「デスクトップ環境」の版間の差分
Kusakata.bot (トーク | 投稿記録) (Pkg/AUR テンプレートの更新) |
Kusakata.bot (トーク | 投稿記録) (Pkg/AUR テンプレートの更新) |
||
112行目: | 112行目: | ||
| [[MATE]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|marco}} || {{Pkg|mate-panel}} || {{Pkg|mate-terminal}} || {{Pkg|caja}} || {{Pkg|mate-calc}} || {{Pkg|pluma}} || {{Pkg|eom}} || {{Pkg|parole}} || {{Pkg|atril}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}} |
| [[MATE]] || {{Pkg|gtk3}} || {{Pkg|marco}} || {{Pkg|mate-panel}} || {{Pkg|mate-terminal}} || {{Pkg|caja}} || {{Pkg|mate-calc}} || {{Pkg|pluma}} || {{Pkg|eom}} || {{Pkg|parole}} || {{Pkg|atril}} || {{Pkg|midori}} || {{Pkg|lightdm-gtk-greeter}} |
||
|- |
|- |
||
− | | [[Pantheon]] || {{Pkg|gtk3}} || {{AUR|gala-git}} || {{Pkg|plank}} {{AUR|wingpanel}} || {{Pkg|pantheon-terminal}} || {{Pkg|pantheon-files}} || {{AUR|pantheon-calculator}} || {{Pkg|scratch-text-editor}}{{Broken package link| |
+ | | [[Pantheon]] || {{Pkg|gtk3}} || {{AUR|gala-git}} || {{Pkg|plank}} {{AUR|wingpanel}} || {{Pkg|pantheon-terminal}} || {{Pkg|pantheon-files}} || {{AUR|pantheon-calculator}} || {{Pkg|scratch-text-editor}}{{Broken package link|{{aur-mirror|scratch-text-editor}}}} || {{Pkg|pantheon-photos}} || {{Pkg|pantheon-videos}} || {{Pkg|evince}} || {{Pkg|epiphany}} || |
{{AUR|lightdm-pantheon-greeter}} |
{{AUR|lightdm-pantheon-greeter}} |
||
|- |
|- |
2018年12月19日 (水) 23:48時点における版
デスクトップ環境にはコモンウィジェットツールキットやライブラリセットを使った様々な X クライアントがバンドルされており、完全なグラフィカルユーザーインターフェース (GUI) を提供します。
目次
X Window System
X Window System はグラフィカルユーザーインターフェースの基礎を提供します。デスクトップ環境をインストールする前に、X サーバーをインストールする必要があります。詳しい情報は Xorg を見て下さい。デスクトップ環境の中には X に取って代わる Wayland に対応しているものもありますが、どれもまだ実験的な段階です。
- X は、GUI環境構築のための基本フレームワークやプリミティブを提供する。ウィンドウを画面上に描画したり、移動させたり、マウスやキーボードを使ってやり取りするといったことである。X はユーザインタフェースを規定しない。それは、個々のクライアントプログラムの管理下にある。そのため、X に基づいた環境の見た目は様々であり、プログラムごとにインタフェースが異なる。X は OS の中核部分には含まれず、アプリケーション層構築の基盤となっている。
ユーザーは様々な方法によって自由に GUI 環境を設定することができます。この設定を完成させるのに、デスクトップ環境は完全で便利な方法を提供します。
デスクトップ環境
デスクトップ環境には様々な X クライアントがバンドルされており、アイコン・ウィンドウ・ツールバー・壁紙・デスクトップウィジェットのようなグラフィカルユーザーインターフェースの一般的な要素を提供しています。さらに、ほとんどのデスクトップ環境には総合的なアプリケーションとユーティリティが含まれています。
ユーザーは複数のデスクトップ環境から自由にアプリケーションを取捨選択することもできます。例えば、KDE ユーザーは、Epiphany ウェブブラウザ (KDE の Konqueror ウェブブラウザが気に入らなかった場合) などの GNOME アプリケーションをインストールできます。このアプローチの欠点は、デスクトップ環境に含まれたアプリケーションの多くは DE 各々のライブラリにかなり依存しているということです。結果として、さまざまなデスクトップ環境からアプリケーションをインストールすると更に大量のライブラリのインストールの必要を招きます。ディスク容量を節約、またはソフトウェアの肥大化を避けようとしているユーザーにとってはこのような混合環境は避けて、代わりの軽量な環境に目を向けるべきでしょう。
