]]を見て下さい。 |
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− | === サウンド === |
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+ | == グラフィカルユーザーインターフェース == |
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− | [[サウンドシステム|サウンド]]はカーネルのサウンドドライバによって提供されます: |
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+ | このセクションではグラフィカルなアプリケーションを動かしたいユーザーのための説明を載せています。[[:カテゴリ:グラフィカルユーザーインターフェイス]] にはさらなる資料があります。 |
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− | * [[ALSA|ALSA]] はカーネルに含まれており基本的に何も設定しなくても動作するので推奨のサウンドシステムです ([[Advanced Linux Sound Architecture#チャンネルのミュートを解除する|ミュートの解除]]だけは必要です)。 |
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+ | === ディスプレイサーバー === |
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− | * [[OSS|OSS]] は ALSA が動作しない場合に使うことができます。 |
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+ | [[Xorg]] は標準の、[[Wikipedia:ja:X Window System|X Window System]] (X11 または X) のオープンソース実装です。グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) のために、多くのユーザーは Xorg を使っています。 |
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− | 上記に加えて[[サウンドシステム#サウンドサーバー|サウンドサーバー]]をインストール・設定することも可能です。高度なオーディオ設定については、[[プロオーディオ]]を参照してください。 |
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+ | [[Wayland]] は新しい、いくつかの [[Wayland#コンポジタ|コンポジタ]] から選ぶことができるもう一つのディスプレイサーバープロトコルです。 |
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− | === ブラウザプラグイン === |
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+ | === ディスプレイドライバ === |
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− | メディアリッチなウェブコンテンツを楽しむために Adobe Acrobat Reader, Adobe Flash Player, Java などの[[ブラウザプラグイン]]がインストールできます。 |
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+ | 標準の ''modesetting'' ディスプレイドライバでほとんどのビデオカードが動作しますが、[[Xorg#AMD|AMD]], [[NVIDIA]] 製品それぞれに適したドライバをインストールすることで、パフォーマンスをあげたり追加機能を使うことができます。 |
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− | === コーデック === |
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+ | === デスクトップ環境 === |
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− | [[コーデック]]を利用してマルチメディアアプリケーションはオーディオやビデオストリームをエンコード・デコードします。エンコードされたストリームを再生するために、ユーザーは適切なコーデックをインストールする必要があります。 |
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+ | ディスプレイサーバーはグラフィック環境を整えるための基本フレームワークを提供しますが、完全なユーザー体験を得るためには追加のコンポーネントが必要になります。[[KDE]], [[GNOME]], [[Xfce]], [[Cinnamon]], [[LXDE]] などの [[デスクトップ環境]] は多くの 統合されたアプリケーションをバンドルしています。ウィンドウマネージャ、コンポジタ、パネル/タスクバー、ファイルマネージャ、ターミナルエミュレータ、テキストエディタ、アイコン、その他ユーティリティなどです。経験の少ないユーザーはデスクトップ環境をインストールして、より使い慣れた環境にしたくなるかもしれません。詳細は [[:カテゴリ:デスクトップ環境]] を見て下さい。 |
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− | == ネットワーク == |
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+ | === ウィンドウマネージャやコンポジタ === |
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− | このセクションはネットワークに関する一部の事柄を扱っています。完全なガイドは[[Network Configuration|ネットワーク設定]]を見て下さい。[[:カテゴリ:ネットワーク]]も参照。 |
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+ | 完全装備の [[デスクトップ環境]] は完全に調和したグラフィカルユーザーインターフェースを提供しますが、システムリソースを多めに消費する傾向があります。ユーザーはパフォーマンスを最大化したり環境をシンプルにするために [[ウィンドウマネージャ]] や [[Wayland#コンポジタ|コンポジタ]] をインストールして必要な機能を選択することもできます。[[Xorg]] を使っている場合、ウィンドウマネージャはほとんどのデスクトップ環境と一緒に使うこともできます。[[:カテゴリ:動的ウィンドウマネージャ|動的ウィンドウマネージャ]]、[[:カテゴリ:スタック型ウィンドウマネージャ|スタック型ウィンドウマネージャ]]、[[:カテゴリ:タイル型ウィンドウマネージャ|タイル型ウィンドウマネージャ]] はそれぞれ異なった手法でウィンドウを管理します。 |
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− | === 時刻同期 === |
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+ | === ディスプレイマネージャ === |
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− | [[Network Time Protocol daemon|Network Time Protocol]] (NTP) はネットワークに接続された機器において、機器の時計を正しい時刻に同期するための通信プロトコルです。 |
