カーネルモジュールパッケージガイドライン
32ビット – CLR – クロス – Eclipse – Electron – Free Pascal – GNOME – Go – Haskell – Java – KDE – カーネル – Lisp – MinGW – Node.js – ノンフリー – OCaml – Perl – PHP – Python – R – Ruby – Rust – VCS – ウェブ – Wine
パッケージの分離
システム上に複数のカーネルをインストールしたいというユーザーのために、カーネルモジュールを含むパッケージには特別な扱いが必要です。
カーネルモジュールと他の補助ファイル・ユーティリティが含まれているソフトウェアをパッケージ化するときは、補助ファイルとカーネルモジュールを分離してください。
ガイドライン
カーネルモジュールが含まれているソフトウェア (例えば NVIDIA ドライバー) をパッケージにするときは:
- 標準カーネルのカーネルモジュールだけが含まれる
nvidiaパッケージを作成。 - 補助ファイルが含まれる
nvidia-utilsパッケージを作成。 nvidiaがnvidia-utilsに依存するように設定 (何か理由があれば設定しなくてもかまいません)。kernel26-mmなど他のカーネル用のモジュールの場合、そのカーネルに対応するカーネルモジュールが含まれたnvidia-mmを作成して、同じようにnvidia-utilsに依存させます。nvidiaがカーネルに依存していることを確認してください。例:depends=('linux' 'nvidia-utils')
原則
別のカーネル向けにビルドされたカーネルモジュールを別のディレクトリに保存することでカーネルモジュールを共存させることができ、補助ファイルはひとつの場所にまとめることができます。モジュールと補助ファイルの両方がパッケージに含まれている場合、パッケージの補助ファイルが衝突してしまうため pacman でモジュールをインストールできなくなってしまいます。
モジュールと他のファイルを分離することで同一マシン上に複数のカーネルが存在する場合でも複数のカーネルモジュールパッケージをインストールして補助ファイルを共有することが可能になります。
ファイルの配置場所
パッケージが既存の同名のモジュールを上書きするようなカーネルモジュールを含んでいる場合、そのようなモジュールは /lib/modules/X.Y.Z-arch1-1/updates ディレクトリに配置して下さい。 depmod を実行すると、このディレクトリのモジュールが優先されます。