IceWM

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2024年2月11日 (日) 04:00時点におけるKgx (トーク | 投稿記録)による版 (→‎ファイルマネージャ: 同期)
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Wikipedia より:

IceWM は、X Window System のウィンドウマネージャの一つ。Marko Maček によってゼロから C++ で書かれた。ライセンス形態は GNU Lesser General Public License。メモリ使用量と CPU 使用率が比較的低いのが特徴である。テーマをサポートしており、Windows 95、OS/2、Motif などのユーザインタフェースに似せることができる。

その設定能力とシンプルなセッション管理ができることから IceWM はシンプルな DE と機能豊富な WM の中間に位置します。

インストール

icewm パッケージを インストール して下さい。

開発バージョン は、icewm-gitAUR パッケージをインストールします。

起動

xinit を使用して icewm を実行するか、icewm-session を実行して、icewmbg と Icewmtray も実行します。

ノート: startup スクリプトが動作するには、icewm-session が必要です。

デスクトップ環境の WM として IceWM を使う

DE と一緒に IceWM を使うのに必要な設定は Openbox と (そしておそらく他の WM とも) 同じです。

設定

IceWM の設定は基本的にテキストによって行いますが、GUI によるツールも存在します。特に [community] には icewm-utilsAUR があります。ただし、こうしたツールは比較的古くなっており、多くのユーザーはテキストの設定ファイルを編集する方を好むでしょう。デフォルトからの設定の変更はシステム全体 (/etc/icewm/) もしくはユーザーごと (~/.icewm/) に行うことができます。

icewm の設定をデフォルトから変更するには、/usr/share/icewm/ から ~/.icewm/ にデフォルトの設定ファイルをコピーしてください、例えば:

$ cp -r /usr/share/icewm/ ~/.config/icewm/
  • preferences IceWM のコアの設定ファイル
  • menu IceWM のアプリケーションメニューの中身
  • keys キーボードショートカットのカスタマイズ
  • toolbar タスクバーのランチャーアイコン
  • winoptions 個々のアプリケーションの挙動
  • theme テーマのパスと名前
  • startup 起動時に実行するスクリプトやコマンド (実行可能である必要があります)
  • shutdown シャットダウンの場合も同様です

自動起動

startup スクリプトは icewm パッケージから提供されていませんので、自分で 作成 して、IceWM セッションで起動したいプログラムのコマンドを追加し、executable にする必要があります。

ノート: システムトレイ・アプレットをインストールする起動コマンドは sleep 1 && を先行させなければなりません、さもないと IceWM は黒いウィンドウを作って終了することができなくなります、その場合はタスクバーの xkill を使ってください

以下は、IceWM セッションで network-manager-appletXScreenSaver を起動する IceWM スタートアップ・スクリプトの一例です。

~/.config/icewm/startup
#!/bin/sh

# start network manager
    sleep 1 &&
    nm-applet &

# enable bluetooth applet
    sleep 1 &&
    blueman-applet &

# enable screensaver
    xscreensaver -nosplash &

# start redshift
    redshift &

# allow notifications
    /usr/lib/notification-daemon-1.0/notification-daemon &
    
# enable lockscreen
    exec xautolock -detectsleep -time 15 -locker "i3lock -n -i /home/user/lockscreen.png" -killtime 20 -killer "systemctl suspend" #lock after inactivity and then sleep

メニューエントリの作成

公式リポジトリにある menumaker は、システムにインストールされているものからアプリケーションメニューを自動的に作成する Python スクリプトです。このスクリプトを使うと不必要なアプリケーションでメニューが埋まってしまう可能性もありますが、menu 設定ファイルを手動で編集するよりかは楽だと思われます。MenuMaker を実行するとき、-f フラグを使うと既存のメニューファイルを上書きします:

# mmaker -f icewm

mmaker コマンドで次のスイッチを実行すると、alsamixer などのターミナルベースのアプリケーションがメニューに追加されるのを避けることができます: --no-legacy および --no-debian 例えば:

$ mmaker -f --no-legacy --no-debian icewm

あるいは、xdg-menu を使用してメニューを生成することもできます。xdg-menu#IceWM セクションを参照してください。

テーマ

icewm パッケージには少数のテーマが含まれています。これらは、icewm-extra-themesAUR パッケージから入手可能なテーマによって補完できます。さらに多くのテーマを [1] からダウンロードできます。

デスクトップアイコン

PCManFMroxAUR などのファイルマネージャーは、壁紙を管理し、デスクトップ アイコンを追加できます。あるいは、デスクトップにアイコンを追加できる小さなプログラム Idesk をインストールすることもできます。

ヒントとテクニック

コンポジット

IceWM はコンポジットウィンドウマネージャーではありません。IceWM を使用してコンポジットする必要がある場合は、XcompmgrPicom などのスタンドアロンのコンポジットマネージャーを使用するオプションがあります。

トラブルシューティング

スタートメニューアイコンが表示されない (Intel graphics)

Intel Graphics を使っている場合、タスクバーのスタートメニューにアイコンが表示されないことがあります。これは最近の xf86-video-intel で新しく不安定な SNA アクセラレーションバックエンドを古くて安定している UXA アクセラレーションバックエンドに代わってデフォルトで使用するように変更がなされたことが原因です。アクセラレーションバックエンドを変更する方法はここに載っています。

PCManFM を使ってデスクトップを管理しているとログアウトできない

PCManFM を使ってデスクトップを管理している場合、IceWM のログアウトボタンが機能しなくなることがあります。回避方法はログアウトコマンドを定義することです。定義するには、~/.icewm/preferences を開いて、次の行をアンコメントしてください: # LogoutCommand=""。そしてログアウトするのに使うコマンドを入力してください。例えば: LogoutCommand="pkill -u username"。username はあなたのユーザー名に置き換えてください。

ログアウトメニューにシャットダウンや再起動のオプションが表示されない (ログアウトコマンドを定義している)

ログアウトコマンドを定義するとシャットダウンや再起動コマンドが無視されるようになります。ログアウトメニューにシャットダウンや再起動のオプションが必要な場合はログアウトコマンドを定義しないでください。

ログアウトメニューにシャットダウンや再起動のオプションが表示されない (ログアウトコマンドを定義していない)

シャットダウンや再起動コマンド (systemctl poweroff や systemctl reboot など) を定義していてログアウトコマンドを定義していないのにログアウトメニューにシャットダウンや再起動のオプションが表示されない場合、おそらく使っている IceWM が 1.3.8 なのが原因です。IceWM 1.3.8 では上流でバグが混入しており、メニューダイアログが動かなくなっています。ここここ を見て下さい。今のところ回避するには IceWM 1.3.7 にダウングレードするしかありません。Arch Rollback Machine に IceWM 1.3.7 パッケージがあります。

参照