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+ | ほとんどのデスクトップ環境は[[ディスプレイマネージャ]]を含んでいて、グラフィック環境を自動的に起動してユーザーのログインを管理することができます。デスクトップ環境をインストールしていない場合はディスプレイマネージャを個別にインストールすることができます。ディスプレイマネージャのシンプルな代替として、[[ログイン時に X を起動]]することもできます。 |
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− | === DNS のパフォーマンス === |
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+ | === ユーザーディレクトリ === |
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− | 非常にシンプルな DNS サーバーである [[pdnsd]] を使うことで、クエリのキャッシュによって読み込み時間を改善することができます。また、DHCP サーバーとしても使える [[dnsmasq|dnsmasq]] もあります。 |
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+ | 一般的な Downloads や Music といったユーザーディレクトリは {{ic|xdg-user-dirs-update.service}} ユーザーサービスによって作成されます。このサービスは {{Pkg|xdg-user-dirs}} パッケージにより提供され、インストール後にデフォルトで有効化されています。使っているデスクトップ環境やウィンドウマネージャがパッケージに依存していない場合は、[[XDG ユーザーディレクトリ#デフォルトディレクトリの作成]]と同じように、手動でパッケージを[[インストール]]して {{ic|xdg-user-dirs-update}} を実行することができます。 |
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− | === DNS のセキュリティ === |
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+ | == 電源管理 == |
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− | ウェブブラウジングやオンラインでの買い物、[[Secure Shell|SSH]] サービスへの接続やその他の似たようなことをより良いセキュリティで行うために、[[Wikipedia:ja:Domain Name System|DNS]] レコードの署名を検証する [[DNSSEC]] を有効にしたクライアントソフトウェアを使うことができます。また、[[DNSCrypt]] で DNS 通信を暗号化することも可能です。 |
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+ | このセクションはラップトップユーザーや電源管理のコントロールを求めている人に役立つ情報を集めています。詳しくは、[[:カテゴリ:電源管理]]を見て下さい。 |
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− | === ファイアウォールの設定 === |
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+ | 全般的な情報は[[電源管理]]を見て下さい。 |
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− | [[ファイアウォール]]は Linux のネットワークスタックの上部で拡張保護レイヤーとして働きます。Linux カーネルには [[Wikipedia:Netfilter|Netfilter]] プロジェクトのひとつで、[[Wikipedia:Stateful firewall|ステートフルファイアウォール]]である [[iptables|iptables]] があります。利用するにはフロントエンドを使うか、直接設定します。Arch では全てのポートが閉じられており、ネットワークデーモンは設定をしないかぎり自動で起動しないため、保護すべきサービスがない限りファイアウォールはあまり意味がありません。 |
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− | === |
+ | === ACPI イベント === |
+ | 電源ボタンを押したりラップトップのカバーを閉じたりしたときに発生する ACPI イベント時のシステムの動作を設定できます。[[systemd]] を使う新しい(推奨の)方法は [[電源管理#電源管理]]を見て下さい。古い方法は [[acpid]] を見て下さい。 |
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− | Windows マシンと Arch Linux マシンをネットワークを介して接続したい場合、ユーザーはSMB/CIFS ネットワークプロトコルの実装である [[Samba|Samba]] を使うことができます。 |
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+ | === CPU 周波数スケーリング === |
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− | Arch Linux マシンを接続して認証に Active Directory を使いたいときは、[[Active Directory Integration]] の中にある記事を読んで下さい。 |
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+ | モダンなプロセッサは周波数や電圧を下げて電力の消費や熱を少なくすることができます。熱量を減らせばより静かで長寿命のシステムを作れます。詳細は [[CPU 周波数スケーリング]]を参照してください。 |
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− | == ブート == |
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+ | === ノートパソコン === |
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− | このセクションではブートプロセスに関する情報を含めています。Arch のブートプロセスの概要は [[Arch ブートプロセス]]にあります。詳しくは[[:カテゴリ:ブートプロセス]]を参照して下さい。 |
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+ | 特定の機種のインストールガイドなどのポータブルコンピュータに関する記事は[[:カテゴリ:ノートパソコン]]を見て下さい。ノートパソコンに関する記事の全般の概要と推奨事項は[[ノートパソコン]]を見て下さい。 |
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− | === ハードウェアの自動認識 === |
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+ | === サスペンドとハイバネーション === |