なお、DE によるアプリケーションはそれぞれのネイティブ環境にあわせて作られる傾向があります。外観上、異なったウィジェットツールキットがまざった混合環境では外見不一致になることがあります(つまり、インターフェースが別々のアイコン・ウィジェットスタイルを使うことになります)。ユーザーエクスペリエンス上、混合環境は振る舞いが等しくならないかもしれません(例: アイコンのダブルクリックに対するシングルクリック、ドラッグアンドドロップ機能)し混乱や意図しない振る舞いの原因となりえます。
デスクトップ環境の一覧
公式サポート
- GNOME — GNOME プロジェクトは2つのものを提供しています: 魅力的で直感的なデスクトップである、GNOME デスクトップと、デスクトップの要素を結合するアプリケーションを作成するための広範なフレームワークである、GNOME 開発環境です。GNOME は、フリーで、使いやすく、理解しやすく、国際的で、デベロッパフレンドリ、かつ組織的なサポートとコミュニティがあります。
- GNOME Flashback — GNOME Flashback は元は GNOME フォールバックモードと呼ばれていた GNOME 3 用のシェルです。デスクトップレイアウトや使っている技術は GNOME2 と似ています。
- MATE — 伝統的なやりかたを好む Linux ユーザーにとって直感的で魅力的なデスクトップを提供します。GNOME 2 のフォークとして開発が開始されましたが、現在では GTK+ 3 が使われてます。
- Cinnamon — Cinnamon は Gnome 3 のフォークです。Gnome 2 のような、伝統的なユーザーエクスペリエンスを得られるように力が入れられています。
- Budgie Desktop — Budgie Desktop は最近のユーザーを考慮して設計された軽量なデスクトップ環境で、シンプリシティとエレガンスに焦点を置いています。Chrome/Chromium OS のデスクトップレイアウトにも近似。
- Deepin — Deepin デスクトップインターフェイスとアプリは直感的でエレガントなデザインを特徴としています。画面の遷移や共有、検索などをするだけで、喜びを。
- KDE Plasma — KDE はたくさんの独立したアプリケーションによって構成され、デスクトップワークスペースはそれらアプリケーションを動かすシェルとして働きます。KDE アプリケーションは他のデスクトップ環境でも問題なくシステムコンポーネントと結合して動くように作られています。KDE ワークスペースもあわせれば、少ないシステムリソースで動く、より良いアプリケーションの統合環境が得ることができます。
- Xfce — Xfce は 伝統的な UNIX 哲学、モジュール性と効率性の体現者です。現代的なデスクトップ環境として期待される機能を持った多くのコンポーネントが含まれていますが、どれも比較的に軽量に抑えられています。コンポーネントは分割してパッケージ化され、最適なパーソナル環境を作るために必要なものだけをピックアップすることができます。
- Enlightenment — Enlightenment デスクトップシェルは効率的で息を呑むようなウィンドウマネージャを提供します。Enlightenment Foundation Libraries による他の重要なデスクトップコンポーネント、ファイルマネージャ、デスクトップアイコン、ウィジェットなども含まれます。前代未聞のレベルのテーマ機能を持ちつつ古いハードウェアや組み込みデバイスでも動くと豪語しています。
- LXDE — "Lightweight X11 Desktop Environment" は速くて省エネルギーなデスクトップ環境です。国際的な開発コミュニティによってメンテナンスされていて、美しいインターフェース、多言語サポート、標準キーボードショートカット、タブファイルブラウズなどの付加的な機能を持っています。基礎から軽量にするよう作られているので、LXDE は他の環境よりも CPU や RAM の消費量が少なくみつもれます。ハードウェアの性能が限られるクラウドコンピューティングや、ネットブック、携帯デバイス (例: MID) や古いコンピュータなどに特に有効です。
- http://lxde.org/ || GTK+ 2: lxde, GTK+ 3: lxde-gtk3
- LXQt — LXQt は LXDE (Lightweight Desktop Environment) の Qt 移植であり後継バージョンです。LXDE-Qt と Razor-qt プロジェクトが統合して作られました: 軽量、モジュール式、極めて高速でユーザーフレンドリーなデスクトップ環境です。
