「Ruby Gem パッケージガイドライン」の版間の差分
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=== Package contains reference to $pkgdir === |
=== Package contains reference to $pkgdir === |
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たまにパッケージのビルド時に {{Ic|WARNING: Package contains reference to $pkgdir}} という警告が表示されることがあります。パッケージ化したファイルの中にパッケージをビルドしたディレクトリの絶対パスが含まれています。問題のファイルを探すために {{ic|cd pkg && grep -R "$(pwd)" .}} を実行してください。ほとんどの場合、{{Ic|.../ext/Makefile}} 内にハードコードされたパスが原因です。 |
たまにパッケージのビルド時に {{Ic|WARNING: Package contains reference to $pkgdir}} という警告が表示されることがあります。パッケージ化したファイルの中にパッケージをビルドしたディレクトリの絶対パスが含まれています。問題のファイルを探すために {{ic|cd pkg && grep -R "$(pwd)" .}} を実行してください。ほとんどの場合、{{Ic|.../ext/Makefile}} 内にハードコードされたパスが原因です。 |
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+ | {{note|フォルダー {{ic|ext}} には、通常Cで書かれたネイティブ拡張コードが含まれています。パッケージのインストール中に、rubygems は {{ic|mkmf}} ライブラリを使用して Makefile を生成します。 次に {{Ic|make}} が呼び出され、共有ライブラリがコンパイルされ {{ic|lib}} gem ディレクトリにコピーされます。}} |
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− | {{note|folder {{ic|ext}} contains native extension code usually written in C. During the package installation rubygems generates a Makefile using {{ic|mkmf}} library. Then {{Ic|make}} is called, it compiles a shared library and copies one to {{ic|lib}} gem directory.}} |
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{{ic|gem install}} が完了したら {{Ic|Makefile}} は不要です。{{ic|package()}} 関数に {{ic|rm -rf "$pkgdir/$_gemdir/gems/$_gemname-$pkgver/ext"}} を追加することで {{Ic|ext}} のファイルを完全に削除できます。 |
{{ic|gem install}} が完了したら {{Ic|Makefile}} は不要です。{{ic|package()}} 関数に {{ic|rm -rf "$pkgdir/$_gemdir/gems/$_gemname-$pkgver/ext"}} を追加することで {{Ic|ext}} のファイルを完全に削除できます。 |
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2020年9月9日 (水) 02:01時点における版
32ビット – CLR – クロス – Eclipse – Electron – Free Pascal – GNOME – Go – Haskell – Java – KDE – カーネル – Lisp – MinGW – Node.js – ノンフリー – OCaml – Perl – PHP – Python – R – Ruby – Rust – VCS – ウェブ – Wine
Ruby で書かれたソフトウェアの PKGBUILD の書き方。
目次
パッケージの命名規則
ライブラリの場合、ruby-$gemname
を使って下さい。アプリケーションの場合、プログラムの名前を使って下さい。どちらの場合でも名前は小文字である必要があります。
たとえ $gemname
に ruby
が含まれている場合でも ruby-
を最初に付けるようにしてください。後で gem の名前が短くなったときに困らないようにするためです。また、ツールによって簡単に名前を解析できるようにするためでもあります (PKGBUILD ジェネレータやバージョン・依存関係チェッカーなど)。
バージョン付きパッケージ
If you need to add a versioned package then use ruby-$gemname-$version
, e.g. ruby-builder-3.2.1
. So rubygem dependency builder=3.2.1
will turn into ruby-builder-3.2.1
Arch package.
In case if you need to resolve "approximately greater" dependency ~>
then package should use version without the last part, e.g. rubygem dependency builder~>3.2.1
will turn into ruby-builder-3.2
. An exception for this rule is when "approximately greater" dependency matches the latest version of the gem - in this case avoid introducing a new versioned package and use just ruby-$gemname
instead (the HEAD version).
Another problem with versioned packages is that it can conflict with other versions, e.g. because the packages install the same files in /usr/bin
. One solution for this problem is that versioned packages should not install such files - only HEAD version package can do this.
サンプル
ruby-json_pureAUR や ruby-hpricot などを見てください。
ノート
Add --verbose
to gem arguments to receive additional information in case of troubles.
Quarry
手動で gemfile を管理するかわりに、ビルド済みの Arch バイナリパッケージの非公式リポジトリである quarry を使うことができます。詳しくは Quarry を参照。
配慮事項
Package contains reference to $pkgdir
たまにパッケージのビルド時に WARNING: Package contains reference to $pkgdir
という警告が表示されることがあります。パッケージ化したファイルの中にパッケージをビルドしたディレクトリの絶対パスが含まれています。問題のファイルを探すために cd pkg && grep -R "$(pwd)" .
を実行してください。ほとんどの場合、.../ext/Makefile
内にハードコードされたパスが原因です。
gem install
が完了したら Makefile
は不要です。package()
関数に rm -rf "$pkgdir/$_gemdir/gems/$_gemname-$pkgver/ext"
を追加することで ext
のファイルを完全に削除できます。
自動化
pacgemAUR ツールを使うことで gem のインストールは完全に自動化できます。一時的な PKGBUILD が作成され、makepkg と namcap が実行されます。作成されたパッケージは pacman でインストールされます。
Ruby gem の PKGBUILD を自動的に作成するツールとして gem2archAUR も存在します。生成後は PKGBUILD を手動で確認してください。