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− | 既定では、ハードウェアはブートプロセスで自動で認識されるはずです。[[カーネルモジュール#ロード]]に書かれているように、モジュールの自動ロードを無効にして、手動で必要なモジュールを明示することで、ブート時間を短くすることができます。さらに、[[Xorg|Xorg]] もまた udev を使って必要なドライバを自動検知しますが、X サーバーを手動で設定することもできます。 |
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+ | [[サスペンドとハイバネート]]を参照してください。 |
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− | === 起動時に Num Lock === |
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+ | == マルチメディア == |
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− | Num Lock はほとんどのキーボードにあるトグルキーです。起動時に Num Lock の数字入力モードを有効にするには、[[起動時に Numlock を有効化]]を見て下さい。 |
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+ | [[:カテゴリ:マルチメディア]]にはマルチメディアに関するページが含まれています。 |
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− | === ブートメッセージの保持 === |
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+ | === サウンドシステム === |
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− | ブートが完了すると、画面がクリアされログイン画面が現れます。ユーザーはブートプロセスの出力をすべて見ることができないかもしれません。[[Disable clearing of boot messages|ブートメッセージの消去を無効化]]することでこの問題を解決できます。 |
||
+ | [[ALSA]] はカーネルの[[サウンドシステム]] で、設定不要で動作するはずです ([[Advanced Linux Sound Architecture#チャンネルのミュートを解除する|ミュートの解除]]だけは必要です)。[[PipeWire]] や [[PulseAudio]] のような[[サウンドサーバー]]はより多くの機能やより複雑なオーディオの設定をサポートしています。 |
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− | === ブート時に X を起動 === |
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+ | 高度なオーディオ設定については、[[プロオーディオ]]を参照してください。 |
||
− | グラフィカルユーザーインターフェースを提供する [[Xorg|X]] サーバーを使うなら、ユーザーはログイン後に手動で起動するよりブートプロセス中にサーバーを起動して欲しいと思うかもしれません。グラフィカルログインをするには[[ディスプレイマネージャ]]のページを、ディスプレイマネージャを使わない方法は[[ログイン時に X を起動]]を見て下さい。 |
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− | == |
+ | == ネットワーク == |
− | このセクションは |
+ | このセクションはネットワークに関する一部の事柄を扱っています。完全な設定ガイドは [[ネットワーク設定]] を、関連するページは [[:カテゴリ:ネットワーク]] を参照して下さい。 |
+ | === 時刻同期 === |
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− | 全般的な情報は[[電源管理]]を見て下さい。 |
||
+ | [[Wikipedia:ja:Network Time Protocol|Network Time Protocol]] (NTP) はネットワークに接続された機器において、機器の時計を正しい時刻に同期するための通信プロトコルです。プロトコルの実装は[[時刻#時刻同期]]を参照してください。 |
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− | === ACPI イベント === |
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+ | === DNS のセキュリティ === |
||
− | 電源ボタンを押したりラップトップのカバーを閉じたりしたときに発生する ACPI イベント時のシステムの動作を設定できます。[[systemd|systemd]] を使う新しい(推奨の)方法は [[電源管理#systemd による電源管理|systemd による電源管理]] を見て下さい。古い方法は [[acpid|acpid]] を見て下さい。 |
||
+ | ウェブブラウジングやオンラインでの買い物、[[Secure Shell|SSH]] サービスへの接続やその他の似たようなことをより良いセキュリティで行うために、[[Wikipedia:ja:Domain Name System|DNS]] レコードの署名を検証する [[DNSSEC]] を有効にしたクライアントソフトウェアを使うことができます。また、[[Wikipedia:DNS over TLS|DNS over TLS]]、[[Wikipedia:DNS over HTTPS|DNS over HTTPS]]、[[DNSCrypt]] で DNS 通信を暗号化することも可能です。詳しくは[[ドメイン名前解決]]を参照してください。 |
||
− | === CPU 周波数のスケーリング === |
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+ | === ファイアウォールの設定 === |
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− | モダンなプロセッサは周波数を下げて電力の消費や熱を少なくすることができます。熱量を減らせばより静かで長寿命のシステムを作れます。詳細は [[CPU 周波数スケーリング]]を参照してください。 |
||
+ | [[ファイアウォール]]は Linux のネットワークスタックの上部で拡張保護レイヤーとして働きます。Arch の標準のカーネルは [[Wikipedia:Netfilter|Netfilter]] プロジェクトの [[iptables]] と [[nftables]] に対応していますが、どちらもデフォルトで有効化されていません。何らかのファイアーウォールをセットアップすることを強く推奨します。利用可能なガイドについては[[:カテゴリ:ファイアウォール]]を参照してください。 |
||
− | === ラップトップ === |
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+ | === ネットワーク共有 === |
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− | 特定の機種のインストールガイドなどのポータブルコンピュータに関する記事は [[:カテゴリ:ノートパソコン]]を見て下さい。ラップトップに関する記事の全般の概要と推奨事項は[[ノートパソコン]]を見て下さい。 |
