「KDE パッケージガイドライン」の版間の差分

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[[Category:パッケージ開発]]
 
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[[en:KDE package guidelines]]
 
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{{Package Guidelines}}
 
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== インストールプレフィックス ==
 
== インストールプレフィックス ==
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全てのパッケージには {{Ic|CMAKE_INSTALL_PREFIX}} 変数を設定する必要がありますが、KDE のカスタムビルドも受け入れるように、以下を使って下さい:
 
全てのパッケージには {{Ic|CMAKE_INSTALL_PREFIX}} 変数を設定する必要がありますが、KDE のカスタムビルドも受け入れるように、以下を使って下さい:
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-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=$(kde4-config --prefix)
 
-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=$(kde4-config --prefix)
パッケージを [extra] や [community] に移動したときは、以下のように変更します:
 
-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr
 
   
  +
または KDE 5 の場合::
== ビルドタイプ ==
 
ビルドタイプを指定してください。sed ルールを使ってデバッグシンボルを付けてパッケージを再ビルドするのが簡単になります。
 
-DCMAKE_BUILD_TYPE=Release
 
   
  +
-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=$(kf5-config --prefix)
== Qt4 の強制 ==
 
   
  +
パッケージを ''extra'' に移動したときは、以下のように変更します:
=== KDE4 ===
 
   
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-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr
{{Pkg|qt4}} と {{Pkg|qt5-base}} の両方がインストールされている環境では、`qmake` は 5.x バージョンを参照するので、以下のように Qt4 を使うように cmake を設定します:
 
export QT_SELECT=4
 
もしくは cmake で以下のオプションを使って下さい:
 
-DQT_QMAKE_EXECUTABLE=/usr/bin/qmake-qt4
 
   
=== KF5 ===
+
== ビルドタイプ ==
   
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通常、ビルドタイプを指定する必要はありません。これにより、CMake は {{ic|CFLAGS}}、{{ic|CPPFLAGS}} などの環境変数を尊重するようになります。[https://lists.archlinux.org/archives/list/arch-dev-public@lists. Archlinux.org/thread/ACV4TTGMC5RRSXYOO2GSI5WFLKQDBEFX/]
KDE4 と同じように、KF5 の場合は Qt4 の代わりに Qt5 を使うように cmake を設定してください:
 
   
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== Qt バージョンを強制する ==
export QT_SELECT=5
 
   
  +
{{Expansion|Is this the same for Qt6?}}
== KDE4 パッケージの命名 ==
 
 
=== KDE Config Module ===
 
KDE Config Module パッケージの名前は {{Ic|kcm-''module''}} としてください。
 
 
=== Plasma ウィジェット ===
 
Plasma ウィジェット (旧名 Plasmoid) パッケージの名前は {{Ic|kdeplasma-applets-''widgetname''}} として [[KDE]] 関連のパッケージだとわかるようにしてください。公式パッケージと見分けるのにも役立ちます。
 
 
=== ランナー ===
 
Plasma の runners パッケージの名前は {{Ic|kdeplasma-runners-''runnername''}} として [[KDE]] 関連のパッケージだとわかるようにしてください。公式パッケージと見分けるのにも役立ちます。
 
 
=== サービスメニュー ===
 
サービスメニューのパッケージは {{Ic|kde-servicemenus-''servicename''}} として [[KDE]] 関連のパッケージだとわかるようにしてください。
 
 
=== テーマ ===
 
Plasma テーマのパッケージ名は {{Ic|kdeplasma-themes-''themename''}} として [[KDE]] 関連のパッケージだとわかるようにしてください。
 
   
 
== KF5 パッケージの命名 ==
 
== KF5 パッケージの命名 ==
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Plasma テーマパッケージは {{Ic|plasma5-themes-''themename''}} として [[Plasma]] 関連のパッケージだとわかるようにしてください。
 
