「Meson パッケージガイドライン」の版間の差分
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このドキュメントは [https://mesonbuild.com/ Meson] を使うソフトウェアのための [[PKGBUILD]] を書くための標準ガイドラインを扱っています。 |
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2022年2月17日 (木) 18:50時点における版
32ビット – CLR – クロス – Eclipse – Electron – Free Pascal – GNOME – Go – Haskell – Java – KDE – カーネル – Lisp – MinGW – Node.js – ノンフリー – OCaml – Perl – PHP – Python – R – Ruby – Rust – VCS – ウェブ – Wine
- Meson はオープンソースのビルドシステムで、非常に高速で、さらに重要なことに、可能な限りユーザーフレンドリーであることを意図しています。
Python で書かれた Meson は、マルチプラットフォームのサポート、複数のプログラミング言語のサポート、クロスコンパイルなどを特徴としています。
Meson はソフトウェアを直接ビルドするのではなく、バックエンドのビルドシステムをセットアップします。一般的には ninja と共に使われますが、他のビルドシステムを使うこともできます。一般的には、GNU ビルドシステム を置き換えるために使われます。
このドキュメントは Meson を使うソフトウェアのための PKGBUILD を書くための標準ガイドラインを扱っています。
目次
使い方
必要条件
meson は PKGBUILD の makedepends の配列に含まれなければなりません。
build()
設定とビルドは通常 meson バイナリを使う ですが、Arch Linux arch-meson ラッパースクリプトを使う ことによっても行うことができます。
meson と arch-meson コマンドはどちらも options と source directory と build directory を使用法のシンタックスに含んでいます。
- オプション:少なくとも
--prefix /usr
を含める必要がありますが、その他のオプションはmeson configure --help
で確認してください。また ソフトウェア固有の構築オプション も確認してください。 - ソースディレクトリ (または "sourcedir"): ソフトウェアのソースコードが格納されている場所です。例えば
.
,$pkgname
または$pkgname-$pkgver
などです。 - 一般的には
build
または_build
という名前ですが、任意で指定できます。
meson バイナリを直接使用する場合
Arch Linux のパッケージはファイルを /usr/local
にインストールしてはいけないため、--prefix=/usr
は常に meson のバイナリに渡す必要があります、これは Arch パッケージガイドライン#パッケージエチケット に従っています。--buildtype=plain
組み込みのオプションは、あなたが何をしているかを知っていれば、他の値を設定することができます。
arch-meson ラッパースクリプトの使用
arch-meson は meson パッケージに含まれるラッパースクリプトで、Arch パッケージで使われるであろう Meson 組み込みのオプションのいくつかを設定し、パッケージ製作者の時間と PKGBUILD のコードを節約する利点があります。arch-meson に書かれている説明を引用すると、Highly opinionated wrapper for Arch Linux packaging(Arch Linux のパッケージングのための高度なラッパー)です。
例:
build() { arch-meson source build meson compile -C build }
ソフトウェア固有のビルドオプションを設定する
Meson にはいくつかの 組み込みビルドオプション (たとえば --prefix
) がありますが、パッケージ化されるソフトウェアには、パッケージャーが考慮すべき、他の ビルドオプション があるかもしれません。有効なソフトウェア固有のビルドオプションは、通常 meson_options.txt
という名前のファイルに書かれています。(存在する場合) と meson.build
にあります。これらのファイルで option(settings)
を探し、settings
を読みます。
ソフトウェア固有のビルドオプションを使用するには、-D key=value
という記法を使います。ここで key
はプロジェクトで設定したビルドオプション名、 value
は例えば true
などの有効な値です。
例えば、gtranslator は以下のようなビルドオプションを持っています。
meson_options.txt
option('gtk_doc', type: 'boolean', value: false, description: 'use gtk-doc to build documentation')
したがって、そのドキュメントを構築するためには、Meson を実行する必要があります。 -D gtk_doc=true
build オプションを指定すると、コマンドラインは次のようになります。
arch-meson $pkgname-$pkgver build -Dgtk_doc=true
check()
パッケージ化されるソフトウェアがテストスイートを提供しているなら、PKGBUILD の check() 関数で実行することを検討してください。これは meson test
コマンドで実行することができます。
例
check() { meson test -C build }
ここで build
は、上記の #build() ステップで使用したものと同じビルドディレクトリ名です。
詳細については meson test --help
と Unit tests in Meson docs を参照してください。
package()
パッケージングには通常 meson install
のみの実行が必要ですが、他のインストールコマンドが必要な場合は確認してください(例えば uncommon license など)上記と同じビルドディレクトリを使い、--destdir
フラグをセットしてください。
package() { meson install -C build --destdir "$pkgdir" }
テンプレート
以上の説明をまとめ、コピー&ペーストのワンポイントを提供するために、以下のテンプレートをご覧ください。
makedepends=(meson) build() { arch-meson $pkgname-$pkgver build meson compile -C build } check() { meson test -C build } package() { meson install -C build --destdir "$pkgdir" }
サンプルパッケージ
これは、Meson を使用するパッケージの小さなリストです。meson の "必要とするパッケージ" のリストにある他のパッケージも参照してください。