||
+ | ネットワーク上のマシンでファイルを共有するには、[[NFS]] や [[SSHFS]] のページを参照してください。 |
||
− | === サスペンドとハイバネーション === |
||
+ | Windows ネットワークに接続したい場合、[[Samba]] を使うことができます。マシンを接続して認証に Active Directory を使いたいときは、[[Active Directory Integration]] の中にある記事を読んで下さい。 |
||
− | [[サスペンドとハイバネート]]を参照してください。 |
||
+ | |||
+ | [[:カテゴリ:ネットワーク共有]]も参照してください。 |
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== 入力デバイス == |
== 入力デバイス == |
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=== キーボードレイアウト === |
=== キーボードレイアウト === |
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− | 非英語・非標準のキーボードはデフォルトでは期待されたとおりに動作しないことがあります。仮想コンソールと [[ |
+ | 非英語・非標準のキーボードはデフォルトでは期待されたとおりに動作しないことがあります。仮想コンソールと [[Xorg]] でのキーボードレイアウトの設定方法が、それぞれ[[コンソールでのキーボード設定]]と [[Xorg でのキーボード設定]]で記述されています。 |
=== マウスボタンの設定 === |
=== マウスボタンの設定 === |
||
− | 先進的な、普通でないマウスを使っている人はデフォルトでは全てのマウスが認識されていないのに気づくかもしれません。 |
+ | 先進的な、普通でないマウスを使っている人はデフォルトでは全てのマウスが認識されていないのに気づくかもしれません。特殊なボタンに様々なアクションを設定したいと考えたのであれば、[[全てのマウスボタンを動作させる]]に設定方法があります。 |
=== ラップトップタッチパッド === |
=== ラップトップタッチパッド === |
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− | 多くのラップトップには [ |
+ | 多くのラップトップには [https://www.synaptics.com/ Synaptics] や [http://www.alps.com/ ALPS] の"タッチパッド"ポインティングデバイスが備わっています。これらや、その他のタッチパッド機種は、Synaptics インプットドライバあるいは libinput を使います。インストールや設定の詳細は [[Synaptics タッチパッド]]や [[libinput]] を見て下さい。 |
=== トラックポイント === |
=== トラックポイント === |
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− | トラックポイントデバイスの設定については |
+ | トラックポイントデバイスの設定については[[トラックポイント]]を参照してください。 |
+ | |||
+ | === Xorg での入力 === |
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+ | |||
+ | 日本語を入力するのに必要なインプットメソッド等については [[地域化]] に書いてあります。 |
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== 最適化 == |
== 最適化 == |
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=== ソリッドステートドライブ === |
=== ソリッドステートドライブ === |
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− | [[ソリッドステートドライブ]]の記事には、寿命を最大化する設定などソリッドステートドライブに関する様々なことを説明しています。 |
+ | [[ソリッドステートドライブ]]の記事には、寿命を最大化する設定、例えば [[TRIM]] などソリッドステートドライブに関する様々なことを説明しています。 |
== システムサービス == |
== システムサービス == |
||
− | [[デーモン]]に関係するセクションです |
+ | [[デーモン]]に関係するセクションです。 |
=== ファイルインデックスと検索 === |
=== ファイルインデックスと検索 === |
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− | ほとんどのディストリビューションでは、{{ic|locate}} コマンドで高速なファイル検索を行えます。 |
+ | ほとんどのディストリビューションでは、{{ic|locate}} コマンドで高速なファイル検索を行えます。Arch Linux はいくつかの代替を提供します。詳しくは [[locate]] を参照してください。 |
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=== ローカルメール配送 === |
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=== 印刷 === |
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== 外観 == |
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=== フォント === |
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フォントについての情報は[[フォント]]と[[フォント設定]]で見ることができます。 |
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+ | コンソールで多くの時間を費やす(つまり X サーバー外での作業が中心の)ユーザーにとっては、コンソールフォントを変えて可読性を向上させることが役に立つでしょう。[[フォント#コンソールフォント]]を見て下さい。 |
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− | コンソールで多くの時間を費やす(つまり X サーバー外での作業が中心の)ユーザーにとっては、コンソールフォントを変えて可読性を向上させることが役に立つでしょう。[[フォント#コンソールフォント]]を見て下さい。 |
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− | フォントレンダリングライブラリには標準パッケージにくらべてレンダリングを改善した修正パッケージがあります。[[フォント設定#パッチがあてられているパッケージ]]を見て下さい。 |
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=== GTK と Qt のテーマ === |
=== GTK と Qt のテーマ === |
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+ | グラフィカルインターフェイスを持っている Linux 向けのアプリケーションはほとんどが [[GTK+]] または [[Qt]] ツールキットを使っています。ツールキットの記事と [[Qt と GTK アプリケーションの外観の統合]]にはインストールしたプログラムの外観を好きなように変更する方法が載っています。 |
