Node.js パッケージガイドライン
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このドキュメントは Node.js パッケージの PKGBUILD を書くときの決まり事とガイドラインを載せています。
目次
パッケージの命名規則
Node.js ライブラリのパッケージ名は、nodejs-
プレフィックスで始まる必要があります。スタンドアロンアプリケーションの場合は、プログラム名のみを使用します。
ソース
npm は、ダウンロード URL の安定した命名スキームを提供します。PKGBUILD#ソース source=()
配列では、次の URL テンプレートを使用できます。
https://registry.npmjs.org/$_pkgname/-/$_pkgname-$pkgver.tgz
npm を使う
npm を使用してインストールする場合は、ビルドの依存関係として追加します。
makedepends=('npm')
通常、tarball を抽出する必要は、ありません。
noextract=("${_pkgname}-${pkgver}.tgz")
これは最小限の package 関数です。
package() { npm install -g --prefix "${pkgdir}/usr" "${srcdir}/${_pkgname}-${pkgver}.tgz" # npm gives ownership of ALL FILES to build user # https://bugs.archlinux.org/task/63396 chown -R root:root "${pkgdir}" }
一時キャッシュの設定
npm は package.json
を処理するときにパッケージをビルドするのに必要なパッケージをデフォルトのキャッシュフォルダ $HOME/.npm
にダウンロードします。ユーザーのホームフォルダに手を加えないようにするために、--cache
フラグでキャッシュフォルダを一時的に設定すると良いでしょう。
依存パッケージを ${srcdir}/npm-cache
にダウンロードするには:
npm install --cache "${srcdir}/npm-cache"
それから通常通りにパッケージ化してください:
npm run packager
パッケージには $srcdir/$pkgdir への参照が含まれています
残念ながら、npm はソースディレクトリと pkg ディレクトリへの参照を作成します。これは 既知の問題 です。ただし、これらの参照はまったく使用されないため、手動で削除できます。
すべての依存関係には、_where
属性に $pkgdir
への参照が含まれます。通常、次のように sed マジックを使用してこれらの属性を削除できます。
find "$pkgdir" -name package.json -print0 | xargs -r -0 sed -i '/_where/d'
メインパッケージには他の参照も含まれます。これらを削除する最も簡単な方法は、下線付きのプロパティをすべて削除することですが、sed の場合はそれほど簡単ではありません。代わりに、次のように jq を使用すると同様の結果が得られます。
local tmppackage="$(mktemp)" local pkgjson="$pkgdir/usr/lib/node_modules/$_pkgname/package.json" jq '.|=with_entries(select(.key|test("_.+")|not))' "$pkgjson" > "$tmppackage" mv "$tmppackage" "$pkgjson" chmod 644 "$pkgjson"
$pkgdir
への参照が見つかるもう 1 つの場所は、パッケージの man
属性です。man ページを気にしない場合 (依存関係のためにインストールされるわけではないので)、次のように削除しても構いません。
find "$pkgdir" -type f -name package.json | while read pkgjson; do local tmppackage="$(mktemp)" jq 'del(.man)' "$pkgjson" > "$tmppackage" mv "$tmppackage" "$pkgjson" chmod 644 "$pkgjson" done
これら 3 つの手法すべての例は、readability-cli の古い PKGBUILD で見ることができます。
nvm の使用
node.js ベースのアプリケーションで ’’’ビルド または パッケージ化 に異なるバージョンが必要な場合は、nvmAUR を活用できます。
ビルドの依存関係として追加します。
makedepends=('npm' 'nvm')
nvmAUR は NVM_DIR
を使います。環境変数 を使ってプレフィックスを探します。プレフィックスは $HOME/.nvm
に設定されますが、nvmAUR の初期化前に指定されていなければ、$HOME/.nvm
になります。
次の関数を使用して、カスタムプレフィックスを作成し、ユーザーの場所から分離できます。
_ensure_local_nvm() { # let's be sure we are starting clean which nvm >/dev/null 2>&1 && nvm deactivate && nvm unload export NVM_DIR="${srcdir}/.nvm" # The init script returns 3 if version specified # in ./.nvrc is not (yet) installed in $NVM_DIR # but nvm itself still gets loaded ok source /usr/share/nvm/init-nvm.sh || [[ $? != 1 ]] }
この関数は nvmAUR や npm など、指定されたバージョンを使うべき Node.js ベースのプログラムとやりとりする前に呼び出す必要があります。
PKGBUILD の使用例
prepare() { _ensure_local_nvm nvm install 14.15.0 } build() { _ensure_local_nvm npm install }
あるいは、素の nvm install
はカレントディレクトリの .nvrc
ファイルからバージョン文字列を探します。