- Sugar — Sugar 学習用プラットフォームは5歳から12歳までの子供たちにリッチメディアを通して勉学の助けにすることを目的とした活動のためのコンピュータ環境です。Sugar は高等な教育の機会をすべての子供に与えるための世界的な支援によって成り立っています。現在では世界中の、40カ国以上、25の言語をしゃべる、100万人近くの子供たちによって使われています。Sugar は現在多くの地域で見過ごされている、質の高い教育を通じて充実した生活をおくれるように人々を手助けしています。
非公式サポート
- EDE — "Equinox Desktop Environment" はシンプルで極限の軽量・高速を目指して作られている DE です。
- Liri — 近代的なデザインと機能が特徴のデスクトップ環境です。Liri は Hawaii, Papyros, Liri Project がマージして生まれました。開発状況はまだ実験的な段階です。
- Moksha — Enlightenment のフォークで、Ubuntu ベースの Bodhi Linux でデフォルトのデスクトップ環境として使われています。
- Pantheon — Pantheon は elementary OS ディストリビューションのデフォルトデスクトップ環境として作成されました。Vala と GTK3 ツールキットを使ってスクラッチから書かれています。ユーザビリティや外観には GNOME Shell や macOS と似通っているところがあります。
- theShell — 出来る限りユーザーの邪魔をしないように設計されたデスクトップ環境です。ウィジェットツールキットとして Qt 5 を、ウィンドウマネージャとして KWin を使用します。パーソナルアシスタントが組み込まれています。
- Trinity — Trinity Desktop Environment (TDE) プロジェクトは KDE 3.5 のスタイルを維持するという目的から始まった Unix ライクなオペレーティングシステム向けのデスクトップ環境です。
デスクトップ環境の比較
このセクションでは人気デスクトップ環境の比較を試みますが、実際に試すことがあなたに合ったデスクトップ環境を選ぶために最適の方法だということを忘れないで下さい。
使用リソース
システムリソースの点では、GNOME と KDE は不経済なデスクトップ環境と言えます。他の軽量なデスクトップ環境 (LXDE, LXQt, Xfce) を使うことは、ディスク容量の節約になるだけでなく、CPU やメモリの使用量も減らすことができます。つまり GNOME や KDE は相対的に full-featured: 一番完全な統合環境を提供しているのです。
一方 LXDE, LXQt や Xfce は軽量なデスクトップ環境です。やや古いマシンパワーの劣るハードウェアでも十分に動くように設計されていますし、利用するシステムリソースも低く抑えられています。(しばしば肥大化と呼ばれる) extra なフィーチャーを切り落とすことでこれを実現しています。
環境の親和性
ユーザーの中には KDE を Windows-ライク、GNOME を Mac-ライク だと言う人も多くいます。これはかなり主観の入った比較で、どちらのデスクトップ環境も Windows や Mac に似せてカスタマイズすることができます。このことについてもっと知りたいのなら Is KDE 'more Windows-like' than GNOME? や KDE vs. GNOME を読んで下さい。(Linux is Not Windows もまた優れた資料です。)
カスタム環境
完全なグラフィカル環境を構築するのに一番簡単な方法がデスクトップ環境です。しかし、ユーザーは人気のあるデスクトップ環境(とその依存)を使わずにも様々な方法でグラフィカル環境を作成・カスタマイズすることができます。一般的に、カスタム環境の作成は、最適なウィンドウマネージャとタスクバー、その他雑多なアプリケーション (最小限度必要なソフトウェアとしてターミナルエミュレータ、ファイルマネージャ、テキストエディタなど) の選択によります。
カスタムウィンドウマネージャ
デスクトップ環境によっては、デフォルトのウィンドウマネージャを置き換えることが可能となっています。以下を参照してください。
- GNOME
GNOME Shell では別のウィンドウマネージャを使うことができませんが、GNOME Flashback では Metacity や Compiz のセッションが利用できます。さらに、カスタム GNOME セッションを定義することが可能です。
- Cinnamon
Cinnamon で他のウィンドウマネージャを使うことはできません。
- 他のデスクトップ環境
- KDE - KDE#KDE で別のウィンドウマネージャを使うを参照。
- MATE - MATE#MATE で他のウィンドウマネージャを使うを参照。
- Xfce - Xfce#デフォルトウィンドウマネージャを参照。
- LXDE - LXDE#ウィンドウマネージャの変更を参照。
- LXQt - LXQt#デフォルトのウィンドウマネージャを変更するを参照。
- Budgie - Budgie Desktop#Budgie WM を置き換えるを参照。
- theShell - theShell の設定で "Danger" カテゴリを開いて、"Window Manager Command" に起動したいウィンドウマネージャのコマンドを入力してください。