== コンソール環境改善 == |
== コンソール環境改善 == |
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このセクションにはコンソールプログラムをより実用的に使うために役立つことを載せています。[[:カテゴリ:コマンドシェル]]も見て下さい。 |
このセクションにはコンソールプログラムをより実用的に使うために役立つことを載せています。[[:カテゴリ:コマンドシェル]]も見て下さい。 |
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=== エイリアス === |
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− | シェルコマンドから成る、よく使うコマンドのショートカットをユーザーによって定義できます。一般的な時間節約のエイリアスは [[Bash#エイリアス]] にあります。[[Zsh |
+ | シェルコマンドから成る、よく使うコマンドのショートカットをユーザーによって定義できます。実行ごとにあまり引数に差がない繰り返しのタスクに特に便利です。一般的な時間節約のエイリアスは [[Bash#エイリアス]] にあります。[[Zsh]] にも簡単に移植できます。 |
=== 他のシェル === |
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+ | デフォルトで Arch にインストールされているシェルは [[Bash]] です。しかしながら、ライブインストールメディアでは [[Zsh]] と {{Pkg|grml-zsh-config}} アドオンパッケージが使われています。他の代替シェルについては[[コマンドシェル#シェル一覧]]を参照してください。 |
=== Bash の追加機能 === |
=== Bash の追加機能 === |
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− | 種々雑多な Bash の設定が [[Bash# |
+ | 種々雑多な Bash の設定が [[Bash#ヒントとテクニック]] で説明されています。入力補完、履歴検索、[[Readline]] マクロなど。 |
=== 出力のカラー化 === |
=== 出力のカラー化 === |
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+ | [[コンソールのカラー出力]]で詳しく説明されています。 |
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− | 多くのアプリケーションが内部にカラー機能を持っていますが、{{ic|cope}} などの一般的なカラーラッパーを使うこともできます。[[Arch User Repository|AUR]] から {{AUR|cope-git}} をインストールできます。{{AUR|acoc}} は似た機能を持っています。 |
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− | {{ic|grep}} や {{ic|ls}} といった特定のコアユーティリティの出力をカラー化する方法は [[Core Utilities|Core Utilities]] にあります。 |
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− | Man ページ(マニュアルページ)は GNU/Linux ユーザーにとって一番役立つ資料のひとつです。可読性を上げるために、[[man page#Colored man pages]] に書かれているように設定することでテキストをカラーで表示できます。 |
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=== 圧縮ファイル === |
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− | GNU/Linux システムでは圧縮ファイルやアーカイブを扱うことが頻繁にあります。[[Tar]] は一番よく使われているアーカイブツールのひとつで、ユーザーはその構文に慣れるのが好ましいです (例えば Arch Linux のパッケージは単純に |
+ | GNU/Linux システムでは圧縮ファイルやアーカイブを扱うことが頻繁にあります。[[Tar]] は一番よく使われているアーカイブツールのひとつで、ユーザーはその構文に慣れるのが好ましいです (例えば Arch Linux のパッケージは単純に {{Pkg|zstd}} で圧縮された tarball です)。役に立つコマンドを [[アーカイブと圧縮]] で見ることができます。 |
=== コンソールプロンプト === |
=== コンソールプロンプト === |
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− | コンソールプロンプト (PS1) は広範にカスタマイズでき |
+ | コンソールプロンプト (PS1) は広範にカスタマイズできます。Bash と Zsh については、[[Bash/プロンプトのカスタマイズ]]と [[Zsh#プロンプト]] をそれぞれ参照してください。 |
=== Emacs シェル === |
=== Emacs シェル === |
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− | Emacs は標準的なテキスト編集以外にも、多くの機能を持っていることで知られていますが、シェルの代替として使うこともできます。カラーアウトプットを有効にしたときの文字化けを修正するには [[ |
+ | Emacs は標準的なテキスト編集以外にも、多くの機能を持っていることで知られていますが、シェルの代替として使うこともできます。カラーアウトプットを有効にしたときの文字化けを修正するには [[Emacs#カラー出力の問題]] を参照して下さい。 |
=== マウスサポート === |
=== マウスサポート === |
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− | コンソールでマウスを使ってコピー・ペースト操作をするのに、GNU [[screen]] のトラディショナルコピーモードを使う方法があります。詳しい解説は[[コンソールマウスサポート]]を参照してください。 |
+ | コンソールでマウスを使ってコピー・ペースト操作をするのに、GNU [[screen]] のトラディショナルコピーモードを使う方法があります。詳しい解説は[[コンソールマウスサポート]]を参照してください。[[クリップボード]]が使える[[ターミナルエミュレータ]]では特に設定しなくてもコピー・ペーストできます。 |
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+ | === セッション管理 === |
+ | [[tmux]] や [[screen]] のようなターミナルマルチプレクサを使うと、タブとペインで構成されたセッション下でプログラムを動作できます。ユーザーがターミナルエミュレータを kill したり [[Xorg|X]] を終了したり、ログオフしたときでも、ターミナルマルチプレクサが動いているかぎりセッションに関連付けられたプログラムはバックグラウンドで動き続けます。プログラム同士を対話させるにはセッションを付け直す必要があります。 |
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− | 画面から消えたテキストを見たり保存するには、[[Scrollback buffer]] を参照して下さい。 |
