「カーネルモジュールパッケージガイドライン」の版間の差分
(他言語へのリンクを追加) |
(→ファイルの配置場所: 情報を更新) |
||
28行目: | 28行目: | ||
== ファイルの配置場所 == |
== ファイルの配置場所 == |
||
+ | |||
− | 既存の同じ名前のモジュールを上書きするようなカーネルモジュールの場合、{{Ic|/lib/modules/xx.yy.zz-ARCH/updates}} ディレクトリにモジュールを配置してください。'''depmod''' が実行されたとき、{{Ic|/lib/modules/xx.yy.zz-ARCH/updates}} ディレクトリのモジュールが優先されます。 |
||
+ | パッケージが既存の同名のモジュールを上書きするようなカーネルモジュールを含んでいる場合、そのようなモジュールは {{ic|/lib/modules/''X''.''Y''.''Z''-arch1-1/updates}} ディレクトリに配置して下さい。 ''depmod'' を実行すると、このディレクトリのモジュールが優先されます。 |
2023年6月28日 (水) 22:31時点における最新版
32ビット – CLR – クロス – Eclipse – Electron – Free Pascal – GNOME – Go – Haskell – Java – KDE – カーネル – Lisp – MinGW – Node.js – ノンフリー – OCaml – Perl – PHP – Python – R – Ruby – Rust – VCS – ウェブ – Wine
パッケージの分離
システム上に複数のカーネルをインストールしたいというユーザーのために、カーネルモジュールを含むパッケージには特別な扱いが必要です。
カーネルモジュールと他の補助ファイル・ユーティリティが含まれているソフトウェアをパッケージ化するときは、補助ファイルとカーネルモジュールを分離してください。
ガイドライン
カーネルモジュールが含まれているソフトウェア (例えば NVIDIA ドライバー) をパッケージにするときは:
- 標準カーネルのカーネルモジュールだけが含まれる
nvidia
パッケージを作成。 - 補助ファイルが含まれる
nvidia-utils
パッケージを作成。 nvidia
がnvidia-utils
に依存するように設定 (何か理由があれば設定しなくてもかまいません)。kernel26-mm
など他のカーネル用のモジュールの場合、そのカーネルに対応するカーネルモジュールが含まれたnvidia-mm
を作成して、同じようにnvidia-utils
に依存させます。nvidia
がカーネルに依存していることを確認してください。例:depends=('linux' 'nvidia-utils')
原則
別のカーネル向けにビルドされたカーネルモジュールを別のディレクトリに保存することでカーネルモジュールを共存させることができ、補助ファイルはひとつの場所にまとめることができます。モジュールと補助ファイルの両方がパッケージに含まれている場合、パッケージの補助ファイルが衝突してしまうため pacman でモジュールをインストールできなくなってしまいます。
モジュールと他のファイルを分離することで同一マシン上に複数のカーネルが存在する場合でも複数のカーネルモジュールパッケージをインストールして補助ファイルを共有することが可能になります。
ファイルの配置場所
パッケージが既存の同名のモジュールを上書きするようなカーネルモジュールを含んでいる場合、そのようなモジュールは /lib/modules/X.Y.Z-arch1-1/updates
ディレクトリに配置して下さい。 depmod を実行すると、このディレクトリのモジュールが優先されます。