Plasma テーマパッケージは {{Ic|plasma5-themes-''themename''}} として [[Plasma]] 関連のパッケージだとわかるようにしてください。
   
== .install ファイル ==
+
== アイコンと .desktop ファイルのインストール ==
大抵の [[KDE]] パッケージでは、{{Ic|.install}} ファイルはどれもほとんど同じです。hicolor アイコンテーマにアイコンをインストールするパッケージもあります。({{Pkg|qt4}} の依存パッケージとなっている) {{Pkg|xdg-utils}} パッケージに含まれている {{Ic|xdg-icon-resource}} ユーティリティを使用します。以下のコマンドを使って下さい:
 
xdg-icon-resource forceupdate --theme hicolor &> /dev/null
 
   
  +
一部の [[KDE]] ソフトウェアは、hicolor テーマのアイコンと {{ic|.desktop}} ファイルを提供しており、これらは [[pacman フック]] 経由でインストールする必要があります。{{ic|.install}} でこれらのタイプのファイルに対してインストールコマンドを使用しないでください。不要な二重実行が発生する可能性があります。
多くのパッケージでは Freedesktop.org 互換の {{Ic|.desktop}} ファイルをインストールして MimeType エントリを登録します。{{Ic|post_install}} で {{Ic|update-desktop-database}} を実行することを推奨します。このツールは ({{Pkg|qt4}} の依存パッケージとなっている) {{Pkg|desktop-file-utils}} パッケージに含まれています。以下のコマンドを使って下さい:
 
update-desktop-database -q
 

2023年6月28日 (水) 14:27時点における最新版

Arch Linux の KDE パッケージは特定の形式に従っています。

ビルドディレクトリ

CMake パッケージをビルドするときはプロジェクトのルート以外にビルドディレクトリを作成して、そのディレクトリから cmake を実行することが推奨されます。この場合 PKGBUILD は以下のようになります:

prepare() {
  mkdir -p build
}

build() {
  cd build
  cmake ../${pkgname}-${pkgver}
}

インストールプレフィックス

全てのパッケージには CMAKE_INSTALL_PREFIX 変数を設定する必要がありますが、KDE のカスタムビルドも受け入れるように、以下を使って下さい:

-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=$(kde4-config --prefix)

または KDE 5 の場合::

-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=$(kf5-config --prefix)

パッケージを extra に移動したときは、以下のように変更します:

-DCMAKE_INSTALL_PREFIX=/usr

ビルドタイプ

通常、ビルドタイプを指定する必要はありません。これにより、CMake は CFLAGSCPPFLAGS などの環境変数を尊重するようになります。Archlinux.org/thread/ACV4TTGMC5RRSXYOO2GSI5WFLKQDBEFX/

Qt バージョンを強制する

この記事またはセクションは加筆を必要としています。
理由: Is this the same for Qt6? (議論: トーク:KDE パッケージガイドライン#)

KF5 パッケージの命名

Plasma ウィジェット

Plasma ウィジェット (旧名 Plasmoid) パッケージは plasma5-applets-widgetname として Plasma 関連のパッケージだとわかるようにしてください。公式パッケージと見分けるのにも役立ちます。

ランナー

Plasma ランナーパッケージは plasma5-runners-runnername として Plasma 関連のパッケージだとわかるようにしてください。公式パッケージと見分けるのにも役立ちます。

サービスメニュー

サービスメニューパッケージは kf5-servicemenus-servicename として KF5 関連のパッケージだとわかるようにしてください。

テーマ

Plasma テーマパッケージは plasma5-themes-themename として Plasma 関連のパッケージだとわかるようにしてください。

アイコンと .desktop ファイルのインストール

一部の KDE ソフトウェアは、hicolor テーマのアイコンと .desktop ファイルを提供しており、これらは pacman フック 経由でインストールする必要があります。.install でこれらのタイプのファイルに対してインストールコマンドを使用しないでください。不要な二重実行が発生する可能性があります。