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− | === |
+ | === POSIX シェルユーティリティ === |
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+ | 多くの一般的なパッケージは、最も一般的な [https://pubs.opengroup.org/onlinepubs/9699919799/idx/utilities.html POSIX ユーティリティ] を依存関係としてすでにインストールしていますが、{{Pkg|posix}} メタパッケージをインストールすることで、すべての機能を確実に実行できます。 |
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+ | |||
+ | 必須のユーティリティの他に、いくつかのオプションカテゴリのメタパッケージもあります: |
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+ | |||
+ | * {{Pkg|posix-c-development}} |
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+ | * {{Pkg|posix-software-development}} |
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+ | * {{Pkg|posix-user-portability}} |
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+ | * {{Pkg|posix-xsi}} |
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+ | |||
+ | {{Note|特定のカテゴリからのすべてのオプションのユーティリティが、対応するメタパッケージに必ずしも存在するとは限りません。}} |
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+ | {{TranslationStatus|General recommendations|2024-03-04|765665}} |
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− | [[tmux|tmux]] や [[screen]] のようなターミナルマルチプレクサを使うと、タブとペインで構成されたセッション下でプログラムを動作できます。ユーザーがターミナルエミュレータを kill したり [[Xorg|X]] を終了したり、ログオフしたときでも、ターミナルマルチプレクサが動いているかぎりセッションに関連付けられたプログラムはバックグラウンドで動きつづきます。プログラム同士を対話させるにはセッションを付けなおす必要があります。 |
2024年7月10日 (水) 20:41時点における最新版
関連記事
このドキュメントは、インストール済みの Arch に機能を追加・改善するための、人気のある記事や重要な情報の注釈付きインデックスです。Arch Linux のベースシステムのインストールについてはインストールガイドを読んでください。まずはシステム管理とパッケージ管理を読んで理解してから他のセクションやページに進んで下さい。
目次
システム管理
このセクションではシステム管理や管理者のタスクを扱っています。Core Utilities や カテゴリ:システム管理 も参照してください。
ユーザーとグループ
新規インストールではユーザーアカウントはスーパーユーザーしか作られません、これは root としてよく知られています。長期間 root にログインするのは愚かである (サーバーの SSH で使う場合も) と一般的に認識されており、セキュリティ上問題があります [1]。代わりに、権限を少なくしたユーザーアカウントを作って、ほとんどの作業ではそのユーザーを使い、システム管理だけに root アカウントを使うべきです。ユーザーの追加方法はユーザーとグループ#ユーザー管理を見て下さい。
GNU/Linux ではユーザーとグループがアクセス制御に使われます。管理者がグループとパーミッションを調整することでユーザーやサービスがシステムリソースにアクセスするのを承諾・拒否できます。詳細と潜在的なセキュリティリスクについてはユーザーとグループを見て下さい。
セキュリティ
システムのセキュリティを強化する推奨事項とベストプラクティスについては、セキュリティ を参照してください。
他のユーザーとして (例: root) コマンドを実行したりインタラクティブシェルを開始したりできるアプリケーションのリストは、アプリケーション一覧/セキュリティ#管理者権限 を参照してください。
サービス管理
Arch Linux はシステムとサービスの管理に systemd を init として使っています。あなたの Arch Linux をメンテナンスするために、systemd について基本的なことを知っておくべきです。
systemd を使うときには systemctl
コマンドを使います。詳しくは systemd#systemctl の基本的な使い方 を参照して下さい。
ログ管理システムは journalctl コマンドにより提供されています。詳しくは Journal を参照してください。
システムメンテナンス
Arch はローリングリリースであり素早くパッケージが更新されます。従ってユーザーはシステムメンテナンスにある程度の時間をさくことが求められます。
パッケージ管理
このセクションではパッケージ管理に関する有益な情報を集めています。詳しくは、FAQ#パッケージ管理 やカテゴリ:パッケージ管理を見てください。
pacman
pacman は Arch Linux のパッケージマネージャです。他の記事を読む前に、全てのユーザーは使い方を知っておくことが強く推奨されます。
パッケージの並列でのダウンロードを有効にするには、pacman#並列ダウンロードを有効にする を参照してください。
キャッシュされたパッケージの長期に渡る扱いについては、pacman#パッケージキャッシュの削除 を参照してください。
pacman ヒントには pacman や一般的なパッケージ管理での操作感を向上させる方法が載っています。
リポジトリ
公式リポジトリのページでは公式にメンテナンスされているリポジトリのそれぞれの目的を説明しています。
32ビットのアプリケーションを使いたい場合、multilib リポジトリを有効にする必要があります。
非公式ユーザーリポジトリには公式のサポートがない他のリポジトリを記載しています。
pkgstats サービスをインストールすることも検討してください。
ミラー
一番速い・最新の pacman ミラーを使うにはミラーのページの手順に従って下さい。記事で説明されているように、ことに良いアドバイスは定期的に ミラーステータス で最近更新されたミラーのリストを見ることです。これは Reflector で自動化できます。
Arch Build System
Ports はもともと BSD ディストリビューションで使われているシステムで、ローカルシステム上のディレクトリツリー内のビルドスクリプトからできています。簡単に言うと、それぞれの port はサードパーティ製のアプリケーションの名を取ったディレクトリ内にスクリプトを持っています。
Arch Build System は PKGBUILD と呼ばれるビルドスクリプトによって同じ機能を提供します。PKGBUILD にはソフトウェアの情報(整合性ハッシュ、プロジェクト URL、バージョン、ライセンスとビルド手順)が詰っています。これらの PKGBUILD は makepkg によってパースされ、pacman で簡単に管理できるパッケージが作られます。
