Haskell パッケージガイドライン

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このドキュメントは Arch で良い Haskell packages を作るための標準やガイドラインを網羅することを目的としています。

パッケージの命名

Haskell ライブラリには haskell-libraryname を使用し、通常は hackage と同じ名前を使用します。

ノート: パッケージ名はすべて小文字にする必要があります

アーキテクチャ

PKGBUILD#arch を参照してください。

すべての Haskell ライブラリまたはプログラムはアーキテクチャに依存します。

ソース

Haskell のプログラムやライブラリのソースは、hackage が好ましいです。PKGBUILD#source にあります。source=() 配列は、以下の URL テンプレートを使用してください。

https://hackage.haskell.org/packages/archive/$_hkgname/$pkgver/$_hkgname-$pkgver.tar.gz

Haskell のパッケージは一般的に haskell- という接頭辞が付くため、hkgname の代わりにカスタム変数 _hkgname が使用されることに注意してください。この変数は一般的に以下のように定義することができます。

_hkgname=stm-delay

リビルドの順番

Haskell ライブラリがビルドフラグを変更したり更新された場合、依存するパッケージはすべてリビルドする必要があります。genrebuild ツールは、何がどのようにリビルドされる必要があるかを調べるために使用できます。使用例です。

$ ./genrebuild -H haskell-basement

arch-hs の使用方法

arch-hsPKGBUILD の生成と保守を自動化するために提供されています。

Hackage パッケージ(とパッケージ化されていない依存パッケージ)に対して一連の PKGBUILD を生成するには。

$ arch-hs -o /path/to/workdir library_name

既存のパッケージを更新するために、依存関係やその他のパッケージング・メタデータを比較する。

$ arch-hs-diff library_name old_version new_version

Arch [community] パッケージのバージョンと、それに対応する Hackage パッケージのバージョンを比較する。

$ arch-hs-sync check

なお、arch-hs は Hackage データベースの保守に cabal-install を使用していますので、定期的に cabal-install データベースを更新し維持して下さい。

$ cabal update

PKGBUILD ライブラリの例

Haskell ライブラリのパッケージ化は Haskell プログラムのパッケージ化とは異なります。ArchLinux にパッケージ化されたライブラリは、パッケージ化された Haskell プログラムで使用されることを目的としています。

PKGBUILD
# Maintainer: Your Name <youremail@domain.com>
_hkgname=stm-delay
pkgname=haskell-stm-delay
pkgver=
pkgrel=1
license=()
arch=('x86_64')
url="https://hackage.haskell.org/package/$_hkgname"
depends=(ghc-libs)
makedepends=(ghc)
source=("https://hackage.haskell.org/packages/archive/$_hkgname/$pkgver/$_hkgname-$pkgver.tar.gz")
sha256sums=()

build() {
  cd "$_hkgname-$pkgver"

  runhaskell Setup configure -O --enable-shared --enable-executable-dynamic --disable-library-vanilla \
    --prefix=/usr --docdir="/usr/share/doc/$pkgname" --enable-tests \
    --dynlibdir=/usr/lib --libsubdir=\$compiler/site-local/\$pkgid \
    --ghc-option=-optl-Wl\,-z\,relro\,-z\,now \
    --ghc-option='-pie'

  runhaskell Setup build $MAKEFLAGS
  runhaskell Setup register --gen-script
  runhaskell Setup unregister --gen-script
  sed -i -r -e "s|ghc-pkg.*update[^ ]* |&'--force' |" register.sh
  sed -i -r -e "s|ghc-pkg.*unregister[^ ]* |&'--force' |" unregister.sh
}

check() {
  cd "$_hkgname-$pkgver"
  runhaskell Setup test
}

package() {
  cd "$_hkgname-$pkgver"

  install -D -m744 register.sh "$pkgdir/usr/share/haskell/register/$pkgname.sh"
  install -D -m744 unregister.sh "$pkgdir/usr/share/haskell/unregister/$pkgname.sh"
  runhaskell Setup copy --destdir="$pkgdir"
  install -D -m644 "LICENSE" "${pkgdir}/usr/share/licenses/${pkgname}/LICENSE"
  rm -f "${pkgdir}/usr/share/doc/${pkgname}/LICENSE"
}