リポジトリにある全てのパッケージと AUR にあるパッケージは makepkg で再コンパイルする必要があります。
Arch User Repository
Arch Build System は公式リポジトリにあるソフトウェアをビルドすることを可能にしますが、これと同様に、ユーザーが投稿したパッケージをビルドするのに使うのが AUR です。AUR にある非公式ビルドスクリプトは、ウェブインターフェース や Aurweb RPC インターフェース を使って取得します。
ブート
このセクションではブートプロセスに関する情報を含めています。Arch のブートプロセスの概要は Arch ブートプロセスにあります。詳しくはカテゴリ:ブートプロセスを参照して下さい。
ハードウェアの自動認識
既定では、ハードウェアは udev によってブートプロセスで自動で認識されるはずです。カーネルモジュールに書かれているように、モジュールの自動ロードを無効にして、手動で必要なモジュールを明示することで、ブート時間を短くすることができます。さらに、Xorg もまた udev を使って必要なドライバを自動検知しますが、X サーバーを手動で設定することもできます。
マイクロコード
プロセッサはときどき 誤った挙動 をすることがあり、起動時にマイクロコードをアップデートすることでカーネルによって修正することができます。詳しくはマイクロコードを見て下さい。
ブートメッセージの保持
ログイン画面が現れると、画面がクリアされます。ユーザーはブートプロセスの出力をすべて見ることができないかもしれません。ブートメッセージのクリアの無効化をすることでこの問題を解決できます。
起動時に Num Lock
ほとんどのキーボードには NumLock トグルキーが存在します。起動時に Num Lock の数字入力モードを有効にするには、起動時に Numlock を有効化を見て下さい。
グラフィカルユーザーインターフェース
このセクションではグラフィカルなアプリケーションを動かしたいユーザーのための説明を載せています。カテゴリ:グラフィカルユーザーインターフェイス にはさらなる資料があります。
ディスプレイサーバー
Xorg は標準の、X Window System (X11 または X) のオープンソース実装です。グラフィカルユーザーインターフェース (GUI) のために、多くのユーザーは Xorg を使っています。
Wayland は新しい、いくつかの コンポジタ から選ぶことができるもう一つのディスプレイサーバープロトコルです。
ディスプレイドライバ
標準の modesetting ディスプレイドライバでほとんどのビデオカードが動作しますが、AMD, NVIDIA 製品それぞれに適したドライバをインストールすることで、パフォーマンスをあげたり追加機能を使うことができます。
デスクトップ環境
ディスプレイサーバーはグラフィック環境を整えるための基本フレームワークを提供しますが、完全なユーザー体験を得るためには追加のコンポーネントが必要になります。KDE, GNOME, Xfce, Cinnamon, LXDE などの デスクトップ環境 は多くの 統合されたアプリケーションをバンドルしています。ウィンドウマネージャ、コンポジタ、パネル/タスクバー、ファイルマネージャ、ターミナルエミュレータ、テキストエディタ、アイコン、その他ユーティリティなどです。経験の少ないユーザーはデスクトップ環境をインストールして、より使い慣れた環境にしたくなるかもしれません。詳細は カテゴリ:デスクトップ環境 を見て下さい。
ウィンドウマネージャやコンポジタ
完全装備の デスクトップ環境 は完全に調和したグラフィカルユーザーインターフェースを提供しますが、システムリソースを多めに消費する傾向があります。ユーザーはパフォーマンスを最大化したり環境をシンプルにするために ウィンドウマネージャ や コンポジタ をインストールして必要な機能を選択することもできます。Xorg を使っている場合、ウィンドウマネージャはほとんどのデスクトップ環境と一緒に使うこともできます。動的ウィンドウマネージャ、スタック型ウィンドウマネージャ、タイル型ウィンドウマネージャ はそれぞれ異なった手法でウィンドウを管理します。
ディスプレイマネージャ
ほとんどのデスクトップ環境はディスプレイマネージャを含んでいて、グラフィック環境を自動的に起動してユーザーのログインを管理することができます。デスクトップ環境をインストールしていない場合はディスプレイマネージャを個別にインストールすることができます。ディスプレイマネージャのシンプルな代替として、ログイン時に X を起動することもできます。
ユーザーディレクトリ
一般的な Downloads や Music といったユーザーディレクトリは xdg-user-dirs-update.service
ユーザーサービスによって作成されます。このサービスは xdg-user-dirs パッケージにより提供され、インストール後にデフォルトで有効化されています。使っているデスクトップ環境やウィンドウマネージャがパッケージに依存していない場合は、XDG ユーザーディレクトリ#デフォルトディレクトリの作成と同じように、手動でパッケージをインストールして xdg-user-dirs-update
を実行することができます。
電源管理
このセクションはラップトップユーザーや電源管理のコントロールを求めている人に役立つ情報を集めています。詳しくは、カテゴリ:電源管理を見て下さい。
全般的な情報は電源管理を見て下さい。
ACPI イベント
電源ボタンを押したりラップトップのカバーを閉じたりしたときに発生する ACPI イベント時のシステムの動作を設定できます。systemd を使う新しい(推奨の)方法は 電源管理#電源管理を見て下さい。古い方法は acpid を見て下さい。
CPU 周波数スケーリング
モダンなプロセッサは周波数や電圧を下げて電力の消費や熱を少なくすることができます。熱量を減らせばより静かで長寿命のシステムを作れます。詳細は CPU 周波数スケーリングを参照してください。
ノートパソコン
特定の機種のインストールガイドなどのポータブルコンピュータに関する記事はカテゴリ:ノートパソコンを見て下さい。ノートパソコンに関する記事の全般の概要と推奨事項はノートパソコンを見て下さい。
サスペンドとハイバネーション
サスペンドとハイバネートを参照してください。
マルチメディア
カテゴリ:マルチメディアにはマルチメディアに関するページが含まれています。
サウンドシステム
ALSA はカーネルのサウンドシステム で、設定不要で動作するはずです (ミュートの解除だけは必要です)。PipeWire や PulseAudio のようなサウンドサーバーはより多くの機能やより複雑なオーディオの設定をサポートしています。
高度なオーディオ設定については、プロオーディオを参照してください。
ネットワーク
このセクションはネットワークに関する一部の事柄を扱っています。完全な設定ガイドは ネットワーク設定 を、関連するページは カテゴリ:ネットワーク を参照して下さい。
時刻同期
Network Time Protocol (NTP) はネットワークに接続された機器において、機器の時計を正しい時刻に同期するための通信プロトコルです。プロトコルの実装は時刻#時刻同期を参照してください。
DNS のセキュリティ
ウェブブラウジングやオンラインでの買い物、SSH サービスへの接続やその他の似たようなことをより良いセキュリティで行うために、DNS レコードの署名を検証する DNSSEC を有効にしたクライアントソフトウェアを使うことができます。また、DNS over TLS、DNS over HTTPS、DNSCrypt で DNS 通信を暗号化することも可能です。詳しくはドメイン名前解決を参照してください。
ファイアウォールの設定
ファイアウォールは Linux のネットワークスタックの上部で拡張保護レイヤーとして働きます。Arch の標準のカーネルは Netfilter プロジェクトの iptables と nftables に対応していますが、どちらもデフォルトで有効化されていません。何らかのファイアーウォールをセットアップすることを強く推奨します。利用可能なガイドについてはカテゴリ:ファイアウォールを参照してください。
ネットワーク共有
ネットワーク上のマシンでファイルを共有するには、NFS や SSHFS のページを参照してください。
Windows ネットワークに接続したい場合、Samba を使うことができます。マシンを接続して認証に Active Directory を使いたいときは、Active Directory Integration の中にある記事を読んで下さい。
カテゴリ:ネットワーク共有も参照してください。
入力デバイス
このセクションには入力デバイスの設定ヒントを集めています。他の情報は、カテゴリ:入力デバイスを見て下さい。
キーボードレイアウト
非英語・非標準のキーボードはデフォルトでは期待されたとおりに動作しないことがあります。仮想コンソールと Xorg でのキーボードレイアウトの設定方法が、それぞれコンソールでのキーボード設定と Xorg でのキーボード設定で記述されています。
マウスボタンの設定
先進的な、普通でないマウスを使っている人はデフォルトでは全てのマウスが認識されていないのに気づくかもしれません。特殊なボタンに様々なアクションを設定したいと考えたのであれば、全てのマウスボタンを動作させるに設定方法があります。
ラップトップタッチパッド
多くのラップトップには Synaptics や ALPS の"タッチパッド"ポインティングデバイスが備わっています。これらや、その他のタッチパッド機種は、Synaptics インプットドライバあるいは libinput を使います。インストールや設定の詳細は Synaptics タッチパッドや libinput を見て下さい。
トラックポイント
トラックポイントデバイスの設定についてはトラックポイントを参照してください。
Xorg での入力
日本語を入力するのに必要なインプットメソッド等については 地域化 に書いてあります。
最適化
このセクションではシステムやアプリケーションのパフォーマンスを上昇させるのに役立つ設定やツールなどを提案しています。
ベンチマーク
ベンチマークとは、統一された標準の手法を使ってパフォーマンスを計算したり、その結果を他のシステムの結果と比較したりすることです。
パフォーマンスの最大化
パフォーマンスの最大化では Arch Linux のパフォーマンスを向上するための基本的な情報を集めています。
ソリッドステートドライブ
ソリッドステートドライブの記事には、寿命を最大化する設定、例えば TRIM などソリッドステートドライブに関する様々なことを説明しています。
システムサービス
デーモンに関係するセクションです。
ファイルインデックスと検索
ほとんどのディストリビューションでは、locate
コマンドで高速なファイル検索を行えます。Arch Linux はいくつかの代替を提供します。詳しくは locate を参照してください。
デスクトップ検索エンジン は似たサービスを提供します。デスクトップ環境にはよりよい連携があるでしょう。
ローカルメール配送
デフォルトのセットアップではメールを同期する方法を提供していません。メール配送エージェントのリストはメールサーバーを参照してください。
印刷
CUPS は標準に基づいた、OpenPrinting for Linux によって開発されているオープンソースの印刷システムです。プリンタに関する記事はカテゴリ:プリンターを見て下さい。
外観
このセクションでは Arch のエクスペリエンスを視覚的に高めるための"見た目に快い"設定について触れています。カテゴリ:視覚効果も見て下さい。
フォント
TrueType フォントをインストールすることもできます。基本的な Arch システムではサイズが固定のビットマップフォントしか含まれていません。Unicode の広い範囲をカバーする一般的な用途のフォントファミリーもあります。また、メトリック互換フォントのページでは他のオペレーティングシステムと互換性のあるフォントを記載しています。
フォントについての情報はフォントとフォント設定で見ることができます。
コンソールで多くの時間を費やす(つまり X サーバー外での作業が中心の)ユーザーにとっては、コンソールフォントを変えて可読性を向上させることが役に立つでしょう。フォント#コンソールフォントを見て下さい。
GTK と Qt のテーマ
グラフィカルインターフェイスを持っている Linux 向けのアプリケーションはほとんどが GTK+ または Qt ツールキットを使っています。ツールキットの記事と Qt と GTK アプリケーションの外観の統合にはインストールしたプログラムの外観を好きなように変更する方法が載っています。
コンソール環境改善
このセクションにはコンソールプログラムをより実用的に使うために役立つことを載せています。カテゴリ:コマンドシェルも見て下さい。
Tab補完の強化
タブ補完をすぐに適切にセットアップすることが推奨されます。使っている シェル のページの指示を参照してください。
エイリアス
シェルコマンドから成る、よく使うコマンドのショートカットをユーザーによって定義できます。実行ごとにあまり引数に差がない繰り返しのタスクに特に便利です。一般的な時間節約のエイリアスは Bash#エイリアス にあります。Zsh にも簡単に移植できます。
他のシェル
デフォルトで Arch にインストールされているシェルは Bash です。しかしながら、ライブインストールメディアでは Zsh と grml-zsh-config アドオンパッケージが使われています。他の代替シェルについてはコマンドシェル#シェル一覧を参照してください。
Bash の追加機能
種々雑多な Bash の設定が Bash#ヒントとテクニック で説明されています。入力補完、履歴検索、Readline マクロなど。
出力のカラー化
コンソールのカラー出力で詳しく説明されています。
圧縮ファイル
GNU/Linux システムでは圧縮ファイルやアーカイブを扱うことが頻繁にあります。Tar は一番よく使われているアーカイブツールのひとつで、ユーザーはその構文に慣れるのが好ましいです (例えば Arch Linux のパッケージは単純に zstd で圧縮された tarball です)。役に立つコマンドを アーカイブと圧縮 で見ることができます。
コンソールプロンプト
コンソールプロンプト (PS1) は広範にカスタマイズできます。Bash と Zsh については、Bash/プロンプトのカスタマイズと Zsh#プロンプト をそれぞれ参照してください。
Emacs シェル
Emacs は標準的なテキスト編集以外にも、多くの機能を持っていることで知られていますが、シェルの代替として使うこともできます。カラーアウトプットを有効にしたときの文字化けを修正するには Emacs#カラー出力の問題 を参照して下さい。
マウスサポート
コンソールでマウスを使ってコピー・ペースト操作をするのに、GNU screen のトラディショナルコピーモードを使う方法があります。詳しい解説はコンソールマウスサポートを参照してください。クリップボードが使えるターミナルエミュレータでは特に設定しなくてもコピー・ペーストできます。
セッション管理
tmux や screen のようなターミナルマルチプレクサを使うと、タブとペインで構成されたセッション下でプログラムを動作できます。ユーザーがターミナルエミュレータを kill したり X を終了したり、ログオフしたときでも、ターミナルマルチプレクサが動いているかぎりセッションに関連付けられたプログラムはバックグラウンドで動き続けます。プログラム同士を対話させるにはセッションを付け直す必要があります。
POSIX シェルユーティリティ
多くの一般的なパッケージは、最も一般的な POSIX ユーティリティ を依存関係としてすでにインストールしていますが、posix メタパッケージをインストールすることで、すべての機能を確実に実行できます。
必須のユーティリティの他に、いくつかのオプションカテゴリのメタパッケージもあります: